Arielのひとりごと

きょうは何が起きるかなぁ~

ジャズダンスレッスンの消滅

2023年06月25日 | スポーツ
6/24(土)は、スポーツクラブ内のスタジオプログラムのひとつ、
ジャズダンス最後のレッスンでした。
ジャズダンスは、2008年のクラブオープンから土曜日の午後枠で、
インストラクターが変われど15年も続いていました。
初代インストラクターから今のインストラクターまでレッスンを受けていたんです。
それが7月からのスタジオスケジュールが発表されると、なんとジャズダンスがない!
前の週の6/17(土)にびっくりしてインストラクターに尋ねると、
クラブ側のスケジュール担当スタッフからGWに電話がかかってきて、
調整の件で話し合った時に、すごく揉めたそうで・・・。
そこからどんどん話がこじれ、お互いの意見は平行線のまま。
話の流れで辞めることになってしまったと。
数年前に彼女が大病をして半年以上休んだ時も、代行のインストラクターで繋ぎ、
ワタス達は彼女が復帰するのをひたすら待っていました。
それなのにいまひとつ腑に落ちない理由でいきなり終わってしまうなんて。
クラブ側からは関東近辺のジャズダンスインストラクターに後続を交渉するも
全員に断られたとのこと。
そして7月からは後ろの筋トレ系レッスンが繰り上げられることに。
ジャズダンスレッスンを受ける顔なじみの会員さん達。
小さい方のスタジオということもあり、とてもアットホームでまとまっていました。
みんな毎週のレッスンを楽しみにしていたのに・・・。
最後にみんなでインストラクターにお花をプレゼント。
来週からレッスンが無いなんて、ほんとうに残念でなりません。
スタジオスケジュールは3ヶ月ごとに更新されます。
このままジャズダンスが復活しないのなら、どこかに習いに行こかなと思う今日この頃です。

2度目の水谷千恵子50周年記念公演

2023年06月19日 | イベント
6/18(日)は、水谷千恵子50周年記念公演『ニンジャーゾーン』を観に
明治座に行ってきました。
この日のためにわざわざ上京した元ジム友のNさん。
彼女にチケットを取ってもらい、入口で待ち合わせ。
名入りの幟もたくさん立っています。
水谷千恵子とは、友近が演じる演歌の大御所という態のキャラクターで、
公演はお芝居と歌謡ステージの2部構成。
お芝居は芸人3組 ずん、ハリセンボン、ガンバレルーヤが日替わり出演。
きょうは、よしことまひるのガンバレルーヤでした。
そしてこの日がちょうど千秋楽。
2階席に着くと、3階席までいっぱいのお客さん。
1部のお芝居では要所要所で流れるトップガンのテーマ「デンジャー・ゾーン」
「ニンジャーゾーン」に掛けてるんかい。
2部の歌謡ステージの日替わりゲストは御崎進。
こちらも藤井隆が演じる歌手で、千恵子ファミリーの一員という設定。
水谷千恵子先生、ほぼ歌う曲は他人の歌。
「だって千恵子の歌、みんな知らないでしょと。」確かに。
松田聖子や髙橋真梨子、中森明菜と誰もが知っているナイス選曲。
1曲目の工藤静香の曲では両脇でガンバレルーヤがクールなダンスを見せてくれました。
途中でしっとりとジャズも披露。
ヘレン・メリルの ♪Be So Nice To Come Home To♪
ほんと歌がお上手な千恵子先生。
というより明治座という名の大きなカラオケで、気持ちよさそうに歌う友近ちゃんという感じかな。
そして御崎進登場。
くどい芸風で終演時間を40分以上も過ぎ、
その後に予定していた打上げのお店から、時間を過ぎていますのでキャンセルさせていただきますと留守番電話にメッセージ。
幕が閉じて、大きな拍手の中アンコール。
再び幕が閉じ、照明も付いたというのに延々拍手をするお客さん。
もうアンコールはないだろうと明治座を後に、キャンセルされたお店に急ぎ足で向かいます。
それがこちら「NIHONBASHI BREWERY」
空いているかな?
なんとかカウンター席に座ることができました。
後ろにタップが並ぶ、全13種のクラフトビール。
沼津ラガーのMと三浦野菜のピクルス。
初めて食べる茗荷のピクルスが美味しい!
今度漬けてみようっと。
向こうの小皿はお通しの麦芽を煎ったもの。
皮ごと食べられますと言われましたが、あんまり美味しくない。
半熟卵が乗ったとろけるポテサラ。
2杯目のクラフトビールとピザを追加注文。
明治座の休憩時間にサンドイッチを食べましたし、
終演が遅れた分、Nさんの新幹線の時間も迫り、ものの1時間ほどでお開きに。
お土産にさくらんぼともも棒をいただきました。
水谷千恵子50周年記念公演はこれで3回目だそうですが、
2021年6月に明治座で行われた2回目の同公演を観ました。
そう、何年経っても毎回50周年記念公演なんです。
コロナ禍だったにも関わらず、その時も満席でした。
日替わりゲストで1回だけ出演する浜ローズことマツコ・デラックス目当てに行ったのですが、
マツコさんもめちゃくちゃ歌が上手かった。
緊張して前夜眠れなかったと言っていたけれど、
あの体ですから声量もあり、太く低い声がとても魅力的でした。
そんな浜ローズが福岡 博多座の千秋楽に出演することが追加決定されたそうで、
飛んで観に行きたい気分になりました。
次の50周年記念公演の時は、また東京にも出て欲しいなぁ。

佐渡島Mt&BIKEひとり旅 4日目後半

2023年06月04日 | 
大佐渡スカイラインを気持ちよく下り、左折して京町通りへ。
通りの真ん中辺りに出て、緩い上り坂を進んで行くと、
目的地の旧相川拘置支所がありました。
蔦が絡まる鉄格子の低い出入口をくぐり、建物の中に入ってみましょう。
内部は無料で一般公開されています。
1972年まで使用され、国の登録有形文化財です。
現存する木造拘置所としては全国的にも珍しいそうで、まず右脇に面会室。
所長室を通り過ぎ、新入り調査という部屋もありました。
長い廊下を進み左に曲がると、そこは居房棟でした。
収容定員18名。
こじんまりとした中、独居房もあり。
こちらは9番の独居房。
3畳ほどの広さに定員1名。
女性や少年が収監されていたそうで、右奥のトイレには衝立、
入口にはカーテンが設置されるなど、他の房と一部設備が変更され配慮したものとなっています。
他の房はトイレが丸見えでしたから。
居房棟手前の入浴場。
通常は左側の浴槽に浸かり、右側の浴槽は上がり湯や洗面のみ。
体を入れることはできなかったそうです。
入浴は1週間に2回、時間は15分間と定められ、手前の脱衣場で職員が監視を行っていたそうです。
この隣に炊事・倉庫棟がありました。
自由見学に訪れている人もちらほら。
少し早いけれど、そろそろお昼にしましょう。
京町通りで行きたいお店を見つけたんです。
坂を下り、狭い路地に入り、あった!
古民家空間 京町亭。
オープンの11時半には少し早いけれど、開いてます!
よかったぁ~。
古民家を改装した店内。
既にお客さんが数組。
お好きな席へどうぞと言われ、窓辺のカウンター席へ。
だって目の前にはこんな素敵な風景が広がっているんですもん。
いいお天気なので海の色が映え、見ているだけで癒されます。
佐渡の魚介ペペロンチーノスパゲッティをオーダー。
窓の向こうは魚介のふるさとの海が。
席の近くに、佐渡金山の当日チケットを提示するとお得なサービスが受けられます!のチラシが。
さっそくチケットを見せ、アンケートを記入。
小さめながら、ミントゼリーが乗ったババロアが出てきました。
チケットを捨てずにいてよかったぁー。
それでは戻るとしますか。
まずはホテルがある街の中心部に向かいましょう。
京町通りは佐渡奉行所と金山を結ぶメインストリート。
町のシンボル「時鐘楼」
「宵乃舞」とは、6月初旬、「相川音頭」で踊り流す、京町通りを象徴するイベントだそうです。
既にぼんぼりが飾られていますが、ちょっと来るのが早かった。
さあ下京町から中京町、上京町へと坂道を上りますよ。
ひたすらまっすぐ上がって行くと、下り階段になっちゃった。
どこかで道を間違えた?
少し戻ったところにいたおじさん2人組に道を尋ねると、丁寧に教えてくれて、無事中山トンネルに着きました。
帰りもトンネル内では広い方の歩道を走り、海岸線に出ました。
行きは気付かなかったけれど「いごねり専門店 早助屋」を見つけました。
きのう釜めしセットに付いてきたあの「いごねり」です。
100年前の味を追求して50年。
ていかろりいしてますか?って全部ひらがなで書いてある。
いごねり屋さんってあるんですねぇー。
いごねりの正体はいったいなんだろう?
きょうのマンホールは色付きです。
きのうと同じ松と菊で、あら、魚がいませんね。
走っていて、コンビニはめったに出てきません。
きのうは1店も見つけられませんでしたが、きょうはこちらが2店目のローソン。
佐渡島のコンビニはローソンしかないようです。
そしてそのローソンの看板の色なんですが、青は青でも紺なのよ。
これがすごく違和感で、・・・ってワタスだけ?
家の近所のローソンは、も少し水色っぽい青なんだよな。
ちょっと画像じゃわかり難いかもしれませんが。
どうやら景観を守るために色を変更したそうなんです。
でもこちらのローソン、中心部の車がバンバン通るメイン通りにあり、
景観も何もないだろうというエリアでしたけど。
これから佐渡島を訪れる方、どこにでもすぐコンビニがあると思ったら大間違いですぞ。
ホテル前まで戻ってきました。
ここから車が少ない田んぼの中の「朱鷺の道」へ。
農耕車優先ですか。
ここを通ろうと決めていたので、おとといホテルまで送っていただいたタクシードライバーさんに
田んぼアートは今何かやってますかね?と聞いたところ、田植えしたばかりで、まだ伸びてないからねと。
確かに。・・・バカな質問しちゃいました。
見頃は7月上旬から下旬にかけてだそうで、今年も絵が浮き上がってくる予定。
おととい縦走した山並みがバッチリ見えています。
きょうも絶好の登山日和ですね。
朱鷺の道から徐々に北に向かい、ついに加茂湖の南端へ。
山から見下ろしていたあの加茂湖にやってきましたよ。
湖岸にはサイクリングロードが整備されているというので、最後にここを走りたかったんです。
周囲約17kmにおよぶ新潟県最大の湖の東側半分を走ります。
元来は淡水でしたが、明治期に湖水の氾濫を防ぐために開削し、海とつながり汽水湖となったそうです。
汽水湖って言葉、初めて知りました。
海水と淡水が混じり合っている湖沼のことですか。
もうあと少しでゴールなので、湖岸のガードレールに三脚を巻き付け、自撮りしてみました。
正確には飛び乗ったところでシャッターが切れちゃいましたが。
あら、こんな舟屋が湖岸に並んでいます。
これはいったい?
もう少し先にあったのがこちら。
牡蠣殻の山。
調べてみると、昭和7年からカキの養殖が始まったそうな。
湖岸のお家は牡蠣小屋でした。
汽水湖という利点で1年で食べられる大きさになるそうです。
海洋に比べ比較的安定した自然環境であるということ。
山からの栄養分豊富な川水が流れ込むこと。
プランクトンが多い海水が混ざり合うこと。
これらのおかげで牡蠣がすくすく成長するんだそうです。
佐渡島の牡蠣シーズンは10月下旬から5月のGW付近まで。
あちゃー、わずかに来るのが遅かった・・・。
特に水温が低い1月後半~3月が最も美味しい時期だそうな。
牡蠣大好きなので、また訪れる機会があるならその時期を狙いたいですね。
道なりに進むとサイクリングロードが途切れ、車道に出ました。
そのまま走るとゴールの両津港に着きました。
行きも撮影したおけさ人形。
ちょうどロードバイクの男性が駐輪していたので、記念に撮ってもらいました。
もうちょっと脇をしめればよかったな。
山も自転車もがんばりました!
もしかしたら1本早いジェットホイルに乗れる?とターミナルに行くも満席で残念。
初日にお昼を食べた「maSanicoffee」でひと息入れましょう。
アイスコーヒーとバニラアイスを注文。
わぁ、アイスにトキクッキーが乗ってます。
そういえば天然のトキも見られなかったし、トキの森公園にも行きませんでした。
両津港近くのSADO OUTDOOR BASEまで走り、レンタル自転車を返却。
届いていたザックに全ての荷物を納め、重いザックを担ぎます。
念願の縦走もお天気に恵まれ、自転車では多くの観光スポットを回ることができました。
お世話になった佐渡生まれ佐渡育ちのスタッフIさんに、満喫できました!とお礼。
それでは両津港ターミナルに向かいましょう。
時間はたっぷりあるので、土産物屋さんをくまなくチェック。
奥の方に利き酒コーナーがありました。
さっそく500円でお猪口を購入。
専用のコイン3枚が付いてきて、この中から好きな日本酒を3杯飲めます。
まずはエールフランス ビジネスクラスで提供されている真野鶴 大吟醸。
専用コインを入れ、サーバーの下にお猪口をセット。
ボタンを押して、注ぎ終わるのを待ちます。
うーん、思ったほどワタス好みでなないな。
次に北雪純米大吟醸 NOBU TK40、北雪純米大吟醸 越端麗と3種をチョイス。
ほぼ30mlでしたが、高いお酒は20ml。
ワタスの3杯は全て少ない方の20mlでした。
強いて言うなら北雪純米大吟醸 NOBU TK40がいいかな。
帰った後のひとり打上げ用に小瓶を買っちゃいました。
そしてお隣の土産物屋で「いごねり」発見!
いごねりの素が売ってるじゃありませんか。
ホテルで食べたあのいごねりの正体がようやくわかりましたよ。
このいご草という海藻を煮溶かし、よく練ったものを冷やして固め、きしめん状に切り完成。
醤油をかけて食べるのが一般的とのことで、ワタスの食べ方は正解でした。
最後に謎が解けてよかった。
ターミナルに行くと、トキが迎えてくれました。
本物には会えなかったけど、キミで満足さ。
帰りは時間の関係で16:05発のカーフェリーにしました。
行きのジェットホイルよりずっと大きいおけさ丸。
こういうエントランスホールを見ると昔よく行っていた小笠原を思い出しました。
お盆の時期に似たようなおがさわら丸に乗り、3年連続でスキューバダイビングに行ってましたっけ。
2等席はジュータン敷きの大部屋なので、下から2番目の1等イス席にしてみました。
これも行きと同じ、さどまる倶楽部の割引で5,150円が4,810円に。
甲板で船の出航を知らせるドラの実演と体験を行いますとアナウンス。
さっそく行ってみました。
スタッフがドラを鳴らした後、回りで見ていた乗客も体験できたのに誰一人やらず。
思い切ってやっとけばよかったかなぁ。
船はみるみるうちに両津港を離れ、後ろには大パノラマの縦走路が見えました。
おけさ丸の周りにはカモメがたくさん。
ごめんね、エサがないのよ。
かなり近くまで来たカモメと左には金北山。
1日は雨に降られたとはいえ、充実した3泊4日の旅でした。
船内に戻り、ターミナルで買ったフルーツティーとフルーツサンドで遅めのおやつ。
TVでやっていたお相撲には興味がないのよね。
そのうちに部屋中に響く大爆音のイビキが始まり、これじゃとっても寝られない。
しかたなく船内散策にでました。
ステージと1階席・2階席があるイベントプラザ。
こんなところがあるなら、一番安い2等席にしてここに逃げればよかった。
たかだか2時間30分ですからね。
廊下にはこんなポスターが。
きょう行ったあの北沢浮遊選鉱場がライトアップですか。
それでなくても魅力的な場所なのに、また雰囲気が違う映えスポットになりますね。
18:35に新潟港に着き、待っていたバスに乗り新潟駅へ。
新潟駅発19:42の新幹線とき346号で帰京しました。
今回計画通りに旅を組むのが大変でした。
船の時間を調べ、そこから接続する新幹線を調べ、島では後続のバス、翌日の下山のバスを予約。
街中の宿は一番安いサイトで予約。
一度予約したドンデン高原ロッジに再度電話してにいがた割を適用してもらったり。
はたまた佐渡トレッキング協議会にトレッキングマップの送付を依頼し、
数日前には登山届を出したり。
そして何ヶ月も前からレンタル自転車の手配です。
このひと月後に行く大分県九重連山ひとり旅も同時進行で計画していたので、
もうなにがなんだかわからなくなり、ひと目でわかる行程表を作り時間を管理。
まあ大変でした。
それだけの思いをして終えた旅は、苦労した分の何倍もの達成感に包まれました。
ツアー代を支払い、集合場所に行けば連れて行ってもらえる旅より、ずっと充実していました。
但し、その分リスクは負わねばなりませんが。
帰宅して両津港ターミナルで買った北雪 NOBU TK40純米大吟醸で乾杯!
佐渡島、いいところでした。
4日間でこれだけ楽しめたら、もう大満足です。

佐渡島Mt&BIKEひとり旅 4日目前半

2023年06月03日 | 
5/27(土)、最終日の朝。
きのうフロント脇でお弁当を販売しているのを発見。
これは便利。
今朝はその中からカレー味の炒飯弁当を買い、朝食に。
きょうは北に向かい、佐渡金山を見学します。
きのうよりずっと距離が短いので気持ちも楽です。
2連泊した「たびのホテル佐渡」をチェックアウト。
鍵付きの倉庫に自転車を保管していただきありがとうございました。
大きなザックはここからSADO OUTDOOR BASEに配送してもらいます。
出発前に葉っぱや砂が付いていた自転車をきれいに拭いて準備完了。
フル充電100%で行ってみよう!
佐渡金山までの道で心配なのは、トンネルです。
両端に一段高い歩道があればいいのですが、はたして?
街中をスイスイ走り海沿いに出た後、山道に入ります。
一番の不安要素 中山トンネルが見えてきました。
よかったぁ~。
左右に歩道がありました。
右側の方が広かったので、ここは右の歩道を走ります。
トンネルを抜け、再び海に出ました。
立ち寄る予定はなかったのですが、こんな構造物を見つけ思わず停車。
ここは「大間港」
明治25年、コンクリート工法以前の石灰等を用いた「たたき工法」により完成した港だそうです。
コンクリートに見えますけどね。
鉱石の搬出や石炭などの鉱山の資材搬入に使用されていたそうです。
現在も石積護岸やトラス橋、ローダー橋脚、クレーン台座が残されています。
きょうはここまで行ったらUターンしようと決めていた下相川の浜に到着。
ここでぜひとも見たい観光スポットがありました。
手前は吹上海岸石切場跡。
左の石積みは名奉行「鎮目(しずめ)市左衛門の墓」
この2つではなく、奥にある大きな岩。
ここから見るとまったくわかりませんが、回り込むとくさび型の岩がすっぽり。
これが見たかった。
「弁慶のハサミ岩」
待ち伏せした鬼が佐渡弁慶と力比べを所望。
力自慢の佐渡弁慶が投げ飛ばした岩がここまで飛んできたと伝えられています。
それでは佐渡金山まで戻りましょう。
金山手前にこんな大きな産業遺跡がありました。
「北沢浮遊選鉱場跡」
山から掘り出した鉱石を選ぶ場所で、「浮遊選鉱」という方法を金や銀に応用し日本で初めて実用化に成功した施設。
1ヶ月で5万トン以上の鉱石を処理できることから「東洋一の浮遊選鉱場」と言われていたそうです。
今では佐渡のラピュタとも言われているそうで、人気のフォトスポットに。
こちらは「シックナー」
泥状の鉱石と水を分離する施設で直径約50m。
浮遊選工場と共に昭和の大増産を支えました。
「鋳造工場跡」
左側の白い建物はCafe「北沢Terrace」
時間が早過ぎてやっていませんでした。
石畳の道があるので、自転車でも中まで入ることができました。
右に小さく見えるレンガ造りの建物は火力発電所だそうです。
坂を上がり、上からも見てみました。
反対側には佐渡奉行所跡がありました。
佐渡は「天領」と呼ばれる江戸幕府の直轄領で、金銀山と佐渡一国を治めるために相川に佐渡奉行所を設置。
有料だったので、入口からチラッと見るだけね。
葵の御紋、かかってますね。
緩い上り坂を進んで行くと、出ました。
新潟県知事書の「輝け!世界の宝 佐渡金銀山」
せっかくここまで来たので、佐渡金山を過ぎ、史跡 大立竪坑まで行ってみました。
あら、保存修理中でしたか。
竪坑とは地下の鉱脈を掘るための地中エレベーター。
現在の立坑櫓は昭和15年完成、平成元年の休山まで使用。
最終深度は352mだそうです。
ここから引き返し佐渡金山へ。
おススメのB+Cと2つ楽しめるAコースにしてみました。
料金1,500円。
下には「穴の中は約10℃で寒いです」の注意書きあり。
もちろんレインジャケット、持参しましたよ。
まずは階段を下り、江戸金山絵巻コースの宗太夫抗へ入ります。
確かに涼しい。
そして見学者、少なっ。
というかいない・・・。
おー、採掘作業を忠実に再現しています。
人形がぐるぐると取っ手を回していてなかなかリアル。
坑道は開山から100年足らずで海面下になり地下水が流出。
水との戦いが採掘量に影響したそうです。
左のオスマン・サンコン似のおっちゃんは、水上輪を操作する樋引人足。
24時間連続の作業で交代制だったそうな。
坑内で食事や休憩する姿。
手前の3人は鑚と鎚で鉱石を掘る金穿大工。
採掘は4時間ごとの交代制で、技術者として賃金もよく優遇されていたそうですが、
労働環境は悪く、短命の人が多かったそうです。
ドキッとしたのはこちら。
左手前の番所役の人形が、
振り向いた~~~~~。
もー、驚かすんじゃないっちゅーの!
回りに誰もいないし、ちょっと怖かったぜ。
これは間切改め。
奉行所が発注した見積り通りに掘られているか、どれだけ進んだか検査しているところ。
坑道を出ると、今度は室内展示室へ。
アリの巣のような坑道だったんですね。
樋が並び湧き水を汲み上げ坑外へ排水している様子がよくわかります。
本物の佐渡小判ですか。
江戸時代に佐渡で作られた希少な佐渡小判と一分金。
光り輝いてます。
越後屋からこんな小判の束を差し出されたら「お主も悪よのー。」と袖の下に入れちゃう気持ち、
わかりますって、お代官様。
なにやら騒いでいるコーナーが。
この丸い穴から手を入れて、中の純金延べ棒を30秒以内に取り出すというチャレンジ。
時価約1億円以上の純金延べ棒は12.5kgもあり、やってみるも無理ーーーーー。
めちゃくちゃ重く、右腕全体に乗せようと思ってもまったく出来ませんでした。
片側がほんのわずか上がっただけでギブアップ。
3,044人も成功したなんて、信じられません。
成功してもこの延べ棒がもらえる訳もなく、シリアルナンバー入り金箔カードの贈呈でした。
土産物売場を通り、外に出ると金の鯉?
西伊豆の土肥金山からやってきたそうな。
見ただけでご利益あるといいな。
再び入口に戻り、今度は明治官営鉱山コース 道遊抗へ。
こちらは明治から平成元年の操業休止までの約100年間使用された坑道。
日本酒の熟成所として有効利用されていました。
トロッコも当時のまま保存。
奥の坑道から外に出てきました。
右の坂を上がり、
徒歩約7分の道遊の割戸へ行ってみましょう。
これが開発初期の採掘地とされる江戸時代の露天掘り跡ですか。
山の頂が真っ二つに掘り割られていることで佐渡金山のシンボルです。
穴の中をズームしてみました。
なんかイメージしていたのと違ったなぁー。
もっとはっきり割れていたのに。
道を下り、順路の機械工場へ。
坑道内を走っていた2トン蓄電式機関車。
24個の蓄電池が搭載され、作業終了後に毎日充電されていたそうです。
窓ガラスに三菱のマークが入っていました。
相川金銀山は明治29年、宮内省から三菱へ払い下げられました。
昔のままの電話が工場内に残っていました。
今の若い人たちはこれを見ても電話だと思わないでしょうね。
工場を後にすると、あったぁ~。
これです、これが見たかったの。
「道遊の割戸」
先程近くまで行った道遊の割戸ですが角度が違うのか、こっちの方がわかりやすい。
巨大な金脈を掘り進むうちに山がV字に割れてしまいこんな姿に。
こんなぱっくり割れるもんなんですね。
山頂部の割れ目は、幅約30m、深さ約74m。
ちなみに割戸の下はこんな感じ。
道遊抗の説明書きにこの上が道遊の割戸とありました。
史跡 佐渡金山、2コースたっぷり見学したら1時間以上経過。
いやぁー、なかなかおもしろかったです。
それでは大佐渡スカイラインを下り、京町通りに参りましょう。

佐渡島Mt&BIKEひとり旅 3日目後半

2023年06月02日 | 
雨が降り続く中、快調に下り宿根木に着きました。
こちらは北前船の寄港地として発展した小木海岸入り江の集落。
廻船業で栄えた江戸時代の面影を今に伝える町並が残っています。
お昼を過ぎていたので、ここで何か食べたい。
町並み案内所にいたおっちゃんに自転車はこっちにと手招きされ、無事駐輪。
雨足は弱まらずレインウエアはびしょ濡れです。
事前に食事処は調べていたのですが、そのひとつ、目の前の「よしかわ屋」が本日休業じゃないですか。
何軒もないというのに、そのひとつがやってないなんて。
案内所のおっちゃんに、お昼が食べたいんだけどやっているお店ありますかね?と聞いてみました。
すると、あそこならやっとるだろと先導され、石畳の細い路地に入ります。
ちょっと待って、フランス料理レストランなの。
もっと庶民的なところでいいのにぃー。
こんな立派なお宅に行きつきました。
まあせっかく紹介されたのですから、入ってみましょう。
お料理「あなぐち」の女将さんがあたたかく迎えてくれました。
趣きのある建物だと思っていたら、佐渡の長者番付にも名を連ねた廻船主 佐藤伊左衛門家の屋敷とのこと。
どうりでやたら広い上、庭付きのお屋敷ですからね。
「穴口さん」という屋号で呼ばれていたそうです。
玄関でびしょ濡れのレインウエアを脱ぎ、ラックで干させてもらいました。
中も素敵に改装されていて素敵じゃないですかぁ。
お好きな席にと言われ、こちらの2人席にしました。
お隣の部屋からはこんな小さな穴が見えました。
女将さんに聞くと、昔は天然の冷蔵庫だったとのこと。
手前左は竈の名残だそうな。
コース料理だけ?とメニューを見るとアラカルトもあり、ホッ。
すっかり体が冷え寒かったので温かいフォーにしましょ。
ちょい飲み白ワインも注文。
電動バイクでしたが、ちょっとですから許してちょ。
右がお水で左が白ワイン。
ねっ、水より少ないちょい飲みでしょ。
佐渡海鮮とチキンのライスヌードル フォー。
フランス料理店で提供されるフォーですから、美味しくないわけがありません。
具だくさんのフォーを食べて、ようやく手先が温かくなりました。
宿根木はたらい舟でも有名で、少し先の矢島・経島と小木、計3ヶ所で乗ることができます。
自転車をレンタルする時、SADO OUTDOOR BASEのスタッフから
せっかく来たんだから全部乗ってみたらどうですか?と勧められましたが、なにせ雨ですから。
あなぐちの女将さんにどこのたらい舟がおススメですか?と聞くと、
絶対宿根木で乗ってください!と。
地元推しですなぁー。
なんでもたらい舟を作っているおじさん自ら櫂を握り漕いでくれるそうな。
今ではたらい舟を作る職人はそのおじさん1人だけなんです、
乗り場に行けば真っ黒い顔したおじさんがいますからと。
女将さんがそこまでおっしゃるなら、あえて宿根木で乗りましょー。
その前にまずは宿根木のまちを散策してからね。
「あなぐち」を出たところには「旧郵便局舎」
大正10年に建てられた宿根木で数少ない洋風建築。
洗い場にも利用していた川。
上流と下流で洗うものを区分けし利用していたそうです。
「三角家」
狭い路地の形状に合わせて三角形に建てられた家。
宿根木と言えばこの建物が思い浮かぶほど。
吉永小百合さんが大人の休日倶楽部のCMで歩いていたところです。
船大工が最大限に土地利用を図った知恵と技が見られ、建物の形から舟形の家とも呼ばれています。
平成18年まで実際に使われていたそうです。
きょうは休館で残念。
「共同井戸」
江戸時代中期頃から人口が増加し、この谷内に収まらず高台へと広がり、そこの居住者たちが利用した井戸。
右の石段の真ん中がすり減っているのは、担い棒で水桶を担ぎ毎日の水汲みをしていたからだそうです。
「宿根木公會堂」
大正10年に建てられた旧公会堂の古材を転用し、昭和33年に建てられた現公会堂。
先程太鼓体験でお世話になった鼓童の公演もこちらで行われ、様々な行事に使用されています。
「腰板」
下の板は千石船造船の残材や、廃船になったものを家屋に利用。
船に使われる板は船喰い虫の被害を防ぐため最大で36mm。
一般家屋にとっては宝のような材だったそうです。
すばらしいリサイクル。
「伊三郎」
明治24年に工事着手された主屋で、建築中に船乗りの親子2代が海難に遭い、未完成のまま使用。
建築から102年後の平成5年に修復が行われたそうです。
2階北側部分がせり出したセガイ造りや名字の石塚の一字を彫透かした軒下飾り。
扇の中に「石」とは粋ですね。
この一角だけ住居がなく、お花畑になっていました。
「清九郎」
廻船2隻を所有した廻船主の家。
広い土間や台所、面取柱、内装の柿渋塗りや漆塗りといった豪華な造りが見られるそうですが。
ここもやってませんでした。
公開されている民家はほぼ休館。
唯一開いていた公開民家「金子屋」
料金300円。
船大工職人の家だそうですが、チラッと覗くと薄暗く誰もいません。
ちょっと怖いので入りませんでした。
最後に階段を上がり、宿根木の集落を上から見てみたい。
階段手前には祠の中にお地蔵さんが。
こんな小さなお地蔵さんに帽子とよだれかけを作り、お花もきちんと供え、宿根木の皆さん大切にされてますね。
階段を上がると車道に出ました。
上から見た集落。
手前左側の屋根は日本海の強風から屋根を守るために石が置かれています。
「木羽葺石置き屋根」と呼ばれ、杉の板張りの上に石が整列。
ぐるっと宿根木の集落を回ったので、それではたらい舟に乗るとしますか。
一時上がっていた雨も再び降り出してきました。
あなぐちの女将さんから雨でもたらい舟はやっていますよと言われた通り、
宿根木海岸に行くと、たらい舟が浮いていました。
女将さんから聞いてた真っ黒い顔したおじさん、いました!
おススメの一番長い所要時間35分 Cコース2,500円にしてみました。
おやっさんが前で櫂を左右に漕ぐと、なぜか少しずつ前に進みます。
宿根木海岸は海底火山から噴き出したマグマのゴツゴツとした岩礁で出来ています。
左にある白い柱は御影石でつくられた船つなぎ石。
岩場の狭い隙間をキーキーと櫂の音を鳴らしながら、上手く抜けていきます。
Cコースなのでそこそこ遠いところまで行き、折り返し。
雨でもかなりの透明度でしたが、おやっさんに言わせるとこんなもんじゃないとのこと。
晴れていたら、海の色も違ったことでしょう。
宿根木ではたらい舟のことを「はんぎり」と呼んでいます。
桶を半分に切ったことから「半切り」なんですって。
ぐるっと回って帰ってきたら、記念撮影のサービス。
傘とライフジャケットは貸してくれました。
真夏だったら水着で乗り込み、はんぎりからドボンと海に飛び込んでみたいッスね。
入れ違いに出ていく2艘のはんぎり。
こちらの船頭さんは2人とも女性でした。
はんぎり職人のおやっさんが船頭さんだったのはラッキーでしたね。
14時も回り、それではそろそろ戻るとしますか。
再び自転車に乗り、小木方向へ。
途中、右折すると次のたらい舟がある矢島・経島へ向かう道がありましたが、ここは立ち寄らず直進で。
小木に着くと、ますます雨足が強くなってきました。
おっ、たらい舟の乗り場を発見。
小木の船頭さんは笠をかぶったおけさ姿で、こっちの方が映えるなぁー。
ちょっと画像じゃわかり難いッスね。
いよいよ上りが始まるところで信号待ちしていたら、右側にこんな建物が。
こちらは登録有形文化財 旧きはちや旅館。
廻船問屋から火事をきっかけに旅館へ転身。
さあ坂を上るよー!
ecoモードからパワー最大のsportモードへ。
道路の脇を走っていると、後ろから来る車に注意しないといけません。
やさしいドライバーは中央線をまたぐほど避けてくれるのですが、
さほど避けてくれないドライバーもいて、まったく気が抜けません。
歩道があれば、そちらを走ります。
斜め掛けのショルダーバッグを担いだままレインジャケットを着たのですが、
隙間から雨が入り、レインパンツの中まで濡れている模様。
サイクリンググローブもびしょ濡れです。
このままホテルまで一気に戻るパワーがありません。
どこかに一時に避難して、休憩したい。
そんな中、閃いたのは行きに立ち寄ったCafe「しまふうみ」
とにかくあそこまでがんばろう!
雨に打たれる中、しまふうみ、しまふうみと唱えながらペダルを踏み続けます。
やっと出て来た「しまふうみ」
着いた・・・。
こんなおしゃれなCafeが避難小屋に見えました。
ぬれねずみの姿で中に入ると、手前にはお客さんが数組いましたが、
奥の部屋には誰もいませんでした。
窓際右のカウンター席にしましょ。
そしてありがたいことにラックにハンガーという渡りに船。
さっそくレインウエアをかけました。
短時間では乾かなくとも、干せるだけでうれしい。
晴れていたらオーシャンビューのオープンテラス席も素敵。
ガトーショコラとコーヒーを頼みました。
キリンのぬいぐるみは先払い時に渡され、回収されずにそのまま居残りでした。
コーヒーカップを両手で包み、まずは手を温めます。
熱いコーヒーが喉を通り沁み渡る~。
ここがなかったら、心が折れていました。
この先ホテルまでの道におしゃれなCafeはなかったですもん。
しまふうみを出ると左手は海。
残りの道はほぼ平坦で、ナビではあと12km、45分と出ました。
よっしゃー!
コーヒーで体も温まり、甘いケーキはエネルギーとなり、元気が出てきましたよ。
ウエスト周りがまだ濡れていましたが、再びレインウエアを着て出発!
雨もようやく止んだ模様。
一度通った道はほぼ覚えているので、帰り道はさほど携帯ナビに頼らずともスイスイ。
ホテルの近くに佐渡総合病院があるので、その大きな建物が遠くからでも目立ち励みになりました。
どんどん近付いてくるのがわかります。
そして16:47、ホテルにゴーーーール!
バッテリー残量は39%。
よかった、0にならなくて。
ここまで降る予報ではなかったのに、自転車もがんばってくれました。
泥だらけの車体を後で拭いてあげましょう。
きょうも1Fの大浴場へ。
冷えた体を海洋深層水のお風呂で温めます。
なんだかんだ言っても、雨が自転車の日でよかったかも。
これが金北山縦走の昨日だったら、もっとめげていたことでしょう。
部屋で缶ビールを飲みながら、外食のお店を探すもめんどくさくなってきました。
昨晩のようにせっかく行っても定休日でもないのにお休みだったらガックリですから。
今夜はホテル1Fのレストラン「味彩」に行ってみましょう。
金曜日だったからでしょうか、かなりの混み具合。
なんとか席に着くことができました。
今宵は佐渡産米使用の日本酒「金鶴」冷や一合にしてみました。
辛口でコク、キレのバランスよいとの説明書き。
うーん、いい感じっス。
おつまみは焼きアスパラ。
茹でじゃないのは珍しく、初めていただきました。
香ばしくておいしーい。
メインはほたて釜めしとお刺身セット。
サラダ、いごねり、香の物、味噌汁付きです。
上の真ん中にあるのが、いごねり。
いごねりってなんじゃあ?
食べてみると、味がありません。
こんにゃくのような見てくれですが、寒天のよう。
お醤油をかけて食べましたが、それが正解なのか?
このいごねりの謎は、翌日の両津港ターミナルで解決するのでした。