Arielのひとりごと

きょうは何が起きるかなぁ~

鳥海山ツアー 2日目

2019年08月19日 | 
8/14(水)、昨晩、ご来光を見に行く人は?と智加さん。
ワタスとAちゃんが手を上げ、3時半には起床。
4時に小屋を出て、外輪山へ。
ヘッドライトを付け、慎重に下って、上って。
雲海の向こうから太陽が顔を出してくれたらいいけど。
振り返って小屋を見れば、雲が山から滝のように流れ落ちています。
3日前に登った月山も見えました。
明るくなるとブヨがブンブン寄ってきて、もう小屋に戻りたい・・・。
そこを待って待って、4:59。
雲の隙間から見えたご来光。
早起きして、外輪山まで上ってきたのに、これだけかい!
小屋に戻り、1回目で朝食を取り、速やかに下山しましょう。
個室が取れてほんとよかった御室小屋。
町も見え、その先はずっと続く日本海。
帰りは山形県側へ下る象潟口(鉾立)ルート。
下り始めこそ日陰でしたが、それもあそこで切れるのよね。
白峰三山ではすぐに積乱雲が湧き、いつ雨に降られるか不安でしたが、もう山は秋ですなぁー。
案の定、日陰が切れ、太陽がジリジリと照り付けます。
つかの間の涼しさ。
道しるべのトラロープ。
雪渓から湯気がもくもく。
もう見えなくなってしまう鳥海山を今一度目に焼き付けて。
お盆なので下る人より、登ってくる人が多く、細い道ではすれ違い待ちが発生。
1,800m地点の七五三掛(しめかけ)でひと休み。
鳥海湖を見下ろせる御浜小屋に着きました。
ここで長めの休憩を取りましょう。
きのうの七高山山頂同様、とんぼがいっぱい飛んでいます。
キャップに停まっているところを撮られてた!
御浜小屋脇の鳥居をくぐり、ラストスパート!
こちら側にも賽の河原がありました。
鉾立まであと1.9km。
登山道がコンクリート舗装に変わり、観光客が展望台を目指してゾロゾロ上がってきます。
眼下には大きな駐車場が!
そしてゴーーーーール。
お疲れさまでしたぁ~。
12時に予約しているタクシー。
あと20分くらいしかないけど、それでもレストハウスで一息入れたい。
ここはやっぱりかき氷。
そして下界だからこそ飲める都会の味アイスコーヒーに、カレーパンの三つ巴。
注文を済ませた時に、智加さんがもうドライバーさんが着いていますと。
ちょっと気難しそうな人だというので、焦ってかっこみます。
スイマセ~ンとトランクにザックを入れてもらい、タクシーは一路遊佐へ。
最初は無言だったドライバーさん。
大阪のおばちゃん登山グループを乗せた話から車内が明るくなりホッ。
智加さんにお願いして、車内から鳥海山を撮ってもらいました。
なだらかな尾根が素敵です。
左側から延々と稜線を歩くもんだと思っていましたょ。
結果、裏側からなかなかの急登を行くルートでしたけどね。
鶴屋旅館に戻り、お風呂に入ります。
行きにデポした荷物をザックに詰め、遊佐駅へ。
せっかく汗を流したのに、駅まで歩いて行くだけで、また汗だくになりました。
遊佐のマンホールは、やっぱり鳥海山。
お花はチョウカイフスマ。
七高山の周りに咲いていましたっけ。
駅の入口には「鳥海山と鮭のあがる町 遊佐」の看板が。
「自動発券機がない 遊佐駅」でしたが、いつか対面販売でなくなる日が来るんでしょうね。
予定通りの特急いなほに乗車。
車窓から日本海を眺め、新潟駅へ。
ホームの売店で1人乾杯セットを買い込んでから、お隣ホームの新幹線に乗り換え。
出羽三山に鳥海山とWツアーに参加し、いい夏休みになりました。
智加さんが東北の山はお盆でも空いています!という謳い文句に惹かれて参加しましたが、その通りでした。
来年もお盆でも空いている穴場の山に行きたいですねぇー。

鳥海山ツアー 1日目

2019年08月18日 | 
8/13(火)、きょうから1泊2日で引き続き智加さんガイドの『鳥海山ツアー』に突入です!
旅館に前泊したというのに、熟睡できず・・・。
就寝中はエアコンを冷房ではなく、ドライに設定。
それがいけなかったのか、寝苦しいことこの上なく。
部屋の窓を開けると、目指す鳥海山がくっきり。
今回、智加さんが鳥海山タクシーパックを利用。
宿泊代と登山口までの往復のタクシー代が込みでお得なんです。
鶴屋旅館はその指定宿の1つだったので、玄関前にタクシー横付けッス。
途中の道の駅で、神奈川から車を飛ばしてやってきたAちゃんと合流。
という訳で、今回の参加者はワタスを含め3名。
1時間20分ほどで、秡川園地の駐車場に到着。
鳥海山は山形県と秋田県の県境にあり、ここは秋田県。
矢島口ルートと呼ばれ、秋田県側では一番古い歴史を持つ登山道から出発!
あの山頂まで標高差1,000mを登りますよ。
祓川ヒュッテを過ぎ、秡川神社でお参り。
徐々に標高を上げていきます。
賽の河原を過ぎると、雪渓が出てきました。
出羽三山も暑かったけれど、鳥海山も暑い!
なので雪渓は大歓迎。
雪渓を登り切って、振り返る。
なかなか長かった。
七合目を過ぎ、
ここは智加さんの指示で雪渓横の登山道を歩きました。
下りの登山者は雪渓を歩いていて、羨ましかったな。
七ツ釜避難小屋でトイレ休憩。
きれいなトイレで、びっくり。
七ツ釜避難小屋の目印「康ケルン」。
初代祓川ヒュッテ管理人だったそうで、山仲間が康さんを偲んで建てたそうです。
智加さんは前週にお父様と鳥海山を登ったそうで、その時と比べて雪渓がだいぶ溶けたと。
この沢もすべて雪で覆われていたそうですがすっかりせせらぎが見えています。
再び雪渓が出てきて、わーい!
鳥海山には茶屋もなく、いくら暑くてもかき氷は食べられませんからね。
横に歩く時は滑らないよう慎重に。
九合目の氷の薬師。
氷、どこぉー?
あったぁー!
山頂まで、これが最後の雪渓となりました。
舎利坂入口。
山頂まであと400m。
康新道山頂分岐。
山頂まであと100m。
あの棒は!
もしかしてあれは?
ついに着きました!
鳥海山の七高山 標高2,229m。
とんぼがうるさいほど飛んでます。
鳥海山はピークが2つあり、もうひとつはあちら。
この七高山は外輪山にあります。
本日のお宿は、外輪山の中ある赤い四角の御室小屋。
この先を下って上るんですか・・・。
下りはとても急でしたが、鎖やトラロープもあり。
慎重に歩を進め、振り返る。
矢印通りに登り返し。
見えてきました!
御室小屋は鳥海山大物忌神社の参籠所で、山頂本殿がありました。
先着で個室も取れると智加さんから聞いていましたが、果たして?
3時半頃の早くもない到着でしたが、なんとまだ残っていて、M子さんが個室にしましょ!と。
1人1,500円プラスでしたが、着替えや体を拭くことを考えると、もちろん個室がいいに決まってます。
個室は別棟のこちら。
廊下は山頂美術館を兼ねていて、山岳写真がたくさん展示されていました。
ワタス達のお部屋は入ってすぐのこちら。
左右に2段ベットが並び、えっ、毛布だけ?
敷布団はないのね・・・。
智加さんがお湯を沸かしてくれて、癒しのコーヒーブレイク。
一息入れた後は、もうひとつのピークへ。
鳥居をくぐり、見るからにガレガレの岩場へ。
ところどころに白いペンキで矢印が描かれていました。
小屋がみるみる小さくなりました。
手を使い、クライミングさながらです。
ギザギザを目の前に、ワタス達は白い矢印に導かれ右方向へ。
上りもあれば、下りもあり。
こんな細いところを進み、
また登り。
回り込んで、
着いたぁ~。
新山 標高2,236m。
こちらは外輪山ではなく、中央火口丘にあります。
ひとつ目の七高山(赤矢印)を新山から見るとこんな感じ。
来た道と違うルートで帰りましょう。
もちろん帰りも岩場ッス。
安産の神様 胎内くぐりと書かれた薄暗いトンネルへ。
中に小さな祠がありました。
安産、関係ないっしょ!とそのまま通り過ぎたのがいけなかったのか?
出口上部の岩に思い切り頭をぶつけるというバチが当たってしまいました。
マジ、痛かったぁー。
痛がっている暇はないほど岩場が続きます。
ガレ場をやり過ごした後、滑らないよう雪渓を歩き、
無事小屋に戻ってきました。
3人で小屋後ろにある大物忌神社山頂本殿にお参り。
胎内くぐりのゴツンは相当痛かったけど、無事でよかった。
5時半から夕食となりました。
食事前から売店は閉鎖し、ビール販売が中断。
ここでは食事中に飲むことができないというルール。
飲むと食べるのに時間がかかるからという理由で、さっさと食べて、スムーズに2回目の人と交代してくれという無言のプレッシャー。
事前に智加さんから食事だけはほんとスイマセン。
期待しないでくださいと言われていましたが、なんのなんのこの間の大門沢小屋に比べたら、ずっといいですよ。
鮒の甘露煮よりもサバの味噌煮の方が好きですもん。
炊き方が上手で、ご飯もすごく美味しかったし。
発泡スチロールの食器は残飯を指定場所に捨てた後、液体が入ったドラム缶の中へ。
溶かしてしまうというシステムでした。
食後に売店に声をかけ、半ば強引に缶ビールを売ってもらいました。
ほんとうは食事中に飲みたかったけど、鳥海山に乾杯!
夕陽がゆっくり落ちていくのを眺めます。
鳥海山は一粒で二度おいしい山でした。
七高山までの登山に加え、
岩場のクライミング気分が味わえる新山。
ワタスは特に後者の小屋から新山までがすごく気に入りました。
3枚ある毛布の2枚を敷き布団に、1枚を掛けて、おやすみなさい。

東の奥参り 出羽三山ツアー 3日目

2019年08月17日 | 
8/12(月)、早朝からご来光を撮影しに出る智加さん。
ワタスは寒くて、布団の中から見送ります。
だって部屋の中からでも見られるんですもん。
4:52、月山山頂小屋の部屋から見る日の出。
外で見ていた智加さんが撮影した雲海。
6時から朝食をいただき、6時40分には小屋を後にしました。
いよいよ最後の湯殿山へ向かいます。
湯殿山は「来世」を表す山。
松尾芭蕉の句が刻まれている石碑の脇を通り、下っていきます。
こちらは裏側なんですが、数年前の画像を見ると先が折れていました。
確かに補修されていますね。
ちなみに詠んだ俳句は「雲の嶺いくつ崩れて月の山」。
達筆過ぎて、何と書いてあるかわからず。
調べてわかった次第です。
向こうの山を歩いている登山者が小さく見えました。
登山道脇の小さな鳥居は、鍛冶稲荷神社。
月山は日本刀の刀工の一派としても有名だそうですよ。
お地蔵さんに見守られ、左に曲がり、
ニッコウキスゲが咲く道をトラバース。
あの山に登るのかと思いきや、
右折し、湯殿山方向へ。
石標の前には、誰かさんが置いたわらじがありました。
休憩していると、月山山頂小屋で一緒だった外国人男性が足を滑らせたとカタコトの日本語で話しかけてきました。
水も残り少なく、Oさんが手持ちのペットボトルを差し出しました。
日本人って、やさしいでしょー。
岩場を下っていると、
沢も出てきました。
施薬避難小屋前で小休止。
この隣にトイレがあるのですが、縄が張られ使用禁止になっていました。
月山山頂小屋の女将さんが、せめてここのトイレを直してくれたらと言っていたんですが、ほんとそう思います。
日差しを遮るところがないので、避難小屋の中に入ると、キャーーーー。
ステンレスの流し台の中からヘビがニョロニョロと去っていきました。
この後は月光坂へ。
ハシゴ祭、始まりました!
下っても、
下っても、
下っても、
終わりません。
ようやく平坦な場所に出て、ホッと一息。
川にかかる大きなコンクリート堤がありました。
登山道はその川沿いにあり、途中で滝が見えました。
しめ縄がかかっています。
そしてついに湯殿山神社本宮にやってきました。
ここから先は撮影禁止。
昨年訪れた智加さんにどんな神社だったのか事前に聞いてみたところ、湯殿山神社で見聞きしたことは他言無用という決まり事があるんですと。
えー、そうなの?
なので御神体や、体験したことなど一切わからず、その領域に入りました。
これまでと同様、500円支払い、まずお祓いを受けましたが、ひとつ何かが違った・・・。
本宮内では智加さんと2人でご先祖供養をしてきました。
それくらいは言っていいのかな?
まあ他の神社にはないそれはそれは貴重な体験でしたので、皆様ぜひご自分の目で確かめに行ってみてくださいな。
と、PRしちゃったりして・・・。
ワタス達は山から下ってきましたが、逆コースで下から上がってきた観光客がほとんどでした。
こちらが下から来た時の入口。
湯殿山本宮と彫られた石碑は撮影可。
この先から禁止となっていました。
停まっていた満員のバスになんとか乗り込み、終点の千人沢駐車場で下車。
これにて、日本遺産「出羽三山生まれかわりの旅」が完結!
まずは産湯にでも浸かりますか。
目の前の湯殿山参籠所内のお風呂に入りましょう。
普通のお風呂と丹生鉱泉御神湯風呂と2つあり、場所が離れていました。
最初に普通のお風呂に入ったので、また服を着て、移動して入るのもとワタスは御神湯風呂に入りませんでした。
智加さんとOさんは両方とも入り、御神湯風呂の炭酸鉱泉を飲んできたというではありませんか。
それならワタスも飲むだけ飲んでみようっと!
地下に下りて行くと、まず鉱泉がありました。
お味はかなりまずかった・・・。
誰もいなかったので、ついでに女湯を覗いてみました。
シャワーはもちろんのことカランもなく、湯船がドーンとあるのみ。
目の前に神棚ですか・・・。
なんだか入るのがおこがましい。
見るだけで十分ご利益ありそうです。
風呂上がりはメンバーと下のレストハウスで再集合することに。
大きな鳥居をくぐると、
案内板がありました。
この絵の通り、湯殿山の山頂には行けませんでした。
標識に導かれ歩いていたら、湯殿山神社本宮に着いたという感じで・・・。
山頂までの登山道もないそうです。
出羽三山は
広すぎてどこが山頂だかわからない羽黒山。
500円払わないと山頂にたどり着けない月山。
自然と本宮に下ってしまう湯殿山。
他の山に比べると、やはり信仰の山度合が深かった。
いつも記念に山頂標識と写真を撮っているので、一山もそれができなかったのは残念なところですが、なんたって生まれ変わりましたから。
レストハウスの食堂に入ると、壁にはこんなポスターが!
碧の羽黒山、蒼の月山、橙の湯殿山。
色のイメージは確かにそうでした。
生まれ変わっても、やっぱりビールが好き!
冷たい山菜そばに青唐味噌ひめたけが付いてきて、いいおつまみになりました。
遅れてやってきたM子さんが、山形名物玉こんにゃくをおかわりしていました。
これはワタスも1本いただきましょー。
確かにお醤油が沁みていて、いとうまし。
それでは湯殿山を後にしましょう!
1時半に予約していたタクシーに乗り一路鶴岡駅へ。
観光案内所入口にディスプレイされていた、出羽三山の現代風装束。
とてもおされ~。
これだったら着てみたいと思いました。
しかし下界もめちゃ暑いのよ。
駅前のカフェできょうもかき氷で冷却。
3日連続で食べた中で一番のおしゃれ感。
だけど苺ソースや練乳が甘ったるくて、まったくイマイチ。
この後、帰京するOさんと別れ、智加さん、M子さんと3人で鶴岡駅から羽越本線酒田行に乗車。
酒田駅で乗り換え、秋田行で遊佐駅へ。
明日から始まる鳥海山ツアーのために、駅近旅館に前泊します。
遊佐駅でネットで予約していた帰りの特急券・乗車券を発券しておこうと構内を探すも、あれ?
指定券どころか自動券売機すらない!
なんと切符は対面販売というこの時代に信じられない昭和感。
駅舎がこんなに近代的だと言うのにさ。
窓口のねーやんに相談するも、酒田駅に行くしかないと・・・。
マジかぁー。
上りの羽越本線が数十分待ちで来ると言われ、ザックを駅に置き、M子さんと2人でまた酒田駅へ戻ることに。
下りの時間まで酒田駅の土産物店で時間をつぶし、再び遊佐駅へ。
その間、智加さんは自分のザックとワタス達2人分のザックも担ぎ、先に旅館にチェックイン。
次回から、地方の駅に指定席券売機があるか?ちゃんと調べていこうと肝に銘じました。
6時半からの夕食にはギリギリ間に合い、食堂へ。
次から次に出てきた女将さんの手づくり料理は、全てビールの友となり、お腹いっぱい。
ご飯までたどり着けず。
明日からは引き続き智加さんガイドで1泊2日の鳥海山ツアーが始まります。
部屋にはそんな鳥海山の絵が飾ってありました。
東北一の出羽富士ですか!
鳥海山にかき氷はなさそうですが、暑さに負けず、登りましょー。

東の奥参り 出羽三山ツアー 2日目

2019年08月16日 | 
8/11(日)、6時半からの朝食に一番乗り。
宿坊を後にし、羽黒随神門バス停へ。
きょうは出羽三山の二つ目である月山に向かいます。
7:35のバスで羽黒山頂バス停へ。
きのうはここからバスに乗り下山しました。
15分の待ち時間で、トイレに行ったり、飲み物を買ったり。
再出発すると、女性ドライバーさんのひとりごとがマイク越しに聞こえてきました。
これがなまっている上、ぶつぶつとしゃべり続け、かなりウケました。
しっかり聞いていたメンバーはニヤニヤ。
1時間10分ほどで月山八合目に着きました。
智加さんはこのツアーの後、すぐに鳥海山ツアーを催行。
出羽三山から続いての参加者は5,000円割引に惹かれ、ワタスとM子さんはこの後そちらも参加。
その鳥海山がくっきり見えました!
あさって行くかんねぇー。
って、こっちは方向が違います。
何を見てるかというと、二つ目の月山ですからね。
「過去」ですか・・・、ウソです。
きょうは赤いラインのコース。
本日のお宿、頂上小屋がゴールです。
それでは、月山に向かって出発!
御田原参籠所 500m7分と書いてあるけど、
その通りすぐ着いちゃった。
月山神のお使いうさぎ。
お顔を拝見。
後ろには小さいながら鳥海山がまだ見えています。
うさぎをモチーフにしたお守りも絶賛販売中。
この参籠所に智加さんのお知り合いが働いていて、ここに来たならぜひ見ていってほしいものがあると。
なんでも氷河時代の植物が、ここと尾瀬ケ原の2ヶ所で見られるそうなんです。
ザックを置かせてもらい、さっそく行ってみることに。
「池塘」と呼ばれる小さな池にその植物はひっそり咲いていました。
小さすぎてわからないですよね。
黄色い花がその「オゼコウホネ」です。
温暖化に伴い、寒い高い山の上だけに生き残ったそうで、大切に保護されています。
月山にもあるのに「オゼ」の地名だけなのね。
「オゼガッサンコウホネ」にしてあげたい気持ちッス。
しかしきょうもいい天気だぁー。
そして暑い。
御田原参籠所に戻り、ちょっと休憩。
だってかき氷があるだもん。
きょうもきょうとて、かき氷で涼まないと先に進めません。
ここの氷はきめが細かく、ふわっとすぐ溶けていきます。
また宿泊所も兼ねていて、下足箱には法螺貝が並んでいました。
そして登山を兼ねた参拝者グループは白装束を着ている人も。
しょっぱなで一息入れちゃいましたが、お隣の御田原神社にお参りをして、先を急ぎましょう。
下山する行者スタイル御一行様。
調べてみたら、貸し出しもありました。
開けた岩場で休憩。
持参したおにぎりを少し食べて、再スタート。
もう半分くらい生まれ変わっています。
なーんつって。
佛生池小屋(九合目)に着きました。
ここで残りのおにぎりを平らげ、売店で冷たいアイスコーヒーを飲みました。
池の前にはお地蔵さんと風車。
さあラストスパート!
行者返しと呼ばれる急斜面。
修行が足りないと役行者が返されたとの伝説がある場所だそうですが、
帰れという人もいなかったので、修行不足なワタスでも登れました。
そろそろ見えてきてもいい頃ですが・・・。
おー、ここが月山山頂なんですね!
500円払って中に入らないと、山頂には着けないというシステムなのです。
ここでもお祓いを受け、人型の白い紙で体を拭いた後、受付前の水に浮かべます。
中は撮影禁止。
山頂標識があるわけでもなく。
お参りした後に、塀の外をチラッと見ると、石碑があるではありませんか!
乗り越える訳にもいかないし、あそこにはどうやって行ったらいいんだろ?
モヤモヤしたまま、神社の外へ。
そこから下ったところに月山頂上小屋がありました。
3時頃、無事到着!
ここが標高1,984mなら、月山の標高はいくつなんだろ?
調べてみると同じ1,984mなんですよね。
小屋はもう少し低いはずなんですけど・・・。
細かいことはさておき、
通されたお部屋は宿坊よりは狭かったけど、4人では十分すぎる広さ。
そして暖かい。
あれだけ暑かったのに、標高2,000m弱ありますからね。
外に出る時はダウンジャケットを着ないと寒いのです。
角部屋から見た景色はこんな感じ。
さっきお参りした山頂の月山神社がよく見えます。
ちなみに目の前の白い小屋はバイオトイレ。
日中はここまで行かねばなりません。
6時の夕食まで時間があるので、目の前の展望がいい場所へ。
雲が多い中、過去の自分を見つめ直します。
してない、してない。
雲の中から連なっている山々が見えてくると神々しい雰囲気に。
振り返ると山頂神社にかかる雲は、まるで後光が差しているよう。
夕食時間になったので、花のれんをくぐり、
きれいな食堂へ。
おかみさんの愛情たっぷり。
野菜天ぷらがサクサクでした。
炊き立てご飯もおいしく、おかわりしちゃいました。
水量や燃料に余裕があれば、お風呂に入ることもできたのですが、
この日はダメでした。
日の入りが遅く、夕食後に再び小屋前へ。
霧の中の夕日がとても幻想的でした。
宿泊客みんなで沈みゆく太陽を眺めます。
明日は三つ目の湯殿山へ。
これですっかりいい人に生まれ変わっているかもしれません。

東の奥参り 出羽三山ツアー 1日目

2019年08月15日 | 
8/10(土)~12(月)の2泊3日で『東の奥参り 出羽三山ツアー』に参加してきました。
出羽三山とは、山形県にある「羽黒山、月山、湯殿山」の3つの山の総称。
羽黒山が現世、月山が前世、湯殿山が来世を表すとされ、
三山を巡めぐることは、死と再生をたどる「生まれかわりの旅」といわれ、
平成28年には日本遺産に認定されたそうですよ。
そんな企画を考えたのは、いつもお世話になっている登山ガイドの智加さんです。
集合場所は羽越本線 鶴岡駅。
まずは新潟まで新幹線の指定席でスイスイと。
新潟駅では新幹線のホームに乗換え改札口があり、すぐ隣が羽越本線のホームでした。
ここから鶴岡まで特急いなほで向かいます。
売店で飲み物を買いモタモタしていたら、自由席がヤバいことに。
3両しかないことを知らなかった・・・。
1人だったので、なんとか滑り込みセーフ。
後から後から乗ってきて、通路まで乗客が溢れていました。
新潟から2時間弱でJR鶴岡駅に到着!
ホーム広告のかわいいアシカが笑っていました。
時間があれば、クラゲで有名な加茂水族館に行きたいところなんですが・・・。
改札を出ると智加さんが迎えてくれました。
今回の参加者はワタスを含め3名。
駅前から庄内交通の路線バスに乗り込み、まずは羽黒山へ。
バスは途中で大きな赤い鳥居をくぐり、羽黒随神門で下車。
本日のお宿は「宿坊 神林勝金」。
茅葺屋根には苔も生え、重厚感たっぷり。
ザックを置かせていただき、すぐに近くの食堂でお昼ご飯にしましょ。
智加さんは二色もりを注文。
庄内名物「麦きり」というざるうどんと蕎麦の2種を楽しめます。
ワタスは冷たい天そばにしてみました。
汁の中に氷が入っています。
食べ終わると、雨が降ってきました。
それでは出羽三山のひとつ目、羽黒山に行ってみよう!
鳥居をくぐり、
随神門を抜けると、
左右に小さな神社が並んでいました。
それぞれに案内板が立てられ、ご利益が書いてあります。
豊玉姫神社は「安産・子孫繁栄・農業守護・漁業守護・航海安全」の神徳あり。
うーん、どれもあまりご縁がないッスね。
赤い橋を渡ると、
右手に大きな滝が流れていました。
雨のため、濁っている祓川(はらいがわ)。
昔は参拝者がこの川で身を清めたそうですが、きょうはドロドロですね。
こちらは国の天然記念物 羽黒山の爺スギ。
樹齢推定1,000年以上。
五重塔が見えてきました。
特別に一般公開中だったので、入ってみましょう。
窓口のおやっさんに700円払うと、頭を下げてくださいと。
おやっさんのお祓いを受け、中へ。
入れたのは1階部分のみ。
上はどうなっているんだろ?と思っていたら、出口にこんなサービスが!
どうぞかけてみてくださいと言われ、VRゴーグルを装着。
二重目から上は真ん中に大きな柱があるのみ。
床がありません。
おー、こうなっていたのか!
五重塔を過ぎた辺りから、長い長い石段が始まりました。
杉並木の間を上っていくと、猛烈な湿気と高温で髪の毛の先から汗がポタポタ。
さながらミストサウナの中を上がって行くような。
智加さんはこのツアーを昨年同時期に行っていて、階段の中には何か描かれているものもあるんですよと。
見逃してはいけないと下を向き歩いて行くと、
あったぁー!
これはひょうたん?
しかし暑い~。
暑過ぎる~。
しばらく行くと、そこに救世主が現れました。
それがこちら二の坂茶屋。
ちょっと小休止しましょう。
名物の力餅?
いやいや、ここはかき氷でしょー。
ブルーベリーのかき氷にしてみました。
ようやく汗が引き、落ち着きました。
参加者のOさんが、ここで石段を踏破した証明書がもらえるので申請しませんか?と。
さっそくお願いすると、こんな認定証をいただきました。
最初にくぐった随神門から山頂まで約2kmに渡る石段は、2,446段もあるんですね。
って、まだこの茶屋は途中なんですけどぉー。
おやっさんに励まされ、さらに上へ。
忘れた頃に出てきたよ!
おちょこと徳利が彫られた石段。
こちらはひょうたんとぐい飲み。
とにかく酒がらみなのね。
なんでも江戸時代に13年もかけて敷設されたそうで、重い石を運んだ人夫さんが、終わったら酒飲みてぇーと遊び心で彫ったのでは?
そんなお茶目な彫り物は33個もあり、すべて見つけると願いが叶うそうですょ。
ようやく平坦な道になりました。
ここが羽黒山山頂?
山頂標識はありません。
山頂に建つ出羽神社。
三神合祭殿と呼ばれ、月山、羽黒山、湯殿山の三神を祀っています。
山頂儀式殿の秘仏参拝もできる共通券を買ったので、こちらもお参り。
出羽三山を訪れ、多くの名句を残したという松尾芭蕉。
像の前で一句も浮かばず・・・。
恥ずかしながら「才能なし」以前の問題ッス。
まったく山頂感のなかった羽黒山からバスで下山。
よかったぁ~。
またあの石段を下ると言われたら、力抜けますから。
宿坊に戻りお部屋に案内されると、広い和室に通されました。
既に布団が敷いてある!
左側にはこの倍以上の広さがありました。
なにもこんなに詰めて敷かなくてもと、布団をずらしました。
窓の外は歩き始めた参道と随神門。
ここ神林勝金さんは羽黒山石段登り口に一番近い宿坊なのでした。
お風呂に入って、汗を流した後、6時半から夕食となりました。
和室にテーブルとイスという足にやさしい食事処。
実際、外国人旅行者が数組宿泊してましたからね。
ネットでの宿泊予約者にはワンドリンクサービスあり。
ありがたく缶チューハイいただきます!
種類豊富な精進料理。
そうだった。宿坊ですもん、お肉は出ないさ。
きょうはまず生まれ変わりのはじまり「現世」の羽黒山に詣でました。
明日は「前世」である過去の山、月山に向かいます。