そんなわけで、今年も残すところあと少し。例によって、今年私が見た・聴いたものからベストを選んでみたいと思います。基準はあくまで私に与えたインパクトの強さ、です(順番は見た順です)。
〇美術
・ディオール展
後々まで語り草になりそうな華麗な展覧会。作品自体の素晴らしさもさることながら、空間演出の威力を思い知らされました。
・やまと絵展
東博ならではの、まさに日本美術の教科書のような展覧会。これまでもやもやしていた「やまと絵」の概念が明らかになりました。
・ジャム・セッション 石橋財団コレクション×山口晃 ここへきて やむに止まれぬ サンサシオン
冒頭から文字通り既成概念を揺さぶられた展覧会。「見る」ということに愚直なまでに真摯に向き合う画家の姿を通じて、「見る」とはなんぞやについて、これまでになく考えさせられました。
<次点>
・甲斐荘楠音 の全貌
絵画、演劇、映画…ジャンルを自在に越境した甲斐荘の人生を描き切った展覧会でした。
〇映画
・モリコーネ
歴史に残る映画音楽を作り続けた作曲家。華麗なキャリアの一方、商業音楽と芸術音楽の狭間で葛藤し続けた人生でもありました。
・ブリング・ミンヨー・バック!
灯台下暗し…で、いつの間にか盲点となっていた民謡の世界。その歴史と可能性を知る初めての機会になりました。
・春の画
長く秘されてきた春画の世界を初めて白日の下にさらした意義ある映画。豪華絢爛、目くるめくっちゃうその世界は絵師のみならず彫師と摺師の超絶技巧の賜物でもありました。
〇音楽
選ぶほどには行けていない…のですが、スガさんも、挾間さんも、ボンクリもサントリーサマーフェスもみな、素晴らしかった!
そんなわけで、来年もまたいいアートが皆を幸せにしてくれますように!
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