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アートネタなど日々のあれこれ

宇宙と芸術

2017-01-05 23:40:02 | 美術
森美術館で「宇宙と芸術展」を見てきました。今年の展覧会初めです。

この展覧会、なんとなくスルーしていたのですが、六本木付近でふと時間が空いた時に、地下鉄の駅の看板と目が合ってしまい・・・寄って行くことにしました。

宇宙と芸術、なんて展覧会のテーマとしては、これ以上ないくらい壮大ですが、展示品もかなり多岐にわたっています。アート好きも科学好きも、大人も子どもも、それぞれツボにハマるものがありそうな感じでしたね・・・。ということで、私めの個人的なツボにハマったものをいくつかピックアックしてみたいと思います。

出典物は約200点!section1は「人は宇宙をどう見てきたか」ということで、主に歴史的なもの。まずツボだったのが、やっぱりマンダラ。曼荼羅好きなんですよね・・・おなじみ「両界曼荼羅」以外にもいろいろな曼荼羅がありました。チベットの曼荼羅も精緻で綺麗でしたし、「星曼荼羅」とか「熊野観心十界曼荼羅」、インドの立体曼荼羅なんて珍しいものも。世の中、まだまだいろんなマンダラがあるのですね。あと、和物では「竹取物語絵巻」なども。かと思うと、一振りの刀が。なんで刀が?と思ったら、その名も流星刀。隕鉄から造られたから流星刀なんだそうです。なるほど〜。そんな中、とんでもない大物も来日。ダ・ヴィンチの「アトランティコ手稿」とガリレオの「ガリレオ手稿」。さりげな〜く展示してありました・・・。

section2は「宇宙という時空間」で、主に現代美術の作品が展示されていました。太陽の熱核融合で放出されたエネルギー波を映し出したという「ブリリアント・ノイズ」というインスタレーションがかっこよかったです。あと、面白かったのが野村仁さんの作品。なんと月のクレーターを音符に見立てたという楽譜によって制作された交響曲。これが月の写真とセットになっています。曲はちょっと武満っぽいというか、綺麗で神秘的な曲でした。これフルで聴いてみたいなあ、とちょっと思いました。

Section3は「新しい生命観—宇宙人はいるのか?」。ここではなんと、ダーウィンの「種の起源」の初版本が。そうくるか・・・。そしてなんと、江戸時代の日本にもUFOが来ていたらしい、という「うつろ舟の女」。今も昔もUFOに乗っているのは美女と相場が決まっているのだろうか。かと思うと、「ザ・ルーキー」のようなきもかわいい(?)生物が・・・。

Section4は「宇宙旅行と人間の未来」。ここにはナイスバディの美女ロボットが・・・その名も「セクシーロボット」(笑)。手づくり感あふれるロケット「ザ・クローラー」は、あのチャレンジャー号がモデルなのだそうです。そして、チームラボのインスタレーション、「追われるカラス、追うカラスも追われるカラス、そして衝突して咲いていく」。最初は立って見ていましたが、ほどなくクラクラしてきて、座って見てました。周りもみなそんな感じでしたね。浮遊感いっぱいの宇宙旅行気分を堪能しました。

というわけで、やっぱり宇宙っていいな〜、と楽しく見てまいりました。日頃せせこましいことにとらわれていると、こんな広大な世界があるということを、ついつい忘れてしまいます。それにしてもこの雑多な、統一感があるんだかないんだか、よく分かんないような編集のセンスってどっかで見たような・・・と思いだしたのがヴィレッジヴァンガード・・・。

帰りにヒルズの展望台に寄ってきました。ひさびさに見る夜景に感動。ここの夜景は大好きだったのですが、子どもが生まれてからは昼にしか来ていなかったんですよね。ちょうど「星空のイルミネーション」というイベントをやっていて、プラネタリウムなども眺めてきました。展覧会ともども、新年早々、いいリフレッシュになりました。
コメント
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