企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

結局酪農家はどうなるの? 補助金の行方は?

2008年02月22日 | 趣味関係(食IT音楽を含む)
たまたま日経に出ていて気になった記事があった。酪農家への補助金を増やす・減らすという話。補助金自体については、様々な歴史的経緯もあって仕組みができているのだろうから、まぁわからなくはないし否定はしないのだが。気になったのは、ホクレンの記事では、補助金が削減となっていて、農林水産省の記事では増額となっている点。 うーん。たぶん、ホクレンの記事が先で、補助金増額はその実態についての把握を受けての対応なんだろうなぁ。
で、記事を読む限り、飼料が約2割のコストアップなんだそうで。これまでの粗利率、また原価に占める飼料の構成比がどれくらいだったかわからないけれど、いくらかの課題がありそうに思う。ただ、一方で原油価格が大幅にあがっているけれど、対して補助を受けられていない業界もあることを考えると、どうなんだろうな?なんて感じてしまう。
一部の農業含め、規制業種というのは、しっかりと守られているうちはよいものの、突然、これまでよかったものが駄目になって困るということがなくはない。消費者金融なんてその典型的な例だと思う。今の建設不況というのも、規制の強化によっていると思うし、また規制が緩和されて国内・国際競争にさらされて困っている業種だってある。例えばタクシーなんかはそうだろう。
公平なルールを守って、競争原理の下で、事業展開をしましょう!というのはあたりまえな話ではあるものの、それを破ってでも利益を求めるからこそ規制ができたのだろうから(一部、消費者保護とかの観点もあるとは思うが)、逆に言えば、ルールを破るのは当たり前的な感覚が、事業者側にあるのかもしれない。
勝てば官軍という言葉は、いつ頃からの言葉なんだろうな。。
国内でどうのこうの言っているうちに世界の競争に置いていかれないか不安になってくる。

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ホクレン、飼料高騰で乳価8%引き上げ
 ホクレン農業協同組合連合会(札幌市)と乳業メーカー15社との2008年度の生乳価格(乳価)を巡る交渉は8%の引き上げで妥結した。国の補助金削減を反映した酪農家の手取り額ベースでは約7%の引き上げとなる。9%以上の値上げを求めたホクレン側の意向がかなり反映された格好だが、急激な飼料価格の高騰で道内酪農家の経営環境は依然厳しい。
 酪農家が搾った生乳をホクレンが農協を通じて集め、牛乳やチーズといった用途ごとに乳業メーカーに販売する。販売代金に政府の補助金などを加え、生産量に応じた金額を酪農家に払う仕組み。酪農家が受け取る1キログラムあたりの単価を「プール乳価」と呼ぶ。
 プール乳価は07年度に比べ約5円高い約79円となる。乳業メーカー各社と妥結した8%の上げ幅に比べ、酪農家が受け取る額が7%増と圧縮されるのは、メーカー向け価格が上昇することに伴って、現行の制度では政府の酪農家への補助金が減る見込みのためだ。
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農水省、酪農家などへ補助対策1871億円に
 農林水産省は21日、飼料高騰などで経営環境が悪化している酪農家などへの補助対策を決めた。総額は1871億円で2007年度に比べ632億円増えた。08年度予算からの拠出のほか補助事業を実施する独立行政法人の農畜産業振興機構の基金から600億円拠出する。脱脂粉乳やバターの原料となる加工原料乳の生産者への補助金は2年連続で引き上げる。
 バイオ燃料向け需要などで穀物価格が上昇。飼料価格も06年度は平均で1トン当たり5万2160円だったのが07年度は6万円を超える水準にまで高騰しており、酪農家などへの補助拡大が必要と判断した。牛乳の原料1キログラム当たり2円10銭補助するなどの緊急対策も決めた。(23:02)
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