企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

フジコ・ヘミングを聴いてきた

2006年10月22日 | 趣味関係(食IT音楽を含む)
モスクワ・フィルハーモニー交響楽団、ユーリ・シモノフ指揮の演奏会に行ってきた。主役は、イングリット・フジコ・ヘミング。(フジ子・ヘミングの方が正しいかな?)
CDでは聴いたことのあるのだが、生演奏はもちろんはじめて。当初公開されていた演目であるショパンのピアノ協奏曲が、残念ながらベートーヴェンの皇帝になってしまったが、いや、なかなかすばらしい演奏だったのではあるまいか?
前半、モスクワフィルによる、白鳥の湖を延々と聴かされたが、案の定、フジ子によるアンコールをもってくるために、フジ子の出番を最後にもってきた形であった。そういうことは、先にいってもらわないと・・・。
白鳥については、シモノフによる抜粋ということだったので、どこまでやるかなぁ?と思って聴いていたのだが、これがずっとやってしまう!45分くらいやっていたのでは?気が気でなくなって集中できなかった。(白鳥は、ラザレフの演奏CDで聴いていたのだが、それよりも盛り上がりはあった)
後半、フジ子がでてくると、オケは、完全に変わって静かな、というかピアノを引き立てるような音楽を奏でるようになった。そう眠くも無かったのに、うとうととしてしまうような演奏は、なんというべきだろうか?皇帝があんなに滑らかに流れるのは意外であり、また面白い経験だったと言える。
そして、アンコールに、ショパンのPコン1番の二楽章。加えて、フジ子のソロで、革命とラ・カンパネラと、サービスはすごかった。
よくいわれるフジ子のミスタッチの多さは、あ、やったな、と思う程度にはあったが、氏は、そんなことも気にせず、どんどん進めていく。奏でている中に、なんというかソフトな感じを受けるのだが、ミスタッチは、そんな演奏の中では紫前時にならなくなってしまう。
それにしても、革命での指の動き。当方3階席からだったので、こまかくまでは見れてはいないが、なんとも凄かった。さざ波のように流れる。なるほど、この人は、音を流れで表現しているんだなぁ、と思ったものだ。
コンサートのチケット、高かったけれど、よい経験ができた一日であった。それにしても、東京芸術劇場が満員状態って、はじめて経験したなぁ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする