世の中にある統計が、作られた背景、そしてロジックをきちんと知らずに使うと、大いに間違った判断をしてしまう、ということをまとめた本。シンクタンク発表の、「阪神優勝の経済効果」とか「万博の経済効果」みたいな数字がどう作られているか、という話しもあれば、日銀のゼロ金利解除(1回目の話し)が失敗した理由、また合計特殊出生率の数字による将来人口推計の課題、など面白い話題が多い。
話題は面白いのだが、後半は、ちょっと難しめの議論が多くなっており、新書としてはヘヴィーかな、とも思うが、しっかりした内容のものを読みたい人にとってはちょうどよいだろう。
谷岡一郎氏の「社会調査のウソ」の話しを、もっとマクロの経済調査まで拡げた内容と思えば分かりやすい。
著者は、「日本アングラマネーの全貌」という本も著しており、この本の最後の当りは、上記の本の内容を、うまく統計の話しにあわせてまとめただけになっている。その辺り、残念ではある(前著を読んでいると、ここは新しい情報がない気がする)。
しかし、ビジネスで、きちんと論理的に数字をもちいている人にとっては、この本に書かれていることを知っておくことは重要と思う。できれば時間のあるときに、じっくりと読んでいただきたい。(時間は、なかなかないものだとは思うけれど)
話題は面白いのだが、後半は、ちょっと難しめの議論が多くなっており、新書としてはヘヴィーかな、とも思うが、しっかりした内容のものを読みたい人にとってはちょうどよいだろう。
谷岡一郎氏の「社会調査のウソ」の話しを、もっとマクロの経済調査まで拡げた内容と思えば分かりやすい。
著者は、「日本アングラマネーの全貌」という本も著しており、この本の最後の当りは、上記の本の内容を、うまく統計の話しにあわせてまとめただけになっている。その辺り、残念ではある(前著を読んでいると、ここは新しい情報がない気がする)。
しかし、ビジネスで、きちんと論理的に数字をもちいている人にとっては、この本に書かれていることを知っておくことは重要と思う。できれば時間のあるときに、じっくりと読んでいただきたい。(時間は、なかなかないものだとは思うけれど)
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