企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

あの嫌な匂いを・・・

2006年07月17日 | 過去の不満たらたら記事
ある食事処で、食事をしていた。スパゲッティを食べていたのだが、ふとどこかでかいだことのある、あまり好きではない臭いが鼻を通った。「あれっ? 周りにそんな臭いの人いたかな? 近くで葉巻を吸っている人はいたけれど」そう思った数秒後、一緒に食事を食べていた人が、「なんか、虫が居る」と発言。
あぁ、そうか。この臭いはあいつの臭いだったんだ、と思い出した。コックローチだ。これだけ匂ったということは、雄だったんだろうなぁ。
レストランでは、その後、奴を追ってバタバタしてしまっていました。我々は、結果的に只飯を食べてきたことになりました。とても人気のあるレストランではあるし、店員さんの対応もとてもよかったこと。そして食事自体は美味しかったことが、また行ってもいいな、と思わせたようです。

話は前後しますが、私は結構鼻が利くようです。中南海というタバコを常用している割には、臭いに敏感ですね。昔から、そうだったのもありますし、エッセンシャルオイルを用いるようになって、いろいろな違いを感じるように意識しているからかもしれません。奴の臭いも、実家でかいだことがあったからわかります。
また、病気の臭いも分かります。誰でもわかる、胃が悪い人の口臭。風邪を引いている人の呼吸臭。糖尿病の人の臭い。癌の人の過齢臭に似た臭い。ビタミン剤を多用している人の臭い。生理の人の臭い、等など。

こちらには、癌探知犬について書かれていました

こちらには、病気などの臭いについての記事が

以下の文章の引用元です
◆ No.84 フェロモンの研究にみる学問の系譜

前回はジンチョウゲの香りによせて高貴な沈香の匂いについて書きましたが、今回は一転してゴキブリの匂い?の登場です。
薄茶色の小さいチャバネゴキブリは世界中に分布する害虫です。近年、アレルギーの原因や病原菌の運び屋でもあるといわれ、その駆除が重大な課題になっています。このゴキブリの雄を引きつける雌の匂い(フェロモン)の成分が、コーネル大学に留学していた野島聡博士(現在信越化学)によって分離、その化学構造が解明されて話題になっています。ブラッテラキノンと命名されたそのフェロモンは、実験室では10-100ナノグラム(1ナノグラムは10億分の1グラム)で雄を呼び寄せます。また、不斉炭素がなく合成も簡単で、雄をおびき寄せておいて一網打尽にすることができるゴキブリ駆除の新兵器になるだろうと期待が寄せられています。
(http://pubs.acs.org/cen/news/83/i08/8308notw1.html)
チャバネゴキブリのフェロモンは1993年に存在が確認されていましたが、化学的に不安定で微量であるため分離が困難でした。野島博士は雌のフェロモンを感知する雄の触覚を生物検出器として組み込み(信越化学提供情報から)、かつ、低温で運転できる分離装置(ガスクロ)を開発し、15,000匹の雌から約5マイクログラムのフェロモンを精製することに成功しました。
この快挙は日米のメディアに取り上げられています。
私はこのニュースを知って、野島博士が京都大学の関係者だろうと直感しました。それは京都大学農学部にはドイツのノーベル賞化学者ブテナント教授(昆虫の性ホルモン研究の先駆者)との親交が深かった武居三吉先生を原点とする有機化学・農薬化学の強い伝統があることを知っていたからです。そこで、信越化学や武居三吉先生直系5代目の宮川恒教授に問い合わせたところ、武居三吉、中島稔、深海浩、桑原保正と歴代続く系譜の中で、野島博士が桑原教授の弟子であることが分かりました。
因みに、最近カイコ性フェロモンの受容体を発見して注目されている京都大学の西岡教授は中島稔、藤田稔夫、西岡孝明という系譜の方です。大きな学問的成果はこういった長い歴史の流れの中にこそ生まれるものだということを強く感じます。(I)
コメント (1)
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