企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

伝わる 説明術 (本の紹介)

2006年07月22日 | 本の紹介(ビジネス)
ビジネス関係で、なかなか面白かった本を紹介します。この本、人に物事を伝えることについて著されていますが、内容のほとんどが、アナロジーの説明になっています。カバーに記載されている「実は、世間に良く行く「ちょっと頭がいい」人のほとんどは、ものごとを難しいままで理解しているわけではありません。頭の中でちゃっかり「難しいこと」から「やさしいこと」」へと変換して、優しいレベルに落としてから理解しているに違いないのです。」という文章。難しいことについて、類似する構造にある分かりやすい事例に例えて、理解し、また伝えることが秘訣だ。。ということを書いてあるのですね。
この本の中で、もっともよかった箇所は・・・。具体的に物事を言いましょう、と言い続けるあまり、個別の事象ばかりを挙げて、全体像を見失ってしまう。。という事例の紹介のところです。以下の数字が何を意味するか?考えてみてください。
10 → 10
65 → 68
687 → 721
13587 → 14266
言われてみれば、すっごい簡単なことなんですが、うんうん、うなってしまいました。結局答を見てしまった私はだめ?

なお、この本には、かなり多くの図が掲載されており、アナロジーの理解が進むようになっています。また、30のアナロジーを勉強するための例題。関係する参考図書についての的確なコメントなど、ちょっとした読み物というよりは、きちんと基礎が勉強できる、という本になっています。

ところで、別途読んだ本。「スイッチを押すとき」。この物語の設定は、かーなり、やばめ。精神系の人体実験を国を挙げてやる、なんて話し。なんか、バトルロワイヤルの世界に通じるものがあると感じました。こういう小説が出てきて、売れる、というのは、政治に対しての不信があるからなのか?1984の世界とも近いような。。。ただ。。スイッチ~は、結果が読めてしまう。脱走したSCENEで、結末が読めてしまったのは残念。同じ著者で、Fコースというのも読んだけれど、物語性がちょっと直線的かななんて感じました。まだ、リアル鬼ごっこや、×~なんてのは読んでいないので、たまたまかもしれませんけれどね。

「伝わる!」説明術 ちくま新書(551)

筑摩書房

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オリジナル投稿日 2005/8/25
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コストの無駄はあらゆるところに♪

2006年07月22日 | 本の紹介(ビジネス)
宝島社の文庫ということで、多くの人はちょっと遠慮しがちなのではなかろうか?でも、この本、ある種のFRAMEWORKとして考えれば、侮れない。コストという観点で、どういうことを見ることができるのか、結構多くのことがまとめられている。
この本で役立つと言うか、読んでおいて損がないのは、ちょくちょく出てくる「コスト対策アイディア集」というもの。例えば、社員一人一人に電話番号を、というコラム。社内でとりついだりするコストが見えないが、結構、かわりに取る人のコストや、本人にとっての時間的コストが存在している。だから、一人一人にPHSでも渡した方がいいというもの。なお、社内ではトランシーバーとして利用するため、通話料はかからない、とか。
580円の本ながら、その価値は、すぐに取り戻せると思うがどうか?

オリジナル投稿日 2005/7/18

コストの無駄をなくす

宝島社

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