企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

ikariスーパーのPBジュース

2006年06月13日 | 企業の一般的な話
関西で絶大な支持を得ている高質スーパーであるikari。大阪では、おばちゃんが使い古したikariスーパーの紙袋を再利用して使っているのを見ることが、決して少なくない。東京での紀伊国屋や三浦屋、成城石井みたいなお店、静岡東にあるアオキ、名古屋のサポーレ、広島のアバンセ、とかと感じが似ている。他店舗展開という意味では、クイーンズ伊勢丹かな?関東には、JRの大宮駅の構内にikariの店がある。
ここの梅田駅の店で、なんだか見慣れない商品を発見した。それは、りんごジュース、人参&りんごミックスジュース、そして野菜ジュースだ。あと、緑茶のペットボトルもある。ジュースは190mlの缶で緑茶は500mlボトル。ジュースは150円で、お茶は118円だったか。
お茶の118円はわかるけれど、ジュースの150円が納得いかなかった、というのが今日の記事の主題。濃縮還元で香料を使っているりんごジュース。産地も限定されずただ国産とある。人参は北海道産と限定はある。野菜もトマトが濃縮。え?って感じ。それで150円なんだって??
いくらブランドがあるにしても、これはどうかな?と思ってしまった。というのは、品質に似合う価格をつけてこそ、ブランドイメージが維持されると思うからだ。世の中には芸能人の冠をつけて、価格を高くして売るものが存在しているが、それでも1割かそこら高いだけ。
いくらなんでも濃縮還元の国産原料+香料のりんごジュースの原価(スーパーPBとは言っても)が100円するとは思えない。ロットが少ないにしても70円ってところだろう。PBってのは儲かるからこそPBするのはわかる。利益率50%という商材もないわけではない。しかし、産地限定国産ストレートで香料もつかっていないNBが100円程度で手に入るのに、それより品質が悪くて150円のPBとは、ちょっと消費者を欺いているとしか思えない。
否、それがブランド化なんだよ、って言われるのかもしれない。企業はそうやって儲けるものだ、とも。でも、食育って言葉がしきりに言われるようになった現在、このikariスーパーのやり方はどうも気に入らない。内容からすれば、まぁ根付けして定番126円が限界の商品だろう。同じ価格でもっと安定した高質なものが入手できることを知った消費者がどういう対応に出るか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする