企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

勉強法・・だいぶいろんな研究がされているようですね

2006年06月07日 | 企業の一般的な話
認知心理学や心理学からのアプローチで、勉強について語っている人が増えていているのでしょうか。昔から相当な数の人が研究していて、たまたま最近、本になったのが増えただけかもしれません。
この本は、そうした本の一つ。対象が、中高生であるため、読みやすいのは確かです。少ない例ではありますが、中高生が直面する試験の内容について、どう考えて、どう学んでいけばよいのか?という視点で書かれています。歴史は詰め込んで年号を覚えても役に立たず、繋がりで学習しようとか、誤った知識を訂正するための方法なんか(チューリップに種はあるか?)など、そうだなぁ、と思うことがある一方、額縁の絵をつるした場合に、どういう吊し方がもっとも紐が切れやすいか、みたいな、なるほどな、と勉強できる内容もある。小中学生の子供をもつ親御さんには、ぜひおすすめしたい内容です。
あと、社員教育に困っている企業でも、こうした手法・考えを取り入れる必要性は相当あるでしょうね。根性論の教育しか知らないと、やっぱりなかなか変革できません。できる社長ほど、できない人の気持ちが分かりませんからね。
場数を踏めば学ぶ、ということはよく言われます。しかし、その場数、どこかにジャンプするタイミングがあるはずです。100回の場数があって、毎回少しずつレベルアップしていくなんてことは稀でしょう。だから、そのジャンプのタイミングをうまく取り出して実施すれば、早期に教育ができるハズなんだと思います。

じょうずな勉強法―こうすれば好きになる

北大路書房

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ネット時代、以前に比べれば情報が集まりやすくなった一方で、たくさんある情報からよいものを選ぶためには、コストがかかるようになったのかもしれません。
教育はお金をかけた方がよい、という指摘は、確かに高いレベルの情報にたどりつくにはコストを掛けた方が早いという意味で正解なんでしょうね。
一方で、いまだに多くの学校や学習塾が、そうした認知論などに基づく教育を行っているわけではない。だから、むやみにお金をかけても、必ずしもよい結果を生み出すわけではないとも言えるでしょう。
今の時代になって、プライベートでネットをつかったことがない、という塾の経営者や、学校の先生では、もうお話にならないと思います。また、相当話題になっているドラゴン桜を読んだこともない、とかもまずい。鵜呑みにすることは決してないと思います。でも、今日紹介する本なんかも、そうした良書の一つ。一般企業経営者、学校の先生など広く読んでいただきたいと思います。
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