企業・組織再生現場からの独り言

仕事の中で、覚えていったこと。感じたことなどなどを記していきます。我以外皆我師也。あと、読んでいる本を簡単に紹介。

ディアジャパン銀座

2004年10月08日 | 和の話(呉服業界など)
銀座6丁目にある、ディアジャパンに行ってきた。銀座にある小学校の近く。東方見聞録の角を曲がって、10軒目くらいの場所、右側にある。阪急のビルのちょうど裏、新橋方面だ。南船場に比べると、非常にせまく感じた。半分以下かな?光明池よりは広いと思う。今度、姫路に行ってみたいなぁ。

さて、銀座店の話。ちょっと場所的には、どうかな?と思う通りにある。お客は、OLさんなど通勤客。昼間に銀座をぶらり、という人々が来る場所ではない。やはり、ブランド通りから、数本通りがはなれているからか。そうはいっても、やはり銀座は銀座だ。店内は、普及品価格のきものに加えて、小売り価格で、セット100万の高級品まである。これは、二階の一角を占めている。商品的には、その高級品が、ちょっと風変わりではあるが、とても魅力的でもある。所謂きもの、ではない素材。見ておいて損はないだろう。でも、買うかと言うと、ちょっと(泣)初めてきものを買う人、それもおしゃれのひとつとして買う人にとっては、とても魅力かもしれないけれど、オーソドックスなきものや、レトロブームの中で買う人にとっては、ちょっと違和感を感じるのではないだろうか。
一方、一階の方は、かなり安めのラインがそろっている。こっちは、手軽に?といってもそこそこするが、手が出るだろう。まぁ、ぜひ一度、見に行ってみていいでしょう。ただ、ちょっと入りにくいかなぁ。小物が沢山あるのだけれど。なんとなく、入りにくそうなのよねぇ。あと、入り口、ガラス張りなのだけれど、雨の跡が残っていたのは、ちょっと残念だったよ。
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どうやら・・・

2004年10月08日 | 企業の一般的な話
数名の知り合いに、このblogの存在が見つかってしまったようです。
呉服関係、スーパー関係、京都と大阪を行き来している様子が、あっちこっちで見られるため、知っている人が見れば、すぐわかりますね。
今度、激辛せんべいの、試食記でも載せようか???
煎餅やの名前、覚えていらしたら教えてください。
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ナレッジマネジメント vol.1

2004年10月08日 | 企業の一般的な話
ナレッジマネジメント、という言葉は最近あまり聞かれなくなったのかもしれない。多くの会社でやろうとして、なかなか出来なかった。いろんな企業や自治体などで、BBSや、DBを使って導入されたはずである。それは何故だろうか?情報共有って大事なことは、多くの人は分かっている。しかし、なかなか運用がうまくいかない。どうしてだろうか。

○自分のもっている情報が、価値のあるものなのかどうなのか、なかなか判断できないため、投稿するのがためらわれる。
○コンピュータを使えない。使う暇がない。
○営業的な仕事の場合、自分の手柄を横取りされたくない。
○投稿しても、なんの見返りもない。
○目立ちたくない。

そんなところが理由なのか。企業にしろ、自治体にしろ、結局はトップがどれくらい情報を大事にしているか、共有化を図ろうとしているかというところが大事だ。情報の価値がわからない様な人は、トップ(リーダー)として不適格だと思う。たとえば、ガラス張りの経営をしているという会社と、北朝鮮並みに密告が横行している会社。そして情報は常に隠されている会社。どっちがいいだろうか?

まぁ、なんでもかんでも公開ってのは、実際は問題なのだと思うが、プライバシーの範囲をきちんと守っているレベルでの公開については、なんら問題ないだろう。(もっとも、経営上重要なマル秘案件などは別だが)逆に、情報が流れてこない会社・組織ってどうだろうか?
会社・組織って、大きさの大小はありこそすれ、チームなんだと思う。チームがばらばらに動いていては、何にもならない。ナレッジマネジメントもチームとして運営していかなければ、どうにもならないだろう。

そういう情報の共有化を、すすめていけない様な会社は、さっさと、ナレッジマネジメントシステムへの投資を止めて、社内での飲み会や社員研修会(での討議の場)などに金をかけたほうがいい。みんな情報の価値はわかっているのだから。
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呉服屋、新規顧客どうする?vol.1

2004年10月08日 | 和の話(呉服業界など)
前回、既存顧客についてちょっと触れた際に、着付を無料でしてさしあげます、ということを書いた。
この話は、既存顧客には限らない話で、新規顧客の開拓にもなっている。そこで、ちょっと新規顧客についても、話をしておこう。

新規顧客というと、呉服屋は、常に名簿取り、を意識するだろう。催事に招客するために、ということだ。催事ビジネス依存である。催事が何を提供できるのか。きものを着用して出かける場を提供するか?まぁ、催事にもよるわけだが。。。所謂、展示会というものについては、多少多くの商品が並んでいるくらいで、まぁ、あまり顧客に訴求することはない、と言ってもさしつかえない。
だいたい、外会場でやる展示会名和家だから、経費が沢山かかっている。会場費。FA(着物コンサルタント)。裏方の経費。そして、交通費。食費。設営費。広告宣伝費(パンプレッとなど)。だから、店頭で買うよりも高いに決まっている。
展示会では、顧客の絶対数が多いため、よほどのVIPでなければ、しっかり接待してくれない。また、展示会では、あんなに売り方の人がいるのに、鏡すらろくに拭かれてない。前の人の、きものをあわせる際の、いろんな人の指紋がべたべたついているのを見て、うれしく思う人がどれくらいいるだろうか?(これは、鏡がきれいかどうか、だけではない。そんなに指紋(皮脂)がつくような手で、商品をべたべた触っている、とも見える。まぁ、きものは、仕立てる際にきちんと洗ってくれるのだろうけれど、うれしい気はしない。

お客のためを思っても、呉服屋の側に立っても、外会場の展示会は、なかなかしんどいものである。では、新規顧客ってなんなの?って考えてみる。
呉服屋に足を踏み入れるようなお客は、まず、きものや和の小物に関心がある人だ。じっくり腰を据えて、その顧客の想いを聞き出してあげればいい。いや、見ていても構わない。売らんかな、ではない。興味をもってもらおうから、始める。どんな気持で、お店に入ってきたのか、知りたい。で、きものに関心がある顧客だとしよう。こういう顧客は、将来的に、人生の節目のときどきには、きものを着てみたいと思っているはずだ。だから、いますぐの顧客にしないこと。

名簿をとったが、一年間、催事の案内を出しても、反応がない。。だから、切る。というのではお粗末。もっと長期的に考えないと。。。
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呉服屋、既存顧客どうする?vol.2

2004年10月08日 | 和の話(呉服業界など)
あなたの呉服屋の得意顧客は、何人いるか?(稼動顧客は何人か)では、不稼働顧客は何人か?
それぞれの顧客の中で、着付ができる人は何人いるか?きもののメンテナンスを、きちんと理解している人は何人いるか?
そういう観点で、顧客を眺めたことはあるだろうか?

多くの場合、そんな長期的な視点で、ものを見ていないだろう。(ここで、長期的、と言った意味すら分からない人が多いだろうなぁ)

きものを買った顧客にとって、きものを着用する度に、美容室へ行って着せてもらうとすれば、結構な出費になる。まぁ、礼装で、髪を結うとかするのであれば、美容室に行って着付もしてもらうのがいいだろう。普通に、きものを着用したい場合、どうするか?着付が自分で出来ないと、なかなかしんどい。

そこで、顧客に対して、着付教室を。。。という話はしない。だって、わざわざ学びたい、とかは思わないし、プレッシャーがかかる。ではどうする?
「気軽にお出かけされるなどの際は、無料で、着付して差上げます」
こういうはり紙をだしてはどうか?いや、はり紙でなくてもいい。自分のところで買った顧客に、着付ができるか出来ないかを聞いて、出来ない場合には、いつでも着たいときは、きものを持ってきてください、って伝えておけばいいのだ。
理想的には、どんな顧客でもwelcomeしてあげればいい。無料でやるのだから、簡易式のきつけで結構。動きやすく、崩れにくい、そういう着付をしてあげればいい。呉服屋で、着付出来ない人は、まぁ、あまりいないだろうしね。

こうして、お店へ来ていただけるようになれば、まぁ、下着、襦袢などは売れていくだろう。紐だって、必要。履き物が売れるかもしれない。小物は、しっかり売れるはず。そして、場合によっては、次のきもの、帯へ、ということもあり得る。なんといっても、お店を好きになってくれるお客が増えるのはとってもいい。友人などを紹介してくれることもあろう。

もちろん、高級呉服だけをあつかっていると、上記のようにはうまくいかない。やはり、エントリーモデルをある程度は置いておかないといけない。安いきものっていっぱいあるからね。友人のやっているサイトを参照のこと。きものこみちここです。

呉服に興味のある人が、どんどん店にやってくる。店は、サロン的な場所になっていいのだと思う。そうして、きものを着用する機会をふやしてあげないとね。
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呉服屋、既存顧客どうする?vol.1

2004年10月08日 | 和の話(呉服業界など)
呉服屋に、客が来ない。催事に客が来ない。どうしたらいいのか。

こういう質問を受けた時、どう答えたらいいのだろうか?経営の状況によって異なっていると思う。キャッシュフローが厳しい時、キャッシュはある時、とで違うだろう。また、客層によっても異なる。

基本は、新規顧客を取りに行くのか、それとも既存の顧客の掘り起こしをするのか、ということだろう。新規顧客ってどうやってとってくるのか。既存顧客をどうやって呼ぶのか。呉服屋が存続していくためにどうするかを、考えていこうと思う。

まず、既存顧客の掘り起こしについてだが、これまで呉服商売をやっていれば、既存顧客って必ずいるわけだ。たいていの場合、既に、数枚のきものを持っていて、なかなか買うことはない。(よほどの大金持で、呉服が趣味、という人は別)また、一部には、過去に買った呉服のローンで、既に新しくきものを買うことができない人もいるだろう。呉服、宝飾品って、買うことが楽しい場合と、着用して出かけるのが楽しい場合とがある。所有することに価値があるという人もいるわけだ。だが、通常は、使用しないことには価値がない。

では、あなたのお店では、顧客にきものを着用してもらうための何かをしているか?また、きもののメンテナンス(着用する以上、メンテが必要となる)のための何かをしているか。

ちょっとしたお出かけでもいいのだと思う。この季節なら、4~5人のご婦人と、きものを着用して紅葉を見に行くとかしているか、ということだ。ちょっとしたお茶会でもいい。ゲリラ的に、庭のきれいなホテルへ大勢で行って、お茶をして帰ってくる。そんなことでも、結構楽しかったりする。きものについてのお話しができるだろうし、世間話をしたっていい。最後にちょっと、みんなで記念撮影でもしてあげれば、そのお客様にとって思い出になるというものだ。

呉服屋は、何を売る商売か?きもの、に決まっているじゃないか?いや、それだけでは生きていけないと思う。実用呉服が廃れた今、逆に、きものには付加価値があるのだ。その付加価値を訴えなければ、顧客はついてこない。
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