あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

命は 希望の光

2018-01-22 08:32:39 | 日記
最近は、新聞を通していろんなことを感じ、考えるようになってきました。
したがってブログの内容も、新聞をベースにしたものが多くなりそうです。
その時々に感じたことをその時を逃さずに書いていくという構えでいるのですが、内容的にも片寄りが出て
いるかもしれません。

一昨日の新聞の第一面に、笑顔の赤ちゃんを真ん中に 両親が両側からその小さな手を優しく包み込むように
にぎりながら 微笑んでいる 親子三人の写真が掲載されていました。
乳がんと闘いながら出産した母親の愛さん、娘の莉己さん、二人を支える父親の義己さんの写真です。

「この子がいるから、未来を見て、がんと向き合える。私たちの『光』です。」

がんの再発がなく育児に安心して専念でき、親子三人が健やかに過ごしていける未来でありますように!
と 願わずにはいられません。

対照的だったのが、昨日の新聞の第一面の写真です。

イスラム国(IS)との最後の激戦地となった イラク第二の都市:モスルの 破壊された街の惨状を撮った写真です。
粉々に崩れ落ちた建物が、激しい戦闘の跡を物語っています。
記事によれば、ブルドーザーががれきを押し分けてつくった道沿いに、砕けた石材・折れ曲がった鉄筋・焼けた自動車
壊れた家電・弾倉などが積み上げられ、ところどころにIS戦闘員の 腐乱したり焼け焦げたりした遺体が、鼻をつく
異臭を放ち 野ざらし状態のままだったとのこと。

生まれた命を慈しむ写真に対し この写真は何と対照的でしょう! 
人間の愚かな行為とその結果を 現実のものとして突き付けられているような印象を受けました。

モスルは、2014年6月にISに武力制圧され、2015年の時点では、約187万人が暮らしていたとのこと。
いったいそのうちの何人が命を落とし、何人の人が生き延びることができたのでしょうか。
ISが他の地域から「人間の盾」として連れてきた5000人の民間人の生死も不明なのだそうです。

その破壊された街にも帰還した住人がいました。
昨年6月にISをねらった米軍主導の有志連合の空爆で夫を亡くした 主婦のアスマ・スルタンさんです。
そのアスマさんの言葉が印象的です。

「残された子ども二人を育て、平穏に暮らすことが私の唯一の望みです。」

電気も水道も復旧しない状況で、母子三人でどうやって暮らしていくのでしょうか。
経済的な援助や生活面での支えがあるのでしょうか。
子どものための学校の再建は進められているのでしょうか。
二度と戦闘は起きないのでしょうか。

いろんな不安や心配は尽きないのでしょうが、アスマさんにとっては 破壊された街の中にあっても、二人のお子さんが 
未来を照らす希望の光なのではないでしょうか。
母子三人か平穏に暮らすことができる 平和な日常が続いてほしいものです。

希望の光である子どもたちを真ん中に、誰もが安心して暮らすことのできる平和な世界の実現を心から願います。

今日は、久しぶりの大雪でした。
白一色の世界は新鮮です。
すべての汚れを包み込むように、この世界から 戦争や争い、対立や憎しみが一掃され、新たな世界が誕生するといいのですが…。


    





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