あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

まどみちおさんの詩:『よかったなあ』

2012-03-07 20:52:14 | インポート

      よかったなあ

               まど みちお

よかったなあ 草や木が いてくれて

ぼくらの まわりに いてくれて

目のさめる みどりの葉っぱ

美しいものの代表 花

かぐわしい実

   よかったなあ 草や木がいてくれて

   何おく 何ちょう

   もっと数かぎりなく いてくれて

   どの ひとつひとつも

   みんな めいめいに違っていてくれて

      よかったなあ 草や木が

      どんなところにも いてくれて

      鳥や けものや 虫や 人

      何が訪ねるのをでも

      そこに動かないで 待っていてくれて

         ああ よかったなあ 草や木がいつも

         雨に洗われ

         風にみがかれ

         太陽にかがやいて きらきらと

まどさんの『よかったさがし』の詩です。そこに草や木があることも、すばらしい『よかった』なのですね。まるで大好きな友だちのように、そこに 動かないで 待っていてくれる 草や木。そこにあるのではなく そこにいてくれる 存在なのですね。草や木がこれまで以上に身近で親しい存在に思えてきます。私にとっては、草や木と同様に、空がそこにいてくれて『よかったなあ』と思える大切な存在です。まどさんの詩を参考にすると、

~ よかったなあ 空が いてくれて / ぼくらの 上で いつも 見守っていてくれて / 

  その明るさや 輝きに /  澄み渡る青さに / 果てのない広がりに / どんなに /

  力を与えてもらったろう / …… ああよかったなあ / 見上げると いつもと 変わらな

  い 光で / つつんでくれるから  ~

よかったなあという思いの根っこには、感謝の思いがあふれているような気がします。

~ よかったなあ きみが いてくれて / よかったなあ あなたと 出会うことができて /

      よかったなあ 生きていて ……

よかったなあ で いっぱいの 日々で ありたいものですね。 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『よかったさがし』について | トップ | 太陽光発電システムの設置 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

インポート」カテゴリの最新記事