あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

折々のことばから

2015-06-25 21:03:20 | 日記
今日付けの朝日新聞の「折々のことば」から

『信条というのは、おそらく硬化というか、いわば心の糊づけであって、糊はなるべく少ない方がいい。』 E.M.フォースター

~生きる軸というべきものが見つからない人は、つまらぬ信条で武装するもの。
 たしかに自分をまとめるのに信条は必要だが、何が起こってもそれに正確に対処できる柔軟なものでなくてはならぬと、
 作家はいう。
 シャツの糊がききすぎると、首筋が摺れ、振り向くこともできない。 ~

安保法案は、国際情勢の変化に対応してつくられたものだそうです。
憲法解釈も、変化に柔軟に対応して 変わり得るものなのだそうです。
糊が少ない 対応であり、解釈であると その柔軟さに感心するのですが、果たしてそうなのでしょうか。
その法案を生み、憲法解釈を意のままにする 信条にこそ 頑固で危険な糊が多く使われているような気がするのですが…。

生きる軸になるのは、一人ひとりの日々の幸せが大切にされ保障される社会であり、国家であるのかどうかということ。
9条にかかわることだけではなく、誰もが幸福を追求し享受できるという 根本が、日本国憲法には明示されていると感じているのですが…。

論壇時評の中で、作家の高橋源一郎さんが、佐藤幸治さんの論文の一節を引用していました。
『国家は人間のために存在し、人間が国家のためにあるのではない。』
その国に生きる一人ひとりの人間(国民)の幸せを実現するために、果たして必要な法案であり、政治的判断であるのかどうか…?。

つまらぬ信条で武装することに意を注ぐのではなく、真に自国民と他の国民とが手を携えて幸せを追求できる関係をどうやって
つくりだしていけるのか、さらに広く柔軟な思考の中で 日本の未来を考える 政治であってほしいものです。

人間として、国民の一人として、個人として、自らの信条の狭小さと糊の効き具合に関心を払いながら、柔軟に対応できる感性を
磨く努力も 続けていく必要がありそうです。







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