先週末に春を感じさせるような暖かい一日がありました。肌に触れた空気に、ああやっと春がきたんだな という 実感がありました。上の娘はこの日に春の匂いを感じ、真ん中の娘は庭にふきのとうを見つけました。一番下の娘は、東京での就職が決まり、あわただしい春を迎えることになりそうです。
その後に、また寒波がやってきて、雪を降らせ、強風と低温の続く真冬に戻ってしまいましたが、この寒さが冬の終わりを告げているような気がしました。天気予報でも、3月は平年より高めに気温が推移し、桜の開花時期も平年並みになりそうだとのことです。
昨日の夕食では、ひと足早い春を味わいました。みそ汁に浮かんだふきのとうを味わいながら、ほろ苦い春の息吹を体内に取り込むことができました。
積もっていた雪も少しずつ溶け、庭の草花も葉を広げて太陽の光を一身に浴びようとしています。命あるものの 小さなささやきにも似た、春の息づかいを感じるこのごろです。
木々の芽も一気にふくらみはじめ、春がいろんなところで顔を見せ始めようとしています。
あの悪夢のような 3.11から あとわずかで1年を迎えることが信じられないような気がします。季節は、変わることなくやって来るのですね。
被災地の方々は、巡る季節をどんな感じで受け止めているのでしょうか。
陽の温もりに、緑の輝きに、海の色に、空の明るさに、穏やかに心を預けられる 春がくることを 心から願います。
新聞の一面に、友人の写真を胸に 卒業式に臨んだ 被災地の高校生の写真が掲載されていました。岩手県立高田高校では、12名の同級生が死亡・行方不明になったとのことです。
亡くなった友とともに 思い出とともに、新たな一歩を踏み出そうとする 子どもたちに 心からエールをおくりたいと思います。幸多い未来であることを 心から願います。
春は、すべての始まりの季節でもあります。
誰にとっても、その一歩が 未来に向かって踏み出す 力強い一歩でありますように……。