草間彌生「永遠の永遠の永遠」を見に、埼玉県立近代美術館へ行ってきました。
いつもの公園の入口の看板はインパクトありあり。
作家自身の姿が出てくることにちゃんと意味があるなあと。
そんじょそこらの若手が敵わない圧倒的な存在。
さて、のっけから美術館は草間カラーに支配されていました。
ガラスには赤玉が貼り付けられててこの場がいつもとは異なった雰囲気に。
ロビーの赤に白玉のオブジェにはおそらく草間さんが描いたであろうドローイングも。
けっこう、気がつかずにスルーしちゃうひとが多かったように思います。
明日咲く花
松本市美術館の庭のオブジェを思い出しました。
毒のあるかのようなこの色味がたまりません。
草間さんと撮影出来るコーナーも。
六本木アートナイトでは遠かったやよいちゃんもこんな近くに。
こうして見るとやはり大きいですね。
さて、前置きが長くなりました。
今回は意外にも近作がほとんど。
2009年から2011年にかけて描かれた「わが永遠の魂」が中心。
「愛はとこしえ」も50点のうち40点弱が展示されていました。
こちらは黒のマーカーペンで描かれていますが、わが永遠の魂のほうはアクリルでカラー。
でも描かれているエッセンスは、愛はとこしえからの続いているものが多いように思いました。
年齢的に考えてよくぞここまでの点数を制作出来たなと驚きました。
気になったものを何点か。
☆静かな朝のめざめ
青、黒、赤。
この黒の点というか隙間のフォルムの変遷の塊がちょっと他のとは異なっているなあと。
こういう思ってたのと違うのを見られると嬉しいですね。
☆果てしない人間の一生
描かれているモチーフは想定の内なのだけども、これは色違いがカラフル。
このシリーズ、わりと色数は抑えてるのが多いのですが、これは色数も多く楽しい構成。
☆星たちの消滅(銀)
銀ベースのバックに星と思しき点がいくつか。
この淋しさはなんだろう?
ここでは画面いっぱいにイメージが満ちてはおらず、かなりスカスカのところに丸がいくつか描かれている。
あと、この他に新作ポートレートが3点。
これは今回の展示の為に制作された草間自身の自画像。
銀色、水玉の肖像画。これはやっぱり草間さんにしか描けない。
☆チューリップに愛をこめて、永遠に祈る
白の空間に赤玉がいっぱい。くらくらしますね。
チューリップの彫刻は3点。
彫刻は撮影オッケーなのでみんな撮りまくっていました。
あと、常設展示のほうにも草間さんの初期の作品や最近のケータイの作品も展示されているのでこちらも是非!
今回は展示のラストに特設のショップがありかなりの盛況でした。
一階のいつものショップも大混雑。レジ待ちの列が出来ていました。
本日5/20が最終日!