あお!ひー

叫べ!いななけ!そして泣け!雑多なことを書いてみる。

BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展(東京オペラシティアートギャラリー)

2012-05-02 12:00:00 | アート系


東京オペラシティアートギャラリーで開催中の「BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展」に行ってきました。

いつもお世話になっている青い日記帳のTakさん(@taktwi)のお誘いで一緒に取材させて頂きました。

写真の撮影については主催者の許可を頂いております。

ちょうど2年前にフランスのカルティエ現代美術財団で行われた展示がそのまま日本に凱旋。カルティエでの展示は以前に美術手帖で見て気になっていたのです。

たけしさんと言えば、子供の頃にひょうきん族で見たのが初めてのこと。

コメディアンとしても頂上レベルのひとがさらに映画監督としても世界的な評価を得て、さらに美術展まで。

さてさて、わくわくしつつ会場に足を踏み入れてみました。


まずはこのたけしさんの像がお出迎え。

てか手に自身の脳みそを持っちゃってる。

タイトルは「オレを見ているオマエは誰だ?!」


そしてその向こうには見世物小屋が。

なるほど。

この像といい、見世物小屋といい色彩がどこか昭和の遊園地のテイストが漂っているのだなあと。


次の部屋は絵画のコーナー。

!!

とても驚きました。

色彩がものすごく明るいこと。

それとこの目の表現やデフォルメからどこかピカソ的なものだと思ってたのですが違う。


色彩のチョイスもフォルムもなんていうんだろう迷いがないのです。

素直。ものすごく入ってくる。

あと驚いたのはこの壁紙の色が水色だったこと。

展覧会はかなりの数を見てるけどもこの色の壁紙の展示ってほとんど見た覚えがありません。

作品の色味がちょっとない感じだからこその調和なのだろうと。


こちらは初期のもの。1996年の頃の作品たち。

これを見ると先ほどのようなタッチのものとはまるで異なることが分かります。

ライオンの顔がひまわり。すごくすとんと腑に落ちる。

鶏の顔が朝顔のはちょっとない取り合わせだなあと。


そしてその手前にはこれらをモチーフにした花器も。


どれも好きだったのですがこれが好み。

次の部屋は真っ暗で映像が流れてました。


この恐竜はパリでペイントされたもの。

恐竜がどういう色をしていたのかは分からない。だから描いてしまえ。

この言い切りは説得力あり。なるほどです。

そして再び明るい部屋に。



旧日本軍秘密兵器なるもの。

荒唐無稽なんだけどもこの図面がよいなあと。


「そよ風をあなたに」

並んだ5つの扇風機。

手前にはボタンが5つ。これは押してのお楽しみ~。


おっ。ボールがぐるぐると動き回ってる。


これがずっと続くとこんな絵が出来る。


このタイトルに至極納得。ポロックもびっくり。


透明のドームの中には時計のパーツが入っていて全体がぶるぶると震えてる。

キャプションにはこんな文章が。

地球の誕生の確率は、
この揺れている状況で
この時計が組み上がり、
完成するのと同じ状況だ。


ちなみに中の時計はカルティエ。


なにやらでっかい機関車?


その名も北野式ソーイングマシン「秀吉」。

なんとこれ動いてます。足踏みみたいのと煙突みたいのが可動しててさらには煙も噴出してました。

無駄にでかいけど、でもミシン。


青いだるまの目はちゃんと違っててその表情を確認するのも面白い。


ラジコンで描いた抽象画。このほかにもいろんな手法で描かれた絵画が並んでいました。


ラストの廊下には新作の版画が展示されていました。

てっきり下絵だけかと思いきや、なんと彫りも刷りも自身で作業されたのだそう。

こちらも絵画とつながったイメージ。


そして会場の出口にはこんなものが。

魂爺&魂胆
人体の中に相反する精神
(魂爺=良い心、魂胆=悪い心)がある。

日本では2つの心がある。
日本人の心は、いつもこの2つが争っている



魂爺&魂胆。


ショップにはグッズがいっぱい。

ポストカード、ポーチ、図録、お菓子、青いだるままで。


そして外の地下1階の広場には「大仏しのぎ」なる人形焼みたいのがありました。


お店のはこんな特製の焼型が。


さて、ひとつ買って帰ってきました。

意外にも餡の味が上品でした。屋台なので期待してなかったのですが美味しかったです。

9/2まで。

(c)Office Kitano Inc. 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする