特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチー天才の実像」に行ってきました。
でも、実は2回目。
というのも1回目はあまりにあっさりと「受胎告知」を見てしまって、うまく書けないなと思って見送っていたのです。
前回はパスポート期限ぎりぎりのラスト1回を使用。
今回は新しく作ったパスポートで行ってきました。
さて、午前11時すぎに正門前に到着すると待ち時間は20分。
東洋館の前のところから4列で整列です。しかし、会期末ということもあって、係員の説明の口上も慣れたものでした。
さて、この後はまたお仕事に行くということもあって、第1会場のみで撤収です。
第2会場の混雑ぶりも前回うんざりでしたので。
例のおおげさな金属探知装置のついたゲートをくぐって、会場に入ります。
つづら折りになったスロープを足速に走り、「受胎告知」が視界に入りました。
作品の放つ品格みたいのが漂ってますね、この絵からは。
今回2回目でいろいろなことが見えてきました。
この絵はダ・ヴィンチの都合よく画面構成を決めることが出来たはずなのに、何故こんなにもごちゃごちゃしているんでしょう。
中央の消失点などものすごく計算されていますし、とにかく精緻にこれでもかと言わんくらいにディティールが丁寧に描かれています。
ところが、画面向かって左の天使のまわりがやたらと要素であふれえかえっているのです。
不揃いの木々もですが、天使の顔の前に百合みたいな花が咲いています。かと思うと、この差し出した右手のところだけ背後の石段がなくされています。
このさじ加減はなんでしょう。
一から画面を作成する場合、背景をここまでうるさくするでしょうか。
対照的に画面の右側は、壁をバックにしてマリアが描かれています。顔も斜め前を向いていて、天使の横顔とは対照的です。
こんな謎が気になったものの、やはり一級品です。出来るだけ長い時間、滞留したかったのですが、係員のアラートが気になってそんなには居られませんでした。
でも、前回よりはしっかりと見られてよかったです。
ちなみに写真のは会期前から配布されていた無料の絵はがきです。今回の展示が始まる2日くらい前に行った時に頂いてきました。
おみやげの絵はがきにぜんぜん引けを取らない出来ですね。
この行列もとうとう今週末までです。
すったもんだあったみたいですが、「受胎告知」を貸してくれたイタリアにありがとう
でも、実は2回目。
というのも1回目はあまりにあっさりと「受胎告知」を見てしまって、うまく書けないなと思って見送っていたのです。
前回はパスポート期限ぎりぎりのラスト1回を使用。
今回は新しく作ったパスポートで行ってきました。
さて、午前11時すぎに正門前に到着すると待ち時間は20分。
東洋館の前のところから4列で整列です。しかし、会期末ということもあって、係員の説明の口上も慣れたものでした。
さて、この後はまたお仕事に行くということもあって、第1会場のみで撤収です。
第2会場の混雑ぶりも前回うんざりでしたので。
例のおおげさな金属探知装置のついたゲートをくぐって、会場に入ります。
つづら折りになったスロープを足速に走り、「受胎告知」が視界に入りました。
作品の放つ品格みたいのが漂ってますね、この絵からは。
今回2回目でいろいろなことが見えてきました。
この絵はダ・ヴィンチの都合よく画面構成を決めることが出来たはずなのに、何故こんなにもごちゃごちゃしているんでしょう。
中央の消失点などものすごく計算されていますし、とにかく精緻にこれでもかと言わんくらいにディティールが丁寧に描かれています。
ところが、画面向かって左の天使のまわりがやたらと要素であふれえかえっているのです。
不揃いの木々もですが、天使の顔の前に百合みたいな花が咲いています。かと思うと、この差し出した右手のところだけ背後の石段がなくされています。
このさじ加減はなんでしょう。
一から画面を作成する場合、背景をここまでうるさくするでしょうか。
対照的に画面の右側は、壁をバックにしてマリアが描かれています。顔も斜め前を向いていて、天使の横顔とは対照的です。
こんな謎が気になったものの、やはり一級品です。出来るだけ長い時間、滞留したかったのですが、係員のアラートが気になってそんなには居られませんでした。
でも、前回よりはしっかりと見られてよかったです。
ちなみに写真のは会期前から配布されていた無料の絵はがきです。今回の展示が始まる2日くらい前に行った時に頂いてきました。
おみやげの絵はがきにぜんぜん引けを取らない出来ですね。
この行列もとうとう今週末までです。
すったもんだあったみたいですが、「受胎告知」を貸してくれたイタリアにありがとう
私もやや謎めいた構図感よりも、精緻な細部にこそこの絵の価値があると思いました。
背景は、レオナルドの自然界への関心の表れとでも言えるのでしょうか。
事細かに描かれた花々より立ち並ぶ木々、
さらにはその向こう側の遠景まで、とてもスケールの大きな世界が広がっていますよね。
出来れば再度鑑賞したいです。
日本に来るのはもう二度とないでしょうから…。
2度みてようやく自分の中に浮き上がってきた感じがあります。
>とてもスケールの大きな世界が広がっていますよね。
確かにそうですね。
謎は多いのでなかなか難しいですよね。
終わってしまいましたね~
>差し出した右手のところだけ背後の石段がなくされています。
この部分は私も気になりました。
ただ石段があるとガブリエルの大事な手や百合の花が
重なってしまうのでわざと切り取り「背景」を描いたのかな~と
勝手に解釈していました。
レオナルド単独で描いた作品ではないそうなので
あちこちにおかなしな点が散見するようです。
しかしこれ若干二十歳の時の作品ですから驚きです。
受胎告知をコアとして、ルネサンス期の展示、イベントが盛りだくさんで、「イタリアの春」は大成功ではないでしょうか。
本当に、受胎告知を貸し出してくれたイタリアにありがとうです。
TBありがとうございました。
終わっちゃいましたね。きっとフィレンツェの人たちはほっとしているでしょうね。
ところで、この作品レオナルドの様々な実験的な試みが施されているような気がしてきました。マリアの右手や精緻な風景と前景の対比とか…
一つの絵でここまで深く考えさせられたのも、初めてかもしれませんが、それもまた楽しい経験でした。
こんばんわ。
石段はわざとですよね~。
にしてもいろんな意図であんなふうに画面構成をコントロールしてるのってとんでもないことですよね。
ダ・ヴィンチはやっぱり天才です。
>しかしこれ若干二十歳の時の作品ですから驚きです。
そうなんですよね~。やっぱりとんでもない才能です。
>mizdesignさん
こんばんわ。
イベント、参加したかったのですが仕事が忙しく行けませんでした。
「イタリアの春」、いいタイトルですよね。うまく咲き誇っていたのではないでしょうか。
ほんと、自然にありがとうって気持ちが浮かびますね。
>アイレさん
こんばんわ。
お家に帰るまでが遠足なので、無事戻ったらフィレンツェのひとたちも安心するでしょう。
今回、受胎告知だけでここまでいろいろな思いを巡らせることが出来てよかったです。ひとによって解釈も様々で面白かったです。
私のブログにコメント&TBありがとうございました!
とても詳しく見ていらして驚きました。
私は全体の中での描きこみ方のバランスなどなどには考えも及ばず…。たとえ立ち止まってみることが出来たとしてもあおひーさんのような見方が出来たかどうかあやしいものです
こちらの記事を参考にさせていただいて図録をもう一度見直してみたいと思いました!
お返事遅くなりました。
詳しくっていうかネチっこく見てしまいました。1回目はそこまで見えてこなかったので、いろいろと発見出来た2回目はとてもうれしかったのです。
ここまで意図が感じられる作品です。みんなが夢中になるのも納得です。