乖離からの細い道

足元にチラついているその細い細い道はきっと
乖離へと繋がってゆく細い道なのだろうと思っていた

足元にチラついているその細い細い道は
乖離から来た細い道であることに気がついた

わたしはいつ其処を通過したのか
いつ入って
いつ出たのか

すでに来ていたんだこちら側に
自分の気付かぬ間に
わたしはこれから乖離へ向かうのではなくて
なんと
すでに出てきていたんだ乖離から
すでに
歩いていたんだ乖離からのその細い道を

どうりで細いと思ったあまりにも
細くて細くて足元にわざわざ目をやらなければ見えないのだ細過ぎて

そんな所をいつから歩いていたのか
覚えが無いのだ

存在

いない
わたしが
いない
この三日
ただじっと見てきたけれど

いない
どこにも
見つからない
何処へ行っているの
わたし

反応しない
届かない
響かない
聞こえない

いない
わたしが
いない
どこにいるの
わたし

どこへ行ったの
わたし

体

なんて脆いんだろう体
こんなに影響受けて
それとも元々のものなのか

なんて正直なんだろう
体
こんなにも具合悪くなって

なんて素直な脳だこと
何も
そんなに全部を伝えなくたって

心の症状だけで充分苦しいのに
体
もう座ってもいられないよ。

水滴が

pota
pota
pota

水滴が
落ちる

pota
pota
pita

水滴に
当たってしまった

pera
miri miri

皮膚が剥がれる

jiwa
gusyugusyu
busyu

体液が
漏れ出る

doro
dorodoro
gusya
berori

肉が
崩れる

bota
bota
boto

足元に
落ちる

堕ちる
堕ちる
堕ちる

自分の生ごみと
血と

今度は何処まで
潜るのだろう

ああ水面の向こうの月の輪郭が
どんどん薄くなる
離れてゆく

すぐに見えなくなって
今度はどんな闇が

わたしを
出迎えているのか

理由 ２

何で言えない

かばって、いるから

そう
未だに

そう

猶も

なんて馬鹿な
脳みそ。

僕の夢 ２

僕の夢は
ヘッセのボート

霧の中に
消えゆくボート

その先の
黒いマント

腕を
広げている

消えゆく
ボート。

愚か。

何故毎度毎度それを食べるのかやっと解かった
気が
済まないからだ

そうだ
気が
済まなかったのだ

体を
心の
身代わりにして

心の
麻痺を
押し潰して

嗚呼そんなにも
殺して
心よ

笑える程
愚かな
わたし。

重い

ああこんな
重さ

もう降ろしたい
いつ

耐えることは
出来ない

もう
嫌だ

降ろしたい
いつ

どうやって。

増殖

いいわけなんかないのだ
そのままにしてはいけないに決まっている

わかっている
そのままにしてはいけない

欠けた細胞は
増殖し続けて

決して止まることはなく
小さくなることもない

ただ少しづつ
少しづつ

増え続け
大きくなり続け

そのままにしてはいけないのだ
いいわけがないのだ

緩和

A点で起こったものを
自虐で緩和する
体への悪行と
心の麻痺を伴いつつ
平らかになる

そのあと思いがけずB点にて緩和される
日本各地へ電脳が飛ぶ

そして
A点で起こったものを
ポーカーフェイスで通り過ぎることができたら

それはよいことなの？

細胞が欠ける気がする
それは増殖して
しこりになるかもしれない

白い糸

わたしの体からにゅるにゅるっと出て行く白い糸が
向かう

其処へ
底へ

わたしの体は出続ける白い糸の分
穴が開く

何故に白いの？

何も無いから。

開放

また鳥の声がする
カラスも元気だ

嗚呼こんなに眠いのに
何でこうも眠りを拒否するのだろう
わたしの脳

抑圧
抑圧
抑圧

開放

無い。

ゼロ

見えないものが見えてしまうのは本当に辛い
感じられないものを感じてしまうのは本当に辛い

見たくない
感じたくない

ゼロになりたい
じゃなければ

ＯＦＦにして。

am１０：３０

わたし今から寝ていいですか
懸命に働いて
自分や家族を養っている
仰ぎ見上げる雲の上の皆様

わたし今から寝ていいですか
家事も練習も猫の世話も全て後回しにして
後回しにし続けて
再開の目処も立てられず

わたし今から寝ていいですか
体がもたないので
心ももたないので
しばし、寝たいんです

6時間という時間に憧れます
6時間
眠り続けてみたいです
週に一度でもいいですよ

わたし今から寝ていいですか
生業の時間帯に
すみません
社会の皆様

何のお役にも立てなくて
養って貰ってるだけの
テイタラクですけど
わたし今から寝ようと思います

おやすみなさい
昼。

なんか・・

嗚呼なんか
薬が切れました
ってか最近薬の効きが弱くなってます

嗚呼なんか
体そのものがボーとします
体そのものが嫌がります

嗚呼なんか
顔が
薄れてゆく

あなたの顔さえ
薄れて
掠れて

嗚呼なんか
どうしよう
どうしよう

嗚呼なんか
寝たら
目が覚めないような気がして

嗚呼なんか
寝たら
起きなきゃいいのにと思えたりもして

嗚呼なんか
なんか
なんか・・