goo blog サービス終了のお知らせ 

詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

少女が死ぬ時

2004年10月28日 | 11才~
                          ~16才
大人が愛を失った時
    お酒に酔いしれることができるけど
  少女が恋に破れた時
     少女は何に救いを求めたらいいのでしょう

大人が愛を失った時
    ネオンの街を彷徨い歩くことができるけど
  少女が恋に破れた時
     少女はどこを彷徨えばいいのでしょう

  あまりに可愛い少女だから
    失恋の痛手をほぐす術を知らない
どうすればいいのか少女にはわからない

    だからそんな時
  少女は死を考えるのです

死はあまりにも自然で
     少女の心に合っているから・・・

77.8

(このカテゴリ、まだ残っているけど、打ち止めです。
見るのもうざくなった。)



街角

2004年10月28日 | 11才~
                   ~16才
本当は街角なんて無いのです
   好きな人と会った場所
     別れた場所を
  印象付ける為にそう呼ぶのです

だからわたしの家も
      あの子の家も
  みんな街角なのです

街角はどこにでもある
  メルヘンの国の目印なのです

77.8



あっけないもの

2004年10月28日 | 11才~
                  ~16才 
心があっけないものだとしたら
    涙も笑顔も
 あっけないものになります

だとしたら・・・
    だとしたら     

恋も愛も結婚も
    あっけないものになります

それが本当だとしたら
    愛し合う二人の影には
 いつも嘘が潜んでいて
    二人はそれを見つけられないまま
嘘の中で生きることになります

 だとしたら
    人間ほどあっけないものはない
                   ことになります

77.8


夜の笑い者

2004年10月28日 | 11才~
                ~16才
急ぎましょう 急ぎましょう
   夜の闇に急ぎましょう
そして夜のえじきになりましょう
      あなたとふたり

わたしはあなたと
      夜に食べられてしまいたい

誰も手の届かない夜の奥地で
  狂うように愛し合いたい

 だけどあなたがいない今
   一人夜に泣くだけ

急ぎましょう 急ぎましょう
      夜に
そして夜の笑い者になりましょう
    駄目なわたしが

77.8


眠りたい

2004年10月28日 | 11才~
              ~16才
海の底に横たわりたい
  外部から遮断された
    暗闇に
  ひとりになって
      眠りたい

 わたしは光りを失った
      あなたの愛を

陽に当たりながら生きて行くのは
   死ぬほど疲れる

 どうしても生きなければならないのなら
      波の揺れも伝わらない
   深い海の底がいい

    ひとりだけになりたい
      眠りたい

77.8


ローズピンクは夢物語

2004年10月28日 | 11才~
                    ~16才
愛を色に例えたら
  わたしの愛は燃えるローズピンク
 でもそれは昨日までの夢物語

   今はグレー
 あなたはいいわ
  ホワイトかイエロー
    あの子と明るい世界

 わたしのローズピンクは過去の色
   そのうち色あせてしまう
     夢物語なの

77.8


ブランコ

2004年10月28日 | 11才~
             ~16才
本当に子供だった頃
ブランコに乗った
保育園で
小学校で
今はマンションになっている
近くのお砂場と呼ばれた公園で

わたしも周囲の子供も
みんなブランコが大好きだった

ブランコを大きくこぐ
思いっきり空を蹴る
高く、ずっと高く上がる
― ワァ!こんなに高い!―
と、ワクワクする時

空がすぐそこにあった
わたしと平行だった
とても大きな空がそこにあって
嬉しかった、叫びたいほど
人間も建物も犬も木もない
わたし一人だけの空を見た
空とふたりっきり
― 鳥はきっと
    こんな気持ちで空を飛んでいるんだ ―
と思った

その時間がベストだった
風にあおられ
わたしの世界に空が来て
鳥になって
このまま空まで飛んで行きたいと思った
ベストだった

本当に子供だったあの頃
ブランコに乗って空と心を通わすことが
わたしの幸せの一つだった
今もあの頃の無邪気さを
忘れてないつもりだが
わたしが今ブランコに乗って
無心にこいでいたら
なんと思われるだろう
あの頃が懐かしく
大人になるにつれ
楽しみが一つ一つ削られていく
あの頃の無邪気さを
今大切にしている
いつまでも忘れたくない
年をとれば
とるにつれ

77.10.3 pm4:00



背中合わせ

2004年10月28日 | 11才~
               ~16才
いつも死を見つめている
だから例えば

踏み切りの真ん中を歩いている時
遮断機が降りてきて
慌てて走ろうとして
靴がレールに挟まって取れなくなって
うろたえている間に電車に轢かれて
死ねたらいい

てそんなことを
よく想像する
あるいは
道路を歩いていて
クラクションに気付いて
路を自動車に譲ろうとする時
仮に間に合わなくなって
ひと思いに轢き殺されたら
いいだろうなァ
とか

生きることに喜びを感じていない
このまま自殺もしないで生きていくとしたら

星になりたい
永遠に安心して
宇宙から地球を眺めていたい

77.7.24 pm10:24


鳥に宇宙に

2004年10月28日 | 11才~
        ~16才
鳥はいいナァ
空を飛べるもの
森に生きれるし
陽と遊べるし
川の隣りに住めるし
海の上を散歩できるもの

空はいいナァ
制約に泣かされないし
時間に泣かされないし
あわれな出来事や
あわれな人間に泣かされないもの

それに広いし
果てない宇宙と同居している

隣りの庭が本当に良く見える
実際いいもの
たった今鳥になって
空に住みたいよ
じゃなかったら死んでもいい

77.7.24 pm9:34


困惑

2004年10月28日 | 11才~
               ~16才
あなたに会いたいと思う
いっしょにいたいと思う
ふたりになりたいと思う

あなたのお部屋にいたいと思う
あなたのお手伝いをしてあげたいと思う

だけど
この恋は偽者じゃないかしら
だとしたら
そんなことしちゃいけないんだわ

ホントに愛されてるのかしら
愛せるかしら

偽者でも楽しければいいのかしら
遊べればいいのかしら

わたしにはわからない
この恋と
あなたが

77.7.24 pm1:55


この愛

2004年10月28日 | 11才~
                  ~16才
毎日通るあの長いアスファルト
食堂や美容院、事務所
どれも全てが
可愛らしい

この世界に
悪い人なんているのかしら
うそみたい

待ち焦がれていたこの愛
いつも胸の中に隠れている
わたしの人

この愛をつかんでから
すべてが燃えるピンク
すべてがわたしの手の中

77.6.28


あなたの妖精

2004年10月28日 | 11才~
                ~15才
あなたがもしも桜の木なら
その木の下に眠り
その木の下で死んでゆく
あなたの妖精にわたしはなりたい

あなたがもしも太陽ならば
その熱に焼かれ
その情熱の中で死んでゆく
あなたの妖精にわたしはなりたい

あなたがもしも深い海ならば
その水に溺れ
その海に飲み込まれ死んでゆく
あなたの妖精にわたしはなりたい

あなたがもしも神様ならば
わたし命を投げ出し
あなたの為のみ死んでゆく
あなたのしもべにわたしはなりたい

76.8.25(水)


自由よ

2004年10月28日 | 11才~
               ~16才
無限の空を踊れる鳥の
自由が欲しい
時間の制約
苦悩
煩わしい人間関係
何も無い
鳥のような自由が欲しい

ただ一つ
一つだけでいい
自由を獲得(もの)にすることを
日夜祈る
虚しいけどだけど
祈る

空が広がる
鳥が泳ぐ
陽が微笑みかわし
緑の命が輝く
自然は宇宙に広がるのに

わたしの自由は乏しい
自由が欲しい
宇宙が・・・

77.6.21


沈黙

2004年10月28日 | 11才~
       ~16才
海が見えて
磯の香りがする
陽が翳ると
海は
無言の絵になる
波の音も消え去る
陽が照ると
海はティー・パーティを開き
波の笑い声も
よく聞こえる

海を包んで山が笑っている
陽が翳ると
山も絵になり
暗く沈黙する
雑談している木の声も消え
沈黙効果を高める

海と山に風が吹いている
彼等より風は強いのか
陽が翳っても
黙ることは無い

彼等の声を制して
沈黙させるのは
きっと
大き過ぎる風の声のせいなのだろう

たとえば
わたしが海の上にボートを出して
海にいたとしても
山の中腹の木にもたれかかって
山にいたとしても
わたしが海と山と一緒になって
聖なる沈黙に加わることは
不可能のようだ

77.5.9(日)子浦にて



なくした心

2004年10月28日 | 11才~
           ~16才
今わたしの中から
たった一羽の純白な小鳥が
逃げて行ったのだろうか
わたしの心に見切りをつけて
もっと美しい
何の抵抗もなく飛べる
青い空へ
逃げて行ったのだろうか

この心の青空は
消え去ったのか
スモッグ
灰色のスモッグしか
残っていないのか
純白な小鳥は二度と
存在しないのだろうか

無くしてしまったのだろうか
失われたのか
わたしの心の
白は

77.6.1