詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

境界(Fig.00136)

2006年03月12日 | こころ寄り

全て除けていたらこんなところに来たよ
ここは
美しいだろう何にも無くて
誰も居なくて

ただ境界が
見果てぬ靄に佇んで
無音の圧力に骨が砕けそうだね

僕が落ち着ける場所はここしかないだろう
美しいだろうこの世の全てを反射して
何一つ寄せ付けない
魂に音が要らない

僕を
襲うものが何一つ無いんだ。


吐露

2006年03月06日 | うたかた 2006

相手のいる吐露なら
相手のことを最大限憂慮しろ

把握し得ない相手なら
自分の胸に収めろ

確認の糸を紡げないのなら
押すな

引け

それで尚愛していると言うのなら
引けるだろう
いくらでも。


真実

2006年03月05日 | うたかた 2006

欲しいと思っていたものに
出合ってみたら
本当に欲しいものが見えてきた

やりたいことを
やってみたら
必要なことが見えてきた

借り物も
にせものも
付け焼刃も

要らないということ。


希薄

2006年03月03日 | うたかた 2006

体への嫌悪がメンタルの不調に拍車をかける
病変は全て採りました
へえ

能面なわたしはそう反応することしかできない
癌から免れたというのに
嬉しくないの?

そんなことより
この体へのつらつらとした症状への嫌悪が
わたしを希薄に希薄に
する

体もメンタルも音楽も生活もどうでもよくなる
何にもしたくない

ただ寝ていたい
寝ていたい

猫を抱いて
毛布を抱いて。


長い負の波

2006年03月02日 | うたかた 2006

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どうにもならない久しぶりの大きな負の波
いつまで続くんだ
あんまり長引くと
破壊の情動を押さえるのに耐えがたき苦痛

いくら経験豊富なベテランクライアントってたって
限度がある
自分で自分を支えるのには
限度がある
人に支えてもらうのも有り得ない
結局は自分と自分の戦いだ

生を生として生きるか
死んだように生きるか

死んだように生きて
何が面白い
何も面白いことなんて
無いよ

充分
知っている。