ああこのあと買い物しないといけないんだ
思うだけで発作
買い物は
しんどいですか
買い物に行く
とてつもなく不安で恐怖で嫌悪で
泣きたくなる
買い物は
しんどいですか。
ああこのあと買い物しないといけないんだ
思うだけで発作
買い物は
しんどいですか
買い物に行く
とてつもなく不安で恐怖で嫌悪で
泣きたくなる
買い物は
しんどいですか。
終りも始まりも
まるで定まりの無い切り刻んで
途切れ途切れのわたしの脳は
人生まるまるがただの長い一日
早く夜が来ないかな
眠りたいんだ
患うことなく。
あとどれくらいの涙をしたら
子供心を取り返すことができるだろう
脳は認可してくれるだろう
何年分の涙は
あと何回ですか
その後の何十年分の涙は
あと何回ですか
あと何回泣いたら
サガの許しを貰えるでしょう
超自我なる絶望の番人は
消え失せてくれるでしょう
何回ですか
あと何回泣いたら漏出した分の水滴で
穴は塞がりますか
そんなに継続しますか
涙は。
見てる間に
上がって来る
浴槽の水平線
ぶくぶくぶくと
脳の澱みは沈む
上がりつつ
変わりのない水位に
安心して沈みたい
湯寝の緩慢な海草のようで
破船の緩慢な海墓のようで
やるならやって
覚悟を決めて
何が嫌いって
この
半端なあたしよ
切るなら切って
刺すなら刺して
とっとと抉って
早く
して
何が嫌いって
その
半端な揺らぎよ
捨てたの
平和なんて。
L氏の作品に
踊る君の影を纏うことはもうしないよ
君の軌跡が放つ僅かな風に僕はもう
耐えられなくなったんだ
君の居ない朝に
部屋に
街に
薫り続ける君の白いドレスももう僕の中では揺らせない
君が永遠の風になって流れてゆく
僕の知らない空を君は踊り続けるんだ
美しい君
君は君の白いドレスで
僕は僕の青い吐息で
廻り続けよう
いつか白い回廊で出会ったら
僕は笑って言うんだ
やあ
元気かい
てね。
L氏の作品に