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詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

2009年06月24日 | 空の森 2010
君が僕の街
君が僕の空

歩いて
彷徨って
見上げて
口ずさんで
君に
帰る

此処は
どこだろう
僕は
誰だろう。

09.6.22 pm9:18






月の子守唄

2009年06月21日 | 空の森 2010
僕は、君の家になりたい
君の愛用するペンに
シューズに
なりたい

僕は
君を潤す水になりたい
疲れをいっ時忘れさせる
風になりたい

そして僕は空になって
僕のことなんかおよそ知らない君をただ
眺めていたい
存在する君の存在を
知る喜び

でももしも君がその空に気付いて
イヤと思った時には
まごうことなく僕は
僕を壊すよ

仕方ないんだ僕は
バランスを知らない生き物だから
なんてこともないさ誰も気付きさえしないから

やがて年月が過ぎたら
空のその先で逢おう
甘く優しい月の歌を歌って
君をそっと
寝かせてあげる。

09.6.21 pm9:53


歪み

2009年06月21日 | 空の森 2010
洞窟の
岩から染み出た僅かな水滴を舐めて嗅いで
少しでも多く、多く、知りたくて躍起になって
解らない見えない聞こえない何も
解らない

此処は
外界の時間は曲がり縮み伸びきって
雨も陽射しも関係ない

座っては萎えて疲れて横になり
うずくまって、萎えて疲れて
横になる
何時間も、何日も、何年も

空は心の中で
月は絵の中に
緑は回想の中
祈りの青い絵は箱の中で白けて
想いは
日ごと萎縮して
歩かない足も使わない体も年々退化し
山への憧憬にテレビのチャンネルは駆け巡り

ホラ今西表のマングローブの森、
昼間は利尻と礼文を見たよ
先だっては屋久島を見た

想いは
萎縮
ひび割れて、錆びて、萎縮

心は
どんどん
小さく、いびつになっていく。

09.6.21 am4:44