誰の背中にも羽はある
ただ
見えないほど小さくしまってあるだけ
自分の気持ち一つでいつでもその翼
広げることできるのにね
自分の気持ち一つ
決心一つ
それさえあればいい
あなたの背中にも羽はある
ただ
見えないほど小さく
しまってあるだけ
愛はあったよ
キャメラマンの愛が
初めからそこに
あったんだ
だから最初
わたしは心を塞いだ
クリスマスイルミネーションの青が
あったかだったから
青が
あったかだよ。
H氏のフォトに
あなたが死にたいって・・・
わたしは辛いです
同じ想いを散々味わって
味わい尽くしてきたから
あなたは死にたいって・・・
わたしは泣いてしまいます
同じだから
知っているから
解かるから
その痛みを
辛さを
死にたい空を
その何も無い空無を
誰もいない虚無を
絶望を
疲弊し尽した心を
病みの無音を
あなたが死んだら・・・
どうしよう
どうも出来ない
何も出来ない
想うことしか
あなたを
想っています
あなたが
死んでも
生きても
いつまでも
想っています
願わくば
死なないで
あなたが死んだら
わたしは
とても辛い。
死にたい人が多すぎる
殺される人も多すぎる
人災
戦争
天災
自害
死を目の前に見つつ
生を貫く人も大勢いる
死にたい人も
死が決まっていつつ生きる人も
どっちが正しいなんて言えない
言えないんだよ
絶対。
そんな
公式は無いんだ
死にたい空無には。
僕の幻想か
君の傍へは寄れないよ
圧縮された僕の心では
君の突き抜ける爽やかな風には触れない
痛すぎてまた
血が滲む
その明る過ぎる笑顔に
この胸は焼け切れてしまうだろう
僕は逃げるんだ君から
落ちていくんだあの月に
夜想う月に
夜漂う月に
幻影は君か
僕か。
お願い
聞かせないで
凄く嫌なのよ
言ったらいいじゃないのはっきり
何だかわからないものを聞かせないでおかしくなりそうだから
お願い言わないで
聞きたくないの
何にも
解からないの?
何にも変わっちゃいないって
御為倒しの笑いは止めてよ
ぶりっ子臭過ぎるからいい歳ぶら下げて立派な大人が何やってんの
お願い
聞きたくないの
聞きたくないの
何も
そんな
音。
併せ持ってのわたしなら
ノーマルもアブノーマルも
混濁したわたしなら
悪も善も
噛み砕いて飲み込んで
不も可も
永久(とわ)に
わたしの内には
決して重ならない
平行の二本線が走っている
わたしとわたしは
一致しない。
キラキラの軌跡
青い空
白い雲がぽっかり
黄色い花
ピンクの花
小っちゃな緑の葉っぱ一面
暖かな陽射し
さわやかな風
君の笑顔
そこが僕たちの
場所だよ
さあ
今から。
もうおしまいだよ
僕等の道行きは
もう逢えないかもしれないね
君はそっち
僕はこっち
別々の空
出会いも
別れも
神さまがそう言ってる
生きて行くんだよ
終のその時まで
逢えたら向こうで
また逢おう
出会いも
別れも
別々の空
神さまが、そう言ってる。
L氏の作品に
待っているのは
無重力の淵
何処にもあるはずのない
終のひずみ
待っているのは
叶わぬ想い
鎖に繋がれた
永久(とわ)の焦がれ
誰も来ないで
誰もいらない
わたし独りの
震える自由。
L氏の作品に
解かっていても体は
意識
無意識にかかわらず
自分を止められない
解かっているのに脳は
わたしを崖っぷちへ
容易く運ぶ
崖の縁に立っているのにわたしは
足元の鋭利な黒い淵を見ているのにわたしの足は
一歩も動けない
意識
無意識にかかわらず
終りの見えない鋭角の落ちそうな線の上を
行ってもおぞましいだけの
自分を落とすだけの
入って負の
領域を
まただ
また
とりつくかれている
わたしに。
落ちそう。
落ちてる。
落ちたい。
上がれない。
上がりたい。
洒落にならない。
落ちたい
なんて。
でも
このまま
落ちさせて。
みたいな。
わたし独りの頭じゃ
力足らず
かな
やっぱ。
洒落にならないんだよ。
もう。
誰にも気付かれないように
こっそり
ひっそり
たまに通るあなたを見ることしか出来ない
誰にも知られちゃいけないの
秘密
秘密
わたしだけ
あなたにも気付かれないまま
わたしはいつか消えてゆくわ
それまではせめて
ここにいさせて
あなたを
見て
いさせて。
L氏の作品に