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詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

あなたの羽

2006年01月31日 | うたかた 2006

誰の背中にも羽はある
ただ
見えないほど小さくしまってあるだけ
自分の気持ち一つでいつでもその翼
広げることできるのにね
自分の気持ち一つ
決心一つ
それさえあればいい
あなたの背中にも羽はある
ただ
見えないほど小さく
しまってあるだけ


死にたい人へ

2006年01月19日 | うたかた 2006

あなたが死にたいって・・・
わたしは辛いです
同じ想いを散々味わって
味わい尽くしてきたから
あなたは死にたいって・・・
わたしは泣いてしまいます
同じだから
知っているから
解かるから
その痛みを
辛さを
死にたい空を
その何も無い空無を
誰もいない虚無を
絶望を
疲弊し尽した心を
病みの無音を
あなたが死んだら・・・
どうしよう
どうも出来ない
何も出来ない
想うことしか
あなたを
想っています
あなたが
死んでも
生きても
いつまでも
想っています
願わくば
死なないで
あなたが死んだら
わたしは
とても辛い。


死にたい人

2006年01月19日 | うたかた 2006

死にたい人が多すぎる
殺される人も多すぎる

人災
戦争
天災
自害

死を目の前に見つつ
生を貫く人も大勢いる

死にたい人も
死が決まっていつつ生きる人も

どっちが正しいなんて言えない
言えないんだよ

絶対。

そんな
公式は無いんだ
死にたい空無には。


夜想う月 (Fig.00201)

2006年01月11日 | こころ寄り

僕の幻想か
君の傍へは寄れないよ

圧縮された僕の心では
君の突き抜ける爽やかな風には触れない

痛すぎてまた
血が滲む

その明る過ぎる笑顔に
この胸は焼け切れてしまうだろう

僕は逃げるんだ君から
落ちていくんだあの月に

夜想う月に
夜漂う月に

幻影は君か
僕か。


音。(声)

2006年01月09日 | 個室より
お願い聞かせないで
お願い
聞かせないで
凄く嫌なのよ

言ったらいいじゃないのはっきり
何だかわからないものを聞かせないでおかしくなりそうだから

お願い言わないで
聞きたくないの
何にも

解からないの?
何にも変わっちゃいないって

御為倒しの笑いは止めてよ
ぶりっ子臭過ぎるからいい歳ぶら下げて立派な大人が何やってんの

お願い
聞きたくないの
聞きたくないの
何も

そんな
音。

アイデンティティー

2006年01月09日 | 個室より
清も濁も
併せ持ってのわたしなら

ノーマルもアブノーマルも
混濁したわたしなら

悪も善も
噛み砕いて飲み込んで

不も可も
永久(とわ)に

わたしの内には
決して重ならない
平行の二本線が走っている

わたしとわたしは
一致しない。

別の空 (Fig.00170)

2006年01月08日 | こころ寄り

もうおしまいだよ
僕等の道行きは

もう逢えないかもしれないね
君はそっち
僕はこっち
別々の空

出会いも
別れも
神さまがそう言ってる

生きて行くんだよ
終のその時まで
逢えたら向こうで
また逢おう

出会いも
別れも
別々の空

神さまが、そう言ってる。

  L氏の作品に


わたしは

2006年01月06日 | 個室より
気が付くと体は
解かっていても体は
意識
無意識にかかわらず
自分を止められない

解かっているのに脳は
わたしを崖っぷちへ
容易く運ぶ

崖の縁に立っているのにわたしは
足元の鋭利な黒い淵を見ているのにわたしの足は
一歩も動けない

意識
無意識にかかわらず
終りの見えない鋭角の落ちそうな線の上を
行ってもおぞましいだけの
自分を落とすだけの
入って負の
領域を

まただ
また

とりつくかれている
わたしに。

オチタイ

2006年01月06日 | うたかた 2006

落ちそう。
落ちてる。
落ちたい。

上がれない。
上がりたい。

洒落にならない。
落ちたい
なんて。

でも
このまま
落ちさせて。
みたいな。

わたし独りの頭じゃ
力足らず
かな
やっぱ。

洒落にならないんだよ。
もう。


秘密 (Fig.00169)

2006年01月06日 | こころ寄り

誰にも気付かれないように
こっそり
ひっそり
たまに通るあなたを見ることしか出来ない

誰にも知られちゃいけないの
秘密
秘密
わたしだけ

あなたにも気付かれないまま
わたしはいつか消えてゆくわ

それまではせめて
ここにいさせて
あなたを
見て
いさせて。

  L氏の作品に