詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

公園

2008年08月29日 | うたかた 2008
もう暗いけど
公園にいて
何しよう

誰も夕げに帰って
たった独りでも暗くて怖くても
あのうちへ帰るよりいい

いつかわたしにだって
親しみと慈しみの掛値ない声色が
わたしの名前を遠くからでも届くように呼んでくれるもの

呼んでくれるもの
わたしを
わたしの名前を

呼んでくれるもの
いつか
誰か

そして少女は死にました。

08.8.29 am9:15


アラーム

2008年08月27日 | うたかた 2008
君がアラームを何回も放ったらかして時間もないのに無邪気に寝てるから
僕は君に覆い被さりたくなるよ

おはようと一つ二つ言葉を交わしたあとサッと君はドアを風のように階段を春のようにご飯を食べに行ってしまうから
僕は微笑み貰えるんだ

僕の長い長い待ちぼうけも僕の病める願う祈る慕う山奥の誰も知らない一枚の葉っぱのような思い煩いの胸の焦げ痕も
君の愛しい声が愛しすぎて毎日僕は恋をする

ちょっと空を
ほんのちょっと空を飛んでみただけで

ふたりは子供のように遊んで子供のように笑って子供のようにお昼寝でもして
歌をうたってギターを弾いて

そこいら中の空を飛びまわって風に乗ってドライブして
泳いで疲れてお腹減らしてうちに帰ろう

さあ今日も扉を閉めたら
思念の空が自由に始まる。

08.8.27 am7:22