詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

Barber の、

2017年12月18日 | 深い海 2017

身も、心も、ただ目を覚まして座って居るだけで
いっぱいだ

レッスンというよりコンバスの人に
会いに行こう

早く次のソロ曲を決めて
縋りつきたい

Barber の
Adagio for Strings はどうでしょうか

同化して
しまいたい。

2017.12.18 am0:34


曲がった骨

2017年12月05日 | 深い海 2017

アンニュイの瓦落多の下に身を潜め横たわって何とか生き存えてこられたのに
それが出来なくなった

たった一つの個人的心情的日差しであるコンバスでさえその中で一生懸命練習してきた
けど

この激しい抵抗はいったい
コンバスさえも遠のく

25年以上の長きに渡りわたしは寝てきた
コンバスが終わってしまったらわたしの心情はまた寝たきりの病人だ

寝たきりの病人であるにもかかわらず生活や生きることをこの世の求めに応じ同時進行でやらなければならない心情の過酷さは
経験者でなければ理解はできない

人生なんて他者からの激変
自分の意にも心にもそぐわず激変を余儀なくされる

自分を生き存えさせる為に死んだように瓦礫の下に潜った
そして生きてきた

今度はその自分を殺して
瓦礫の上に顔を出さなければならない

銀色の昼
五月蝿すぎる天然の日差し

そこに身を浸してコンバスを弾く自分を
一から構築していかなければならない

折れ曲がった骨を
無理やり引っ張って真っ直ぐに伸ばすような痛み

なんてこった
泥の沼の中にでも身を投じたい気分だ

今更わたしが
昼に戻るなんて。

2017.12.5 am4:17


森のまどろみ(ソナタ1.第1.2楽章)

2017年08月19日 | 深い海 2017

                                      曲 :B.マルチェロ
                                      詩 : ao
   

1-1 森の奥深く 人知れずの湖
     木々はまだ夜の中 密やかにひっそりと生い繁り 重なってまどろむ
     (リピート)

1-2 朝露の香り しじまからこぼれる
     漂い 揺らめき 頬撫で 緑の中に眠る 透明に疲れた孤独の魂が 気づかぬままに癒えるよう
     (リピート)

2-1 梢の向こうに 朝呼ぶ鳥が 陽を連れてくる そっと
     高い木は傘になり屋根になり 眩しさはその人の夢の中に 決して決して届くことはない
     (リピート)

2-2 誰も起こさないで 彼女と森の 儚い夢 願い
     いつまでも此処に 木々の中此処に まだまだ眠らせてあげてね

2-3 時の声は小さく 青い空さえ現世に離れ 水靄に朧
     白い布まとい 水色の淵 葉隠れの下 包まれ 
    
2-4 やがて木々の影 静かな足音 彼の人の気配 うつしみの姿 時の間の夢が
     淡く微かに
     やがて木々の影 静かな足音 彼の人の気配 うつしみの姿 時の間の夢が
     瞼に重なるまで
     (2-2~4 リピート)



個としては

2017年05月12日 | 深い海 2017

フォークギター
アコースティックギターと分類されるものに個として興味はない
エレキ
にも
クラシックギター以外に興味はない

バイオリンを弾くことに
興味はない
ビオラ、チェロ、クラシックギター以外の他の楽器、も同じく

コントラバス
を弾くことだけが
今わたしを細々と生き存えさせる所以

わたしを存在させているものは
コンバス

死んだら
コンバスが弾けなくなるという理由で
わたしは生きようとしている

コンバスがわたしから無くなったら
わたしは亡きに等しく
生きるにしても生きる屍

だから
居る

意と気に反しコンバスが弾けないなら
死んだ方が
わたしは幸せ
個として。

2017.5.12 an4:17


黄泉

2017年05月12日 | 深い海 2017

無意味の生を見た気がした
自身の
今となっては無い方がマシだろう

思いというものは
あくまでも
独り善がり

とっくに無かった方が良かった
悶々と喘いでいた人生の後半
余分だった

とっくに逝けば良かった
黄泉
現行の絶望的な極と極の平行ならば。

2017.5.12 am:1:39


欠線

2017年01月26日 | 深い海 2017

終を想うことに頼らなければ
やっていけない

いざとなれば選べると思って
生きつなぐ

しんどい
やめたい程に

やめなければ開放されない
絶望の平行線

独りに於いては
欠線。

2017.1.26