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詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

わたしの幸せ

2004年10月31日 | マジ系
海 風 波
木々 島 光り
それらが
わたしを幸せにします

空 雲 空気
砂 土 緑
それらの中で
わたしは幸せです

ビルと車と現代人の緊張した顔
街と電話とテレビと
アスファルトと公園と自分の住むマンションの
中に生きてるわたしより

ゆっくりの時間 おだやかな人たち
どこにいてもあふれるそのままの自然
そこへ移動したわたしの方が
わたしは嬉しく体調は良く 幸せです

単純なことなのですけど
一番手の届かない
遥かな海の向こうの
夢物語です

93.3.5am8:00


生新

2004年10月31日 | 恋系
プライベートな中で
大きな大きな
あなたに対する
畏縮した今の遠慮が無くなって
もっともっと
自由に
伸びやかに
明るく
深い
会話
ができるようになれたらいいと
願って止みません

あなたと
わたしサイドの隔たりを何も感じずに
向かい合い
心のみでお話しするのは
望みです


こんなことを書いてる胸の中は
ドキドキと鼓動が早く
ほとんど初めての経験で
自分の忌まわしい過去の一切が
消えてしまうほどの
新しさです



あなたが歩くのが見える

2004年10月31日 | 恋系
千分の一ぐらいの超極細の最上等の絹糸を
一本
どんなに強風や突風がひやかしに来ようと
肌が痛くなるほど嵐に叩きつけられようと
そんなことには
どこ吹く風の
自然体で
悠悠と
これで良いという限りの無い空の高みへ
一部の揺らぎもなく
ピンと張りつめたまま
伸ばし続けてゆくことができる

それを今まで
まるでサラッとのごとくやってきて
これからも
確実に正しく
反応し続けてゆく
伸ばし続けてゆく

夢を追い続け
人に分け
たくさん残し

正しさに裏打ちされた正しさ
厳しさに裏打ちされた厳しさ
愛情に裏打ちされた愛情
終りのない世界
あくなき追求

全てに通じる
地平線すら霞んで見えない
砂漠のような
大平原のような
風が吹き渡ってゆく
朝焼けのような夕焼けのような中の
地面から高く浮き上がった空中の一本道を
その、濃いオレンジの陽のもえ出る方向に向かい
かかわる全てに
全き
太刀打ちを示しながら
あなたがひとり
歩くのが見える

ほほえみの中に
全てを制して


わたしの最大の栄養

2004年10月31日 | 恋系
あなたに会えてうれしい
心がピタッと合わさって
何も心配することがないんだもの
切りがないの
あなたを思っていると
時間も場所も関係なくて
だって心にいつもあなたがいる
どうしていいかわからないくらい
胸の中はいっぱいで
あなたがいる
わたしの中に尊いまなざしが
いつもわたしを見ている
止めようをしらず
わたしの思いはあなたに続く
あなたを思うわたしの思いが
わたしの最大の
栄養です



瞬間

2004年10月31日 | 10代の頃
~17才

わたしは山ほどのチャンスの後を
す通りしてきた
過去いくつかあったその瞬間に
書いて創って動いていれば
今までにないわたしの所有(もの)が
それを思っただけで
目覚めることのできるようなわたしの分身(もの)が
できていたかもしれないというのに

わたしは自分の間抜けに気付きながらも
ヌーボーとしていた


若いわたしは
ひらめいたその瞬間に動かなければ
そうしなければ何も生むことは出来ない
生きている証拠を示すことはできない

チャンスは毎日毎日の中に
見えないけれど
埋もれてひしめきあっている
それらはわたしの方から手を出して
十本の指を突き出して
無造作に鷲掴みにしなければ
顔をみせることはない

今よりもっと髪を振り乱して生活(い)きたい
汗だくになって
心までも汗だくになって
生活(い)きたい

瞬間は永久に連続して
空気のメロディーのように
流れているというのに

瞬間にむさぼりついて生きなければ
何も生むことはできない
でもまた今のように
停滞する時がくるのだろう・・・

78.5.8


2004年10月31日 | 10代の頃
~17才

鳥が飛んでいる
空に大きく輪を書いて
長い線を死ぬまで引いて
鳥が飛んでいる

わたしは何て行動力のない女
鳥は空を飛んでいる
あんなに広く高いところを
わたしには手の届かないあこがれの
宇宙に続く
真っ青な空間を
鳥は飛んでいる・・・

鳥が飛んでいる
わたしも飛べるだろうか
飛んでみたい

わたしの空を
宇宙を
人生を 鳥のように

78.9.15


わたしと二人

2004年10月31日 | 10代の頃
~17才

夢を捨てないで下さい
鳥は大きな空を
―僕たちにはこの空より大きな夢があるんだ
と言わんばかりに飛んでいます
あなたも、鳥になってください
そして死ぬまで飛び続けてほしい
生きがいの中を
人生を
苦しさの中を・・・
わたしと二人

78.9.12


山の中

2004年10月31日 | 10代の頃
~17才

山の中に入ると
人間を忘れてしまう
周りには生命の息遣いが聞こえる
みんな呼吸をしている

最中や顔に感じる視線
背中や顔に感じる微笑

人間の存在は無いのに
人間以上のぬくもりや
触れあいを痛感する

山の中の空気はいつも新しい
いつも濡れて光っている

洗ったばかりのハンカチを水に濡らして
適当にしぼって
口に当てた時のような
瑞々しい刺激が得られる

山の中の住人はみな
利口で心豊か
木々や緑や土や

わたしはそういう友と触れ合う時
生きる喜びに満たされる
わたしの人生にとって貴重な体験

山の中に入ると人間を忘れて
真の生命体に戻れる

78.3.24


ハトに魅せられて

2004年10月31日 | 10代の頃
~17才

わたしはにぎやかな街の灯りよりも
ハトを見ていたい
あでやかなダンスパーティーよりも
ハトが飛ぶのを見ていたい

ハトは太っていておなかが出てて
翼は短くて丸まっこくて
低くて鈍い声をだす

それに珍しくもないし
集団でしか扱われない

でもハトは心が広そうだし
土の匂いがする

何の予告も無しにカクッと
世の中から抜け出た時
夢中でハトを心に描いた
ハトは幸せそうに空を飛んでいた
自由という名のころもを付けて

空を飛ぶ
それ自体なんて素晴らしいことだろう

ハトが 空を飛ぶ
あの空間を あの無限大を
わたしも

78.10.27




ハトは白くて

2004年10月31日 | 10代の頃
~17才

あの娘の心にいたハトはどこへ行ったの?
― ハトは広い空へ飛んで行った

何故?幸せじゃなかったの?
― 幸せは不幸の上に浮かんでいた

ハトはどんな顔してた?
― 悲しげだけどハトは笑っていたよ

ハトは広い空へ行って何をするの?
― わからない 多分ハト自身分からないだろう

ハトは何か言ってた?
― 一言も喋らなかったよ

何故?自分の意思を伝えようとしなかったの?
― ハトは疲れていたんだ そしてあまりにも悲し過ぎた。悲しみが
   過ぎたんだよ

悲しかった?ハトは悲しみを知っていたんじゃなかたの?
― 確かに知っていたが これはショックを伴っていたんだよ。ハトは      
   白過ぎたんだ 悲しみを知っているわりには

ハトは?
― わからない それは空が決めることなんだよ
  ハトは
  白過ぎたんだ

78.10.27



今夜は

2004年10月30日 | 恋系
今いっときただの女に戻って涙してしまった
あなたに逢いたいだけの女
あなたと一緒にいたいだけの
そばにいたいだけの
叶う可能性の皆無な想いと無残に知りつつ
その現実の向こう側に広げてしまう空虚の夢
刹那の夢
ただの愚かな女です

あなたと暮らしたい幼い夢は
まるでモヤのように儚過ぎて
遠くの山に朝の陽がさすかいなか
脅えるように消えてしまう
早朝の人間界の目覚めが始まるかいなか
無理をあまりに知ってる想いは
暗いタンスの引き出しの奥の奥
押入れにたたんだままのふとんの中の中
そのわたの圧力に押し潰されるように
しまってしまう

誰にも知られてはいけないので
誰にも打ち明けるわけにはいかないので
切なさも寂しさも
深夜の山奥にそっと漂い降り立つことも叶わぬ霧雨のように
わたしの胸から出でて
ゆく場所もなく
わたしの胸へ帰る
涙も溜息も
誰にも見せるわけにはかないので
部屋中に溢れ出してしまったあと
ティッシュペーパーで拭いさりながら
呑み込んでしまう

あなたのくちづけが欲しい
わたしのくちびるに、首筋に、まぶたに
耳たぶに
そしてわたしの熱いところにも

今夜はただの女です
愚かな愚かな
あなたに抱かれたいだけの
ただの女に戻ってしまった

19XX 2



ひとり

2004年10月30日 | 恋系
あなたでさえ違うなら
わたしとお互い
唯一になる人なんて
きっといないんだわ

こんな変な人間と
愛し合える
もっと変な人間なんて
いるわけない

わたしの心はいつまでもずっと
ひとりみたい
わたしの為に生きたい人が存在するなんて
考えられない

わたしはひとり
どこへ行っても
この世でも
あの世でも


うつろ

2004年10月30日 | 恋系
うつろだわ
目に映る全てのものが
うつろ
耳に入る全ての音が
かかわる全てが
うつろ

あなたのせいじゃない
わたしの
みょうちきりんな心のせいです



しあわせ

2004年10月30日 | 恋系
ねえ?
あなたが好きよ
とっても好き
何も言わなくたっていい
瞳で感じて
ほほえみを受けて
ほほえみを返して
しあわせだわ
わたし
しあわせ
最高の
一瞬
あなたがいい
子供みたいだけど
あなたがいい