詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

タキオンに乗りたい

2021年10月06日 | 星へ、2021~

死ぬ直前にタキオンに乗りたい

わたしは素粒子になって

素粒子の振る舞いに同行したい

そして量子もつれの片割れとして宇宙にまで飛ばされてしまえばいい

どうせ逝ってしまうのだから

 

あるいは一瞬だけでも四次元対応の身体になって

四次元的意識になるのか三次元意識のままなのか知らないが

確かに四次元の空間に入り

四次元の事の理を体感したい

その後身体の内と外が入れ替わってひっくり返ろうと風が吹いて臓器が吹き飛ばされようと

知ったこっちゃないどうせ

逝くのだから

 

それかあるか無いかも存在が揺らいできた事象の地平線で一服しながら

宇宙最強の重力による空間の歪みを俯瞰で見学したあと

ブラックホールの中に入って

果たしてアカシックレコードはあるのか無いのか

確かめたい

解ったところでインターステラーじゃあるまいし最早誰に報告することもできないけど

そして最後にホワイトホールがそもそもあるのか無いのか見極めて

あったら自らその出口に吸い込まれ吐き出されどこへ行くのか

見たい

仮にも、ワープ、するのか

 

タキオンに乗って素粒子の旅をしたら一瞬で済むかも

後は

どうせ逝くのだから

何がどうなったって

ねぇ。

 

2021.10.6

 


コメントを投稿