goo blog サービス終了のお知らせ 

詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

石。

2015年12月23日 | 深い海 2015

わたしに一つ、石をください
手のひらに乗せて、温かく握れるくらいの
白い
石を

きみの手から直接
わたしにください
できればその
海辺で

彼の人の思い出も
きみへの敬愛も
わたしは同時にその白い石に込めて
抱きしめたい

二つの爽やかな旋律が
それぞれ自由に線となり、踊り、流れ、宙に弾んで
水色の、白の、軌跡を
わたしは目を細め眺める

潮の香りも
頬をなぞる心地の良い風も
雲間からもれ差す淡い光りの一筋も
みんな青色の音の要素になってわたしは安堵し、前へ

石をください
わたしに、石を
それは変わらない
愛の塊り。

2015.12.24 am0:17






 

 

 


コンバス様(よう)

2015年12月10日 | 音の前 contrablue

何かのたび毎立つのです
そのたび痛くて泣けてくる

ほとほと
嫌になっちゃう

だけど練習は好き
コンバスは楽しい

コンバスは
楽しい

コンバスだけ
やる

少しずつ出来てくる
出来なかったことが練習したらいつの間にか

出来てくる
コンバス様になっていく

コンバス仕様になっていく
わたし

少しずつ
少しずつ

コンバス世界に入ってゆく
コンバスの中に

入ってゆく
じりじりと

はまってゆく
にんまりと

わたしが
コンバスに

一番好きな
コンバスに

愛しい
コンバスに。

2015-12-9 pm11:08