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詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

抱っこ

2005年07月28日 | うたかた 2005 blue in blue
わたしはたまに猫に抱っこしてもらいます
幸か不幸かうちには4匹の猫が住んでいるので
誰かが気が向かなくても誰かが気が向いてくれます
というよりじっとがまん
でしょうか

どうにもならない時
どうしようもない時

やっぱり温かなものに触れたいと思ってしまいます
柔らかなものに触りたいと
幸か不幸かうちには4匹の猫が暮らしているので
温かく
柔らかい感触は想起しやすいのです

猫はわたしよりはるかに小さく
人間の子供よりずっと小さく
イヤ!
とも言わず
わたしの勝手な空無に
忍耐強く付き合ってくれます

猫はわたしを抱いてくれるのです
猫は
猫なのに
わたしを
抱っこしてくれるのです。

猫の存在さえ
思い出せない空無の強烈も
ありますが。


最愛なるもの親愛なるもの

2005年07月19日 | うたかた 2005 blue in blue
嗚呼負けてしまったの自分に
嗚呼苦しくて苦しくて何も手につかなくなってしまったの
最愛なるものよ
そこへ向かうためにわたしは
自らを切りました
わたしは向かわずにはいられない
いられない
どうしても向かわずにはいられない
親愛なるものよ
切ったわたしは今までのままのわたしです
何も変わらない
ただ針の穴ほどの小さな赤い点が
日を追うごとに肥大して自らを遥かに凌駕して
わたしはわたしに飲み込まれてしまいました
自らに潜り込んでしまった自らは
決して外れない知恵の輪の楼閣の一郭の閉鎖された地底に足を落とし
埋もれ落ちた泥土の沼にひたすら堕ちつづけ
堕ち続け
堕ち続け
自らの存続の確保のためにのみ
わたしはわたしを切りました
わたしは向かわずににはいられないから
向かわずにはいられないから
どうしても
行きたいから
自分を切りました
自分を
痛くって
辛くって
泥土の中に流した血は
いずれわたしの糧になるよう
わたしはわたしに向かいます
決して諦めない
どんな最後でも最後まで
行きます
わたしは
変わりません。


現実

2005年07月15日 | うたかた 2005 blue in blue
ああ
自らを切り離して
幻想?
馬鹿をいっちゃいけない
それこそが
現実
わたしの最大にして親愛なるもの
どれほどそこに埋もれ溢れ一辺倒に生きたいことか
18年それを殺してきた
18年
それをしてしまえるのがわたし
無性にロボスが弾きたいよ。





OFF。

2005年07月03日 | 個室より

ロボスを聴いたエチュードの11
グランソロを聴いた

嗚呼なんて
幸せなことだろう

ショパンを聴いたノクターン9-1をルービンシュタインで
ボロディンを聴いた弦楽四重奏曲第2番

嗚呼なんて
郷愁に落ち着くことだろう

プレーヤーは
切らないといけない電源はOFFにしないと

同時にわたし閉じる
OFF。


舞う言葉 2

2005年07月03日 | うたかた 2005 blue in blue
言葉を次々忘れていく
降りてきた言葉を
留めるチカラがない
聴こえてくるフレーズが
流れて舞う
舞う
舞う
ただ粉雪のように
白く美しく
舞う

伏し目がちに
わたしはただ眺めている

嗚呼
綺麗

人のもの
誰のもの

嗚呼
綺麗

言葉は舞う
わたしは
閉じる。



外出

2005年07月02日 | 個室より
外に出るのが嫌でたまらない
たまらない
たまらない

震えが来る
震えが来る
震えが来る

麻痺感覚が
あの感覚が
感覚が

心臓が痛いよ
痛いよ
痛いよ

でも出なきゃ
出なきゃ
出なきゃ

行かなきゃ
行かなきゃ
行かなきゃ

出るよ
出るよ
出るよ

行くよ
行くよ
行くよ

・・・
・・・
・・・。