詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

公園2

2013年11月30日 | 空の森 2013

歩く鳩と
すれ違いました

頭の中流れていたのは
モーツァルトのディベルティメント136の第一楽章とYou'd be so nice to come home toと涙そうそう

どんぐりを踏みました
芝生の中に紛れて沢山落ちていて

いちょう吹雪が胸に当たりました
今日も強風の嵐だったので

あまりに激しい風速の時
わたしの足では歩を進めることが叶わず

そしたら停滞の時間と同じ分
土砂降りの風に空無に全身浸っていられて

冷たいのも無も好きなわたしは
快感

腹筋使って超ウィスパーで歌
口ずさみました

大音量の風の音にかき消され
わたしの秘め事になりました

枯葉だらけの土の上に
身体を横たえてみたい衝動を抑え

独りの秘め事が
胸を透きます。

2013.11.30 am0:48


公園

2013年11月29日 | 空の森 2013

枯葉が自発した意思を撒き散らし怒涛激流の上流さながら集団でわたしの身体に押し寄せて来た
芝生に混じってクローバーが群棲していた
いちょうが黄色になっていた
木の根元三メートルの土の上にがっしりととぐろを巻いて根がせり出ていた

強い風は絶えることがなかった
わたしの手は冷えて戻らなかった
風邪の予兆を一瞬感じた
その冷たい只中顔だけは異次元の心地よさに爽やかだった

枯れ草の下の
芝生の下の
土は
柔らかだった

木々の下にその音を聴くわたしが居た
風に向かい真っ直ぐ立つわたしが居た
柔らかな土を踏み締めるわたしが居た
気持ちがいいと感じ入るわたしが居た

一歩一歩足を前に出し
誰より遅く
歩き続ける
わたしが居た

そこは世間という
人の世のかい摘んだ絵の中
わたしというわたしの始祖が20年間拒み続けたコモンセンスの明るいミニチュア
居心地の悪さの否めない相容れない体感の無いアットホーム

心情も身上も置いて
ドアを出た
公園には
充分過ぎる程

色が着いていた。

2013.11.29 am 1:42


コンバス。

2013年11月18日 | 白い小石-M君の。

何で青い猫がコンバス弾いてるんだろう
自分はもう弾かないのに

弾きたくなったって
二度と弾けないじゃない

君のあのコンバスはどうなったの?
わたしには何も解らない

解らないまま
君が冷たい石の中にいる

わたしはまた其処へ行けるかしら
いつ?

m君わたしね
コンバス弾いているんだよ

君が離してしまったコンバス
今わたしは弾いている

そしてそこに何よりもの
幸せを感じている

君に見てもらいたかったよ
毎日毎日下手な音でコンバス練習しているわたしの姿

わたしコンバス弾いているんだよ?
君と一緒に買いに行ったあのコンバス

コンバスはわたしを
掛け値なく笑顔にする

m君、
わたし、幸せだよ

君無しで
コンバスに触っている

君は必ず
喜んでくれるね

笑ってくれるね
笑ってほしかった

君に
笑ってほしかった

ありがとう
m君

そして
ごめんね。

2013.11.18 am9:16

Pic_0817


ごめんね。って

2013年11月18日 | 白い小石-M君の。

君に謝りたい
会って
ごめんねって言いたい

君に謝りたい
会って
ごめんねって言いたい

君に謝りたい
会って
ごめんねって
言いたい

君に謝りたい
会って
ごめんねって
ごめんねって
ごめんねって。

2013.11.18 am7:42


m君ごめんね。

2013年11月18日 | 白い小石-M君の。

m君ごめんね
君の本質をわたしは一番底の底最奥の深くまで見てあげることができなかったんだね
m君ごめんね
あの頃わたしは自分の辛さにかまけて、いたんだね
m君ごめんね
君の心はまるで叩きのめされた子猫のように
不安で
頼りなくて
傷だらけで血だらけで
すでに倒れていた
他のもののケアを
もっともっと確実に
真実必要としていたんだよね
m君ごめんね
わたしはあまりにも遅い
遅い
気づくのも
解るのも
君の心に
届くのも
あまりに
遅い
遅い
遅すぎて
君を独りで
死なせてしまった
君は決してわたしを責めない
あの頃も
今だって
君は何があったってわたしを責めたりはしない
解っている
解っているよ
君はわたしの全てを許しているね
あの頃も
今だって
m君本当に
ごめんね
ごめんね
謝ることしか
できないよ。

2013.11.18 am6:45