詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

去るもの (Fig.00158 )

2005年12月28日 | こころ寄り

去るのは君だ
いつも

僕はこの人の居ない部屋で
この窓辺で
揺れる白いカーテン越しに・・・

去るのは君の心だ
いつも

僕はこの変化のない四角い眺めを
昼夜の繰り返しを
僅かな風を
揺れる白いドレープを・・・

去る人よ君は
何処に行くわけでもなく
誰と行くわけでもなく
何処にいるわけでもなく

僕は
残り香のような君の思念を
嗅ぐ

  L氏の作品に


青い雨 (Fig.00173)

2005年12月26日 | こころ寄り

僕の中に降ってくれないか
青く割れたガラスの破片

その透き通ったブルーの光りで刺してくれないか
塞がらない傷を

僕は引き受けるよ
罪を

同化させてくれないか
この夜の青と

無機の美し過ぎる青と
刹那透明なナイフの鋭利と

降らせてくれ
傘もなく一身で浴びよう突き刺す青い雨の中で。

  L氏の作品に


悠久の地平線  (Fig.00181)

2005年12月26日 | こころ寄り

君よ僕を
連れていってくれないか君の場所まで

僕はそろそろいきたくなったよ
向こうの世界へ

僕の役目は終わった気がする
代わりの誰かは作られるだろう心配ないさ

君はいつまで来てくれるの
そのうち消えてしまうんだろう僕なんかの知らぬ間に

だったらお願いだ
僕を一緒に連れていってくれ

僕は時空の彼方
君を見つめてすごすよ悠久の地平線で

ただ
平らかに。

   L氏の作品に


NOT ( Fig.00176 )

2005年12月25日 | こころ寄り

もう来ないでくれ
端から居やしないんだ

いくら言われても
どんなに言われても

居ないんだ
オマエは

このオレに
無いんだ

来ないでくれ
頼むから

ああそうさ
愛なんか

何処にもない
オマエには。

  L氏の作品に


車窓の雪

2005年12月24日 | うたかた 2005 blue in blue

車窓を駆け抜ける一面の白は
わたしに郷愁を運び来る

雪国など知らぬままのわたしの
奥深く琴線を揺さぶる

どうしてこの何もかもを覆い被さる白の濃厚濃圧は
わたしの内奥の深い淵にまで覆い被さって
わたしはただその白に埋まってしまいたいと切に
乞う

冷たいだろう
死ぬだろう

寸でのところで逃げ去って冷たい体を温めたくなるのだろう
それでもこの一面の重厚圧力を目にする度に
埋まってしまいたいと思うのだ

雪はわたしの中には降り積もってはくれないから
自ら降られに行きたいと
思うのだ。

12.23 am10:49 大阪に行く名古屋と京都の間の何処かにて


相談

2005年12月22日 | 個室より
わたしは誰に相談したらいい
同じ症状の友人はいる
でも歳下ってことで遠慮しちゃう

歳上の友人はいる
でも症状知らなきゃ
遠慮する

身内も家族も関係ない
こればっかりは

専門家
しかないんだよね

次回
まだまだ先
長いよ
わたしには。


wait (Fig.00064)

2005年12月20日 | こころ寄り

あの街並みのその一廓の
永遠の時間の時の間の
百万分の一の無いも同然の望み

それが貴方に対する私の
全て

人の流れも街の音も
移ろう時も

最早虚ろ
やがてわたしが化石になっても

あなたを慕う
焦がれる永遠の青。

 L氏の作品に


掬い  (Fig.00161)

2005年12月20日 | こころ寄り

嗚呼・・・

終の慰め
悠久の溜息

青い月が蒼い空無に混生し
枯れて立つ木は刹那呼吸する

虚の青の無
空の虚の青

消えゆく青の月
枯れゆく青の木

この胸はいっ時
太古の永遠に掬われるのです

青に抱かれて。

 L氏の作品に


虚空の -全般性不安障害女のセリフ-

2005年12月18日 | うたかた 2005 blue in blue
どうしてこんなことになるのかって一生ものって覚悟しているのに
覚悟
覚悟

どうしてそんな覚悟しなければならなくなったのかって
今更
遅い

何でそんな風にわたしのことをよりにもよって活動的だなんてギター好きで音楽好きで詩書いてそれしか出来ない大人の成り損ないの情けない脳みその劣化著しい不適格不合格不具合不良品なバカ女だよ

この歳でパニック陥って
独り震えて
泣いて

わたしだって年齢による軽減考えなかったわけでもないさ
先生だって言ってたし
いつなの
いつなの
それ
いつ
いつまで待つの
いつになったらもちょっと楽な頭になれるの

一生もの
だよね
解かってる

だけど
だけど
あまりに情けなくて
あまりに劣悪で
あまりに脳カラになって

気が付いて我に返ることさえ
忘れてしまうんだ

時間が関係ないんだ
時間が頭から無くなっていくんだ加速して

この身の震えは
この手の震えは
脳の空白は

辛いんだ
とっても
遣り切れないんだ

何も手につかないんだ
まともな事なんて何一つ
出来ないんだ

失格なんだ
生業に何一つ乗ることが出来ない

それでも知らない間に過ぎてゆく時間に驚いて
居ることでもう終りなんだ

居ることで
それだけで
終りなんだ

何の役にも立ちゃしない
多くの子供達がいっぱいに頑張っているのに
わたしは
わたしは

未だ
虚空に浮いている