詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

レクイエム

2014年11月25日 | 深い海 2014

          フォーレのレクイエムのような爽やかなBGMの中で人が殺されていたり自ら首
          を吊っていたりドラマのワンシーン

          あまりに爽やか過ぎてそれはそうだろうとアッサリ流れて消えてゆく

          壊れた両の手がまだ回復の兆しもない
          コンバスにのみ反応する

          リアル過ぎる夢
          そういうことよね

          フォーレのレクイエム
          フォーレのレクイエム

          リアル過ぎる夢
          理路整然と冷静極まりなく超客観的に的を得て

          どこまで厳しくしたら
          そんなに追い詰めなくたって

          夢の中まで
          退路を断ち自らを賭した超自己分析

          わたしはサムライじゃない
          立の無い、情けない女

          フォーレのレクイエム
          フォーレのレクイエム

          真相ですか
          心象ですか

          まだ選択肢の
          うちですか

          この感じは
          何だっけ

          そうフォーレの
          レクイエム。

 

 


満天に降り注ぐ星の夢

2014年11月14日 | 深い海 2014

引き離す風に生きる全てを手放しに任せる
見上げる月に他人になる
歩く足に一つ一つの過去を切り離し
泣き顔を運ぶ箱は風より何より疾風だ

留めの切っ先は常にわたしを見て光る
二重三重四重に重なりあう辺縁の石は真綿を装ってわたしの身体の二センチ先で圧縮する

GO!
が来るかもしれず
来ても間に合う保障などパラレルワールドの何次元先の遥かにマイナスに霞んでそんなものこの世になどありはしない

押しつぶされるわたしが耐える
泣きながら泣かない
急下降の真っ暗な穴の中で落ちつつ黒い空を追う

次々やって来るカラダの痛さにつくづく嫌気がさす
一日中寝ていたい心をほんの、少しだけ、前へ

終わった時が
終わりだ

わたしは部屋の中に居て
ドアの向こうを願う

世界にも
出来事にも
揺れるもんか

ただ人生が
間に合ってほしい

たとえ一年でも半年でも一ヶ月でも一週間でも三日でも
一時間でも
その海の堤防の突端で寝転んで
満天に降り注ぐ星を
最後に眺めたい。

2014.11.14 am2:23






守る

2014年10月17日 | 深い海 2014

守るって
思う

それは
自然に生まれてくる感情なんだね

唯一無二
が交差した時

どこかで見たシーンのように
君のことは僕が守る

そして
心の一番底の子供の自分が

暖かく
柔らかく

へなへなと
しゃがみ込み

満ち足りて
底に居る

感謝
も自然に湧いてくる

言葉
が時空を凌駕する

一瞬。










自由だもの

2014年10月16日 | 深い海 2014

泣いてるの?
泣いてないよ

尋常に留まらない不安と尚早と絶望
卵五個と
チョコレート一箱
残りのbowmore

わたし死ぬわいつか
誰だって

いつ?
終わりにする?

15年後の君は?
生きてる?

候補は決めてあるの
そこからダイブするだけ簡単なの

わたし
面倒くさいの
嫌いなの

この先のいつ終わるかも分からない人生まで
そんなの嫌

だったらサッサと
跳ぶわ

もう嫌
ウンザリなの

別に哀しくもないし
後悔もないし

ザンゲもない

そういう人
てだけ

面倒くさいの抱えるだけの人生胸が悪くなるほどやってきた人生くさくさ
もういい

人は人で
君は君で

好きにしたらいい
個人の意思だわ

わたし跳ぶわ好きな時に
だからね

君は
自由よ

泣いたりしないわよ跳ぶ時に
だって

自由だもの。

2014.10.16 am4:13

 


 


彼女

2014年10月02日 | 深い海 2014

               わたし死ぬわ
               それが彼女の思い癖

               いつか必ず死ぬんだし
               遅いか早いかの違いよ、と

               必ず死を意識しなきゃ
               生きてなんていけないわ

               死を隣りに置いていたから
               今まで生きて来られたの

               死へ向かっての長い道草
               緩慢な自殺

               わたし死ぬわ
               当然でしょ

               確かなものは
               死しかないもの

               生存の憂いが無いのは
               死だけだわ

               わたし死ぬわ
               いつかそのうちに

               当然でしょ
               覚悟無くして

               生きてなんかいけないもの
               わたしを。


               2014.10.2 am2:59


出会う

2014年09月09日 | 深い海 2014

 

出会い
て面白くて不可思議で危険で哀しくて絶望で幸福で

人生の中のその一点で
僕が僕でのあり様で

だから着地の見えない死の淵の絶望も
自らの胸をナイフで突き刺し切り開きたい孤独も


ではなく非でもない

半端してたら
絶望も孤独も不感にして嘲りにしか成り得ない

ベッドと冷暖房と明日の食料の完備の
単なる皮肉屋の自己卑下な自己愛に基づく自己満足

嘲笑と
憐憫

安過ぎる
失笑

鼻につく
奈落の袋小路の誰の目にも留まらぬ一瞬の軽やかなワープ

周到重厚美しい言葉のロジカルな天才的小手先の知に
酔って絶頂

人の言葉は所詮人のもの
そこで酔うなら酒に酔って寝てしまえ

遥かに
理、足らしめる

芯は
芯にしか感応しない

根が根に出会えたなら
世界は意識の外の

水溜り。

2014.9.9 am5:13


ヨミの夢

2014年09月08日 | 深い海 2014

傘があったらいい
雨も雪も日差しも
わたしの所為じゃない
単なる個なる存在の心痛にも心労にも大差ない

直径1メートルの傘が
いつも眼の中に居てくれたらそれでいい
朝も昼も夜も深夜も明け方も
家でも外でも

在り得なく遠い遠い遠い空の行き着く先
人生分の旅の結論に
ちょこん、と傘が
見えてくれたらいい

海にだって空にだってどこにだって
わたしは自由に行く
途中で果てても
夢の向こう

夢を突きぬけ
夢の真ん中のリアルを
求め、
続けるだけ。

2014.9.8


稜線

2014年08月21日 | 深い海 2014

別に頼んだわけでも好んだわけでもないのにたまたま日毎に魂が削られていく真っ黒い歪な心的な病的な裂け目が沢山ある家で生まれた経験も無い
針のむしろの部屋で心とか気持ちとか感情とか人間性とか性格とか資質だの素質だの意思だの意識も無意識も大きなプレス機にべチャべチャのペチャンコに毎日毎日来る日も来る日も圧縮されながら潰されながら宛ら血まみれにアスファルトの上に臓器を叩き付けられて内面とかは毎日死に続けるもの?な育てられ方的な経験も無い
生か死かの選択肢以外持たない落ちたら死ぬ険しく尖がった稜線の上でしか生活したことのないような経験も無い
そんなお偉い素敵な素晴らしい有名な無名な人の心がいろいろと解っちゃうらしい大した方々が其処此処で何かおっしゃっていらっしゃる

お幸せで
何よりです

わたしは個人的に
余りにも大き過ぎる差異を覚え
ちゃんちゃら可笑しくて
屁も出やしません

ひとたびフォーカスずらしたら
何の経験も無い
に等しい方々が
大仰に
教えるとか癒すとか導くとか
大した成果をお持ちのようで
何よりです

人の
幸せ
真実
事実
本当の、云々
実績の、諸々

何よりです
素晴らしいですね

救われる癒される目覚める真実を知る方々がどんどん増えていって
何よりです
良いことをしてらっしゃる

何よりです
分かち合ってください

幸せですね
何よりです

ええわたし
根枯れと思い込んでいる人生分の頑強意固地なヘソ曲がりのいじけ根性ナシです。

2014.8.21 am7:16


f 孔の塵

2014年08月19日 | 深い海 2014

f 孔の中から街角を見ているような
その、暗闇の中にいるような
住んでるような
むしろ居られたらいいのに

家と
畑と土と海と
野菜と釣りと
人の好い近所のおばさん

良いと思います羨ましいとも思う
明るく健康な太陽の匂いがしますね
日に
当たり過ぎやしませんか

わたしは
出来るものなら
太陽光なんて一切遮断して
f 孔の中の塵になりたい

2014.8.19 am4:43


地平の月

2014年08月07日 | 深い海 2014

天井の下
俯瞰で見ているわたしは概ね笑っている

体の中からカッと眼を見開き凝視する視線の先は
虚だ

まるで
宇宙のようですね

今日は
クスリが効いていてスッと立てました

人は
要りますか

細い線でぶら下がって
落ちたら骨折しても地には着く

この先何十年の責務を全て拒否して上に
上に

飛んだら二度と戻れない
何もかも終わることだろう

わたしは
生きますか

地平近くのイビツな月の予感に
入ってしまいたいというのに。

2014.8.7 am2:45


いっ時

2014年08月04日 | 深い海 2014

隣の町のそこへ行くと
わたしは〇〇ちゃん(下の名前)になる
にわかに心地の良い

時折り自分のことを
〇ーちゃんって言ってしまうぽっと口をついで出てくる
出てきた瞬間気づくけれど
やっぱり心地よく楽しい気分になって
ほっとく

日常に一切関係なく
思い出すことすら追い遣って
笑って
話して
ダメなわたし、駄々っ子のわたし、バカなわたし
笑顔で受け入れられる

ほんの
いっ時の事

もちろん絶えず俯瞰で眺めている自分もいる
家に戻ったら何の変化もない見覚えのあるそのままの日常の
残骸にも似た終さえ予感する緩慢な風景に
待っていたよと
悲しい程に手ぐすね引いて良いも悪いも丸ごとわたしは出迎えられ絡め取られ役割は問答無用に雪崩れ込み楽しさも笑顔もお喋りも
自分も
最果ての
陽炎

そのギャップこそがわたしであると
覚える

猫が寝ている
猫が寄ってくる
歩くわたしの足元に纏わりついて足の悪いわたしはよろける
その都度痛みが増す
半ば蹴飛ばしながら歩く
また痛くなる
それでも猫は離れない
いつものことだ

わたしは猫が大好きで
わたしは、楽しく笑って過ごすいっ時を、乞い、願う

さわやかな風の中で
さわやかな風を見て
さわやかな風を感じ
さわやかな風に触れ
さわやかな風に、なりたい。

2014.8.4 am1:44

arioso 片足は墓穴にありて我は立つ

2014年07月16日 | 深い海 2014

                           詞 ao
                          曲 bach

   A   既にもう 超えているから
       帰る場所はいらない
       身も心も 絶えて消えつつ
       わたしは誰も求めない
       独りでゆくわ

   A’   もう全て 遅いわ
        一人 この手 何も持てない
       横たわり 目を閉じ 沈んで
       心は割れて戻らない
       独りでゆくわ

   B   ああ 現し世の
       空は地平に囚われて
       風さえ胸をすり抜け
       思いは浮いたまま

   C   彼の時も 人も 
       夢さえ 潰えてゆき
       重く 乱れ 壊れ なのに前を見ている
       青い星の先の虚空を

   D   言わないで 声は哀しい
       流れるそのメロディ
       落ちる海の底
       音叉一つ 涙で抱きしめ 眠るわ

 

 


せめてもの

2014年03月21日 | 深い海 2014

いつかそのまま終が来て
一つの結実も見なくても

芯も心も意に反し
変えることなど出来ない

生きるということの中にいる
一滴の雫にも満たないわたしの
粗末な

識と
覚。

2013.12.28 am9:53


2014年03月21日 | 深い海 2014

わたしが生きていることは本当にチンケな偶然に過ぎない
いつか死ぬ不変にして当然の時まで
偶然を頂き続ける

だから
ニュートラルに360度を見続けたい

どんなに美しい音楽も
理智に富んだ言葉も
100パーセント正しい事由も

街ほどの大きな瓦礫に身体を壊されつつ死んで行った人には
遅い

わたしに出来ることなんて無いに等しいが
思い 痛み 記憶し 言うことは出来る

世の中の浮かれ騒ぎには乗れない
それがどんなに正しい筋のことであっても
どんなに本質を言い当てたことであっても
それを高らかに朗々と
得意満面に掲げて揶揄し嘲笑しつつ
正しさに連むのは
嫌だ

今日食べるものが其処にあって
それを自発に食べることが出来るって
それだけでわたしには有り難く
こうして今日ここに身を置くことが出来る

残酷な死で意に反し閉じられてしまった数多の人達
アッサリと死を決行して完遂してしまった取り返しのつかない人達

わたしは今
生きています
あなた方には何の意味もなさず
こんなものをチマチマ書くことしか出来ないのに。

2014.3.4 am 3:52


2014年03月21日 | 深い海 2014

歌は
鼻歌でいい
たとえ一瞬のさえずりでも
身の先10センチの空間にしか伝わらなくても

歌は
つぶやきでいい
誰にも届かず
冷た過ぎる風に消されてしまっても
それを
失わない限り

歌は
それでいい

心を
失わない限り
いつでも
其処にいる

いつでも
続きに届く

思いを
失わない限り。

2014.3.4 am5:18