詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

乖離からの細い道

2005年05月25日 | 個室より
足元にチラついているその細い細い道はきっと
乖離へと繋がってゆく細い道なのだろうと思っていた

足元にチラついているその細い細い道は
乖離から来た細い道であることに気がついた

わたしはいつ其処を通過したのか
いつ入って
いつ出たのか

すでに来ていたんだこちら側に
自分の気付かぬ間に
わたしはこれから乖離へ向かうのではなくて
なんと
すでに出てきていたんだ乖離から
すでに
歩いていたんだ乖離からのその細い道を

どうりで細いと思ったあまりにも
細くて細くて足元にわざわざ目をやらなければ見えないのだ細過ぎて

そんな所をいつから歩いていたのか
覚えが無いのだ



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