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詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

lash

2012年12月29日 | 空の森 2012
なんて悲しい
なんて理不尽
なんて絶望

そして罪悪で
罪悪で
罪悪でしかない

なんという pure
なんという uvu
なんという natural

そして憎悪と
崩壊と
破滅

二極は一致しない
メビウスにさえなれない
線も引けない

ただ一つの点が
内へ向かって
消滅を行う

笑顔も
安堵も
慈悲も

黒く塗りつぶす
一点の光も
残さず。

2012.12.28 am8:49




pure dark

2012年12月26日 | 空の森 2012
過去と現在と未来が混在した
在ってはならないもの

世界の違う重ならない空間
天然の植物のように湿った土の中から生まれた
陽の当たらないこの世の狭間の
清涼で瑞々しい lime green の高さ15センチの先の双葉

それ以上は成長し得ない
そのまま死にゆく双葉

何のために生まれてきたかなんて意味も
持たない
そこに意味は
介在も存在もしない

無益な上に誰の目にも止まらない
死にゆくだけの
生まれたばかりの
双葉

萎れるだけが宿されたナリワイ
生まれたという事実だけが世界にあって完全な孤独の
自らの手で胸を切り裂きリピドーを剥ぎ取ることが唯一与えられた行為のタナトス

生まれたからには殺さなければ狭い球体の中の時空の全てが崩壊する
忌むのみの


全てを隔離して
全てを遮断して

清らかは
悪の代名詞なのです。

2012.12.26 am2:37


展望・・

2012年11月14日 | 空の森 2012
僅かな僅かな外とのコンタクトで
にわかに現れる
症状
という名の最早怨念だ

わたしの生存そのものが所以の
怨念だ

愕然と
する

思い
知らされる

楽しい
嬉しい
明るい
屈託のない
笑顔の
ものであってさえ

脳は
人知れず誰の目にも触れずわたしにさえ気付かれることなく
独走する
時間が消えてゆく

わたしの
喜びとは何だろう

わたしはわたしの安定の為に
ここにいつまでも、いつまでも、延々とただ座って
スクリーンに
時間を捧げ
人生を
終えろと、

やっぱり
脳は
停止かもしれない
元来の、孤独で情けなくも憐れな絶望的寂寥感だけが暴走をして
時間を停めて

いったい幼子の頃からどれだけの時を無駄に、無益に、脳は漂い流れわたしをも置き去りにして走ってきたのだろう
人生丸々だ
わたしのポーカーフェイスも人生丸々だから
誰にも知られることもないけど

天より
何より
自分が知っている

そしてその先に
展望はないことも。

2012.11.14 am5:43



水色のソファ

2012年11月09日 | 空の森 2012

020

好きだったの
水色のソファ
四年前に何の断わりもなく捨てられてしまいました
何で?

わたしが買ったの
水色のソファ
丹念に丹念に調べて探して選んで
わたしが、買ったの

欲しかったの
水色のソファ
眺めるだけでも嬉しかった
わたしの拠り所だった

猫たちがね
そのソファで寛いだり、眠ったり、遊んだり、
それを眺めているのも
とても好きだった

何で?
僅か三年ぐらいで
捨てる?

猫が爪研ぎしたから?
それもわたしには
ただ愛おしいだけだった

好きだったの
あの光景が
水色のソファと
その周りの
景色が

そこにわたしも居て
猫たちも居て
水色のカーペットがあって
自分で作ったオモチャのような丸い小さいサイドテーブルがあって
大きな籠に沢山の葉っぱの観葉を花束のようにたわわに挿して
角にも観葉を置いて
フェイクだけど充分に嬉しかった
充分過ぎるほどに、好きだった
窓に白いレースと青いカーテン

好きだった
その全部が
好きだった
とてもとても
好きだった

わたしがそれを好きじゃいけない
わたしが好きなものをあなたは自動的に嫌いだから

チャーリーが死んだ時
わたしはそのソファの上で
チャーリーの骸を抱いて一晩泣きながら一緒に寝た
M君が逝った時
わたしはそのソファの上で
散々泣いた
何日も何日も
泣いた

愛しさの
拠り所

捨てる理由が
今でもわたしには何一つ
見つからない

わたしの好きな
水色のソファ。

2012.11.9 am5:31

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