欺瞞の凪

貝になって衝突を回避
この期に及んでまでの荒波は拷問ですかメンタルの

馬鹿に付ける薬は無いし馬鹿の壁は越えられない
お互い様と言いますか、結構です

ほぼ一日中の黙秘権の行使です
まだまだ普通にしっかり声は出るのに使い用がありませんわたしは鳥ではないので

きっと得意な歌ももう死ぬまで清々となんか歌えないかもと思いますわたしは鳥ではないので
人が言葉を発するときには微小であっても感情が乗るのですよ電子危機ではないので
身体の筋肉同様喉の筋肉だってもう落ちぶれてポンコツになっていることでしょう

閉じた心がパッと明るくなって一瞬解き放たれるのは週に一度か二度娘の顔を見た時だけ
自分でも驚くほどハツラツと、雄弁に、嬉々として

荒れるのは勘弁
余命宣告受けた後にまで

押しなべて心情も希望も要望必要も
押し殺して蓋、蓋、蓋

静かを選びます
どんなに欺瞞に満ちた
凪でも