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詩のノォト fossil in blue

生涯にわたる詩のブログ、生と死に揺らぐ詩、精神の暗く重い音のない叫びの詩

灯り・あなたがいなければ

2007年06月04日 | 恋系

あなたがいてくれなかったら
わたしは得意の自分の殻に閉じこもって
部屋から出ないばかりでなく
心も誰にも見せず独りの世界に埋もれていっただろう

わかってあげられない
それが寂しい
そう言うあなたは
わたしの心に誰より近い

わたしの心を自らの意思で
おもんばかり
見守って

わたしの知り得る誰より
わたしを気にして
心を添ってくれる

わたしは救われているよ
あなたがわたしを想う気持ち
あなたの心に

あなたがいなければ
わたしの心は人間を止めてしまう

わたしの心はいつも
あなたに向いている

わたしの純粋な
架空の

あなたがこの世の灯り
わたしの心のただ一つの
灯り。

 A氏の作品に


癒し

2007年06月04日 | 恋系

あなたに
感情に任せプイッと背を向けたあと
一人号泣した

あなたとまたゆっくり話して
わたしの気持ちは
穏やかになった

あなたに癒される
わたしの心の癒しは
あなたです

 XX年


真昼の夢

2007年06月04日 | 恋系

あなたのお嫁さんになりたい夢は
子供心の元素が生んだ
真昼の夢

咀嚼し得ないモヤモヤが作り出す
夜ごと深夜に見る夢に
あなたはいない

あなたの姿を探して探して
歩き疲れて途方に暮れて

立ちすくんでいるばかり

寒い寒い心の中は
涙もた易く殺してく。

 XX年


混沌

2007年06月01日 | 恋系

あなたをこの手に抱きしめて
二度と離したくない

あなたの体の中に
溶けて入ってしまいたい

あなたの体温の中で
一生暮らしたい

 XX年X月


浮き草

2007年05月24日 | 恋系

あなたを好きなまま死にたい
嫌悪で満ち溢れたわたしの世過ぎ
一生の抑圧

全て捨てたい
できるものなら
できるものなら

あなたの面影だけを抱いて死にたい
今でも
いいのに。 

XX年


むぎゅむぎゅ

2007年05月04日 | 恋系

癒しですか?
そうです。

チョコレートになった気分です
とろけます

むぎゅむぎゅして
抱き抱きして
チュッチュチュッチュして
もみくちゃにしたい

君の髪
君の唇
君の体

君の全部を。

XX年


寝息

2007年05月04日 | 恋系

寝息が聞こえてくる
愛しくてたまらない
嬉しくてたまらない
今すぐそこへ行って
抱きしめてあげたい

一晩中だって
愛しくて
嬉しくて
僕は寝られやしないよ

嗚呼君
なんて胸が一杯に溢れてしまう
君の音。

XX年


The tip of the corridor

2005年05月11日 | 恋系

その長い廊下に辿り着くと
あなたが向こうから歩いて来る

あなの姿を見ながらわたしが歩いて行くと
廊下の先に着いた頃いつの間にかあなたは消えている

次の日再びその長い廊下に出て先を見ると
いつものようにあなたは向こうから歩いて来る

あなたを見ながらわたしは歩くのだけど
いつものようにあなたは消えている

また廊下に出る
あなたが歩いて来る

いつもあなたはその長い廊下を
向こうから歩いて来る

わたしはあなたを見ている
あなたは消えている

わたしはいつもあなたを見ているのだけど
あなたはいつも向こうから歩いて来るのだけど

あなたは消えている
わたしは知っているのに、

またその長い廊下に辿り着くと
あなたは向こうから歩いて来る

そして消えている
わたしは知っている

あなたはその長い廊下を向こうから歩いて来る
いつも、いつも、歩いて来る

わたしはその廊下をあなたに向かって歩いて行く
あなたを見ながら歩いて行く

いつも、いつも、歩いて行く
あなたは消えている

いつも、いつも、消えている
わたしはあなたを見ている

あなたを見ている
いつも、いつも、見ている

その長い廊下に出ると
あなたが向こうから歩いて来る

あなたを見ながらわたしは歩いて行くのだけど
必ずあなたは消えている

そこにいるのに
消えている

わたしは見ている
知っているのに

いつも、
いつも。

am4:8


花かご

2004年11月08日 | 恋系
あなたにいただいた花かごの
きれいに飾られた花たちを見ていると
そこにあなたの何気ない美しい心が
漂っているような気がします
あなたの美しい心に触れたい時
あの花たちを見ることができる
そしてやはり美しいあなたの心を
そこに確認する
あの花のように美しい
あなたの本質が好き
ほんとうに
わたしのために
どうもありがとう
大好きなあなた

19XX


わたしのしあわせ

2004年11月08日 | 恋系
でもしあわせ
あなたがいるから
あなたはわたしの
ただひとつの
肌触り
拠り所
わたしの思いが住む世界
あなたの音楽はわたしの為に流れているような気がするの
わたしの思いが迷子になった時
そこら中を廻ってやっぱり戻るのは
あなたの視線
あなたが
わたしの喜び
微笑みの湧き出でる源

「音楽のようだね」と
わたしたちのことをあなたが言った日
わたしもそんな風なことを感じていました

二人の旋律は
決して反発しあうようなものではないと思うの
ハーモニーになったり
絡み合ったり
あるいは対比を見せながら
心地よく奏でていけると思うの
疲れたら休符にすればいいよ
決まった長さのない自由な休符に

あなたがいるからしあわせなの
あなたがいるから微笑みも音楽もわたしに存在する
わたし本来の
pureな明るさも
明るいままに自然でいられる
絶えず心に
あなたがいるから
あなたの眼差しに見つめられているのを
毎秒感じていられるから
だからしあわせなの
笑うの
明るいの
楽しいの

だってわたしは、あなただもの
あなただもの

19XX



生新

2004年10月31日 | 恋系
プライベートな中で
大きな大きな
あなたに対する
畏縮した今の遠慮が無くなって
もっともっと
自由に
伸びやかに
明るく
深い
会話
ができるようになれたらいいと
願って止みません

あなたと
わたしサイドの隔たりを何も感じずに
向かい合い
心のみでお話しするのは
望みです


こんなことを書いてる胸の中は
ドキドキと鼓動が早く
ほとんど初めての経験で
自分の忌まわしい過去の一切が
消えてしまうほどの
新しさです



あなたが歩くのが見える

2004年10月31日 | 恋系
千分の一ぐらいの超極細の最上等の絹糸を
一本
どんなに強風や突風がひやかしに来ようと
肌が痛くなるほど嵐に叩きつけられようと
そんなことには
どこ吹く風の
自然体で
悠悠と
これで良いという限りの無い空の高みへ
一部の揺らぎもなく
ピンと張りつめたまま
伸ばし続けてゆくことができる

それを今まで
まるでサラッとのごとくやってきて
これからも
確実に正しく
反応し続けてゆく
伸ばし続けてゆく

夢を追い続け
人に分け
たくさん残し

正しさに裏打ちされた正しさ
厳しさに裏打ちされた厳しさ
愛情に裏打ちされた愛情
終りのない世界
あくなき追求

全てに通じる
地平線すら霞んで見えない
砂漠のような
大平原のような
風が吹き渡ってゆく
朝焼けのような夕焼けのような中の
地面から高く浮き上がった空中の一本道を
その、濃いオレンジの陽のもえ出る方向に向かい
かかわる全てに
全き
太刀打ちを示しながら
あなたがひとり
歩くのが見える

ほほえみの中に
全てを制して


わたしの最大の栄養

2004年10月31日 | 恋系
あなたに会えてうれしい
心がピタッと合わさって
何も心配することがないんだもの
切りがないの
あなたを思っていると
時間も場所も関係なくて
だって心にいつもあなたがいる
どうしていいかわからないくらい
胸の中はいっぱいで
あなたがいる
わたしの中に尊いまなざしが
いつもわたしを見ている
止めようをしらず
わたしの思いはあなたに続く
あなたを思うわたしの思いが
わたしの最大の
栄養です



今夜は

2004年10月30日 | 恋系
今いっときただの女に戻って涙してしまった
あなたに逢いたいだけの女
あなたと一緒にいたいだけの
そばにいたいだけの
叶う可能性の皆無な想いと無残に知りつつ
その現実の向こう側に広げてしまう空虚の夢
刹那の夢
ただの愚かな女です

あなたと暮らしたい幼い夢は
まるでモヤのように儚過ぎて
遠くの山に朝の陽がさすかいなか
脅えるように消えてしまう
早朝の人間界の目覚めが始まるかいなか
無理をあまりに知ってる想いは
暗いタンスの引き出しの奥の奥
押入れにたたんだままのふとんの中の中
そのわたの圧力に押し潰されるように
しまってしまう

誰にも知られてはいけないので
誰にも打ち明けるわけにはいかないので
切なさも寂しさも
深夜の山奥にそっと漂い降り立つことも叶わぬ霧雨のように
わたしの胸から出でて
ゆく場所もなく
わたしの胸へ帰る
涙も溜息も
誰にも見せるわけにはかないので
部屋中に溢れ出してしまったあと
ティッシュペーパーで拭いさりながら
呑み込んでしまう

あなたのくちづけが欲しい
わたしのくちびるに、首筋に、まぶたに
耳たぶに
そしてわたしの熱いところにも

今夜はただの女です
愚かな愚かな
あなたに抱かれたいだけの
ただの女に戻ってしまった

19XX 2



ひとり

2004年10月30日 | 恋系
あなたでさえ違うなら
わたしとお互い
唯一になる人なんて
きっといないんだわ

こんな変な人間と
愛し合える
もっと変な人間なんて
いるわけない

わたしの心はいつまでもずっと
ひとりみたい
わたしの為に生きたい人が存在するなんて
考えられない

わたしはひとり
どこへ行っても
この世でも
あの世でも