4月26日(水)雨のち曇り
3日間の青森、秋田、岩手の旅から、夕べ遅く無事に帰って来ました。
この春は桜が咲き急ぎ、例年ならまさに満開のソメイヨシノを見るためのツァーが、ほぼ散り終わり葉桜の並木を見ることになりました。
しかし、旅の目的は桜のみにあらず、角館の武家屋敷は存分に見られたし、豪華なホテル、ご馳走づくしの料理も満喫しました。
おまけに、熊本から羽田の空の便は小さめの飛行機だったので、日本地図をきれいになぞっていくことが出来、まさに「空の旅」まで子どものように楽しみました。
3日間晴れ続きでしたが、2日目には朝から雪も見ました。現地でも、暖かい日が続いた後の冷え込みだったそうで、観光中はコートも手放せない寒さでした。
ところが、帰りの飛行機で西に向かうと、ドンドン雨雲が迫って来て、熊本に降りるまでかなり揺れました。そして着陸するとかなり強目の雨が降っており、昨夜は一晩中風雨が吹き荒れました。
おかげで、旅行前に桃の実に急いで袋かけしたのがいくつか落ちてしまいました。春の嵐の洗礼を受けた感じです。
さて、東北の旅を旅程順に紹介します。
【青森・弘前公園】
お城は3層の小さな天守閣ですが、広大な敷地に巡らされたお堀端や庭園に沢山の桜が植えられ、地元民や多くの観光客で大賑わいでした。地元の人から「津軽富士」と呼ばれ敬愛されている岩木山もまだ雪を残して遠くに見えます。
朝から、飛行機、新幹線を乗り継いで、夕方4時に着いたので徐々に黄昏れて薄暗くなって行き、大急ぎで場内を回りました。
ソメイヨシノは既に咲き終わり、お堀に花びらが散り敷く「花筏」は折からの強風で吹き流されていましたが、しだれ桜は丁度見ごろでとてもきれいでした。
【強風の中の田沢湖】
2日目朝の気温2℃、青森ワイナリーホテルの前に出て岩木山をバックに記念撮影。程なくして雪が舞い始めました。
標高700メートル超の山の上に建っており、地下で自社ワインの醸造も行なっていて、夕食には地元産の野菜や魚、肉を使った洋食に数種類のワインも楽しみました。美味しいワインを飲みすぎて、バスの中で二日酔いの人もいましたよ。
八幡平を超えて田沢湖に向かう道はまだ残雪が深く、我々南国育ちの者には珍しい光景でした。
水辺にはミズバショウの群落も所々にあり、2時間のバスドライブも退屈しませんでした。
そうして辿り着いた田沢湖は、まるで海のように大きく、深さは日本一で430メートルもあるそうです。強風が吹き付け白波が立ち、水際に近づくのも大変な程。夏の頃なら気持ち良い遊び場になりそうです。
【秋田仙北市・角館】
一度は訪れたいとずっと憧れてきた所、とうとう来ることが出来ました。
八幡平から平地に下りると気温も少し暖かくなりました。大きな武家屋敷を改装した「西宮家」で丁寧に調理された郷土料理を昼食にいただき、その後軽い足取りで公開されている「青柳家」など散策が出来ました。
台湾からの観光客も多く、ようやくコロナから脱却できたかな?と実感しました。このアイスは名物の「ババヘラアイス」です。沢山のおばあさんがあちこちにいて、パラソルの下でアイスを上手にヘラを使ってバラの花の様に盛り付けてくれます。これからの季節は売りに売れるでしょう。
【岩手盛岡・石割桜】
角館を出て一路南下し盛岡へ。巨大な花崗岩の中で種が成長し、とうとう真ん中が割れたように成長しました。裁判所の前庭にあるので、バスを停める所も無く、我々を降ろして町を回ってまた乗せるというスリリングな観光でした。
そして2日目のハイライトは花巻温泉の高級ホテル「佳松園(かしょうえん)」の宿泊です。地元の人にも「高嶺の花」だそうでガイドさんも簡単には泊まれないと言っていました。
夕食も部屋食でマイペースに食べ進められ、素晴らしい温泉もあり、かなり贅沢な時を過ごしました。
そして添乗員さんから、「ここまでの衣服やお土産は自宅へ宅急便で送ります」と言われ、「これ幸い」と段ボールいっぱい荷造りして、トランクを空同然にしてしまいました。その結果、お土産はまだ届いておらず、今日会った人へも渡せませんでした。
ちなみに、このゼリーは中尊寺の土産物店で買ったので、自分で持ち帰りました。
メジャーの大谷翔平選手は花巻市の高校を卒業しており、何かの機会に「江刺りんごのゼリーが好き」と言った所、どの店のゼリーも買い占められてしまったそうです。社長はゼリー100個を持って大谷選手をアメリカまで訪ねプレゼントしたそうな。ふるさと納税の返礼品にも指定されているそうで、今、食べてみたらとても美味しかったです。ブームの火が下火になったのか、手に入ってよかったです。
【岩手北上展勝地と平泉中尊寺】
3日目は朝8時出発の強行軍、体調を整える間も無かったので、1時間弱のバスの中少し苦しくなりました。
北上川はとてもきれいな流れで、左岸2キロに亘りソメイヨシノが植えてあり、満開ならそれは見事な眺めであったろうと想像できましたが、あいにくでした。
その後は最後の観光地「中尊寺」です。学生時代に「奥の細道」で松尾芭蕉が詠んだ句にはいたく感動したものですが、藤原3代、源義経の最後など、ガイドさんが詳しく説明してくれ、今回初めて訪ねてその歴史の深さにも感動しました。
中尊寺本堂
金色堂上り口
国宝「金色堂」は内も外も文字通り金箔で覆われており光り輝いています。仏像の台座なども螺鈿などの豪華なしつらえで、これを風雨から守るために「覆堂(おおいどう)」でスッポリ覆われています。撮影禁止で写真を載せられませんが、目にしっかり焼き付けてきました。
これで3日間の観光は終了、一路、一ノ関駅へ。13:51発の新幹線から19:10発のソラシドエア19便で熊本へ、大雨の中10時に自宅着。
3日間1万歩ずつ元気に歩いて、大変充実した観光が出来ました。