本日の午後1時から3時まで節電すると20ptもらえる、というお知らせが届いていましたが、節電どころかしっかりエアコンつけて涼みました。
熱中症は恐ろしい。
10年くらい前のこと、就寝時に2時間タイマーかけてクーラーつけて寝たら、明け方汗びっしょりかいて、頭はガンガンし、熱が出て、たえまない吐き気に襲われ、半日もがいたことがあります。
それ以来熱中症とは炎天下に起きるものではなく、締め切った室内が危険だと気づきました。
ですから川崎幼稚園の園バスに幼児が置き去りにされて亡くなった事故など、最悪ですね。
痛ましすぎる。
堀田善衛の『インドで考えたこと』という本に出てくるのですが、
太陽は、敵だ。このあたりではものを育てる母なる太陽ではなくて、一切の生き物を灼き枯らす凶悪な敵ではないか、と思われる。青一点張りの、うとましくなるほどに青い穹隆のどまんなかで、太陽は千本もの手をふりまわして、勝手放題、人間の都合、総じて生きものの方の都合など考えてもくれず、たったひとりで躍り狂っている。千手観音というのは、こいつから発想されたんだろう、と云って、私はその無智を笑われたが、そう思いたくなるようなものである。
けれども、対照の激しさはここにもある。この強烈な昼の時とひきかえて、夜は、極暑のときのことは私は知らないのだが、急激に温度が落ちて、これもまた私にとって悩みの種だったのだが、冷え冷えとして来て、しかも白昼の空の青が暗い夜の穹隆の奥に、深い海のような青さで、青々と、いつまででも残っていて、そこに純粋な色の月がのぼって来ると、いかなる不信仰の者も何かを拝したくなって来る。昼間は打ちのめされて、夜は同じ天空に救われて、これが永遠に持続するのである。
というように太陽と月のイメージを語っています。
なんとなくインドで密教が生まれて阿字観で月をイメージすることの原点がここにありそうだと思いました。