さつき盆栽日記

さつき盆栽好きが手入れの合間に古刹名刹を巡ります。

悲恋物語ゆかりの地・滝口寺

2015年07月31日 | 巡拝日記

   猛暑の中、祇王寺のすぐ隣にもう一ヵ所、  

悲恋にまつわる物語が残る嵯峨野のお寺を巡ってきました!   

 「往生院 滝口寺」

法然の弟子、念仏房良鎮が開創し、当初は「往生院 三宝寺」と称した

その後の明治維新の頃、廃れてしまうが「祇王寺」の再建に続いて

小説滝口入道に因んで「滝口寺」と改名し再興された

 

 滝口寺の縁起

 滝口寺は平清盛の家来、斉藤時頼(後に出家して滝口入道)と

建札門院の女官、横笛との悲恋の舞台となったお寺です

 

本堂

茅葺の屋根がかなり傷んでいるのが気になり、お寺のお堂と

いうよりは普通の書院のような感じがしました!

 滝口入道と横笛の木像が並ぶ本堂内部

平清盛が催した西八条殿での花見の宴で建札門院女官の横笛の

舞姿を見て滝口入道は横笛を恋しく思うようになったそうです・・・・・・

 入道の父はこの事を知ると、厳しく入道を叱ったために入道は自責し

仏門に入り出家してしまったそうです・・・・・・

横笛は入道が出家したことを知ると自分の心を入道に

打ち明けたいと滝口寺を訪ねたが ・・・・

 滝口入道は横笛が自分を探しに訪ねてきたことを知り、驚き、

胸の内とは反対の態度で横笛を帰してしまった・・・・

 入道は未練が残ったままでは仏門の修行の妨げと思い

高野山に籠り、厳しい修行の後、高僧になったという

一方の横笛は法華寺で尼になり一生を終えたという

こうした悲恋物語が残っている滝口寺の裏手には嵯峨野を

一望出来る小倉山があり、春に桜、夏に緑、秋には紅葉、

冬は葉の落ちた小枝に積もる雪と四季折々に美しさを保ち、

山から湧き出る水は800年前と変わりなく清く流れ出ていました

     

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 悲恋の尼寺「祇王寺」 | トップ | 百人一首ゆかりの「二尊院」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

巡拝日記」カテゴリの最新記事