猛暑の中、祇王寺のすぐ隣にもう一ヵ所、
悲恋にまつわる物語が残る嵯峨野のお寺を巡ってきました!
「往生院 滝口寺」
法然の弟子、念仏房良鎮が開創し、当初は「往生院 三宝寺」と称した
その後の明治維新の頃、廃れてしまうが「祇王寺」の再建に続いて
小説滝口入道に因んで「滝口寺」と改名し再興された
滝口寺は平清盛の家来、斉藤時頼(後に出家して滝口入道)と
建札門院の女官、横笛との悲恋の舞台となったお寺です
本堂
茅葺の屋根がかなり傷んでいるのが気になり、お寺のお堂と
いうよりは普通の書院のような感じがしました!
滝口入道と横笛の木像が並ぶ本堂内部
平清盛が催した西八条殿での花見の宴で建札門院女官の横笛の
舞姿を見て滝口入道は横笛を恋しく思うようになったそうです・・・・・・
入道の父はこの事を知ると、厳しく入道を叱ったために入道は自責し
仏門に入り出家してしまったそうです・・・・・・
横笛は入道が出家したことを知ると自分の心を入道に
打ち明けたいと滝口寺を訪ねたが ・・・・
滝口入道は横笛が自分を探しに訪ねてきたことを知り、驚き、
胸の内とは反対の態度で横笛を帰してしまった・・・・
入道は未練が残ったままでは仏門の修行の妨げと思い
高野山に籠り、厳しい修行の後、高僧になったという
一方の横笛は法華寺で尼になり一生を終えたという
こうした悲恋物語が残っている滝口寺の裏手には嵯峨野を
一望出来る小倉山があり、春に桜、夏に緑、秋には紅葉、
冬は葉の落ちた小枝に積もる雪と四季折々に美しさを保ち、
山から湧き出る水は800年前と変わりなく清く流れ出ていました
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