ドルフィンベルベット

高齢馬のケアと徒然日記

『果つる底なき』

2016年06月16日 12時32分08秒 | 読書日記
ダミ子姉さんに借りた池井戸潤さんの小説。
著者は元銀行員なのですね。
ということで、都市銀行を舞台にしたミステリーです。

金融機関のエグさや組織社会については思っていた通りです。
主人公は融資担当の社員。
同期入社で債権回収の担当だった友人の不審死から、真実の究明に乗り出します。
(独身だから?)組織を恐れることなく突き進むところは爽快です。

融資や債権回収にかかわる事件ですが、融資、とくに手形の話などは難しくてよくわかりませんでした。
ただ、展開が速いのであまり気にならず、とにかく端から人が死んだり(殺されて)襲われたりするのですが、主人公だけは絶対に死なない安心感があります。

最後の方の格闘シーンはあまりイメージがわかず、若干消化不良なところはありますが、面白い小説だったっと思います。
江戸川乱歩賞作品です。
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4 コメント

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この作家! (hanamomo)
2016-06-16 20:37:44
俺達バブル入行組シリーズを2冊ほど読みました
とても面白かったのですが、どこまで本当かな〜?と疑問でした
この江戸川乱歩賞はまだ読んでないです

今はラジオで紹介されていた(武田鉄矢が)
「狼の群れと暮らした男」ショーンエリス
を読んでいますが、大変面白いです
子供のころ夢中になった、ジャングルブックを思い出しました

お金を扱う (シャル君)
2016-06-17 05:56:30
精鋭の人たち、銀行の人間関係はギラギラしていて人一人の命はその中にあって軽い物なのでしょうね。
実は初めてです (alohadream)
2016-06-17 12:10:26
 ☆hanamonoさん
『下町ロケット』とか有名な作品がたくさんあるのに、初めてでした。なんとなく、井戸田潤と重なって(笑)手が出なかったんですよね。
銀行の話は、恐らく本当ですよ。って読んでないのにすみません。
融資のノルマを達成できなかったら、机の上に正座させられて胡椒1本振り掛けたご飯を食べさせられたという話を近しい人から聞いたことがあります。
それに派閥争いも。

今お読みの本も面白そうです!
お金は (alohadream)
2016-06-17 12:12:24
 ☆シャル君さん
人を狂わせる(可能性がある)のは確かだと思います。
毎日桁違いのお金を相手にしていたら、感覚もマヒしそうです。

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