上海阿姐のgooブログ

FC2ブログ「全民娯楽時代の到来~上海からアジア娯楽日記」の続きのブログです。

初音ミク大感謝祭上海ビューイングから1年。文化交流回復は二次元から・・?上海魔音会にえなこ来場

2013年03月09日 | ACG
昨日は3月8日でした。3月8日はミクの日・・・・昨年2012年3月8月と3月9日は初音ミク大感謝祭のビューイング(中継)が上海でも行われました。阿姐は2日とも参加しレポを書いたりしました。(過去ログ

あのビューイングライブは楽しかった・・・!!2012年の前半は阿姐にとって楽しいイベントがたくさんありました。上海には声優やアニソン歌手などがしょっちゅう来てイベントをやってました。有名声優が毎月のように誰かしら来ていたたし、日系企業の協賛を得て日本カルチャー配信サイトの主催でflowやLiSAが無料ライブ(抽選制)を行ったりしていたのです。

2011年後半から2012年初頭にかけては、再び「中国進出ブーム」の波が来ていました。東日本大震災の影響で、国内拠点の電力供給が不安視されたことと、リスクとリソースの分散が求められたこと、円高が続いていたことなど、国内外の様々な要因により、中国に送り込まれる駐在員の数は増える一方でした。また、中国の収入レベルと物価が上がったため、日本と中国の消費水準の差が縮まってきたこともあり、「中国市場で売りたい」という勢いは一つのピークに達していたと思います。

ところが、これからという時だったのに・・・!

尖閣諸島国有化をきっかけにイベントが次々と中止になってしまいました。
もし尖閣諸島問題がなければ、2012年は日中国交正常化40周年ということもあり、オタク的に楽しいイベントがいっぱいあっただろうと思うと残念です。

2012年9月以降、日本人が中国で「文化活動」を行うことが難しくなっています。

●コンサート

2012年10月以降、谷村新司北京コンサート、アニサマ上海(水樹奈々が来る予定だった)がチケット発売後にも関らず中止されました。チケット代は返金されました。なお9月1日の中川翔子上海コンサートは開催されており、これ以降日本人のコンサートは行われていないのではと思います。
ただし「宮崎駿・久石譲映画音楽交響楽」など、本人が出演しない音楽会などは開催されています。
チケットサイト:http://www.cityticket.cn/5589/ 次回上海公演は2013年4月13日
なお、中国ではこのような宮崎駿映画音楽を交響楽団用にアレンジした音楽会が各地で多数開催されていますが、作曲家である久石譲の許可を得ずに行われているものもあるようです。

●日本人芸能人のテレビ出演

これまで中国のドラマやバラエティではよく日本人が出演していたのですが、見かけなくなっています。日本人俳優の中国映画への出演許可が下りなかったというニュースもありますが、日本人を出演させてはならないという具体的な政府通達は出ていないようです。しかし実際にドラマ制作側では、日本人俳優をキャストに加えると制作許可審査に通りにくい(または通らない)ので、日本人キャストを避けています。そのため中国で活動していた何人かの日本人俳優・女優は帰国しています。
AKB48の上海版「SNH48」がデビューし、日本人メンバーも2人いますが、政府首脳レベルで関係が改善され、改善されたことが公的にアナウンスされないかぎり、中国で大々的に芸能活動することは難しいと思います。テレビ局や新聞雑誌メディアは国家機関(文化部、広電部)の管轄下にあるので政治の大きな流れに逆らうことはしません。

●出版

日本人作家の作品の翻訳出版は続いています。ただし新聞や雑誌によっては日本人作家の本の広告を敬遠する傾向があるので、宣伝活動に苦労するそうです。


2013年も3月に入り、新しい首脳陣による全人代が始まりました。明るい兆しが見えるとよいのですが・・・。

と思っていた旧正月明けの2月23日、人気コスプレイヤーのえなこさんが上海のコミケイベントに現れました。文化交流回復は二次元から始まるのでしょうか。

コスプレイヤーが芸能人といえるのかどうか微妙ですけど、、イベントに日本人ゲストが出演するのが本当に久しぶりなので、非常に歓迎されました。


2月23日(土)同人イベント ComicCon12 + 第6回「魔音会」
http://www.comicon1111.org/PowerEasy/Article/Index.asp

「魔音会」の正式名称は「魔都同人音楽会」で魔都は上海のことです。「魔音会」はアニソン、ゲーム、ボーカロイドの人気曲をコスプレした子が歌うという同人ライブイベントです。年に1~2回行われています。中国人の子が日本語で歌いますがとても上手いです。
魔音会の風景。ステージ周辺に集まっていたのは2000人くらいでしょうか。ニコニコ動画を模倣した弾幕動画サイトbilibili(ビリビリ)などのサイトが協賛し、カメラも数台導入され、ステージ、照明、音響ともになかなか本格的な同人音楽イベントになっていました。




マクロスF「ダイヤモンドクレバス」同人イベントなので映像は勝手に借用だと思いますが、映像があるとないとでは盛り上がりが全然違います。

ソードアートオンライン「Crossing field」


2月23日はコミケにプラスして「魔音会」があり、しかもえなこが来るせいで、この日は普段よりもいっそうコスプレ率が高く、コスプレのレベルが高かったです。

千北桜(初音ミク)、悪ノ娘(鏡音リン)
  

左:うたの☆プリンスさま。この子たちは魔音会に出て踊ってました。
右:One Piece
  

「ハイキュー!!」です。アニメ化されてないのにすごいです。
  

左:2012-2013年冬季に一番流行ったアニメは「K」です。「PSYCHO-PASS」や「マギ」よりも流行りました。
右:東方Projectのコスプレ。女装禁止令は出てないので、中国では東方Projectの女装コスがものすごく多いです。
  

黒子のバスケ。脅迫状は来ていません・・・。


2013年3月7日には狂言師野村万蔵と女優の松阪慶子が上海理工大学の交流イベント参加し日本伝統芸術を紹介したと報道されています。二次元が文化交流の回復をひっぱってくれると信じてます!
コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする