上海阿姐のgooブログ

FC2ブログ「全民娯楽時代の到来~上海からアジア娯楽日記」の続きのブログです。

2010年~2011年 カウントダウン in香港 (1/3) ~香港のカウントダウン花火~

2011年01月06日 | 普通の日記
新年明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします~


年末年始は香港にいました。特に芸能オタク活動はしておりません・・・
なので普通の旅行記ですが、よろしければどうぞ・・・m(__)m

12月31日夜8時、私は友達と一緒に香港のビクトリア湾にいた。
ビクトリア湾では毎日夜8時から高層ビルのレーザーショーが行われている。その日は大晦日なので12時のカウントダウンには花火が上がることになっている。
夜8時の時点でビクトリア湾沿いの「星光大道」(アベニュー・オブ・スターズ)には大勢の人が集まっていた。遊歩道に新聞紙を敷いて多くの人が座り込み、花火を良い場所で見るための場所取りをしていた。テイクアウトのお弁当を食べたり、5人くらいでトランプをやったりしている。


レーザーショーは20分ほどで終わってしまった。
カウントダウンの花火まであと4時間近くある。これからどうしようかというとき、

「あと4時間弱だから、このままここで花火を待とうよ。」

と私は言った。

その瞬間、友達の顔が凍りついた。
2010年最後の4時間、どうしてこんなところで新聞紙の上に座って過さなければならないのか・・・とその表情は物語っていた。

「さっきご飯も食べたしトイレにも行った。ここは暑くも寒くもないから、何も困ることはないでしょう?それにもう少ししたら交通規制が始まって、思うように動けなくなるかもしれない。」と私が言うと、友達は諦めて新聞紙の上に座り込んだ。
私は上海万博を経験していたせいで、数時間待つことを何とも思わなくなっていた。
また、これだけ人が多く集まる特別なイベントの場合、待っている間に何か面白いことがあるというのも万博から得た経験だった。ここで座っていても意外と苦にはならないだろうと思ったのだ。実際には、カウントダウン花火を待つ間には特別な出来事は起きなかったが、周りには地元の香港人以外にも各国の旅行者がたくさんいて、その賑やかな雰囲気に身を置いているだけで楽しかった。
ふと気付くと、隣に韓国人の男の子3人組みの旅行者がいた。
おそらく大学1年生か2年生だと思う。3人は背が高く切れ長の目に縁メガネをかけていて、香港人とは明らかに異なる顔立ちだった。服装はオシャレで垢抜けており社交的な雰囲気で感じのいい子たちだった。
その男の子たちの前後に香港の女の子のグループがいた。女の子たちは男の子の方をチラチラ見ていた。韓国の男の子と友達になりたくてしょうがないという雰囲気がありありと伝わってきた。男の子は旅行に困らないくらいの英会話ができて、周りの女の子と英語で会話を始めた。
会話の内容はごく他愛のないものだった。
男の子は、ビクトリア湾の対岸の高層ビルに輝くSAMSUNGの看板を指差して「SAMSUNGは韓国の有名な会社。SAMSUNGのことを知っているか?」と聞いた。
女の子は自分は韓国に旅行に行ったことがあると話し会話は弾んでいた。
男の子が「どうして韓国に行ったのか?」と聞くと、女の子が

「I like Korean song.」 と答えた。

隣の人の会話を盗み聞きするようなマネは良くないとは思うが、ぎゅうぎゅうに押し込まれているので、どうしても人の会話が耳に入ってしまう。次に女の子は何と言うだろうか?好きな歌手の名前を言うだろうか?SuperJuniorだろうか?FTIslandだろうか?CNBLUEか?それともBIGBANGか2PMかJYJか・・とドキドキしながら顔を俯けて聞き耳を立てていたが、女の子は歌手の名前までは言わなかった。

女の子が「I like Korean song」答えた時点で、男の子たちは微妙に引いていた。
彼らは韓国アイドルよりも、世界に進出する自国の大企業SAMSUNGのことを話したいようだった。彼らは香港人から見て韓国という国はどういうふうに見えるか、韓国製品についてどう思うか、といったことを聞きたいみたいだった。

海外では、SAMSUNGが韓国企業であることを知らない人は意外と多いのではと思う。
日本・中国・韓国以外の地域の人からは、SAMSUNGは日本企業と勘違いされていることが少なくないのでは。ある欧米人がSAMSUNGは日本企業だと思っていた、という話をしたときに、同席していた韓国人の友達が「それがSAMSUNGの戦略ですよ。」と答えたのを思い出した。

香港ビクトリア湾のカウントダウン花火は、想像していたよりも派手さに欠けると思った。
テレビで見るよりも実際は迫力に欠ける。時間も約10分と短い。花火というよりは電飾ショーに近いと思った。花火の煙、音、危険さが感じられない。軽快な音楽に合わせて複数のビルから花火が上がる演出は、可愛らしく芸が細かくてよく出来ている。しかし燃えるような激しさはなく、安全で計算され尽くしたショーという印象を与える。迫力に欠ける理由はビクトリア湾の対岸から見ているため、花火打ち上げ地点からかなりの距離があるせいもあると思う。湾上に浮かぶ船から観賞すれば障害物もないし近い距離から見えるのだと思う。ただし船に乗ることができる人は限定されている。事前に予約した旅行者か、香港地元の銀行や学校教員組合など、組織が福利厚生として船を用意している場合、もしくは香港政府のVIPやマスコミなどに限られる。
花火が始まる1時間ほど前に、香港政府のVIPが船に乗って出帆するのが見えた。香港政府の行政長官か、観光局の局長なのか、具体的に誰なのかは顔を見ても分からなかった。周囲の香港市民からは船を送り出す歓声が上がっていた。香港政府VIPの乗る船には香港のマグノリアの旗が翻っていたが、中華人民共和国の旗はなかった。もしかしたら目に入らなかっただけなのかもしれないが、少なくとも目立つところにはなかった。

【写真】香港カウントダウン花火。IFCビルがメインの打ち上げスポット。上手く撮れない・・・




花火が終わった後。




ペニンシュラホテル周辺。交通規制され車両は通行禁止。カウントダウン花火が終わった後も地下鉄が延長運行されている。コスプレの外人などが出没し賑やか。


新年から気の利いたことが書けなくてすいません・・この旅行記もうちょっと続きます・・・m(__)m
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする