Movieな空間

映画大好き人間の気ままな空間です!!

ボクシング!?

2007年10月13日 00時25分26秒 | Weblog

 昨日のボクシングを多くの方が見たと思いますが、誠に残念な試合という他はありませんね!WBC世界フライ級タイトルマッチ(東京・有明コロシアム)で王者・内藤大助VS亀田大毅(daiki)戦の最終ラウンド・・・・。タイトル戦入場映像>>http://jp.youtube.com/watch?v=V0_LHvR8VaE&NR=1あれは、ボクシングなんですかね。サッカーで言えば、ハンドしてゴールしたような試合ですね。頭突きあり、投げあり等まさに格闘技(まあ、ボクシングも格闘技のひとつですが・・。)であり、K-1かPRIDEかと間違うほどでしたね。亀田は、試合に負けたら、「切腹する!」と言っていましたが、どうするんでしょうね?やはり、30歳代とは言え、チャンピオン・内田大助選手の方が、上手だったのでしょう。これまで、亀田家を必要以上に持ち上げてきたTV(TBS)に、翻弄されてきた感が、あったようですね。そんなに素晴らしいスーパースターは、本当はいないのであって、マスメディアによって創られた偶像だったのかもしれませんね。これまで、随分、応援もしてきたので、本当に、心の底から残念な気持ちで一杯です。亀田兄弟のオフィシャルサイトがありますので、ご参考に!>>http://sports.nifty.com/kameda-bros/
 過去、スーパースターは、ボクシングには多かったのではないでしょうか?「蝶のように舞い、蜂のように刺す」といわれた世界ヘビー級ボクシング・チャンピオン:モハメッド・アリ、黒い巨漢:ジョージ・フォアマン、騒動を起こしっぱなしのマイク・タイソン・・・。凄まじく強力なファイターが多いですね。
 映画にも、ボクシングのスーパースターはいますね。シルベスタ・スタローン主演の『ロッキー』シリーズ、モハメッド・アリの自伝的映画『ALI』、アカデミー賞に輝いた、クリント・イーストウッド主演・監督作品『ミリオン・ダラー・ベイビー』、そしてなんといっても、私のお気に入りの映画『シンデレラマン』Cinderella Man)
は、2005年のアメリカ映画で、ラッセル・クロウ、レネー・ゼルウィガー主演作品。大恐慌時代のアメリカで、絶望的な貧困の中で家族のために必死にチャンスをつかもうとする 伝説のボクサー〈ジェームス・J・ブラドック〉の実話を基に描いた感動の人間ドラマなんです。栄光のファイターが、敗戦によるどん底の境遇から復活し、チャンピオンの栄冠を勝ち取る、感動のヒューマン・スポーツドラマなんです。殴られた状況の、実にリアルな感じは、映像の中に深く入りこんでしまいます。
 【ストーリー】
 何度か描かれるボクシングシーンは、画面から汗が飛び散ってきそうなほどの迫力だ。しかしそれは、ボクシングの激しさから来る迫力ではなく、主人公の強い思いが持つ迫力なのだ。あまりの強さに圧倒され、どうしようもなく、胸が熱くなる。『ビューティフル・マインド』のロン・ハワード監督とラッセル・クロウが再び手を組んで贈る人間ドラマ。大恐慌時代のアメリカ。実在し、人々から“シンデレラマン”と呼ばれたボクサーの人生の断片を、カメラは寄り添うように見つめていく。家族と幸せに暮らすジミーは、前途有望な若手ボクサー。右ストレートを武器に、次期チャンピオンになれると目されていた。だが、右手を故障。勝利に見放された彼は、ライセンスを剥奪されてしまう。失業者のひとりとなり、日雇いの肉体労働に就けることすら難しい日々。困窮の中、彼が守りたかったのは愛する家族だけだった。そんなとき、かつてのマネージャーから一夜限りの試合復帰を持ちかけられる。ラッセル・クロウがボクサーを演じると聞き、「そうですか、肉体美を誇るんですね、肉体派の作品なんですね」と単純に思ったことを反省。彼の演じるジミーはとても穏やかな男。妻を愛し、子どもを愛する夫である。飛び散る汗に、彼の家族への思いが見えて、苦しくなるほどに胸をいっぱいにする。ジミーは貧窮の時代、アメリカの国民に希望を与えた英雄である。
 
この映画は、男の強靭な強さと優しさを見事に映像で見せてくれる。実在だった「シンデレラマン」と称されたブラドックの半生を見事に描いた作品である。ほとんど勝ち目の無い強力な対戦相手との1回だけの試合が組まれた時、ジムは妻に言う、「人生を変えられると信じたい」。生死を掛けた戦いに挑む、-子供のため、妻のため、家族のためにー。生き方や不屈の闘志は、学ぶところが大きい。 「シンデレラマン」HP>>http://www.movies.co.jp/cinderellaman/

 【ジム・ブラドックの経歴】
ジェームス・J・ブラドックまたはジム・ブラドックJames J. Braddock1905年6月7日 - 1974年11月29日)はアイルランドアメリカ人プロボクサー。本名はジェームス・ウォルター・ブラドックといい、リングネームのJジェームス・J・コーベットジェームス・J・ジェフェリースという2人の元世界王者の名前からきている。史上最も大きな番狂わせをおこして世界王者になったとして知られており、2005年にはそれを実写化したシンデレラマンという映画が作られた。

  • 1929年 - トミー・ローランの持つ世界ライトヘビー級王座に挑戦するも、15R判定負けし失敗する。直後から戦績に負けが込むようになり、しだいに王座挑戦の最前線からフェードアウトしていく。
  • 1934年 - ライセンスを失効され引退したが、試合をするチャンスを掴みコーン・グリフィンとジョン・ヘンリー・ルイスに勝利を収め、世界王座挑戦の機会を得る。
  • 1935年6月13日 - マックス・ベアーの持つ世界ヘビー級王座に挑戦。絶対不利の予想を覆し、15R判定勝ちを収めて世界王者になる。
  • 1937年 - 初防衛戦でジョー・ルイスと対戦。8RKO負けを喫しタイトルを手放す。
  • 1969年 - ニュージャージー州ボクシングの殿堂入り。
  • 2001年 - 国際ボクシング殿堂入り。

横浜、大井町、そして蒲田!!

2007年10月10日 23時06分22秒 | Weblog

 横浜に仕事で行きました。やっぱり、横浜は港町ですし、良いものですね。海の香り、ランドマーク・タワーに大観覧車、そしてネオン、見るものが新鮮に映ります。♪横浜 黄昏 ホテルの小部屋・・・・♪と五木ひろしの歌詞を口づさんでしまいますね。ご存知、「よこはま・たそがれ」という歌で、山口洋子作詞です。すべて短い名詞で形成されている珍しい歌なのです。これだけ単語を並べただけで、気持ちを歌いこむ歌詞は、そうそうありませんね!
 仕事の後、久しぶりに寄ってみたい店があって、大井町で途中下車。ここには、うなぎを立ち食いで食べれる「むら上」参考>>http://tokyo.gourmet.livedoor.com/restaurant/info/23711.html)という店があります。うなぎの立ち食いというのは、本当に珍しい店ですし、要するに立ち飲み形式のショットバーのようなものです。店は、小汚い立ち飲みや風なのですが、うなぎがうまい。関東のうなぎは、必ず蒸すのですが、ここは焼きオンリーで、焼き鳥のように串に刺してあります。うなぎの肉串、皮をらせん状に巻いたひれ串、肝の串、頭の串の種類のみで、ビールか日本酒で食べるのです。焼いたうなぎの串が、客の前のステンレスのタレを張った容器に次々と放り込まれる。自分の好みで、そこから取り、皿に盛った七味唐辛子に付けて食べるのです。食べかけの串を、再度、タレや七味唐辛子につけることは厳禁(関西の串カツと同様の原則です)。山椒でなく七味唐辛子であるところが、面白い。このうなぎの味が絶品なのです。あ!そうそう、肝の串は、メニューに載っていないので、頑固おやじとかみさんが、心許した人のトレーにしか置かれない事を、申し添えておきます。料金システムが、また、面白い。くしの柄に色づけされているので、この種類によっての合計料金に、飲んだものの札が置かれた総合計が支払い総額となる。頑固おやじに、「おあいそ」と声掛けすると、自分の前に並べてある串を数え出し、金額を言う(うなぎの肉串は、1本150円)。計算が、また、速い!!本当かいな?と思うぐらいです。興味ある方は、行ってみてください。レトロな気分に浸れますよ。
 その後は、すぐ近くの「とんかつ 丸八」へ。(上ロースとんかつ 1,400円)ここのとんかつは、東京でも随一のうまさです(自己評価)。この丸八と神保町の「いもや」(とんかつ定食700円)が、最高においしいとんかつ屋だと思います。威勢の良い掛け声と、カラッと揚がったとんかつを食べる。ご飯、キャベツのお代わりは自由。ここも最高においしいので、是非どうぞ!!
 帰途の途中で、蒲田に停車。ここでの電車発車チャイムは、「蒲田行進曲」なのです。この『蒲田行進曲』は、感動の日本映画でした。撮影所を舞台に、スターと大部屋俳優の奇妙な友情、そしてこの二人の間で揺れ動く女優の姿を描く作品。第86回直木賞を受賞したつかこうへいの同名小説の映画化で、脚本もつかこうへい自身が執筆、監督は「道頓堀川」の深作欣二、撮影は北坂清がそれぞれ担当した。
 【ストーリー】
 ここは、時代劇のメッカ、京都撮影所。今、折りしも「新撰組」の撮影がたけなわである。さっそうと土方歳三に扮して登場したのは、その名も高い“銀ちゃん"こと倉岡銀四郎である。役者としての華もあり、人情家でもあるのだが、感情の落差が激しいのが玉にキズ。こんな銀ちゃんに憧れているのが大部屋俳優のヤス。ヤスの目から見れば銀ちゃんは決して悪人ではない、人一倍、仕事、人生に自分なりの美学を持っているだけだ。ある日、ヤスのアパートに銀ちゃんが、女優の小夏を連れて来た。彼女は銀ちゃんの子供を身ごもっていて、スキャンダルになると困るのでヤスと一緒になり、ヤスの子供として育ててくれと言うのだ。ヤスは承諾した。やがて、小夏が妊娠中毒症で入院するが、ヤスは毎日看病に通った。その間、ヤスは、撮影所で金になる危険な役をすすんで引き受けた。小夏が退院して、ヤスのアパートに戻ってみると、新品の家具と電化製品がズラリと揃っていた。だが、それとひきかえにヤスのケガが目立つようになった。それまで銀ちゃん、銀ちゃんと自主性のないヤスを腹立たしく思っていた小夏の心が、しだいに動き始めた。そして、小夏はヤスと結婚する決意をし、ヤスの郷里への挨拶もすませ、式を挙げて新居にマンションも買った。そんなある日、銀ちゃんが二人の前に現われた。小夏と別れたのも朋子という若い女に夢中になったためだが、彼女とも別れ、しかも仕事に行きづまっていて、かなり落ち込んでいるのだ。そんな銀ちゃんをヤスは「“階段落ち"をやりますから」と励ました。“階段落ち"とは、「新撰組」のクライマックスで、斬られた役者が数十メートルもの階段をころげ落ち、主役に花をもたす危険な撮影なのだ。ヤスは大部屋役者の心意気を見せて、なんとか銀ちゃんを励まそうと必死だった。“階段落ち"撮影決行の日が近づいてきた。ヤスの心に徐々に不安が広がるとともに、その表情には鬼気さえ感じるようになった。心の内を察して、小夏は精一杯つくすのだが、今のヤスには通じない。撮影の日、銀ちゃんは、いきすぎたヤスの態度に怒り、久しぶりに殴りつけた。その一発でヤスは我に帰った。撮影所の門の前で、心配で駆けつけた小夏が倒れた。“階段落ち"はヤスの一世一代の演技で終った。小夏がベッドの上で意識を取り戻したとき、傷だらけのヤスの腕の中に、女の子の赤ん坊が抱かれていた。
 
主演は、当時の美人女優・松坂慶子と風間杜夫、脇役には平田満という強力な布陣の映画。人情に本当に感激したし、映画の制作の裏舞台を見た様で、いたく感動した。


自分の原点を探す旅『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』

2007年10月08日 01時58分26秒 | Weblog
 人生における自分を探す旅、それが映画『プルーフ・オブ・マイ・ライフ』なのだ。ニューヨーク、ロンドン、日本で舞台上演された「プルーフ/証明」を、『恋に落ちたシェイクスピア』のジョン・マッデン監督が映画化した。数学の証明が綴られたノートをめぐり、傷ついたひとりの女性の再生が、きめ細やかに描かれていく。数学者として高い知能を持ちながら、精神を病んだ父のために大学を去ったキャサリンには、グウィネス・パルトロウが扮している。本作の撮影時は、ちょうどパルトロウも、大プロデューサーの父、ブルースを亡くしたばかりであり、父への思いや自責の念は、演技を超えたリアルな痛みとして表現されている。人の愛や信頼の証明は、数式を辿って得られるものではないし、たとえ途中が間違っていても、いい答えを導き出すことが出来る。このドラマは、そんな余韻を心に残してくれる。

 【ストーリー】
 天才数学者の父が死に、彼を5年間看病し続けたキャサリンは、生きる気力を失っていた。葬儀のためにニューヨークから姉のクレアがやってくるが、折り合いの悪い関係に、キャサリンは苛立つばかり。そんなキャサリンを優しく包み込んだのは、父の教え子で、キャサリンに思いを寄せているハルだった。ふたりが恋に落ちた日の翌朝、キャサリンは、ハルにデスクの鍵を差し出す。そこから出てきたのは、世紀の発見となる数式の証明だった…。
 一人でシャンパンをボトルから直接飲みながら、キャサリン(グウィネス・パルトロウ)は26歳の誕生日を迎えた。若さと、美しさと、天才的な数学者としての才能と──そのすべてに恵まれているのに、彼女は生きる気力を失っていた。シカゴ大学で教鞭をとり、天才数学者と讃えられた父ロバート(アンソニー・ホプキンス)が、1週間前に亡くなったのだ。キャサリンは精神のバランスを崩した父を入院させず、たった一人で看病したが、研究を再開してほしいという願いは叶うことはなかった。
 思い出の中に引きこもるキャサリンの心を、ためらいがちにノックしたのは数学者のハル(ジェイク・ギレンホール)だった。ハルはロバートのかつての教え子で、輝かしい研究が埋もれているのではないかと、遺されたノートを調べているのだ。ハルはまた、研究室でキャサリンをひと目見たときから、ほのかな想いを寄せていた。
 父の葬儀に出席するために、キャサリンの姉クレア(ホープ・デイヴィス)がニューヨークからやって来た。通貨アナリストとして第一線で働くクレアは、父を妹に任せてシカゴに寄り付かなかったが、経済的援助だけは果たしていた。まるでビジネスをこなすように、キャサリンの朝食を準備し、喪服を買い与え、参列者の食事の手配までテキパキとこなすクレア。キャサリンにはそんなクレアが、言葉の通じない異星人のように見えるのだった。おまけにどうやらクレアは、父の病がキャサリンに遺伝していると疑っているらしい。
 シカゴ大学の荘厳なチャペルで、ロバートの追悼式が行われている。教授のスピーチが終わると、突然立ち上がったキャサリンが演壇へ向かう。彼女は予定外の出来事に息をのむ人々を見渡した。父が発病して5年、目の前にいる友人、教え子、誰一人助けてはくれなかった。天才と讃えられた父がどんどん壊れていくのを私だけが見ていた──こみあげる怒りと悲しみに身を任せ、キャサリンは父の最期の日々を語り始めた。
 葬儀の後、故人の家はパーティ会場と化した。誰もが死者を悼むよりも人生の儚さを賑やかに吹き飛ばしたがっていた。傷ついた心を抱えた自分を優しく見守ってくれるハルに、少しずつ心を開き始めたキャサリンは、その夜、ハルと恋におちた。
 ひどく久しぶりの、喜びに満ちた朝の空を見上げるキャサリン。少し恥ずかしそうなハルに、キャサリンは首から提げた1本の鍵を差し出す。それはロバートの書斎のデスクの鍵だった。ハルと入れ違いに起きてきたクレアが、キャサリンの幸せな気分を台無しにする。大学が家を買ってくれるから、今すぐニューヨークへ引っ越そうというのだ。言い争う二人の元へ、興奮のあまり声を震わせたハルが1冊のノートを手に現れる。そのノートには、名だたる数学者がずっと昔から挑戦しているにもかかわらず、誰も成し遂げられなかった定理の証明が記されていたのだ。ロバートは狂ってなどいなかった! 世紀の発見に目を輝かせるハルに、キャサリンは静かに宣言する。「その論証を書いたのは私よ」
その一言が、自分の人生を大きく揺り動かすとも知らずに……。
 
 人生には、数え切れない程の出会いや別れがある。数式に導かれた二人にも、出会い、そして別れが・・・。しかし、自分の人生のプルーフ(証明)は、数式では解決されない。原点に戻って、はじめから検証してみよう。きっと、何処かの過ちが発見される筈である。例え間違っていても、それは、全てを否定するものではなく、そこからの再出発なのである。こんな事を考えさせてくれる、ハートウォームな映画なのです。



007の番外編?ネバーセイ・ネバーアゲイン!

2007年10月07日 22時28分44秒 | Weblog
 007シリーズは多く制作されましたが、この『ネバーセイ・ネバーアゲイン』(1983年アメリカ制作)は、ショーン・コネリー主演なんですが、007シリーズ的なものではなく、番外編的な映画なのです。冒頭の、おなじみの007シーンが無く、なんか味気ない感じですね。音楽も007のテーマソングではないのです。イアン・フレンミングと共同著作であるジョン・マクロリーのトラブルが起こり、それぞれが権利を持つ事で合意したことに端を発します。ジョン・マクロリーの側で製作されたものが「ネバー・セイ・ネバー・アゲイン」となります。こちらは、そんな事情もあってか、「007」のロゴは通常使われません。リメイクだけあって、ストーリーは同じなのですが、「ミスター・ビーン」ことローワン・アトキンソンや、近頃では「X-MEN」のジーン・グレイ役が記憶に新しいファムケ・ヤンセンが、女暗殺者で登場していました。確かに、制作者側でのドタバタから派生しての制作のため、イギリスではなく、アメリカ制作であり、本作は、007シリーズの第4作目「サンダーボール作戦」のリメイク作品という位置づけです。しかし、ショーン・コネリーはさすがに、ジェームズ・ボンド役として、はまっていますね。厳しさがあり、そして、ウイットやユーモアがあるのです。若かりし時のボンドではありませんが、熟年ボンドとしての格好良さがありますね。
 
【ストーリー】
 
ショーン・コネリーが12年ぶりにボンドに復活!奇しくも「オクトパシー」とほぼ同時期に日本公開となり、話題を振りまいた作品です。しかし、興行成績では本家には及びませんでした。が、12年ぶりにコネリー・ボンドの勇姿を見ることが出来ただけで満足という方もおられるでしょう。ストーリーは「サンダーボール作戦」のリメイクですが、18年という年月は技術の進歩が大きいと言うことを認識させてくれます。スペクターにしてもその力がより大きくなっていますし、「コネリー・ボンドを再び見たい」という世界中の多くの声を受けて製作されもの。
ジェームズ・ボンドの訓練を記録したビデオ・テープを見ながら、新しいMは言う。「私は前任者ほど君を買っていない。スパイ学校で講師をしている間に君の身体はなまったらしいな。シュラブランド療養所に行き、鍛え直したまえ」。一方、対謀報・テロ・復讐・強要機関スペクターは部下を集め、首領のブロフェルドが、新たなる謀略行動アラーの涙作戦2を発表する。NATOの模擬訓練中、巡航ミサイル二基が核弾頭を搭載したまま発射され、スペクターの手に落ちてしまう。スペクターはNAT0諸国に、年間石油購入予算の25%相当の金を渡せ、さもなければ、7日後にミサイル2機を爆破すると脅迫。Mはボンドにミサイル回収を命じる。バハマに急行したボンドは事件の背後に慈善事業家エミリオ・ラルゴがいることに気づき、彼の愛人との接触を図るが、そこにはスペクターの罠が待ちかまえていた・・・。ティーを証明するためにも、なんとか施設を脱出すると、鍵を握る男ザオを追ってキューバへと向かうのだった・・・。

 
ユーモアのあるボンドの台詞が、また、たまらなく良いのだ。
ウォータージェット・スキーを楽しんでいた美女ファチマは、海辺のオープン・バーでドライ・マティーニを飲んでいた白いスーツ姿のボンドの腕の中へ、いきなり誤って飛び込んでしまう。びしょぬれの美女を抱えたボンドとの会話。

FATIMA: Oh, how reckless of me. I made you all wet.
     「あら、私ってなんて向こう見ずな。あなたをすっかり濡らしちゃって」
 
BOND: Yes, but my martini is still dry. My name
is James.       
   「そうだね、でもマティ-ニはドライのままです。ジェームズ
です。よろしく」

 この会話の粋な事。服はぬれても、飲んでいるマティーニはドライ(「ぬれていない」の意味で掛け言葉になっている)のままであるとのナイスな言葉。
 ジェームズ・ボンドの面白みは、セクシーなボンド・ガールとの卓越したしゃべりとアクションではないだろうか?そういう意味では、本家の007シリーズではない本作も、ジェームズの魅力が一杯の映画である。冒頭のシーンでは、年老いて、酒びたりのボンドに、「M」が療養所に入って、体中に充満した毒素分子を抜き、綺麗な体にするよう要請がある。ある時、ドアを開けて出て行くボンドに受付嬢が、「やっとMが仕事をくれたのね」との投げかけに、ボンドは「解毒分子を抹殺しに行ってくる」と、彼女の期待を裏切らない形で返事をする。実際には、その療養所に行くためだったのだが、敵との対決を思わせる言葉で返すあたりは、往年のボンドと言えるだろう。また、療養所にて、強靭な敵に襲われるシーンがある。どんなに殴りかかっても歯が立たない相手に、ある液体が入ったビンを顔に引っ掛けると、相手は、苦しんで倒れこんでしまう。そのビンには、「ボンドの採集尿」と書いてあった。検査のため、ボンドからの採尿だったのだ。ここでも、強力な毒素が尿にはたまっていたというブラック・ジョークか?
 「カジノ・ロワイヤル」も、007シリーズの番外であるのだが、ジェームズ・ボンドの格好良さを、今後も踏襲した映画製作を行ってもらいたい!!


喜劇俳優

2007年10月07日 15時54分40秒 | Weblog

 喜劇俳優というと、どんな人が連想されますか?この問いには、多くの答えがあるように思えます。無声映画時代(サイレント)では、チャーリー・チャップリン、バスター・キートン、ハロルド・ロイドが頭に浮かびますね。この3人を称して「世界3大喜劇王」と呼んでいました。「黄金狂時代」「モダン・タイムス」「殺人狂時代」「独裁者」「ライムライト」「街の灯」等のチャップリンの映像は卓越しています。映像の端はしに感jられるペーソス(哀愁)は、チャップリン自身の境遇によるものだったのかも知れません。これだけの秀作を生み出しながら、戦争反対論者であり、また、出生の問題からも、アカデミー賞の受賞はありませんでした。老後にアカデミー賞特別賞が授与されたのは、アカデミー協会の謝罪の意味合いがありました。車椅子で授賞式に出席した年老いたチャップリンの勇姿は今でも脳裏に焼き付いています。一方、キートンやロイドは、どたばた喜劇が多く、観衆を大いに笑わせました。ロイドのまん丸メガネは、「ロイド・メガネ」として流行もしました。
 この時代の後は、喜劇といえば、ボブ・ホープですね。レスリー・タウンズ・ホープ KBE, KCSG(Leslie Townes Hope KBE KCSG, 1903年5月29日 - 2003年7月27日)は、ボブ・ホープ(Bob Hope)の名でよく知られる英国生まれのアメリカのコメディアン。ブロードウェイでの演劇やラジオ、映画、テレビ、軍隊での慰安興行への出演など、広く活躍した。その皮肉な毒舌と機知で広く親しまれ、1930年代から1990年代まで第一線級の芸能活動を続けた。二十世紀のアメリカを代表するコメディアンの一人である。アカデミー賞授賞式の司会もやっていたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか?ホープの作品は、「アフリカ珍道中」「モロッコ珍道中」「アラスカ珍道中」等の珍道中シリーズや「腰抜け二挺拳銃」等の腰抜けシリーズが有名です。何処と無くユーモアのある喜劇は、大変面白いのです。軍隊の慰問にもかなり行った事で、軍隊からも感謝状をもらっています。海軍輸送艦に「ボブ・ホープ」の名が刻まれたのは、民間人で、しかも生前では、ホープしかいないのではないでしょうか。軍艦等の名前は、政治家や軍人の名前が多いのですが、生前に刻銘されるのは、本当に希な事であります。今、アメリカでニミッツ級の空母が建造されていますが、名称は「ジョージ・ブッシュ」です。現アメリカ43代大統領のジョージ・W・ブッシュの父親で、第41代大統領ジョージ・H・ブッシュの名前が付けられるのです。親子二代で、最高の大統領位に付いたのは初めてのことですね。そういえば、日本でも福田康夫首相は、父に福田赳夫元首相を持っていますので、日本でも初めてのことでしたね。共通点はあるのですね。因みに、ボブ・ホープの「ボブ」は、本名ではなく、愛称なのです。いかにアメリカ国民から慕われていたかが分かりますね。
 香港にも喜劇はあります。マイケル・ホイを筆頭にした兄弟が制作した『Mr.Boo
が、たいへん面白い。ホイ兄弟はよく3兄弟と勘違いされるが、実は5兄弟である。芸能活動を行っているのはマイケル、サミュエル、リッキーの3人だが、映画制作とマネージメントで次男のスタンリー・ホイが参加している。長男がマイケル、リッキーが三男、サミュエルが四男で、男が4人。末っ子に女の子(芸能活動はしていない)がいて5人兄弟である。次男は裏方だが、こっそり出演もしている。「ミスターブー!(半斤八両)」でのラブホテル店員役や「フロントページ(新半斤八両)」での警察官役など多彩な役どころが爆笑を誘う。このMr.Booシリーズには、「Mr.Boo」「Mr.Booギャンブル大将」「Mr.Booインベーダー作戦」「Mr.Booアヒルの警備保障」等抱腹絶倒のシリーズがある。映画のなかに、「JAWS」「ドラゴンへの道(ブルース・リー主演)」等多くの映画のワンカット・シーンをもじったものが盛り込まれているのも、大変面白い。映画を観ながら、あのシーンはこの映画からだ・・なんて思いながら観るのも良いものである。色んな映画を観てきたが、これ程笑わせる映画はかつて無かった!!
 人間は、笑う事で、色んなストレスを解消でき、健康にも良い免疫効果があるそうだ。落語や喜劇、演劇等で大いに笑って、健康増進をすることがお勧めです。とかく色んな悩みが蓄積する今日この頃ですが、涼しくなってきたこの秋に色んな喜劇映画を観て、抱腹絶倒し、健康増進しましょう。スポーツやおいしいものも良いですね。僅かなこの「秋」という時期にしか出来ない事をやりましょう。
 Mr.Booの宣伝>>http://jp.youtube.com/watch?v=nVwHqw_IKgA


 
 


ミステリー!!

2007年10月05日 23時13分49秒 | Weblog
 世界にミステリー作家は多い。エドガー・アラン・ポーは、名探偵シャーロック・ホームズで有名であり、映画も制作されている。もう一人の名探偵・ポワロは、「ナイル殺人事件」「オリエント急行殺人事件」の著者:アガサ・クリスティが生んだもの。ミステリーでも、かなり恐怖の内容となると、やはりスティーブン・キングか?このキングの描写は、相当なものであるため、映画の映像も飛びぬけて怖い。「キャリー」「シャイニング」「デッド・ゾーン」「ペット・セマタリー(ペットの墓)」等かなり不気味な描写・激しい恐怖の描写が展開される。これに比べ、じっくりとした怖さは、映画監督であるアルフレッド.ヒッチコックによる描写であろう。「鳥」「引き裂かれたカーテン」「裏窓」「ハリーの災難」「ダイヤルMを廻せ」「北北西に進路を取れ」等ジンワリと精神的に追い込まれる恐怖がある。また、ヒッチコックは、短編も撮っており、「ヒッチコック劇場」として放映された。
 私的には、これらの作家からの映像も好きなのだが、一番のお気に入りは、やはりロアルド・ダールである。
 経歴:
系はノルウェーの出。シェル石油で働き、タンザニアやカナダにも行ったが、第二次世界大戦が始まってからはイギリス空軍の戦闘機パイロットとして従軍した。乗っていた飛行機が墜落し脊髄に重症を負うも、なんとか生還した。しかしこの傷は後々まで彼を苦しめることになる。その後、アフリカで聞いた不思議な話やパイロット時代の経験を元に小説を書くようになった。ある作家が、取材のためにダールの飛行体験についてメモを書くよう依頼したが、そのメモの素晴らしさにそのままダール名義で出版されたことがきっかけでデビュー。1942年にはすでにグレムリンの話を書いていた(これをディズニーが映画化しようとしたが頓挫)。風刺やブラックユーモアに満ちた短編小説や、児童文学で有名。 特に、「奇妙な味」と評される短編小説は、早川書房のミステリ・マガジン2007年3月号で作家・評論家・翻訳家らへのアンケート結果によるミステリ小説オールタイム・ベストの短編部門第1位に輝いた「南から来た男(Man From the South)」の他、「味(Taste)」「大人しい兇器(Lamb to the Slaughter)」などで、日常的な風景や会話の中に人間の心の奥底に潜む狂気を垣間見せ、高い評価を得ている。007シリーズで有名なイギリス人作家のイアン・フレミングの友人である事から、映画『007は二度死ぬ』と『チキ・チキ・バン・バン』の脚本も手がけた。「おばけ桃が行く」(映画「ジャイアント・ビーチ」の原作)「チョコレート工場の秘密」(映画「チャーリーとチョコレート工場」の原作)他童話や小説があるが、中でも「予期せぬ出来事」は、かなりの秀作である。こんな展開が・・・と思うような奇抜な面白い展開が、本当に読者を釘付けにする。これが映像化された。>>http://bb.goo.ne.jp/movie/program/roald/00/(無料視聴をクリック)

  このシリーズの映像は、ずっと観ていた。感動であるし、こんな奇妙なドラマを観た事がなかった。ヒッチコックとは異なった知的怖さや面白さがあるのだ。
                                                                

 


祝!読売ジャイアンツ優勝!!

2007年10月04日 00時09分18秒 | Weblog
 ついにやりましたね!!読売ジャイアンツが、リーグ優勝を決めました!昨日のビールかけの光景を見ていたら、なんかジーンと胸が熱くなりました!!なんとこの優勝の遠かった事か!!伝統のチーム「巨人軍」がやっとのことで優勝なんですね。しかし、TVによる野球中継も無く、ラジオでさえ、中継を放送していなかった寂しい優勝。こんなことは、かつて無かったのではないでしょうかね。なんか、ひっそりと優勝したようで、・・・・非常に辛い事ですね。野球といえば、国民的スポーツで、誰もがTVに噛り付いて見ていたはずが、こんな悲しい状況でのお祝いなんて・・・。
 しょうがないので、一人で叫ぼう!!

       
祝!優勝読売ジャイアンツ

 しかし、優勝しても、3位までの3チームで、日本シリーズで、パ・リーグの覇者と戦うチームを決めなければいけないのです。こんなことで、何が優勝なんだろうと思ってしまいますね。
  巨人優勝のシーン>>http://jp.youtube.com/watch?v=gkfkJgMBEOM

  巨人応援歌「闘魂こめて」
      >>http://jp.youtube.com/watch?v=HzaN_YDNQn8

  過去のTVアニメでも観て、盛り上がりましょう!!

  「巨人の星」>>http://jp.youtube.com/watch?v=RbGa_C3-mOc

  「侍ジャイアンツ」>>http://jp.youtube.com/watch?v=KlCZu5kyyg0





卒業!!

2007年10月02日 23時23分03秒 | Weblog
 昨日は、大変ショッキングな出来事がありました。10/1は、恒例行事として、私どもの企業では、「永年勤続表彰」を行うのです。とはいっても、このようなご時勢を反映してしてか、数年前に祝賀金等も全廃になり、今は単なる社長名の表彰状をもらうだけの簡素なものになってしまいました。今年は、私の番なのですが、やはり、紙切れだけの表彰は、本当に味気ないですね。しかも、紙の台紙に挟まれて渡されるしょぼいものなのです。これでも、従業員数3万人以上を誇る企業なのですが、この程度なんですね。長く勤務する事には、今は何の価値も見出さないということですか?桜塚やっくん的には、「がっかりだよ~!!」とでも言う事になりますか?家に帰って、表彰状を見せると、何やらテーブルの上においてあるものが?「これ、何?」と尋ねると、長男が企業内定式でもらってきた「内定通知書」であった。しかも、豪華な額に入っている!!まだ、正式社員でもないのに・・、しかも、単なる内定通知書をこんな豪華な額に入れて渡されるなんて・・・・。この状況に、しばらく言葉にならなく、目は天井を見つめていました・・、トホホ・・・・。
 人生には、色んな転機がありますし、色んな変化の時期があります。新しい世界への歩みは、こんな瞬間なのかもしれませんね。過去の自分に決別し、自分自身の古い殻を脱ぎ捨て、新たな希望の中に身を委ねていくのです。今よりも大きな自分に変化する瞬間は、たまらなく感動するものですし、大きな不安も伴うのです。
 こんな時期を映像化した映画があります。ダスティン・ホフマン、キャサリン・ロス主演の『卒業』( 1967年/アメリカ 原題:THE GRADUATE ) がそれです。この映画は、チャールズ・ウェッブの原作を、カルダー・ウィリンガムとバック・ヘンリーが脚色、「バージニア・ウルフなんかこわくない」のマイク・ニコルズが監督した悲喜劇。この作品で、マイク・ニコルズは、67年アカデミー監督賞を獲得している。撮影はロバート・サーティース、主題曲をポール・サイモン、そのほかの音楽を、デーヴ・グルーシンが、担当している。主題曲の「サウンド オブ サイレンス」は、サイモン&ガーファンクルによるもので、世界中に広がった名曲ですね。
 【ストーリー】
 学問でもスポーツでも、賞という賞を獲得して、ベンジャミン(ダスティン・ホフマン)は大学を卒業したが、それがなんのためなのか、彼は疑問を感じ、将来に対する不安でいらだっていた。だが、そんなベンジャミンの心も知らず両親は盛大なパーティーを催した。口先だけのお世辞やへつらいにいたたまれず部屋に逃げこんだベンジャミンを、ロビンソン夫人(アン・バンクロフト)が追いかけてきた。彼女は、強引にベンジャミンを家まで送らせ、決して誘惑してはいないなどと口ではいいながら彼の前で裸になって、彼を挑発した。ちょうどそこへ、ロビンソン氏が帰ってきたので、その場は何事もなかったが、この誘惑はベンジャミンにとって強い刺激となり、数日後、彼は自分の方からデートを申し込んだ。こうして2人は、しばしばホテルで会うようになった。だが、この2人の関係は、ロビンソンの娘エレーヌ(キャサリン・ロス)が学校休みで戻ってから、大きくくずれていった。両親の勧めで、初めはいやいやながらエレーヌとつき合ったベンジャミンだが、その可憐さ、清純さに次第に本気で愛するようになった。娘の恋に嫉妬したロビンソン夫人は、ベンジャミンに娘とつき合ったら、自分との関係をバラすと脅迫した。しかし、この脅迫も、ベンジャミンをさらに激しい恋にかりたてるばかり。ついにロビンソン夫人は捨身の妨害に出て、ベンジャミンとの関係を明らかにした。ショックを受けたエレーヌは、学校へ戻った。そのエレーヌをベンジャミンは追った。だがそこは、ロビンソン夫妻が娘と結婚させようとしているカールという青年がいた。それでもベンジャミンは、エレーヌを追ったが、とうとうエレーヌとカールの結婚式が挙行されることになった。式は進み、クライマックスに達した時、ベンジャミンが飛び込んできた。両親や参列者を押しのけると、彼は花嫁を盗み出し、通りかかったバスに飛び乗った。バスは永遠なる結婚の幸福へと走り去った。

 色んな女性を知り、年上の女性に愛の手ほどきまで受け、プレイボーイを気取っていたベンジャミンだったが、エレーヌの純真な思いに心打たれ、引かれていってしまう。違う男性との結婚式に乱入し、花嫁・エレーヌを強奪するシーンは、最高の映像でした。エレーヌも、そうなる事を願っていたんですね。こんな愛による、新しい旅立ちもあるのです。周りからどんなにさげすまれても、自分の気持ちに素直に、純粋に行動できる事は、素晴らしいことなのです。本当にうらやましいことですね。

「卒業」のラストシーン>>http://jp.youtube.com/watch?v=MX-_r4q1E_c