久しぶりに、コンサートに参加した。無料券が手に入ったので、「八代亜紀コンサート」を聞きに渋谷公会堂まで家内と出かけた。今回の無料招待券は、当日券との交換で座席指定となるため、仕事終了時間では当然に遅くなるので、座席チケットとの交換が難しいから、仕事が休日の家内に座席チケットの交換をお願いしていたのである。家内曰く、「16:00近かったので、最後のチケットとの交換となったのよ」とのこと。この招待券は、人数が多かったら当然に座席チケットとの交換は出来ない券なのである。座席は、2Fの一番奥の座席となったが、舞台の状況はよく見える位置であったので、ラッキーだった。
18:00開演の「八代亜紀コンサート」、八代亜紀の登壇までは、前座のダンス等のパフォーマンスが繰り広げられていた。18:15、いよいよ八代亜紀の登場である。八代亜紀は、演歌の大御所歌手。歌のうまさは、突出しているし、天然の明るさからファンも多い。東京ガスのエネファームのCMを見ても、八代亜紀の天然のおとぼけ振りが分かる。
八代亜紀コンサートの出だしの歌は、「雨の慕情」から。♪雨あめ降れふれ、もっと降れ♪のフレーズで有名な曲である。この歌は、「舟唄」と並んで八代亜紀の代表曲であり、私も一番好きな歌である。
八代亜紀のコンサートは、非常に面白い。歌の合間のおしゃべりが非常にほのぼのしてて、心地よい。本人は、データでは62歳が本当の年齢であるが、舞台では42歳とサバをよんでいた。25年間も続けていることがある。それは、女子刑務所の慰問である。女子と言えども、刑務所に入っているのだから極悪人というイメージであるが、本当は心の優しい人が多いということを知って、八代は慰問を開始したらしい。歌は、「愛の終着駅」「愛ひとすじ」「女の夢」「おんな港町」等の歌が披露される。
しかし、八代の演歌は、本当に心が癒される。今回はCDではなく、生歌なので、最高に感銘を受けてしまうのである。
今回の特別ゲストは、シンガーソングライターのミレアである。彼女は八代亜紀事務所の専属歌手である。高音の響きのある歌声で、「あなたらしく」「Be Myself」を熱唱。これは、自分自身で制作した歌である。そして、「見上げえごらん 夜の星を」を八代とジュエットして終了した。
明日から始まる小林旭との「二人のビックショー」についても紹介があった。小林旭とのジュエット曲「クレオパトラの夢」が歌われるとのことである。
八代は、10代で歌手生活をスタートさせた。とはいっても、その当時は歌も売れないので、クラブで歌うことが多かった。このクラブでの歌を歌うことでの稼ぎは、事業を始めたがうまくいかなかった父の手助けをするためのものだったが、父には内緒にしていた。父は、クラブで歌う娘を見て、「不良娘」と叱ったそうである。その父も、その後亡くなったが、八代の本心を父に告げないままになっていた。これが、八代にとっての一番の辛い思い出であるということだ。その父のために、「もう一度会いたい」という歌をCDに吹き込んだという。父への償いの気持ちの歌なのである。
八代亜紀を支えるバンドの紹介があった。サックス、ドラム、ギター等。この中でも、目を見張ったのがバックコーラスをする川島という女性。この人のコーラスの歌声の美しさはびっくり。「宇宙戦艦ヤマト」のコーラスもやっていたのだそうだ。
そして最後は、最も好きな歌「舟唄」で締めくくられた。コンサート時間2時間が終了した。