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ラスト・クオーター

2013年09月30日 23時15分57秒 | Weblog

 ついに9月の最終日となった。今日が終われば、すぐさま10月が始まる。明日は、10月1日である。ということは、今年も残すところ3ヶ月しかないということなのである。1年と言う時間は、本当に早く過ぎ去ってしまう。「光陰矢のごとし」である。時間と言うのは、常に同じ長さで区切られているはずであるが、人間の感じ方からすると、本当に早く過ぎ去ってしまう時が多い。
 10月は、運動会、体育祭等が盛んに行われる月である。また、この時期には、旅行が良い。季節もちょうど良い時期となってきている。しかも、秋なので´実りの秋´というように、どこにでも秋の旬のものが豊富なのである。果物、海産物等、大変においしいものが市場にあふれるのである。秋の季節には、色んな地域で催し物もあるし、大地、木々が色付き始める。
 11月は、冬の準備期。紅葉が各地で見れる。これも、この時期の風物詩なのである。特に、京都は紅葉が美しい。赤く色ずく木々が、本当に感じ入ってしまう。しかも、寺院が多く、風景としては抜群の景色。秋は、紅葉を見て南禅寺の湯豆腐で体も心も温まりたい。
 12月は、もう´師走´。忘年会、クリスマス、大晦日等のイベントが駆け足でやってくる。本当にせわしい1ヶ月である。これまた、あっという間に過ぎ去ってしまい、結局、ドタバタの中で新年を迎えることになる。今年を表す漢字一字の発表、今年の重大ニュースの発表、流行語大賞の発表、そして、NHK紅白歌合戦。大きなイベントが、この月に凝縮されて、一目散に走り去って行ってしまう。

 でも、これからの時期は、楽しみの時期でもある。毎日を楽しみながら、生活していきたいと思うのである。


秋は日本酒が良い!!

2013年09月29日 22時43分15秒 | Weblog

 めっきり秋っぽくなってきた、今日この頃である。あの暑い夏が去り、朝晩は寒いくらいの季節になってきた。この時期が、やはり良い。秋は、何となく夏の仰々しさが無くなって物悲しくなる季節。この時期に、やはり一番合うのは、日本酒であろうと思う。焼き物にも鍋にも、実に良く合う。お燗にしても良いが、おいしい酒を常温、乃至は冷で飲みたい。そんな時期である。
 ヨーロッパでは、最近、日本酒がブームになっているという。ワインなどを楽しむプロのソムリエなどが、好んで日本酒を飲んでいるのだそうだ。日本酒、特に精錬された吟醸酒は、ワインと同等な深い香りと味わいがあるというのである。そりゃそうだろう。日本酒は、実に味わい深いのである。酒のうまさが分かるのは、洋の東西を問わず、同じだということになる。
 中でも、山口の地酒「獺祭(だっさい)が、大変に好まれるということである。この酒、日本でも中々入手できない。山口県岩国市の小さな酒蔵「旭酒造株式会社」が丹精込めて醸造している酒なのである。この酒を置いている酒屋や居酒屋は、通が多い。酒の味をよく知った人たちが集まる場所と言うことなのである。
 銘柄である「獺祭」の名の由来は、蔵元の地名が元々「玖珂郡周東町獺越(おそごえ)」であったため「獺」の一字を用い、カワウソ(獺)が捕らえた魚を岸に並べてまるで祭りをするようにみえる様、転じて、詩や文をつくる時多くの参考資料等を広げちらす様(正岡子規が自らを「獺祭書屋主人」と称していた)を指す「獺祭」の号を用いたとされている。  
製法にもこだわりがあり、酒米の王様と呼ばれる山田錦を最大168時間かけて精米し、日本最高水準の精米歩合23%の純米大吟醸を作ったり、もろみから圧搾せず遠心分離器にかけて無加圧状態で酒を分離した日本酒など、ほかでは見られない製法による酒を製造している(通常の圧搾による抽出の酒も造っている)。
 ところで、日本酒の起源はいつで、どこなのだろうか?
酒どころといえば兵庫県の「灘」や京都府の「伏見」がすぐ挙がるほど、関西と酒は切っても切れない。ところが、縁深すぎるゆえか「清酒発祥の地」との石碑が2カ所に立っている。奈良市と兵庫県伊丹市だ。いったいどちらが本物なのか。
 JR奈良駅から車で約20分。山あいの正暦寺(しょうりゃくじ)には「日本清酒発祥之地」の石碑が立つ。地元の蔵元などでつくる「奈良県菩提酛(ぼだいもと)による清酒製造研究会」が2000年10月に建立した。裏には「……正暦寺において創醸され、その高度な醸造技術は、近代醸造法の基礎となりました」とある。どぶろくのような酒から「すみざけ」ともいわれる現在のような清酒が造られるようになるのは、酒造りが朝廷から寺院に移る室町時代。寺院の酒は僧坊酒と呼ばれ、正暦寺では15世紀半ば、醸造した清酒「菩提泉(ぼだいせん)」が販売されていた記録が残る。
「御酒之日記」という古文書に、その造り方が書かれている。大原弘信住職によると、生米、蒸し米、こうじの配合の割合、乳酸菌入りの「上の澄みたる水」の造り方と投入の時期、寝かせる日数が詳細に記されている。日記は転記され、東京大学や天理大学などにも一部が所蔵される。大原住職は「今で言う酒造りマニュアル。安定した品質の酒が大量に造れるようになった」。正暦寺では酒母に蒸し米などを3回に分け加える「三段仕込み」や、腐敗を防ぐ「火入れ」など今も使われる技術も確立されていた。こうじとその後に加える掛米の両方に白米を使う「諸白(もろはく)」酒もここから生まれたようだ。奈良酒は「南都諸白」と呼ばれ、武将も愛飲したという。「興福寺に酒税として銀300貫目を上納した記録がある。最低でも今の3億円に相当する」と住職。売れ行きのほどがわかる。奈良県工業技術センター、天理大学などは1998年、菩提泉の酒母「菩提酛」の復活に成功。毎年1月、正暦寺で菩提酛を仕込み、蔵元11社がこの酒母で酒造りに取り組む。
 
もう一つの石碑は兵庫県伊丹市北部の住宅街にある。ここは酒造や海運で財を成した江戸期の豪商・鴻池家発祥の地。伊丹市博物館の藤井裕行副主幹によると、江戸初期の秘伝書「童蒙酒造記」はこの地で記された可能性がある。醸造、生産管理から販売法を詳細に示す。石碑近くの神社に建つ碑には、鴻池の始祖にあたる人物が慶長5年(1600年)に双白澄酒(もろはくすみざけ)を造ることに成功したとの記述も。「発祥の地」の石碑は、鴻池ゆかりの人がこれらの事実を根拠に2000年に建てた。藤井副主幹は「伊丹は木炭でろ過してすっきりした味と香りの清酒を造り出した。それまでの濃厚な甘口とは違う辛口の酒」という。伊丹の酒は輸送に耐えられる品質を備え、江戸で評判になる。容器もそれまでの甕(かめ)から軽い木のたるを使うように。江戸後期に著された「日本山海名産図会」には「伊丹は日本上酒の始とも言うべし」とある。「酒を運んだその場で次の注文を取って伊丹に戻るようなことも始めていた」(藤井副主幹)伊丹の酒はその後、灘に取って代わられた。六甲山からの急流で水車を回し精米する省力化に成功、宮水と呼ばれる酒造りに適した水を得たためだ。

 では、どちらが本当の「発祥の地」なのか。藤井副主幹は「伊丹の酒は奈良酒の基礎技術がなければできなかった」としたうえで「伊丹は辛口の酒で江戸を中心に市場開拓した」という。基礎技術は奈良、幅広くマーケットベースに乗せたのが伊丹というわけだ。

 秋の夜長、酒造りに精魂を傾けたいにしえの人々に思いをはせ、杯を傾けてみよう


B級グルメ道191 から揚げの旨さが光る「からあげのジョー」

2013年09月28日 11時27分09秒 | Weblog

 昨日のランチは、仕事で出かけた住吉近隣で取ることになった。この住吉は、下町に近く、しゃれたビルはあまりない。と言うことは、しゃれた店が少なく、昼食には難儀する場所でもある。ちょっと探すと、「からあげのジョー」なる看板の店を発見。最近、から揚げを売る店が非常に増えてきた。九州の福岡で流行っている、ご当地のおいしい揚げたてのから揚げを提供する店なのであるが、出来立ては格別にうまいのである。通常、テイクアウトが多いのであるが、ここ住吉の「からあげのジョー」は、テイクアウトだけではなく、店内でランチが食べれるのである。と言っても、カウンターは5席、テーブル席(4人掛け)が1席と大変狭いのである。
 ランチの種類も多い。当然にから揚げ中心のものであるが、通常のから揚げ以外に、骨付きから揚げ、塩から揚げ、南蛮風から揚げ等バリエーションも多い。私は、「塩から揚げ定食」をオーダーした。先ずは、わかめスープが出てきた。そして、しばらくすると揚げたてのから揚げとキャベツの千切りが盛られたプレートが到着。キャベツには、ドレッシングが掛けられていた。その横には、マヨネーズの塊。から揚げに付けて食べるということか。マスターが、「から揚げは、テーブルにあるカボスポン酢を付けてお食べください」と。確かに、テーブルには、カボスポン酢の瓶と酢醤油の瓶が置いてあった。カボスポン酢を入れる容器とご飯も到着。塩から揚げをカボスポン酢に付けていただく。「うまい」。しかも、揚げたてなので、熱い。から揚げは、出来立てが本当にうまい。鶏肉のジューシーな味わいが、口中に広がる。柔らかく、ほくほくした鶏肉が絶妙。これは、良い。しかも、カボスポン酢が脂っこさを消してくれる。爽やかな味わいで食べれるのである。
 から揚げ定食は、油っぽいのであまり食べないが、ここのから揚げ定食は絶品。やがて、席は満席に。おいしい店は、どこでもお客が多い。実に堪能した「塩から揚げ定食」であった。

           からあげのジョー - 料理写真:アップ


今世紀最高視聴率の「半沢直樹」

2013年09月24日 21時41分11秒 | Weblog

 ビデオリサーチが、TBSドラマ「半沢直樹」の最終回(第10話)の視聴率を発表した。最終回の平均視聴率は42.2%で、松島菜々子がニヒルな家政婦を演じた「家政婦のミタ」を越えたことが分かった。まさしく、今世紀最高の視聴率を記録した「半沢直樹」は、多くの人の支持を得たドラマだということになった。単なる銀行と言う舞台だけではなく、社会とは?人間の生き方とは?組織人の価値観とは?友情とは?家庭愛とは?等の色んな側面を、実にリアルに訴えかけたドラマだったという思いがする。単なる社会組織である銀行というものだけを視点にとらえていたのでは、これほど多くの方の支持は得られなかっただろうと思う。見ていて、実に痛快だし、これほどグイグイ迫ってくるドラマを見たことがない。毎週、次回作を待ち焦がれていたことも、破格のドラマだったということなのである。次の展開が待ち遠しくてたまらない作品は、私の場合、「巨人の星」だった。まあ、これはスポ根アニメであったが、実にいい場面で終わり次を待ち焦がれたものだ。それと同じ感じを受けた。これほど次週を早く見たいと思ったドラマは皆無であった。次はどうなるのかなあ、と関心を持つことはあっても待ち焦がれるということは無かった。そんな意味では、実に数十年ぶりに待ち焦がれたドラマだったということになる。
 
 「夏は最も視聴率が取れない魔の季節」という業界の常識を吹き飛ばし、記録的なドラマブームを作った今クール。『あまちゃん』が着火したドラマ熱に乗って、初回視聴率15%強の作品が半数を超え、なかでも『半沢直樹』は全話平均28.7%、最終回42.2%の驚異的な記録を残し、今世紀最高視聴率である『家政婦のミタ』(40.0%)超えを果たした。

なぜ『半沢直樹』は、今世紀最大のヒット作になったのか? 「視聴率や俳優の人気は一切無視!!」の連ドラ評論家・木村隆志が分析する。

今クールは、前回コラム「夏ドラマ全作品を初回視聴&ガチ採点!」で書いたように、こだわりのキャスティングや、「正義vs悪の真っ向バトル」を描いた作品が目立ったが、なかでも狙いが全てハマったのが『半沢直樹』。大ヒットには、5つの理由があった。

【ヒットの理由1 鮮度とエンタメ性】
“民放連ドラ初”の池井戸潤原作であり、「年に1本あるかどうか」のビジネス界を真っ向から描いた骨太作品で、視聴者に「これは他のドラマと違うぞ」という新鮮な印象を与えた。さらに視聴者の目を釘づけにしたのは、勧善懲悪を追求した演出。年代性別を問わず理解できる対立の図式や、半沢の大胆さ&躍動感を表現したカメラワークなど、リアリティよりもエンタメ性を重視した作品に仕上げた。

【ヒットの理由2 舞台系+意外な適役キャスティング】
堺雅人、香川照之に加え、石丸幹二や吉田鋼太郎ら演劇界の大スターを引っ張り出して、舞台役者らしい押しの強い演技を披露させた。さらに、統合失調症での休職歴がある同期の滝藤賢一、オネエ金融庁検査官の片岡愛之助、机バンバン小悪党上司の緋田康人、チンピラ風社長の宇梶剛士、愛人役の壇蜜など、演技力以上に適役重視で抜てき。事務所やスポンサーの力など制作側の都合ではなく、“作品と視聴者の利益重視を貫いた”ことが功を奏した。

【ヒットの理由3 “連続ドラマ”への回帰】
ここ数年、刑事モノなどの事件解決ドラマが半数を占めるようになり、他ジャンルの作品も安定した視聴率を取れることから、一話完結型の作品が増えた。ただそれらは、「いつでも気軽に見られる反面、数話見逃しても平気」なもので、愛着はそれほど持てない。一方、『半沢直樹』は、「続きが気になる」「リアルタイムで見たい」「翌日、職場や学校で話したい」という衝動を呼ぶ“連続ドラマ”らしい作品。一話完結型に飽きていた視聴者の支持を獲得した。

【ヒットの理由4 日曜21時枠の底力と親和性】
日曜21時は、「明日の仕事に備えて寝る前に」「遊びから帰ってきて」など、老若男女がそろってテレビを見る時間帯。さらに、55年超の歴史を持つTBS伝統枠で、ここ2年でも『JIN-仁』『南極大陸』『ATARU』『とんび』とヒットを連発している。特に他枠よりサラリーマンの視聴者層が多いとされ、半沢の姿を見て「明日から頑張ろう」と元気に、あるいは「ありえない」とツッコミを入れて楽しむ人が続出。また、ビジネス作品でもエンタメ性を高めることで、ふだんドラマの視聴率を支えている女性の心もガッチリつかんだ。

【ヒットの理由5 緻密な“クチコミ連鎖”戦略】
原作とは大きく異なる“人名タイトル”でインパクトを与え、「やられたら、やり返す。倍返しだ」のキャッチーな決めゼリフで、大量の口コミを獲得。決めセリフを「10倍返し」「100倍返し」と進化させるなどの二の矢もぬかりなし。さらに、悪役に一切の良心を持たせない、視聴後に誰かと話したくなるラストシーンなど、SNSが加速度的に盛り上がる工夫を重ねた。初回から一度も視聴率が下がらず完走したのは、「パソコンやスマホの画面を通して一緒に盛り上がりたい」というライブ感によるところも大きく、今後のドラマ作りに影響を及ぼしそう。

「100倍返し達成後の左遷」という結末に否定的な声も多いが、これは海外ドラマで定番の“クリフハンガー”という手法。視聴者の興味を引きつけたまま、その先をあれこれ想像させるもので、続編が内定している作品はこの手法が取られる。まだスタッフやキャストの確保ができていないため、「やります」とは言い切れないだけで、シリーズ化は確定だろう。

 なるほど、実に緻密な分析である。「半沢直樹」の成功は、個人と言う小さな単位が、組織や社会でも大きな活躍ができるというところも大きかったと思う。所詮自分の力なんて・・・、なんて白けた世代に大きな活力を与えたんだと思う。高齢な人にも、若い人にもウケたこの作品は、色んな要素を持った素晴らしい作品だったと言えるのである。


秋の夜長の過ごし方

2013年09月23日 22時35分17秒 | Weblog

 あのくそ暑い夏がやっと終わり、朝晩は本当に涼しくなってきた。夏の時のような昼間は、無くなり、夜が早くやってくる。そんな時に皆さんはどのように過ごすのだろうか??
 読書をしたり、詩集を読んだり創作してみたり、秋の新ドラマを見たりと、各自色んなやり方で「秋の夜長」を過ごすのであろうと思う。
 確かに、いろんな過ごし方があるが、私のおすすめは、ちょっと不可思議なSFやサスペンスドラマを見ることである。この時期、私は大概このようなものを見て、空想に浸ったりSFやサスペンスに触れて過ごしたりする。秋のこの時期は、春と違って、ものすごく物悲しくなる。やがて来る冬に対する思いのようなものが出始める。だからこそ、こんな時は、ちょっと違う世界に自分自身を誘ってみることがお勧めなのである。
 たとえば、「ミステリー・ゾーン」のドラマを再度全編見ることや、ロアルド・ダールの「予期せぬ出来事」という短編ドラマを全作DVDを借りてみることや、あの不朽の名作「アルフレッド・ヒッチコック劇場」を全編通し見することなのである。これをやってみると、実に痛快に秋の夜長を過ごせること間違いない。ちょっと気の利いたサスペンスが面白いのである。機知に富んだものが良い。完全なるオカルトや推理物ではちょっと荷が重すぎるのである。あくまでも、ウィットの利いた作品がお勧めなのである。



「半沢直樹」最終話

2013年09月23日 09時54分51秒 | Weblog

 高視聴率ドラマ「半沢直樹」が、昨日最終話を迎えた。父の敵である大和田常務との直接対決が、取締役会の場で演じられた。一進一退の攻防は、息をのむシーンの連続。
 このドラマは、銀行と言う組織の内面を描いた社会派ドラマであるが、実質、探偵が見事に難事件を暴いていくサスペンス手法をふんだんに取り込んでいる。これほどのドラマを最近見たことがない。権力、地位、策略、人間のエゴ、派閥、家族愛、同期の友情、上下関係と信頼・・・、色んな人間感情の側面を見事に凝縮した、あらゆる人間の感情の場面をてんこ盛りにしたドラマであったことが、多くの支持者を得たのだろうと感じる。
 また、俳優陣もすごい。ちょっと癖のある頭取役の北大路欣也、憎たらしさ百倍の出世鬼の大和田常務役の香川照之、ひ弱だが芯の強い同期の近藤役の滝藤賢一、融資部に籍を置きながら常に半沢を支える同期の渡真利役の及川光博、半沢の妻として明るくたくましく夫を支える花役の上戸彩、初回にしか出演しなかったが大きなインパクトを与える父親役の笑福亭鶴瓶、オネエ役が見事な金融庁黒崎主任検査官役の片岡愛之助、それにあれだけの長い台詞を見事にこなした半沢直樹役の堺雅人。この俳優陣が本当に素晴らしく、ドラマを大きく盛り上げた。実に感動の全10話であった。
 最終回、頭取の人間臭さがにじみ出た。あれだけの不正を犯した大和田常務を懲戒免職にせずに、自分の配下に置こうとの策略により取締役に降格させたのみで、無罪放免。あれだけの活躍をした半沢直樹東京営業部次長を、営業企画部部長付に昇格をさせたものの、東京セントラル証券への出向を命じた。この証券会社の体制を立て直すための頭取からの勅命なのか、頭取と言えども脛に傷を持つ御仁だろうから、半沢のような人物が行内に居ることへの嫌悪感からの出向なのか、はたまた行内融和を図るために半沢をしばらく疎開させるためなのかは分からないが、あっと驚く人事采配となった。また、原作では大和田常務は出向させることになっているが、あまりに香川照之の演技が迫真ものだったため、銀行内に残す方針が取られたのも注目。これは、まぎれもなく続編制作の布石のような感じを受けるが、原作者池井戸潤が、多くの方にツイッターで返信した通り、原作通りのシナリオなのだそうだ。この意図は何か?原作者に聞いてみたいとの強い思いが込み上げてくるのは、多くの人に共通のことのようだ。
 最終回の半沢の決め台詞は、「倍返し」でも「10倍返し」でもなく、大和田常務への「100倍返し」だった。自分に土下座させた大和田常務の不正を暴き、約束通りの「土下座」を大和田常務に、役員全員の面前で強要する半沢。恨み・執念の鬼と化した恐ろしい一面が表出する。人に頭を下げることなどこれまで皆無だったプライドと出世欲の塊の大和田常務が、苦痛にゆがみながら全身震えながらする土下座は、すさまじい迫力がある。さすが名優・香川照之だからこそ成せる技なのである。

 とはいえ、銀行を舞台にしたドラマで、これほどの醍醐味のあるものは初めてである。映画「金融腐敗列島」も衝撃の映画だったが、今回はあれほどの事件をテーマにしたわけではない中でのもの。実に味わい深い、実に多くの人たちの交錯があるドラマで、本当に感動した。


B級グルメ道191 安くて美味、焼肉「黒塀家」

2013年09月23日 01時05分53秒 | Weblog

 今日は、親類に家に行った。夕食は近くで食べようということになり、スタミナの付く焼肉にしようと決まった。焼肉屋は、色んな店があるが、安楽亭・焼肉きんぐ・すたみな太郎・牛角等選ぶには多すぎるのであるが、今回は入ったことのない焼肉屋「黒塀家」に決定。(あの「馬車道」の系列店のようだ)
 行ってみると、結構な人が入っているが、待つこともなくテーブル席に陣取れた。メニューを見ると、結構な安さ。カルビ、ロース、タン等一人前400~500円程度。これは、がっつり注文できると、大喜び。ロース、カルビ、ホルモン、塩タン等を2人前ずつ注文。この店は、焼肉の王道である炭焼き風である。実際は、火力にはガスを使っているようであるが・・・。網の上で、どんどん焼肉を焼く。つけだれは、甘醤油、味噌、レモン汁の3種類。焼く肉によって、また、好みによって使い分ければよい。肉の焼ける音がたまらなく食欲をそそる。食べてみると、「うまい!!」。焼肉は、値段からすると安かろうまずかろうということなのであるが、この「塀家」は実にうまい。また、サラダバーではないが、4種のサラダを一人200円で食べ放題ができる。普通の野菜サラダのボリュームなので、実にうれしい。サラダバーよりも良いかもしれない。今回は注文しなったが、ドリンクバーにソフトクリーム・バーも併設されているので、追加料金さえ払えば、これらも堪能できる。ドリンクバーは、大概あるがソフトクリーム・バーはあまり見かけない。この点は、子供たちに大うけとなるツールであろうと思う。
 最後に、冷麺にクッパを1人前ずつ注文し、4人で分けて終了。実に味わいのある内容に感激であった。

 


7年後の東京オリンピック

2013年09月21日 20時13分52秒 | Weblog

 東京で2度目のオリンピックが開催される。本当に待ち遠しいのである。世界最高峰のアスリートたちによって、多くの素晴らしいドラマが築かれること間違いない。あと7年が本当に長い。早くやってこないかと強うく思うのである。
 現在の代々木競技場も大幅に建て替えられて、未来の建物に造り替えられる。選手村もでき、新しい鉄道も敷かれる。リニア新幹線は、JR東海の話ではオリンピックに間に合わないということらしい。
 2020年のオリンピックが東京に決まったということで、次は〈東京五輪ソング〉をどのアーティストが歌うのか?ということに興味が集まっているようだ。
他の評論家からはAKB48、嵐などの国民的アイドルやら、クール・ジャパン的見地からはPerfume、世界に発信力があるということで、きゃりーぱみゅぱみゅ、初音ミクなどが挙げられているということだが、〈サザンオールスターズ〉以外はありえないと思っている。
 なぜそう思うのか? 理由はいくつかある。最大の理由は、オリンピックは世界一のお祭で、そのお祭りにふさわしいのは、まさに“お祭男”ともいうべき桑田佳祐のいるサザンしかありえないということだ。日本には人気者は何組もいるが、ただの人気者ではダメだ。スーパースターでありながらクラスの人気者のような親近感がないと一緒には盛りあがりにくいからだ。その点において、桑田はぴったりだ。あれだけのスーパースターでありながら、目線はいつもファンと同じで、まさにファンの代表者ともいうべき身近さがある。加えて“華”がある。この華がお祭では大切だ。いくら人気があってもアクが強すぎると、賛否両論に分かれてしまう。その意味では、矢沢永吉、長渕剛も人気・実力的には申し分はないが、アンチが多いという点においては、お祭という誰からも好かれるという見地からはいかがなものか?である。その点、桑田及びサザンオールスターズを嫌いだと言う人はほとんどいない。おそらく8割近い人たちは、サザンと言ったら納得するはずだ。
 実力的にも申し分はない。サザンは1978年にデビュー以来、35年間にわたってミュージック・シーンのトップを走り続けている。そして、ここがポイントだが、東京オリンピックが開催される2020年、つまり、7年後も確実にトップに君臨し続けているという確信が持てる、ということである。正直に言って、7年後の2020年に、AKB48、嵐、きゃりーぱみゅぱみゅ、Perfume、初音ミクがミュージック・シーンのトップを維持しているとはとうてい想像できない。その点、サザンは確実に存在しているはずだ。なぜならば、桑田率いるサザンオールスターズは、時代がどんなふうに変わろうとも、いつも時代との距離を等間隔に保っている。つまり、時代という波を上手くとらえて乗ってしまう“サーファー”のような、ポップセンスにあふれているのである。言ってみれば、桑田は〈時代のサーファー〉みたいなアーティストなのだ。これから東京オリンピックまでの7年間、時代がどんなふうに変化しようと、桑田はその時代の波をキャッチして、いつの時代もたくさんの人たちのハートをとらえたヒット曲を生み出し続けることができるに違いない。そんな観点から、2020年〈東京オリンピック〉のテーマソングを歌えるのはサザンオールスターズしかいない、と確信している。


記録

2013年09月21日 19時51分39秒 | Weblog

 記録とは、最高な誉の成果なのであるが、この記録の存在は破られるためにそこに存在していると言っても過言ではない。記録は、常に後進者の目標にされ、この記録を破るために日夜鍛錬されてきているのである。
 楽天のエース田中将大投手(24)が21日、札幌ドームで行われた日本ハム戦に先発登板し、8回で104球を投げ、4安打8奪三振1失点で開幕22連勝&昨年から26連勝と自身が持つ“世界記録”を更新した。チームは7―3で勝ち、2連勝で初のリーグ優勝へマジックを6とした。素晴らしい記録がさらに更新されたのである。田中は、昨年からの戦いで、負け知らずの活躍をしているのである。誰が、田中に敗戦投手の称号を与えるのか、今後が楽しみである。
 また、ヤクルトのバレンティン外野手によって、´世界の王貞治´が持っていたシーズン55本の最多本塁打の記録が塗り替えられた。しかもその後も本塁打を放ち、58本まできている。残り試合からすると、60本塁打到達も可能である。この実にすばらしい記録も、40年以上の歳月を経て達成されたものである。確かに、今シーズンから飛ぶボールに切り替えたことも影響しているが、それでもシーズンでこれほどの本塁打は素晴らしいと言うしかない。
 大記録は、後世によって破られる運命にあるのだ。記録のはかなさでもあるが、その記録が破られる時の醍醐味は、良いものである。


B級グルメ道190 うまさ安さ爆発「赤札屋」

2013年09月19日 23時24分27秒 | Weblog

 今日は、中秋の名月である。要するに「十五夜」なのである。昔は、月を眺め、月の影をうさぎになぞって、うさぎが月の世界で餅つきをしている(実際に、見ようによってはそのような影にも見えないことはない)ということで、すすきに団子をお供えして、月の神様(うさぎさん)にお供えをする習慣があった。現在では、あまりこのような催しはしない。せちがない世の中になったと言えばそれまでだが、確かに月に対する畏怖や尊敬の思いがかなり欠けてきたのは事実。アポロ11号が月面に到達し、月面の映像を見た全世界の人は、荒涼とした月世界を見て、確かにうさぎの住むような世界ではないと確信したことにも影響しているとも言える。かぐや姫伝説など、理由のない世界になってしまった感がある。因みに、宮崎駿が引退してしまったが、次回のジブリ作品は、富田勲監督による「かぐや姫の物語」なのだそうだ。まさに、今日のような日にぴったりの作品なのである。富田勲は、シンセサイザーを駆使した音楽に定評がある。「リボンの騎士」や「ジャングル大帝」などの素晴らしいテーマ曲を手掛けたことでも有名である。次回のジブリ作品に期待したい。
 そんな今日は、中秋の名月だったということも忘れ、先輩他と新橋・烏森神社の狭い飲み屋街にある「赤札屋」にやってきた。
 ここ烏森神社は、随分と言われのある神社のようである。
社伝によれば、天慶3年(940年)、平将門が乱を起こした時、鎮守府将軍藤原秀郷(俵藤太)が武蔵国のある稲荷神社に戦勝を祈願したところ、白狐が現れて白羽の矢を秀郷に与えた。その矢によって速やかに乱を鎮めることができたので、それに感謝してどこかに稲荷神社を創建しようと考えていた所、秀郷の夢に白狐が現れ、神鳥が群がる場所が霊地であるとお告げした。秀郷が現在地である桜田村の森に来た所、お告げの通り烏が群がっていたので、そこに神社を創建したのが当社の始まりであるという。江戸時代の稲荷ブームの際には、初午の稲荷祭の賑わいは《江戸で一二を争うものであった》という(境内案内板における山田將夫宮司の説明、1971年)。新橋には他に日比谷神社があり、大祭は日比谷神社と交互に隔年で行われる。当神社の大神輿は1930年に名人・山本正太郎(通称だし鉄)によって作られた巨大なもの。「だし鉄の最高傑作とも言われている」と境内案内チラシにある。境内に木遣塚あり。また「心願色みくじ」なるものが頒布されている。
 随分と由緒ある神社であることが分かった。しかし、新橋のちょっと入った路地裏にあり、このような霊験あらたかな神社とは思ってもいなかった。そんな神社に守られて、この路地にある店は、木曜日にも限らず随分と活気があった。その中でも、飛びぬけて盛況だったのが、「赤札屋」なのである。この店はとにかく安い。100円で酒が飲める。また、300円台のナポリタンなんかは味が良いうえに、相当なボリュームがあるので、大人2~3人でちょうど良いぐらい。一人で食べるには相当難儀してしまう。味も実に素朴でうまい。焼き鳥、つくね、ゴーヤチャンプル、きくらげと豚肉炒めを頼んだが、芳醇な味わい。酒も、焼酎「いいちこ25度720ml」が2,400円と実にリーズナブル。ここに来ると、ついつい飲みすぎてしまうかもしれない。周りを見渡すと、女性は皆無で、サラリーマン風のおじさんオンリー。実に、おじさんにとって憩いとなり天国となる場所なのである。新橋はおじさんの街、中でもこの烏森の「赤札屋」は、おじさんの超聖地なのである。ここで飲み食いできたことに、感謝なのである!!
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