新型コロナウィルスの蔓延により、緊急事態宣言が2/7期限だったものが、3/7まで一ヶ月の延長を余儀なくされた。実に悲しい事象である。感染拡大に歯止めをかけるため、東京では不要不急の外出制限がなされ、７割のテレワークを強要され、飲食店の２０時以降の店の営業が自粛され、酒類の提供も１９時までに制限されている。本当に物悲しい、苦痛の環境になっているのである。飲食店がそのような制限をされていることもあって、飲食ではない物販店舗も、２０時以降閉店しているところが続出しているのである。なんと恐ろしい事態となっていることか！高齢者等はコロナに感染すると、命の危険があるため蔓延については強制的に防止措置を取る必要があるためであるが、これらは通常の生活に、大きな打撃を与え続けている。本当にやるせない状況なのである。
こんな時はやむなし、自分にとって楽しい、希望の持てる生活に変化させる必要がある。私の場合は、やはり、映画をもう一度見ることである。その時に感動した思いが、映画を見ていると蘇ってくるのである。私は、数年ぶりに、自身が最高傑作と思っている映画『パピヨン』を再度見たのである。
この『パピヨン』は、実に感動する実話なのである。妻殺しで服役することになった、胸に蝶の刺青のある男・パピヨンが無実の罪であるのに、監獄に収監される。自由を渇望するパピヨンは、何度となく監獄の脱走を試みるのであるが、その都度捉えられ、更に過酷な収監をされていく。最後には、孤島に収監されるが、ヤシの実を束ねた簡易浮き輪を作り、それを大海原に投げ込み、自身も海に絶壁から飛び込み、この浮き輪に抱きつき、潮の流れに乗って脱走を図るのである。主演はパピヨン役のスティーブ・マックイーン、共演はドガ役のダスティン・ホフマン。この２大名優が、素晴らしい演技をするのである。この作品は、今だに私の映画鑑賞の中でも、金字塔の作品なのである。
「パピヨンのテーマ Theme from Papillon」ジェリー・ゴールドスミス、Jerry Goldsmith