Movieな空間

映画大好き人間の気ままな空間です!!

最高に盛り上がる「アントニオ猪木酒場」

2008年03月30日 23時46分04秒 | Weblog

 池袋の「アントニオ猪木酒場」に行って来ました。この店は、プロレスラーのアントニオ猪木がプロデュースしただけあって、色んなところに、プロレス・ファンを楽しませる企画が盛り込まれている。先ずは、迎え入れ時に、カウンターのところにある実際に試用していた「ゴング」を鳴らす。「カーーーン」と鐘と共に、従業員が「お客様の入場デーーース」とコールする。まるで、リングのアナウンサーのようである。従業員は、非常に元気はつらつであり、「闘魂」のTシャツに「闘魂」の赤いマフラーをしている。店の入り口には、等身大の「アントニオ猪木フィギュア」でお出迎えもしてくれる。店の中は、リング場のイメージで、鉄柱(ポスト)にロープが張られている。カウンター席は、まさにリング内の状況である。しかも、大型モニターが多く設置されており、アントニオ猪木の過去の対戦ビデオや懐かしいプロレスのビデオが常時流されている。「WWFのタイトル・マッチ戦」がかかれば、興奮は最高潮に達する。「アントニオ猪木VSビル・バックランド戦」が放映されていた。タイガー・ジェット・シンの乱入もあり、無効試合となったいわくつきのタイトル戦である。
 -昭和を舞台にし、“アントニオ猪木”を前面に、常時プロレス映像が放映される活気ある居酒屋です。アントニオ猪木氏やプロレスラーのイメージから、ボリュームのある男性が好むメニューに加え、アントニオ猪木をイメージさせるネーミングのメニューをご提供致します。※たとえば、「燃える闘魂」「1、2、3、ダァー」「元気ですか?」「道」「卍固め」「アントニオスペシャル」など


 また、店内ではアントニオ猪木ミュージアムとし、ここでしか買えないアントニオ猪木ブランドのグッズやお酒など、オフィシャル店ならではの商品をご用意しております。

 昭和の時代、金曜8時にワールドプロレスリングを見ながら食べた夕食「昭和の食卓」の再現―。
  テレビの前でアントニオ猪木に興奮したあの時に猪木酒場でプレイバックし昭和世代で盛り上がる―。
 猪木プロレスは闘いのワンダーランド、猪木酒場は居酒屋のワンダーランド!あの感動をもう一度!!ー

池袋店

 また、メニューがすごい。技の名前が、散りばめられているのです。大型サラダを注文すると、従業員が唱和を依頼しに来る。「げんきですかー!!1,2,3、サラダー!!」と全員で唱和し、みんなが大きく手を振り上げるのです。アントニオ猪木が現役時代(今もそうだが・・・)に、叫んでいた「1,2,3、ダーーー!!」のバージョンなのです。





元気をもらいたい人は、是非、行ってみてはいかがでしょうか!!

                    「道」

この道を行けばどうなるものか、危ぶむなかれ。
危ぶめば道はなし。
踏み出せばその一足が道となり、
その一足が道となる。
迷わず行けよ。行けばわかるさ。
ーアントニオ猪木ー



・アントニオ猪木の映像>>http://jp.youtube.com/watch?v=PEPp-8S5oBU


『バイオハザードⅢ』と『スターダスト』

2008年03月30日 17時58分29秒 | Weblog
 今回の作品は、好対照の2作品。方や、バイオレンス・アクションとオカルト的色彩の作品、もう一つは、メルヘンや御伽の話を題材にしたハートフルな作品と、好対照の作品なのである。
「バイオハザードIII」ミラ・ジョボビッチの華麗なアクションが楽しめる
『バイオハザードIII』ミラ・ジョヴォヴィッチ 単独インタビュー
 『バイオハザードⅢ』(2007年アメリカ制作)は、段々過激さが加わってくるし、ゾンビたちを撃退するアクションが凄まじいものになってきている。同名のゲームを実写映画化した大人気シリーズ第3弾。前作で描かれた衝撃のラストから8年、孤独な戦いを続けるアリスの過酷な運命を描く。シリーズを通してヒロインのアリスにふんし、キレのいいアクションを披露するのは、女性アクションスターの代名詞とも言われるミラ・ジョヴォヴィッチ。メキシコでの撮影で、映像は迫力満点。砂漠の中に作られ研究所、その周りには、何千というゾンビが集結している。この研究所では、アリスの血液から血清を改良して、ゾンビたちを従順にし、労働力等に活用する事まで目的に開発を進めている。そして、アリスのクローンをゾンビたちと戦わせる事によって、クローンの活用をも考えている。しかし、本物のアリスは、自分の内に秘めた強大な能力に気づき始める。一方、アリス本人にも、衛星からの監視の目が光る。
【ストーリー】
あの惨劇から8年…。感染は全世界へ広がり、地上は砂漠と化していた。ラクーンシティの生存者たちはアラスカを目指し、ネバダ州の砂漠を横断していた。全ての元凶であるアンブレラ社の陰謀に向かって闘い続けるアリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)は、離ればなれになっていたカルロス(オデッド・フェール)と生存者一団に遭遇、遂に命を賭けたラスト・バトルを迎える! アンブレラ社が企てた“アリス計画”、そして驚異的なパワーに目覚めたアリスの本当の正体が今、明かされる…。

 ゾンビたちとの死闘は、凄まじいもので、その映像は迫力満点。ゾンビは、貪欲なまでの肉食の化け物と化し、生きた新鮮な人間の肉を目指して群がってくる。ピストル、、ライフル、機関銃で次から次へと撃ち殺すのだが、それ以上の数のゾンビが波状に襲い掛かってくる。次々と仲間がゾンビの餌食になっていく。アリスは、ゾンビの輪の中に爆薬を積んだ車で突っ込むカルロスの死闘によって、アンブレラ社研究所の中に潜入することが出来た。そして、強大なゾンビ化に突然変異したチーフ研究者と、壮絶な死闘を繰り広げる事になる。しかし、変異した強大なゾンビの前に、命の危険が・・・。その窮地を救ったのは、アリスのクローンだったのです。このシリーズは、まだ、続編が作成されるのかも。アリスのクローンたちと協力し、アンブレラ社の壊滅のための戦いが始まるのだろう!!


「スターダスト」ニール・ゲイマンの今後を占う上で重要な一作
 『スターダスト』(2007年アメリカ制作)は、青年とスターダストの女性との、永久にして、純粋な愛の形態を見事に映像化した作品。ニール・ゲイマンのベストセラー・グラフィックノベルを映画化したファンタジー超大作である。越えてはならない壁(ウォール)の向こうに落ちた流れ星を探すため、壁の外に広がる魔法の国を旅する青年の冒険を描く。監督は『レイヤー・ケーキ』のマシュー・ヴォーン。主人公の青年を『カサノバ』のチャーリー・コックスが、美女に姿を変えた流れ星を『ロミオとジュリエット』のクレア・デインズが演じる。ミシェル・ファイファー、ロバート・デ・ニーロら豪華俳優陣が演じるユニークなキャラクターが見どころ。
【ストーリー】
 ウォール村に住む青年トリスタンは、村一番の美女ヴィクトリアに恋をした。だが彼女には恋人がいる。ある夜、なんとかヴィクトリアを外に誘い出すものの、彼女は心を許してくれない。その時、流れ星が現れ、それを見たトリスタンは、落ちた星を愛の証としてプレゼントすると約束する…。かくして落ちた場所に到着したトリスタンだが、そこには一人の美しい女性が。何と流れ星は、美女に姿を変えたていたのだった!同じ頃、魔女の3姉妹も流れ星を見て大喜び。永遠の若さをもたらす流れ星を400年間も待ち続けていたのだ。魔法のお告げが示す場所へと急ぐ魔女。流れ星が落ちてきたのには理由があった。ストームホールド王が息を引き取る瞬間、後継者の証であるルビーのネックレスが夜空へ舞い上がり、遥かな空間できらめく星を弾き飛ばしたのだ。それは、王位継承を狙う3人の王子による、ルビー争奪戦の幕開けを意味していた…。
 豪華俳優陣が、ユニークなキャラクターを演じるファンタジー超大作。主役のトリスタンを演じるのは、売り出し中の俳優チャーリー・コックス。頼りない田舎の青年が、壮大な冒険を通してセクシーでカッコいい男になる変身ぶりは楽しみのひとつ。地に落ちた流れ星という特異な役を演じたクレア・デインズ、何としても若さを取り戻したい邪悪な魔女にミシェル・ファイファー、そして茶目っ気たっぷりの空飛ぶ海賊に扮したロバート・デ・ニーロと、共演陣もファンタジー世界の住人を楽しそうにイキイキと演じている。随所に施されたシニカルな笑いが、ファンタジーに大人向けのスパイスをプラス。また壮大な物語を128分に圧縮してあるので、ストーリーと場面展開が早く、飽きさせない。

 王となるためなら、兄弟さえも毒殺等で抹殺していく後継者たち。死んでいくと、あの世に行く事もできず、亡霊として、王に誰がなるのかを見守るしかない。この亡霊たちの会話が何とも面白い。次々と、色んな策略で殺される後継者たちは、死と同時に亡霊となり、この亡霊たちの集まりに仲間いりし、会話に加わっていくところが、面白い。さっきまで、死闘を繰り広げていたのに、死んだとたんに、亡霊となって、後継者レースの井戸端会議に加わる。なんとも、面白い構成なのです。また、3魔女との対決も凄まじい映像。トリスタンは、この3魔女を退治し、流れ星の女性を守れるのか・・?デニーロは、空飛ぶ海賊の大将を演じる。また、この大将がオカマであるとこも、ユニークさを増幅させている。

死刑制度の是非『ライフ・オブ・デビット・ゲイル』

2008年03月29日 22時55分14秒 | Weblog

 死刑制度は、本当にあるべきなのか?人間が人間の是非を裁いて、死を宣告する死刑制度の存在意義はあるのか?を本当に考えさせられる映画がある。それは、『ライフ・オブ・デビット・ゲイル』(「デビット・ゲイルの生き様」、2003年アメリカ制作)である。この映画では、優秀な大学教授であるデビット・ゲイルが、ふとしたきっかけで、死刑廃止の活動ジャーナリスト(彼女は白血病を患っている)と関係を結ぶことに、そして、その時の精液が、殺人容疑の決め手となるという内容なのだが、結局は、この顛末を、デビット・ゲイルは、知った上で、法の裁きである「死刑」を受刑することになる。それを必死で食い止めようとするのが、あの「タイタニック」でヒロインをデカプリオの対役として演じたケイト・ウィンスレットが扮するエリザベス・ベッツィー・ブルームなのです。彼女は、雑誌記者であるのですが、死刑直前のゲイルのインタビューを敢行するために、2時間の3回刑務所での面会を許されて、雑誌に記事を掲載する役目だったのですが、ゲイルの話を聞いている内に、このゲイルは、殺人犯ではなく、冤罪である事を強く確信するのです。必死に情報を収集し、冤罪を晴らすべく活動するのですが、証拠となるビデオテープの入手も、死刑執行の僅か前であることで、無実でありながら、ゲイルの死刑は執行されてしまうのです。しかも、この事件は、死刑廃止論者による陰謀が仕掛けられていたのです。無実の人間に極刑を行うことが、本当に許されるのか?その事を検討する意義の映画作品なのです。若かりし頃、私も刑事法を専攻し、「安楽死」の意義と法の解釈を論文に書きました。死刑もその時に、検証した事例でもあったので、この作品の意義に非常な感銘を受けております。人を裁くことの意味、被害者の報復感への配慮、再発防止の抑制等意味は色々あるのですが、それらが、本当に機能しているのか?は分かりません。しかも、人間が人間を裁く事の是非論にも波及してしまうのです。本当に、深く考えさせられる映画作品であります。ジャンルとしては、「羊たちの沈黙」と同様、社会派サスペンス作品に入るのでしょうね!!
画像
 
【解説】
 この『ライフ・オブ・デビット・ゲイル』は死刑制度の是非をテ-マとした硬派の社会派ドラマとして評判の高かったもの。主演は、2000年の『アメリカン・ビュ-ティ-』でアカデミ-主演男優賞を獲得した他、『評決のとき』(96年)、『L.A.コンフィデンシャル』(97年)、『交渉人』(99年)、『シッピング・ニュ-ス』(01年)など、多数の作品でおなじみの大俳優ケビン・スペイシ-。そして、あの『タイタニック』(97年)でアカデミ-主演女優賞にノミネ-トされ、最近は『クイルズ』(00年)、『エニグマ』(01年)等で活躍しているケイト・ウィンスレットがそのお相手。この演技派の2人が、英国生まれの異色監督アラン・パ-カ-の下で、死刑制度の是非という社会的テ-マを真正面に据えた作品である。
【ストーリー】
<死刑制度の現状>
 以下、パンフレットの引用による死刑制度の現状の報告。
 2003年4月現在、死刑を廃止している国は112ヶ国。死刑制度のある国は、アメリカ、日本を含め83ヶ国とのこと。アメリカでは、1967年から10年あまり、死刑制度の是非が裁判で争われ、この間は一度も執行されなかった。そして1972年、アメリカの最高裁は死刑は「残酷で異常な刑罰」として憲法違反との判断を下した。しかし、1976年には最高裁が判断を覆し、死刑は38州で復活したとのこと。そして、2002年までにアメリカでは807件の死刑が執行され、その3分の1はこの映画の舞台となっているテキサス州で行われたとのことだ。
 なお、アメリカの現大統領のブッシュ氏は元テキサス州知事だが、その在任中に死刑執行に最多の署名をしたとのことだ。さらに、この作品の監督のアラン・パ-カ-は、死刑反対の立場をとっているとのこと。

<女性記者の御指名>
 女性記者ビッツィ-(ケイト・ウィンスレット)は、死刑が確定したデビッド・ゲイル(ケビン・スペイシ-)から名指しの指名を受けた。そして、死刑執行直前の3日間に、1日2時間ゲイルの話を聞き、手記をまとめるように依頼された。その報酬はなんと50万ドル。なぜ自分が指名されたのかもわからないままビッツィ-はこれを受けたが、ボスは助手としてザック(ガブリエル・マン)を同行することを命じた。「単独取材」が信条のビッツィ-はこれに異を唱えたが、結果的には、ザックの応援は大きな支えとなった。
 ビッツィ-は直ちにゲイルが収監されている刑務所に赴き、ゲイルの話を聞き始めた。そして、そこには驚くべき真実が・・・。

<主人公は大学教授>
 主人公ゲイルは、大学で哲学を教えている教授で、死刑廃止論者。結構人気のある講義をしているし、死刑制度の是非についてテレビに出演し、州知事と激論を闘わせるほどの理論派。しかし、ちょっと自信過剰気味、また、感情に動かされ気味なところが気になるところ・・・。そんなゲイルは、単純に仕掛けられた女子学生の罠に陥り、レイプ犯に。「誘惑された・・・」と言っても、そんな弁解が通るような職場じゃないことは本人が一番わかっているはず。ちょっとガ-ドが甘すぎる・・・。
 女子学生の告訴は取り下げられたものの、いったん貼られた「レイプ魔」というレッテルはついて回り、遂に大学をやめる羽目に。そこに妻との不和。もっとも、これはもともと妻の不倫が原因だったが、レイプ魔とされた今、ゲイルはこれに対抗できない。愛する息子も妻に奪われ、妻はマドリ-ドの男のところへ飛んでいった。こんな踏んだり蹴ったりの中、ゲイルは酒に溺れていった・・・。

<同僚のコンスタンス>
 こんなゲイルを支え、見守ったのは大学の同僚のコンスタンス(ロ-ラ・リニ-)。死刑廃止論者であり、かつ、熱心な運動家である彼女は、ゲイルをその運動に誘った。コンスタンスに支えられながら、ゲイルは断酒会に通い、死刑廃止運動に入っていくが、「レイプ犯」のレッテルを貼られたゲイルの存在は、運動団体にとってもマイナス。ある日、直接そんな声を聞かされたゲイルは再び絶望し、荒れ狂った。その翌朝、ゲイルはコンスタンスが白血病であり、余命いくばくもないことを知った。2人の語らいの中、2人は・・・。

<コンスタンス殺人事件>
 ゲイルが起訴され、殺人罪となったのは、コンスタンス殺人事件。後ろ手に手錠をかけられ、その鍵を飲み込まされた上、裸で殺されたコンスタンスの体内にはゲイルの精液が。そして、顔にかぶせられたポリ袋にはゲイルの指紋が。これでは、ゲイルが犯人とされるのは当然だ。しかし、殺人現場にはなぜか「三脚」が置かれていた・・・。

 当初、ゲイルの有罪を当然のことと考えていたビッツィ-の頭には、刑務所内でのゲイルからの「聞き取り」の中で数々の疑問点が浮かんできた。そして、自分たちにつきまとっている謎の車とそれを運転するカ-ボ-イ風の男も不気味。さらには、ビッツィ-とザックが宿泊していたモ-テルの部屋には誰かが密かに侵入し、コンスタンス殺害の様子を記録した生々しいビデオテ-プが置かれていた。これは一体何を意味するのか・・・?

<難しい謎解きスリラ->
 物語は、1日目、2日目、3日目、そして死刑執行の日の4日目と、着実に進行しながら、他方、回想シ-ンの中でうまくスト-リ-をつないでいる。ビッツィ-によるゲイルからの聞き取りの中で、ゲイルの大学での講義やパ-ティ-の様子、そして女子学生へのレイプ、妻との離婚騒動、コンスタンスとのつながり等たくさんの場面がスクリ-ン上で展開される。しかし、なぜコンスタンスが殺されたのか?あるいは、なぜゲイルがコンスタンスを殺したのか?これについての謎は一向に解けそうにない。 そんな中、死刑執行の4日目になって、ビッツィ-はビデオの中のコンスタンスの動きに不自然な点があることに気がついた。そして、自ら口にテ-プを巻き、ポリ袋をかぶり、後ろ手に手錠をかけるという命がけの「実験」をしたビッツィ-は、「コンスタンスは殺されたのではなく、自殺だったのだ!」と気づく。しかし、なぜ・・・?

<緊張感のあるラスト数分の展開>
 ゲイルの死刑執行は4日目の午後6時12分。プラカ-ドを掲げた多くの死刑賛成派と反対派の運動団体が対峙する中、ゲイルの死刑が執行されたことが告げられた。しかし、その直後、ビッツィ-が謎のカ-ボ-イ男から奪ったもう1つのビデオテ-プから、コンスタンスは殺されたのではなく、自殺だったことが判明した。
 すると、ゲイルの殺人罪は冤罪・・・?ゲイルの死刑は間違い・・・?しかし、ゲイルは既に死亡・・・!まさに、死刑制度の是非論をめぐる最も本質的な論点が現実問題として浮上してきたわけだ。懸命に弁明する州知事。しかし・・・。


春は、すべての始りなのです!!

2008年03月29日 00時38分55秒 | Weblog

 桜が満開のこの時期は、本当に「春」の到来の時期なのです。この時期は、すべてが息吹を持って、呼吸し、花開く時期なのでしょうね。人性の最高の時期ですし、すべての出発、ないしは再スタートの時期ですね。国の花「桜」は、この時期の象徴です。通常、葉っぱが出て、その後、花を咲かせる植物が多い中、それに逆行するかのように、「桜」は、淡い花を先ず咲かせ、花が散る頃に葉が息吹く植物なのです。アメリカの首都ワシントンに寄贈した桜も、今が満開なのかもしれませんね。桜の花は、日本人を象徴していると言ってもいいでしょう。あの淡いピンクの桜は、日本人の精神「控えめで、目立たない。礼節を重んじる色」という、まさしく、日本的な花なのです。
 今日から、プロ野球が開幕しました。それぞれの選手の思いは、いかばかりか、そんな思いが充満していますね。野球は、今の時代にはそぐわないスポーツなのかもしれませんが、まだまだ、応援していきたいと思います。東京に住んでいますし、幼少の頃からの流れで、圧倒的な「巨人ファン」なのですが、最近、野球への関心が、大部なえてきました。色んなスポーツが、脚光を浴びてきたからでしょうかね。サッカー、バレーボール、卓球、バトミントン、水泳、フィギュアスケート、柔道、レスリング等、スポーツ中継は、多くなりました。これまでの、単品のスポーツ放映は、少なくなりましたものね。
 映画も、新作がめじろ押しです。どんな映画を観ていくのがいいのか、本当に迷ってしまいますね。純愛もの、ハードボイルド、スペクタクル等ジャンルは多く、好みによって、色んな観方ができます。「魔法にかけられて」「ジャンパー」「ライラの冒険」「バンテージポイント」「明日への遺言」「クロサギ」「ノーカントリー」「ラスト、コーション」「歓喜の歌」「犬と私の10の約束」「ポストマン」・・・・・。
ライラの冒険 黄金の羅針盤魔法にかけられて
犬と私の10の約束映画 クロサギ
ジャンパーバンテージ・ポイント
「ポストマン」写真ノーカントリー


何度観ても泣ける!『サッド・ムービー』

2008年03月26日 00時04分22秒 | Weblog

 この『サッド・ムービー』(Sad Movie、2005年韓国制作)は、何度観ても泣ける映画ですね。初めて観たのが、「トーキョーシネマショー」でした。あれから3年が経とうとしていますが、この映画は観るたびに、新たな思いによって、泣けて来てしまう映画作品ですね。悲しい愛の終局「別れ」を、4つの物語が同時並行に進行していき、最後に同時にその終焉を迎えます。「愛」とは、立体の究極の形が「球形」であるように、精神の世界での完璧な形であると信じています。なのに、何でこんなに脆いのか?「愛」という究極の形態が、崩壊する事など信じられないのですが、こんな事は当たり前の事のように起こっています。宇宙の「完成された形態=cosmos」であり、その前段階の混沌とした状況chaosとは違うはずなのですが、そうではないのでしょうか??
 消防士とニュース番組の手話キャスターとして働く女性、聴覚障害者の女性とその彼女がアルバイトをする遊園地に毎日やって来る似顔絵描きの青年、3年間無職の生活を続ける青年とスーパーのレジのパートタイマーの女性、キャリア・ウーマンとして働く母親とその息子という4組のカップルが織り成す様々な別れのスタイルを描いている。
 『私の頭の中の消しゴム』で日本でも人気俳優となったチョン・ウソン、『猟奇的な彼女』『僕の、世界の中心は、君だ』などで人気を博するチャ・テヒョン、『アメノナカノ青空』、「ごめん、愛してる」で一躍人気者となったイム・スジョン、、『甘い人生』のシン・ミナ、『ビッグ・スウィンドル!』のヨム・ジョンア、『ラブストーリー』のイ・ギウなど、今の韓国映画界を代表する俳優たちが一堂に会しているのがまずは大きな見どころ。“出会い”を描くのがラブストーリーの定石だが、テーマを“別れ”に特化したそれとして新鮮味を感じる。


 ①話:消防士は、火の中に・・。そして、同僚から示されたのは、1本のビデオテープと彼の遺品である婚約指輪と二人のキスシーンを撮られた写真。ビデオテープを見てみると、炎の中で防犯ビデオのカメラに向かって最後に彼女に手話で語りかけるシーンが映し出されたいた。「私はあなたを愛しています」。これが最初にして最後となる「プロポーズ」となった。その手話は、彼女が彼に教えて、唯一彼がマスターした手話だったのです。
終わった恋に気付けないダメ男 : ハソク チャ・テヒョン
 ②話:3年間無職で、スーパーのレジ係の彼女に愛想をつかされた彼は、仕事として、「別れさせ屋」を始める。分かれたい人に代わって、その人の言葉を代弁するのでした。最後には、雨の中、自分の代弁を依頼し、スーパーのガラス越しに本人の思いを伝えるのです。「彼は、好きな人が出来て、分かれたいそうです・・・・。あなたの幸せを祈っています」。もちろん、彼女などはいない。

 ③話:しゃべれない女の子が、同じ遊園地で似顔絵を描く絵描き青年に恋をした。しかし、彼女はキャラクター人形の気ぐるみを着ての仕事なので、自分のことを知ってもらえない。そこで、ある時、思い切って告白する。しかし、彼は留学のため旅立ってしまうのである。

 ④話:キャリアウーマンとして活発に働く母親との交流が無く、いつも孤独な息子。しかし、彼女はガンに侵され、入院することになってしまう。しかし、息子にとっては、これまで何の交流も無かった母親と、毎日お見舞いで会えるのだ。この上ない幸せを感じる息子。しかし、最愛の母親との別れは、すぐそこに来ていたのだ。これまで母親の顔を描けなかった息子が、「別れさせ屋」に託した絵は、大きな瞳で笑っているおかあさんだった。「これまでお母さんの顔をかけなかった。お母さんが綺麗過ぎたから・・・。」母親は別れさせ屋に、息子への再伝言を依頼する。「お母さんを綺麗に書いてくれて、どうもありがとう」。この言葉を最後に、静かに息を引き取った。

 別れとは、非常に辛い事だし、最愛の人との別れは、痛烈なのだろうと思う。それが、この4つの話で展開されることに・・・。「別れのオムニバス」は大変辛い。でも、純真に愛にひたむきだったことによる終焉は、どれも美しい。

・「サッド・ムービー」公式サイト>> http://www.sadmovie.jp/

 


大自然との共存『狩人と犬ー最後の旅ー』

2008年03月25日 13時34分06秒 | Weblog
 大自然との共存を通して、人間の生きる意味を映像化した素晴らしい映画作品『狩人と犬ー最後の旅ー』(2004年フランス・カナダ・ドイツ制作)を観た。「皇帝ペンギン」「ディープ・ブルー」等自然界にカメラを向け、大自然の様相を映像化した作品を観てきたが、この「狩人と犬」は、そこに人間との拘わりを描いていることに凄さと素晴らしさがある。昔ながらの罠猟を通じて、毛皮を売っての生計を立てる狩人ノーマンの実際の生活を映像化した作品。バックに広がる大自然、動物たちの営み、愛犬(ヒマラヤン・ハスキー犬)の交通事故死、妻・ネブラスカとの生き様等どれをとっても感動の映像に驚きと熱いものが込み上げてくる。その日の生活に必要なものを捕るだけの生き方、それに比べ、森林伐採等人類のやっている事が、自然破壊の背徳である事が映像の随所に感じられる。人間は、自然との共存が必要なのである。流れるナレーションや感動の歌に、心洗われる感じを受ける。しかし、自然である事は、これ程美しいものなのか!!改めて、自然への畏怖と尊敬の念を覚える。

画像
【解説】
 半世紀に渡ってロッキー山脈で罠猟を続けてきたノーマン・ウィンター。彼はネイティブ・アメリカンの妻ネブラスカと7頭の犬ぞり犬と共に、人里離れた大自然の中で暮らしている。ノーマンとネブラスカは猟を通じて生態系を維持し、自然を守る猟師の仕事に誇りを持っている。そして何よりも、ほぼ自給自足の自由な暮らしと自然を愛していた。しかし森林の伐採によって、年々動物は減少。山を降りることを考え始めた2人に、リーダー犬の死が追い討ちをかける。
 ロッキー山脈最後のトラッパー(罠猟師)、ノーマン・ウィンターが本人役を演じるドラマ。とはいえ彼の仕事ぶりや日常、自然の美しさを丁寧に捉えた作品になっており、ほとんどドキュメンタリーを見る感覚だ。薄氷の割れ目に犬ぞりごと落ちるエピソードも、彼の実体験の再現。リアリティのある物語、本人だからこそ説得力のある台詞など、自然と寄りそって生きる人間の姿を等身大で見せてくれる。ニコラス・ヴァニエ監督自身も、わずか20歳でラッブランド大平原の徒歩横断を成功させるなど、数々の偉業を成し遂げたフランスの著名な冒険家。それだけに自然と人間の関係性描写に哲学的な深みがあり、考えさせられる。相棒として大活躍する犬たちも素晴らしく、犬好きは必見だ。

・ノーマン・ウィンターはカナダの北極圏、ユーコンの大自然の真っ直中に住む狩人だ。すでにかなりの高齢だが、夏はカヌーで川を下り、冬はスノーモービルではなく犬ぞりで移動しながら、伝統的な狩猟を糧に生活している。本作は自らも高名な冒険家であるニコラス・ヴァニエ監督が、“最後の狩人”と呼ばれる男の生き様を綴ったネイチャー・ロマンというべき作品だ。純粋なドキュメンタリーではなく、犬ぞりを引くシベリアン・ハスキーとの交流をドラマ仕立てで盛り込み、文明社会と決別したノーマンの孤高を浮き彫りにしている。森林の伐採による野生動物の減少という環境問題も提起されているが、基本的には堅苦しい映画ではない。四季折々のユーコンの風景は圧倒的な美しさで、先住民の奥さんとの同居生活にはほんわかとしたムードが漂い、友人と旧交を温めるヒトコマには寂寥感が滲む。それに何より犬の表情や仕草が豊かで可愛らしく、そんじょそこらの俳優には敵わない年輪が刻まれたノーマンの顔が味わい深い。少々あざといドラマのパートよりも感動的な瞬間を幾つも発見できる。(高橋諭治) (PREMIERE)
kariudo.jpg・「狩人と犬ー最後の旅」公式サイト>>http://www.kariudo.jp/
・映像トレーラー>>http://www.apple.com/jp/quicktime/trailers/gaga/kariudo/

素晴らしい空中撮影『ナイト・オブ・ザ・スカイ』

2008年03月25日 02時58分23秒 | Weblog
 フランス版「TOP GUN」と言える映画作品が、『ナイト・オブ・ザ・スカイ』(2005年フランス制作)である。この映画は、さすがに、フランス空軍の全面協力で撮影されただけあって、CGやVFXでの映像に見飽きたファンにとっては、たまらない空中撮影シーンの連続である。雲の中、水滴のカメラレンズへの付着模様、ミラージュ戦闘機同士の空中戦等、見せ場が多い映像作品である。

【解説】
 イギリスの航空ショーに参加していたフランスの主力戦闘機ミラージュ2000がショーの最中に忽然と消息を絶つ。この非常事態に対応したのは、仏空軍のマルシェリ大尉とヴァロワ大尉。二人は旅客機の影でレーダーから逃れるミラージュを発見。たちまち三機のミラージュによる壮絶なドッグファイトが始まるが、油断したヴァロワが敵機の照準にロックオンされる。司令部から追撃中止命令が下る中、マルシェリはとっさの判断で敵機を撃墜。責任を問われた二人は軍籍を剥奪されてしまう。だが事件の裏には国家を揺るがす陰謀が潜んでいた。

『TAXi』のジェラール・ピレス監督最新作。迫真のカー・アクションで世界を熱狂させた前作に続き、今作では大空を縦横無尽に疾駆するスカイ・アクションに挑戦。徹底的に実写の魅力にこだわったフライトシーンは、仏空軍の全面協力の下、本物の戦闘機ミラージュ2000の翼下に遠隔操作キャメラを何台も搭載して撮影。スピード、臨場感はもちろん、千々に流れる雲や空気の震えなど、空の質感をダイナミックにとらえた映像は感動的、CGに慣れた観客の度肝を抜くだろう。主演は『ピアニスト』でカンヌ映画祭男優賞に輝いたブノワ・マジメル。近年はフレンチ・アクションの立役者へとイメチェンしつつあるが、そのたたずまいには文芸映画仕込みの気品が漂う。ハリウッドのマッチョな主人公とは異なるアンニュイなヒーロー像にも注目して欲しい。


動物と人間の友情

2008年03月24日 23時56分57秒 | Weblog

 動物と人間の友情物語は多いが、本日は、特に感動的な番組を見た。日本テレビ「1億3000万人が泣ける 奇跡をくれた動物たち」(19:00~21:00)である。6つの話を、この番組の中で紹介する。最も感動したのは、あの2001年9月11日に発生した「アメリカ同時多発テロ」の中で起きた奇跡。マイケルは、目が不自由なため、盲導犬ロゼル(ゴールデンレトリバー犬)を常に出勤先に連れて行かねばならなかった。その出勤場所は、ワールド・トレードセンター78Fにある。テロ発生の同日にも、盲導犬ロゼルをつれていた。事件発生時、何が起こったか分からない中、急いでロゼルに避難の指示をした。盲導犬ロゼルは、危険を察知し、ご主人であるマイケルを連れ、エレベーターへ。しかし、航空機がビルに激突して炎上している上層階の影響で、使用は出来ない状況。やむなく、階段で降下を決意。78Fから1Fまでは、2000段以上の階段を下りなければならない。しかも、その上、マイケルは目が不自由なのでる。煙が立ち込めてくる中、ロゼルは動物の感で、危険が間近に迫っていることを感じ取り、マイケルを大急ぎで階下へ誘導する。半ば強引に。ジェット燃料の臭気が、呼吸を麻痺させる中、必死に1Fへ。途中、階段ですれ違った消防隊がいた。立派に誘導させている盲導犬の頭をなぜた。通常、盲導犬は、他人に触られる事を嫌う訓練を受けているのだが、このときは例外だったようだ。この消防士たちは、階上に上がっていき、2度と戻らぬ人となった。このことを、ロゼルは、知っていたのかもしれない。1Fにたどり着くと、ビルの外は、色んなものが落下しており、大変危険な状況である。ロビーに止まり、外に出ないように叫んでいる誘導員にかまうことなく、盲導犬ロゼルは、マイケルを一刻も早く外に連れ出そうと、強引に引っ張るのである。「何故なんだ!!」。マイケルの叫びを耳ともせず、強引に外へ、そして、ビルから離れた場所へ。その数分後、数千名の命と共に、ワールド・トレードセンターは、崩壊していくのであった。数分脱出が遅れたら、マイケルやロゼルの命も同様になっていたはず。何と凄い犬なのだろう!!
 その他に、重度の障害を脳に持つドイツの少女とイルカの友情により、感情を取り戻す話、馬術で有名になった名馬が盲目となり、ある女子高生との交流で、かつての名馬が、再び馬術競技に参加するまでに精神を回復していく話や北海道・東山動物園でのゴリラと飼育員の友情物語等、感動的な話が続く。
 動物と人間の交流や友情は、古くから伝承されてきた。忠犬ハチ公なんかもその1例である。ドラマでも「わんぱくフリッパー」は、イルカと少年の友情物語、「名犬ラッシー」は、コリー犬と少年たちの友情物語、スターリング・ノース原作の「あらいぐま・ラスカル」(アニメ)(原作は、「はるかなる我がラスカル」)等多くの作品がある。実に心温まる話であるし、動物は、人間の語り掛けや感情を理解しているのかも知れない。


楽しみな「ロッキー」シリーズ<NO.2>

2008年03月23日 22時50分10秒 | Weblog
>>>>NO.1からの続き

4.「ロッキー4-炎の友情ー」(1985年)
ロッキー4
【解説】
宿敵であり親友であるファイター、アポロを絶命させたソ連の殺人マシーンドラゴに挑戦するロッキーの雄姿を描く。製作はアーウィン・ウィンクラー、ロバート・チャートフ、エグゼクティヴ・プロデューサーはジェイムズ・D・ブルベイカーとアーサー・コバニアン。監督・脚本・主演は「ロッキー3」のシルヴェスター・スタローン、撮影はビル・バトラー、音楽はヴィンス・ディコーラが担当。共演はタリア・シャイア、バート・ヤングなど。

【ストーリー】
かつて、2度にわたり壮絶なヘビー級タイトルマッチを演じたロッキー・バルボア(シルヴェスター・スタローン)とアポロ・クリード(カール・ウェザーズ)は、リングの上では宿敵だったが、今では固い友情で結ばれていた。妻のエイドリアン(タリア・シャイア)とも結婚9年日を迎え、一粒種のロッキー・ジュニア(ロッキー・クラコフ)と幸せな日々を過ごしているロッキー。義兄のポーリー(バート・ヤング)の誕生日に、身のまわりの世話までできるロボットを贈るほど、その生活ぶりは豊かだった。一方、ソ連のアマチュア・ヘビー級ヂャンピオン、ドラゴ(ドルフ・ラングレン)が渡米したとのニュースをTVで知ったアポロは、ドラゴがロッキーと闘いたがっているのを知ると、ロッキーを訪れ、かわって自分を試合に出させてほしいと懇願する。ドラゴとアポロのエキシビジョン・マッチが決まった。ラスヴェガス、MGMホテルの特設リングで米ソ両大国の試合が盛大に行なわれた。妻ルドミラ(ブリジット・ニールセン)やコーチらのもとで最新鋭科学の粋を駆使したトレーニングを積んだ巨大な肉体をもつドラゴは、アポロを打ちのめし、アポロはリング上で絶命した。血に染まったアポロを抱きながら、ロッキーは復讐の炎に燃えた。12月25日のクリスマスにモスクワでドラゴとロッキーの試合が行なわれることになった。自殺行為だと猛反対するエイドリアンをなだめると、ロッキーはシベリアの田舎町にわたった。科学的トレーリングを積むドラゴに対して見渡す限りの雪原で自然に挑戦するかのように、走り、木を切り、荷車を引くロッキー。かつてないほどのトレーニングを積んだ後、ドラゴの待つモスクワへと向かうロッキー。米ソのみならず、全世界が注目する超満員の試合会場にはソ連の政府最高首脳陣の姿も見える。会場に入ったロッキーに、大観衆は敵意のブーイングをなげかけた。四面楚歌のリソグで、いよいよドラゴを迎えるロッキー。意外なほどのロッキーのねばりで熱戦に次ぐ熱戦が続き、観衆はいつしか、ロッキーの不屈の闘士に賛同し、ロッキーに惜しみない拍手を送った。そして、遂に最終ラウンドでロッキーはドラゴを倒すのだった。

5.「ロッキー5-最後のドラマー」(1990年)
ロッキー5 最後のドラマ
【解説】
ボクシングに挑む1人の男の愛と闘いを通して、サクセス・ストーリーを描いてきたシリーズの第5作にして完結篇。エグゼクティヴ・プロデューサーはマイケル・S・グリック、製作はロバート・チャートフ、アーウィン・ウィンクラー、「ベスト・キッド3 最後の挑戦」のジョン・G・アヴィルドセンが第1作に続き監督を担当、シルベスター・スタローンが脚本・主演を兼ね、撮影はスティーヴン・ポスター、音楽はビル・コンティ。出演はほかにタリア・シャイアら。

【ストーリー】
強敵ドラゴを倒しソ連から凱旋したロッキー。しかしそんな彼を連戦の結果による脳障害が襲う。医者の忠告により引退を決意したロッキーだが、義兄のポーリー(バート・ヤング)の口添えによる会計士の不正により思わぬ破産にまで追い込まれ、生まれ故郷のフィラディルフィアに戻った彼を慰めるものといったら妻のエイドリアン(タリア・シャイア)や息子との生活だけだった。そんなある日、かつてのマネージャーである亡きミッキーの残したジムでトレーナーとして働くロッキーのもとに若いボクサー、トミーマシーンガン(トミー・モリソン)が訪ねてくる。彼に昔の自分の姿を見たロッキーはそこに第2の人生を賭けてみようと決意、2人は厳しいトレーニングを開始する。しかし、そこへ怪しげなプロモーター、ジョージ・ワシントン・デューク(リチャード・ガント)からロッキーに再びリングに立たないかという誘いが。エイドリアンの猛反対もあって相手にしないロッキーに業を煮やしたデュークは一計を案じ、金の力にものをいわせてガンにロッキーを裏切るよう仕向ける。悪辣なデュー樗クのやり口に怒りを燃やすロッキーだが、その頃デュークはロッキーとガンの試合を仕組んでいた。しかしロッキーにとって再びリングに上がることは死と隣合わせの危険を意味していた。ガンはついにチャンピオン戦でタイトルをものにする。勝利のあとのインタビューで恩師として出た名はロッキーではなくデュークだった。そして家でささやかなクリスマス・パーティーを開いたロッキーの前に、今や別人のように変わったガンが現れた。挑発されたロッキーはついに今までの怒りを爆発させ、路上で、ガンと戦うことに。あたりはいつしか多くの人々が集まり、ロッキーを応援していた。しまいにはテレビカメラまで駆けつけた中、ロッキーはガンに最後のパンチをくらわすのだった。

6.「ロッキー・ザ・ファイナル」(2007年)
ロッキー・ザ・ファイナル
【解説・ストーリー】
かつてボクシング界の栄光の階段を昇りつめた男・ロッキー。しかし今では愛する妻に先立たれ、息子は家を飛び出し、孤独とともに日々を過ごしていた。そんな中、かつての馴染みのバーに立ち寄ったロッキーは、マリーというシングルマザーと出会う。その後彼は、心の喪失感をぬぐうために、再びボクシングを始めることを決意するのだったが…。

『ロッキー5/最後のドラマ』から16年の時を経て制作された、ロッキーシリーズの完結編。最愛の妻エイドリアンを失い孤独と悲しみの中で暮らすロッキーが、再びボクシングにチャレンジする姿を描く。監督・脚本・主演を務めるのはもちろんシルベスター・スタローン。すでに還暦を迎えている彼だが、鋼の肉体はまだまだ健在。ラストのファイトシーンで繰り出すパンチは、世界王者の頃のロッキーを思い起こさせるほどの重々しさを持っている。そんなパンチ重さ生み出す力こそ、夢を信じてチャレンジを続ける“ネバー・ギブ・アップ”精神。年齢に関係なく前へ進み続ける者に勇気を与えてくれる、大人のためのスポ根映画だ。

感動の「ロッキー」シリーズ一挙公開が、非常に待ちどおしい。これ程の感動巨編シリーズは、そう無い。あの素晴らしいスタローンの、全編を通して観れる事は、何よりの幸せである。


楽しみな『ロッキー』シリーズ<NO.1>

2008年03月23日 22時48分28秒 | Weblog

 シルベスタ・スタローンと言えば、筋肉美のアクション俳優である。彼の作品と言えば、先ずは「ランボー」シリーズが頭に浮かぶ。この戦いの凄さは、普通ではない。戦場に赴いて、使命を全うする不屈の戦闘員を演じる。どんな凄腕の敵でも、緻密な戦略とスケールの大きな行動力で貫徹する凄まじいさを演じる。そして、ボクサーとしての不屈の戦闘を描く「ロッキー」シリーズも凄い。感動大作シリーズである。これだけのシリーズを持ち合わせる俳優も、そう多くは無い。「007」シリーズも、ボンド役には6人も交代しているのである。トム・クルーズでさえ「M.I(ミッション・インポシブル)」シリーズのみである。アーノルド・シュワルツネッガーの「ターミネーター」も、このシリーズのみである。こう考えると、スタローンの代表作が、これだけのシリーズを組める事に、大変な役者である事が分かる。

【略歴】
 シルヴェスター・ガーデンツィオ・スタローン (Sylvester Gardenzio Stallone、1946年7月6日 - ) は、アメリカ合衆国俳優監督プロデューサー脚本家ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン区生まれ。 身長178センチ。父イタリア系アメリカ人美容師
アイルランド系アメリカ人で、元ダンサーで占星術師として著名なジャッキー・スタローンフランク・スタローン次男セイジ・スタローンも共に俳優。 1970年代から1990年代のアクション映画を代表するメガスター。スイスの名門インターナショナルスクールである American School of Switzerland (現・レザン アメリカンスクール Leysin American School of SwitzerlandおよびAmerican College of Switzerland)、及びマイアミ大学(University of Miami) の出身である。

1.「ロッキー」(1976年)
ロッキー
【解説】
ボクシングに生きる若者の孤独、不安、愛、そして真の勝利とは……。第49回アカデミー作品賞、監督賞、編集賞受賞作品。76年度ゴールデン・グローブ最優秀作品賞受賞作品。製作はアーウィン・ウィンクラー、ロバート・チャートフ、監督は「ジョー」のジョン・G・アビルドセン、脚本はシルヴェスター・スタローン(ノヴェライゼーション/S・スタローン、ジュリア・ソレル共著、二見書房刊)、撮影はジェームズ・クレイブ、音楽はビル・コンティが各々担当。出演はシルヴェスター・スタローン、タリア・シャイア、バート・ヤング、バージェス・メレディスなど。

【ストーリー】
フィラデルフィアはサウスサイドのスラム。そこに賞金稼ぎボクサー(プライズ・ファイター)としてヤクザな生活をしているロッキー(シルヴェスター・スタローン)がいた。今、彼には新たな生きがいがある。ペット・ショップに勤めるアドリアン(タリア・シャイア)に恋心を抱き始めたからだ。素朴な彼女は精肉工場に勤める兄ポーリー(バート・ヤング)と共に暮している。4回戦ボーイのロッキーは、今日もラフファイトぶりで勝利をおさめるが、『お前のようなガムシャラなファイトぶりではゼニにならん』と、ジムをほうり出されてしまう。酒場でポーリーと飲み交うロッキー。ポーリーはロッキーの妹への好意に感謝する。数日後、人生最大のチャンスが訪れた。近づく建国200年祭のイベントの一つ、世界タイトルマッチ出のアポロ(カール・ウェザース)の対戦相手がケガをしたため、代役としてロッキーが指定されたのだ。元ハードパンチャーとして鳴らしたポーリーが、かつてのジムの老トレーナーのミッキー(バージェス・メレディス)が各々彼の協力を申し出た。一方、アドリアンとの愛も育っている。孤独だったロッキーの人生は一変した。愛が、人生の目的が、そして自分を応援してくれる人々がいる。ロッキーの短期間の猛訓練が始まった。そして試合当日、ハデな衣装で入場するアポロ、片やポーリーの会社マーク入りのガウンのロッキー。賭け率は50対1。ゴングが鳴った。攻めるアポロ。負けじと打ち返すロッキー。7、8、9ラウンド。ロッキーの善戦、手を焼くアポロ。両者の腫れ上ったまぶたが血と汗にまみれる。死闘だ。遂に試合終了。凄まじい試合に酔いしれる観客達。結果は引き分けだった。だが、王座をかろうじて守ったアポロに比べ、恋人アドリアンの名を誇らかに呼び続けるロッキーには、敗北感など微塵にも感じられない。『ロッキー!ロッキー!』と異様な興奮のリング上で、抱き合うロッキーとアドリアンだった。

2.「ロッキー2」(1978年)
ロッキー2
【解説】
前作で、フィラデルフィアのチンピラから、世界ヘビー級タイトル・マッチで、アメリカ中のヒーローとなったロッキーが、結婚、ジュニアの誕生などをへて、苦悩しながらも人間的に成長していく姿を描く。製作はアーウィン・ウィンクラーとロバート・チャートフ、監督・脚本はシルベスター・スタローン、撮影はビル・バトラー、音楽はビル・コンティ、編集はダンフォード・B・グリーン、美術はリチャード・バーガーが各々担当。出演はシルヴェスター・スタローン、タリア・シャイア、バート・ヤング、カール・ウエザース、バージェス・メレディス、トニー・バートン、ジョー・スピネル、レナード・ゲインズ、シルビア・ミールズ、バドカス・スタローンなど。

【ストーリー】
世界チャンピオン、アボロ・グリード(カール・ウェザース)陣営の倣慢ともいえる発想から行なわれた建国200年記念ヘビー級タイトル・マッチで王座を守ったとはいえ、アポロの闘いぶりには非難が集中し、挑戦者であるロッキー・バルボア(シルヴェスター・スタローン)の闘魂に世界中からの熱烈な賛辞がよせられた。フィラデルフィアのチンピラヤクザは、一夜にしてヒーローとなったが、猛烈な打ち合いでダメにした眼部が悪化し、医者からはボクシング続行を止められてしまった。数日後、傷のいえたロッキーは、恋人エイドリアン(タリア・シャイア)にかねてからの想いを打ち明け、彼女の方も待っていたかのようにすぐOK。間もなく、内輪の人々だけのささやかな結婚式が教会で挙げられた。ローンで買った新居に移り、トランザムの新車を購入し、安らかな新生活がはじまった。やがて、エイドリアンが妊娠し、いつまでものん気にはしていられないと感じたロッキーは、何か安定した職業に就こうと決心するが、一度名声を手にしてしまうと、かえって職がみつからない。そんな時、義兄のポーリー(バート・ヤング)が、CM出演の話を持ってきた。仕方なく同意して男性化粧品のCM撮りを行なうが、さんざんの失敗に終った。結局ポーリーの精肉工場で働くことになるが、経営状態のよくない工場は、ほどなく人員整理に踏み切り、ロッキーはクビを言いわたされる。一方、アポロは、ロッキーに対する復讐の念に燃えていた。巷に流布するアポロ再起不能の噂を打ち消すためにもロッキーと再戦し、決着をつける必要があった。アポロ陣営はマスコミを総動員し、ロッキーへの挑戦を開始した。ロッキーの眼を心配するエイドリアンやトレーナーを依頼したミッキー(バージェス・メレディス)の反対にも関わらず、人生の壁につき当っていたロッキーは、再戦する決心をした。ポーリーから、ロッキーを駄目にしているのはお前ではないかと言われ、ショックを受けたエイドリアンは、そのために早産の危機に見舞われ、待望の2世を授かったものの、母体は危険な状態に落ち入った。長い昏睡が続く妻の傍らで、ロッキーは、闘うことをあきらめるが数週間後、眠りから覚めたエイドリアンは、ロッキーに闘うことを望んだ。トレーニング期間は予定の半分しか残っていなかったが、ダウンタウンの人々や子供たちの声援を背に、ロッキーはひたすら走った。試合当日、世紀のリマッチに会場のフィラデルフィア・ミュージアムは満員の観衆でむせかえり、運命のゴングが鳴った。そして、激しい闘いの結果、遂にロッキーは勝利を手にするのだった。

3.「ロッキー3」(1983年)
ロッキー3
【解説】
しがない4回戦ボーイからヘビー級チャンピオンの座を獲得したボクサーを描く「ロッキー」シリーズ最終編。製作は「レイジング・ブル」のロバート・チャートフとアーウィン・ウィンクラー、製作総指揮はハーブ・ナナス、監督・脚本・主演は、前作に引き続いてシルベスター・スタローン、撮影はビル・バトラー、音楽はビル・コンティが各々担当。出演はスタローンの他にタリア・シャイア、バート・ヤング、カール・ウェザーズ、バージェス・メレディス、ミスター・T、そしてプロレスラーのハルク・ホーガンがゲスト出演している。

【ストーリー】
凄絶な死闘の末、アポロ・リード(カール・ウェザーズ)を倒しヘビー級の新チャンピオンとなったロッキー・バルボア(シルベスター・スタローン)は、底辺から這い上がったヒーローとして大衆、マスコミ界から熱烈に歓迎された。それから3年、ロッキーは妻エイドリアン(タリア・シャイア)、ロッキー・ジュニア、義兄ポーリー(バート・ヤング)、トレーナーのミッキー(バージェス・メレディス)らの熱い声援を背に、勝利の道をひたすら走り続け、10度の防衛を記録した。だが、これ以上高みへ昇る目標もない、充ち足りた日々はロッキーからハングリー精神を奪っていた。チャリティーで怪物レスラー(ハルク・ホーガン)と戦い観客を熱狂させたものの、所詮は真剣勝負など望むべくもないショーに過ぎなかった。しかも、凄い戦績で彼を猛追しているクラバー・ラング(ミスター・T)の存在があった。その頃、ロッキーを讃えて市の博物館前に巨大なブロンズ像が設置されることになった。その除幕式に出席したロッキーは感謝のスピーチの最後に、引退を宣言。ところが、観衆の中にいたクラバーがロッキーの弱腰をなじり、エイドリアンをも侮辱する言葉に、ロッキーは挑戦を受けたが、ミッキーは「3ラウンドしか持たない」と悲観的だった。やがて試合当日。ミッキーが心臓の痛みを訴えて倒れた。不安な思いでリングにのぼったロッキーに、クラバーのハンマー・パンチが炸裂。ロッキーは2ラウンドともたなかった。しかも控え室に戻ったロッキーを待っていたのはミッキーの死だった。奈落の底に叩き落とされたロッキーに協力を申し出たのは、かつての宿敵アポロだ。彼は、ロッキーに失われた闘争本能を取り戻すべく、彼を下町の黒人ジムに移し、1から徹底的にトレーニングをし直した。最初は弱気のロッキーだったが、アポロとエイドリアンの叱咤激励によって、ハングリーだったかつての姿が甦えった。クラバーとのリターン・マッチの日、生き返ったように軽快なロッキーは、苦闘しながらもついに栄光の座を取り戻した。

>>>>>>>>ブログ字数の関係で、NO.2へ続く