Movieな空間

映画大好き人間の気ままな空間です!!

セーラー服と機関銃

2007年10月28日 23時24分25秒 | Weblog

 「セーラー服と機関銃」。なんとも違和感のあるタイトルですが、大人気のドラマ・映画のタイトルなのです。と言っても、赤川次郎原作の長編小説をTVドラマや映画化したのですが、この主役は、その時々の輝いている女優が演じているのです。
 ストーリーは、父を事故で亡くし天涯孤独になった女子高生の星泉が、遠い血縁に当たる弱小暴力団「目高組」の四代目を継ぐ事になり、4人の子分と共に対立するヤクザと戦う、というもの。
 初代の星泉役は、薬師丸ひろ子で映画化され、1981年暮れに公開されるや大ヒットとなった。薬師丸(当時
東京都立八潮高等学校2年生在籍)の夏期休暇に合わせて、東京新宿周辺でのロケを主体に撮影されたようだ。撮影に際し監督の相米は薬師丸をショートカット髪型にさせているが、主演の若年女優をショートカットにするのは、以後数作にわたり相米作品の特徴となった。荒唐無稽な原作を監督 相米慎二が荒削りながら生々しいタッチで演出し、少女が大人へと変わっていく様を描いた異色の青春映画に仕立て上げている。薬師丸が歌う同名の主題歌も大ヒットした。「野生の証明」で初々しくデビューした薬師丸ひろ子は、可愛かったですね。本作の「おとうさん怖いよ。大勢でお父さんを殺しに来るよ」という薬師丸ひろこのナレーションの入るCMは今でも記憶に鮮明だし、「
人間の証明」の「お母さん、僕の麦わら帽子、どこに行ったんでしょうね」なんてセリフも、記憶に刻み込まれてしまっている。薬師丸が機関銃(M3機関銃、通称グリースガン)を撃ち「カ・イ・カ・ン!(快感)」とつぶやく有名な場面では、破裂して飛び散った瓶の破片が薬師丸の顔面に当たり(鼻のすぐ脇)、軽く出血を見る傷が生じた。薬師丸本人は怪我を負ったことに気がつかなかったようだが、すぐ脇に立っていた渡瀬恒彦は異変に気がつき、薬師丸をかばう(手当を受けさせるようエスコートする)ようなそぶりを見せている。傷は軽く、跡が残るようなものではなかったと言われるが、映画撮影終了後に撮影されたと思われる主題歌のレコードジャケット写真では、メイクによってこの傷(出血)が再現されているのです。映像はこちら>>http://jp.youtube.com/watch?v=dlyg_fnfMFg
本当に、純真な中にも輝きのある少女でしたね。(と言っても、今も健在なのですが・・・。)
  二代目は、1982年原田知世が主演でテレビドラマ化されました。原田知世といえば、「時をかける少女」で一躍スターダムに登場した女優なのです。今では、すっかり大人の女性になっていますね。コーヒーのブレンディのCMで、やさしい女性を演じてもいます。
 三代目は、ご存知、2006年に長澤まさみ主演でリメイクされ再びテレビドラマ化されて全7話が放映された。役に一生懸命な長澤まさみは、中々の役どころでしたね。 「私、一度だけ人の道を外れてもいいですか?」星泉(長澤まさみ)愛した男たちのため、目高組八代目組長としての仁義を貫くため、佐久間(堤真一)と共に、ついに機関銃を手に黒幕・太っちょ三大寺一(緒形拳)の元へ乗り込む。悪に真正面から向かっていった組員たちの死は無駄にはできないと、自らが勝負に挑む、なんとも強烈な高校生を演じているのです。
映像はこちら>>http://jp.youtube.com/watch?v=Pkb4LkrBXfc
映像の中に、機関銃を持った長澤まさみを中心に、6人横になって、通りを歩くシーンがあるのですが、ここは「辰巳国際水泳場」に続く並木道で撮影されたものです。私の娘も、この撮影シーンを見ていたようです。(水泳の帰り道で・・)

 いやあ、映画もドラマも、本当にいいものですね!!


恋愛至上主義『カサノバ』

2007年10月28日 00時20分33秒 | Weblog
 まさしく、生き様が恋愛至上主義と言えるだろう。『カサノバ』は、2005年アメリカ制作のラブ・コメディな映画である。娼婦から淑女まで、落とせない女性はいないというほどの恋愛猛者だったというカサノバ。しかし、その1つ1つが、彼の本心であり、紛れも無い真実であったのは、この映画を観ていれば分かる。カサノバの自伝『我が生涯の物語』Histoire de Ma Vie(邦題『カザノヴァ回想録』)によれば、彼は生涯に1,000人の女性とベッドを共にしたという。凄まじい数ですよね。時は1753年のベネチュアが舞台。中世の空気が満ち溢れ、キリスト教会が力を持っていた当時である。時代設定から、衣装も大変凝った演出に基づくものとなっており、「会議は踊る」「プライドと偏見」という映画の時代設定とあまり変わりは無いところの映像が、かえって重みを与え、観ている側の心にずっしりと響きを与えます。カサノバ役は、「ブロークバック マウンテン」で同性愛同士の恋愛を見事に演じたヒース・レジャー、カサノバが本当にほれ込んでしまう相手役であるフランチェスカ・ブルーニ役をシエナ・ミラーが演じています。ヒース・レジャーは、「ブロークバック マウンテン」を観たときにも感じましたが、非常に爽やかな演技をする男優で、今回の恋愛ものも、全くいやらしさやを感じさせない演技をしています。アメリカでは注目の男優であるようですが、本当に良い演技をしますし、これからが楽しみな俳優です。この映画は、いたるところにベニスの風景が映し出されますが、これほど広範囲のベニス市街での撮影は、かつて無かったようです。水と街のコントラストが、随所に映像化されていて、映画の重要な背景になっています。ほとんど室内が映し出されていない事を思うと、相当な撮影をこのベニス市街で行ったのだろうことが分かります。
 
【ストーリー】
 18世紀、ヴェネチア。ある男が修道女との情事の末、教会の役人たちに追われている。彼の名はジャコモ・カサノバ。娼婦から淑女まで、落とせない女性はいないと評判のプレイボーイだ。逃げ込んだ大学の講堂で、彼は女性解放を説く演説を目にする。実は、論客はフランチェスカという男装をした美しい女性だった。結局、カサノバは逮捕されるも、総督の取り計らいによって放免になるが、後ろ盾を得るため、良家の子女との結婚が必要になり…。

 この映画は、老紳士の回想で始まり、映画の終わりも、この回想で幕が閉められます。もちろん、回想しているのは、年老いたカサノバなのです。映画の雰囲気やストーリー性も非常に面白かったし、俳優が何と言っても良い演技をしています。題材としては、さほど興味なく思っていたものですが、観たあとは、爽やかな気分になりました。

 映画紹介映像はこちら>>http://www.apple.com/jp/quicktime/trailers/bvhe/casanova/

う~ん。試写会。

2007年10月23日 23時37分16秒 | Weblog
 今日、家に帰ってみると、家内が浮かない顔をしていた。何事だろうと思っていたら、1つ、封筒を差出された。中を見ると、チケットが2枚。そのチケットには、『鳳凰ーわが愛』と書かれていた。う~ん、東京国際映画祭のチケットなのでした。開催は、今週(平日)。残念!!中井貴一が初プロデュースした映画で、日本・中国合作映画なのです。刑務所の中で、花開いた愛・・・。本当に観たい。しかし、平日は、前々からお話ししている通り、100%不可能。ということで、私ら夫婦以外の家族、または、友人にチケットが流れることになるのです。残念ですね。日本国の企業も、平日、自由に休みが取得できるように、早くならないかなあ・・、と思うのでした!!  「鳳凰ーわが愛」のHPはこちら>>http://www.ho-oh.jp/
 最近、劇場で映画を観ていないなあ・・・、とつくずく思います。「レミーのおいしいレストラン」をMOVIXで娘と見て以来、ご無沙汰なのです。やはり、巨大スクリーンに高レベルの音響システムで観てこそ、映画観賞の醍醐味はあるのです。いくら、ノーカットでCMが入らない映画でも、家で観るものには、迫力等はあまりありませんものね。本来は、当マンションには、DVDシアタールームがあるので、そちらに行けば、小さな劇場に行ったような設備ではありますが、予約が一杯で、中々、順番を待つのは難しいのです。やはり、映画館へ、出来れば、鑑賞券(共通)が当たれば最高なんですけどね。この頃、当選しても試写会の試写状ばかりで、鑑賞券は皆無なのです。もっとも、応募しなくては、当選などするわけないですがね・・。
  この頃、やっと寒くなってきまして、秋の気配・・、実際には冬に近いのかも・・、という季節になってきました。秋になれば、こんな歌が思い出されます。♪・・・、春になれば花見、秋になれば月見・・・、だんご3兄弟♪ ご存知、「だんご3兄弟」と言う歌です。本当に、大変はやりましたよね。歌はこちら>>http://jp.youtube.com/watch?v=2E8rHHUI2IQ&mode=related&search=
「およげ!たい焼きくん」「パタパタ・ママ」等ヒット曲は多いですが、なんか物悲しい歌ほど、中高年に受け入れられるキライがありますね。自分を投影して、見たり、感じたりするからでしょうかね?そんな事は気にせず、良い映画を多く観て、感動していく人生を歩んでいこうと思います!!!

 

嫁と姑の確執『ウェディング宣言』

2007年10月21日 22時23分56秒 | Weblog

 ラーメンのおいしい店に出くわすと、心が温まるのは何故なんでしょうね?今日は、赤羽の「はせべえ」で家内とラーメンを食べたのですが、初めて入った店なのに、最高の味でした。つけ麺が主のラーメン屋なのですが、しょうゆラーメンと味噌ラーメンがメニューにあったので、注文したのです。私も家内も、つけ麺というのは、あまり好きではないので、兎に角、ラーメンにしました。Wスープと銘打っていたので、どんなものかと思っていたら、最高の味なのです。「かつおだし」と「とんこつスープ」のブレンドのようで、こってりとした感じのスープですが、味は、大変コクがあって、しかも、さっぱり味。麺は、中太直麺で、歯ごたえもあるしっかりとした麺でした。赤羽には、「ゆうひ屋」という有名なラーメン屋(やはり魚介系スープ)がありますが、どうして、ここに匹敵するくらいの味なのです。いいだしをとっていますね。さすがに「いい仕事してますね~!!」という事になるのでしょうか!!今度は、前々から気になっていた「冬馬」というラーメン屋に入ってみようと思います。池袋の有名ラーメン店をほぼ食してきましたので、今度は、赤羽あたりを開拓してみようと思います。
 本日、追加で観賞した映画は、ジェニファー・ロペスの『ウェディング宣言』です。2005年アメリカ制作のロマンティック・コメディ映画。昨年、試写会で観たものを、今回は、スターチャンネルで放映された。ジェニファー・ロペスのお色気と1990年以降初めての出演となるジェーン・フォンダの共演で、話題となったものですが、残念ながら、日本では劇場未公開となってしまいました。題名は、「Mother-in-law(姑)」が表題なのですが、タイトル・シーンで、このMotherが、Monsterに切り替わってしまい、表題は「Monster-in-law」となる。要するに、恐ろしい「姑」をイメージしての表題なのです。この映画の中での、嫁になるロペスと姑になるフォンダの女の戦いは、激しく、見ものなのです。
 【ストーリー】
 理想の彼を待ち続けていたチャーリー(ジェニファー・ロペス)の前に現われたのは、優しくてハンサムなまさに完璧な男性ケビン(マイケル・ヴァルタン)。恋に落ちた二人は結婚することに!すべては完璧に進むはず!だったのに…。しかしケビンの母親ヴァイオラ(ジェーン・フォンダ)は二人の結婚に大反対。なんとしてでも二人の仲を引き裂こうとするヴァイオラは、あれこれ作戦を考えてはチャーリーへ嫌がらせをする。チャーリーはヴァイオラの企みを知り、ヴァイオラへ反撃に出るのだった!

 
チャーリーは、派遣社員で、犬の散歩や病院の受付、調理屋のウェイトレス等奔走して仕事に励むのです。そんなある時、海岸で犬の散歩をしていると上半身裸のジョギングしている男性ケビンに一目ぼれ。彼も好意を寄せ、その後のコーヒーショップや後日、パーティ会場でも出くわすのです。運命なのでしょうか?ケビンは、純朴な男性で、気に入ったチャーリーに電話するんです。「もしもし、僕です。今度、犬の散歩をお願いしたいんだが・・・、あ!犬は飼っていなかった。ところで、僕の散歩はどう?」・・・、なんとも純真なプロポーズだと思いませんか。犬の散歩のアルバイトをしているチャーリーは大笑い。こんなほのぼのとしたやりとりが、絶妙の映画なのです。母・ヴァイオラは、TV界でも有数のジャーナリストで、あまりにも低俗な人間には、ストレスが爆発し、とんでもない行動をとってしまう失態を演じてしまうのです。ヴァイオラは、知性的なものしか許せない人なのです。そこに、明るいだけの、内容の無い女が、息子の嫁になることに、大変憤りを抱き、恐ろしい嫁(になるひと)へのいびりがはじまります。でも、最後には、チャーリーの優しさに感銘し、意気投合するハートウォームな展開となります。
 ジェニファー・ロペスのお色気と、ジェーン・フォンダの知的な、しかし、とぼけた演技がたまらなく良い味を出しています。観衆を、温かい気持ちにさせてくれます。ロペスは、なんか、キャメロン・ディアスに演技が似ていますね。


何度観ても最高!!『マッドマックス』

2007年10月21日 12時47分31秒 | Weblog
 CATVでは、過去のシリーズ作品の放映を多くやってくれる。これは、映画好きには、たまらなくありがたい企画なのです。メル・ギブソン主演の映画は、良いものが多いですね。最近では、「サイン」という映画に主演しましたが、この映画は、異星人との奇妙にして、恐ろしい遭遇を意味した映画なのですが、この異星人は、全く映像では現われません。起こっている事象で、連想するほかは無いのです。この映像技術や視覚効果は最高ですね。そのメル・ギビソンが、主演したオーストラリア映画が『マッドマックス』シリーズなのです。若き日のメル・ギブソンは、精悍で格好良かったですね。1979年制作で、「ベイブ」シリーズを手がけたジョージ・ミラー監督作品。当時、主演のオーディションに現れたメル・ギブソンはボロボロの服装だったそうです。前夜に喧嘩をして、そのまま来たという状況。これをミラーが気に入って主演が決まった。ちなみにメルは当時演劇学校に通う学生だったのです。また、 暴走族のリーダー・トーカッターを演じたヒュー・キース・バーンはキャストが決まった当時バイクの免許を持っていなかったため、撮影時は免許を取得したての初心者の状態で臨んだという。そんな風には、見えませんでしたね。いかにも性悪な暴走族そのものでしたから。
 【ストーリー】
 時は荒廃した近未来。巷では暴走族による凶悪事件が多発していた。暴走族専門の特殊警察「M.F.P」(Main Force Patrol)所属の警官マックス・ロカタンスキーは、追跡専門に改造されたパトカー「インターセプター」で警官殺しの凶悪犯ナイトライダーの車を追いつめたが、インターセプターに恐怖を感じたナイトライダーのミスで事故現場に突っこみ即死したため生きたまま逮捕する事は出来なかった。マックスはナイトライダーの復讐のためにトーカッター率いる暴走族に命を狙われる身となってしまう。僚友のジム・グースが彼等に焼き殺された事にショックを受けたマックスは、上司のフィフィ・マカフィーに辞表を出し家族と共に逃亡するが、妻のジェシーと息子スプロッグは逃亡先に現れたトーカッター達に轢き殺されてしまう。全てを失ったマックスの怒りは頂点に達し、パトカーを更にチューンナップしたスーパーチャージャー搭載の特殊追跡車、「V8インターセプター(ブラック・パーシュート・スペシャル)」を無断で持ち出し、トーカッターの一味を見つけては次々と血祭りにあげていく。そして、ついにトーカッターとの壮絶なチェイスを迎える…

 
この映画は、予算を抑えるために、危険なシーンのスタントマン以外は、本物の暴走族(映画としては素人)を使っていたため、多くのマスコミからの反響がありましたし、撮影現場では、危険な雰囲気が流れていたそうです。この映画を観れば、そんな状況が感じられますよね。なんか鬼気迫る感じがあります。しかし、映像は、本当に迫力がありますね。買い物をして帰ろうとするマックスの母子をライダーたちが追いかけるシーン、母子をオートバイでひき殺すシーン等目を疑いたくなるものです。しかし、グロテスクな映像は、一切表れません。結末を連想させる映像シーンによる迫力は、相当なものですね。題名の「MAD MAX」の意味は、「怒りの頂点」という意味でしょうか。最高に頭にきた事を意味していますね。最愛の妻や子供を殺された、大きな怒りでもあります。

笑い

2007年10月21日 00時17分55秒 | Weblog
 この頃の世相を見ていると、嫌な事が多すぎますね。こんな事を感じたり、見たりするために、人間は生まれてきたはずではないのです。そんな思いもありまして笑いを楽しんでみたい思います。
 先ずは、落語から。坊さんが、子供の名づけに苦心し、全てのおめでたい事をかき集めた名前を付けようとしたお話し、ご存知「寿限無(じゅげむ)」


   じゅげむ じゅげむ ごこうのすりきれ

   かいじゃりすいぎょの すいぎょうまつ

   うんらいまつ ふうらいまつ

   くうねるところに すむところ

   やぶらこうじの ぶらこうじ

   パイポパイポ

   パイポのシューリンガン

   シューリンガンのグーリンダイ

   グーリンダイのポンポコピーのポンポコナーの

   ちょうきゅうめいのちょうすけ

  <解説>
・寿限無:
無量寿経というお経の中に「無量寿」という言葉があり、「量り知れない
寿命」という意味。ごろをよくして「寿限無」。
 ・五劫の擦切:三千年に一度、天女が巨大な巌を衣で撫で、それを繰り返した結果、岩が擦り切れた状態が「一劫」。これが五回繰り返されることが「五劫」。つまり、限りない「永遠」という意味。
海砂利 水魚:海砂利とは海の砂利(じゃり)、水魚とは水に住む魚。どちらも数え切れない、捕り尽くせないほど多いということから「無限」を表す。
水行末 雲来末 風来末:水の行く末、雲の来る末、風の来る末で、これもやはり「果てしないこと」を示す。
食寝処 住処:食うところ、寝るところ、住むところは生きていくのに必要で、人間は三つのうち一つ欠けても生存することはできない。「大切なこと、無限に必要なこと」を表す。
藪裏柑子:植物。百両金を表す印として用いられ、非常に丈夫で長持ちする木。春に若葉が出て、夏に花が咲き、秋に実を結び、冬に赤くなり霜をしのぐ、めでたい木。「長持ちしてめでたいこと」を示す。
パイポ シューリンガン グーリンダイ ポンポコピー ポンポコナー:パイポとは昔の唐土(もろこし)にあった国の名前。
その国の、長生きしたことで有名な王様の名前が「シューリンガン」
これまた長生きしたお后の名前が「グーリンダイ」
二人の間には二人のお姫様があり、彼女たちも長生きをした。名前は「ポンポコピー」と「ポンポコナー」。長寿だった人の名前をあやかろうということ。
長久命 長助:「天長地久」というありがたい文字から。それからとって「長久命」。また、命名した和尚が「わしに男の子ができれば長助という名前がいい」と言ったことから「長助」も追加。

 落語における前座の小噺として、用いられる「寿限無」には、こんな意味があったのです。落語家を目指す若い人は、この話を最初に覚える事が、修行となるようです。中々含蓄のあるものですね。落語の噺(はなし)には、本当に色んなものがあり、しかも、笑わせるために、磨きが掛けられている。「大工調べ」「搗屋幸兵衛(つきやこうべえ)」「目黒のさんま」「阿弥陀が池」等面白いものが多いのです。

 加えて、「なぞかけ」を2題。

 1、坊主と掛けて、日刊新聞と説く・・・その心は「けさきて、きょうよむ」
                          
①今朝来て、今日読む
                          
②袈裟着て、経読む
 
2.頑固おやじと掛けて、ズボンのチャックと説く
                    ・・・・その心は「うまく閉めないと、
                            息子が飛び出る」
                    *意味は、頑固おやじの家庭では、
                     うまくしつけを強制しないと息子が
                     飛び出るとの意味と、うまくチャック
                     を閉めないと、自分の○○○○が
                     飛び出ちゃうの掛けになっている。
                            (アホか??)
 第一生命が募集したサラリーマン川柳から。

 1.昼食は 妻がセレブで 俺セルフ         (一夢庵)
 2.「課長いる?」 返ったこたえは 「いりません!」  (ごもっとも)
 3.デジカメの エサはなんだと 孫に聞く       (浦島太郎)
 4.『ゴハンよ』と 呼ばれて行けば タマだった    (窓際亭主)
 5.まだ寝てる 帰ってみれば もう寝てる      (遠くの我家)

 
 笑いとは、大変重要な行動であり、脳年齢を若くするものです。宮沢賢治の詩に
「雨ニモマケズ」があります。

  雨ニモマケズ  風ニモマケズ  雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ

  丈夫ナカラダヲモチ  慾ハナク  決シテ瞋ラズ 

  イツモシヅカニワラツテヰル

  一日ニ玄米四合ト  味噌ト少シノ野菜ヲタベ アラユルコトヲ

  ジブンヲカンジヨウニ入レズニ ヨクミキキシワカリ  ソシテワスレズ

  野原ノ松ノ林ノ陰ノ  小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ 
  
  東ニ病気ノコドモアレバ

  行ツテ看病シテヤリ   西ニツカレタ母アレバ  
  
  行ツテソノ稲ノ束ヲ負ヒ

  南ニ死ニサウナ人アレバ   行ツテコハガラナクテモイヽトイヒ

  北ニケンクワヤソシヨウガアレバ  ツマラナイカラヤメロトイヒ

  ヒデリノトキハナミダヲナガシ  サムサノナツハオロオロアルキ

  ミンナニデクノボウトヨバレ  ホメラレモセズ   クニモサレズ

  サウイフモノニ   ワタシハ  ナリタイ     (原文)

           こんな気持ちを持って、生きていきたいですね。

                              

                


「食」を扱う事

2007年10月20日 01時26分49秒 | Weblog
 この頃のニュース報道を見ていると、あきれてしまう事、仕切りですね!何でこの国の食に関するモラルが、これ程までに低いのか?ということです。人間にとって「食べる」という行為は、生命維持に最も大切な事なのに、その「食」に対する価値が、モラルがあまりにも低いと思いませんか?賞味期限を平気で改ざんする、偽ったものを売る、衛生管理を全く考えない・・・、こんな状況で、良いわけがありませんね。全く何を考えているんでしょうかね。江戸時代、飯炊きは最も社会的階級の低い人間の仕事でした。そんな流れが、意識に根ざしたものが、脈々と連なってきているのでしょうか?三重の老舗の「赤福」の偽装問題。冷凍保存していたものを出荷し、しかも、その日を製造日としていたなんて。また、売れ残った「赤福餅」を、゛あん゛と゛餅゛に分離し、子会社等に出荷していたなんて。あの「お伊勢さん」参りには、必ず立ち寄って、御餅を食したという伝統の老舗でさえ、この体たらくなんですね。つい最近では、あの北海道の有名菓子「白い恋人」の製造メーカー・石屋製菓も賞味期限を偽装していたし、同じく北海道の食肉卸・ミートホープは、牛肉と偽って、各種他の肉を混入させていた。ペコちゃんでおなじみの不二家も、ケーキやシュウクリームの賞味期限を改ざんしていたし、古くは、雪印が、生乳を賞味期限を大幅に超えて使いまわしをして、大腸菌感染を起こさせた。本当に、「がっかりだよ~!!」
 
食に対する素晴らしい映画があった。『レミーのおいしいレストラン』だ!!
さすがにピクサーの作品。映像の美しさや動きの細やかさ、物語性といったあらゆる分野で満点を付けて良い映画である。昨年見たソニー・ピクチャーズの「モンスターハウス」でも映像の美しさ・写実性、動きに驚愕したが、今回のレミーは、それをはるかに上回る完成された出来栄えであり、本当にCGアニメかと、疑う程である。この作品を観た後では、どんなアニメの評価も空虚であろう。素晴らしい出来栄えの評判は聞いていたが、ここまで凄いとは!!ただただ、恐れ入りましたと脱帽するだけです。先ず、ねずみのレミー他の描写が細やかで、本物の毛並みと見違うまでに良く描かれている。ねずみの走り方も素晴らしいが、色んな角度から視点が変わる映像、厨房の奥行き感や鉄パイプのさび具合まで、本物そっくり、と言うより、本物ではとの感じ。こんなCGアニメは観た事がない。感激の感動である。
  【ストーリー】
 すぐれた鼻と舌を持つネズミのレミーは、一流シェフになるのが夢。ひょんなことからパリにたどり着いた彼は、今は亡き5つ星の名シェフ・グストーの幽霊に出会い、彼のものだったレストランへ導かれる。そこで料理の才能ゼロの見習いシェフ・リングイニが、店の大事なスープを台なしにしてしまうのを見たレミーは、観ていられず、思わず味を整えに走る。レミーの才能を知ったリングイニは、二人でパリ一番のシェフを目指す…!?『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』『カーズ』などの優れた3DCGアニメを生みだしてきた、スタジオ「ピクサー」作品。料理の才能は天才的だけど、“キッチンの嫌われ者”のネズミだから…と、シェフになる夢をあきらめていたレミー。だが人間の協力者(というより操り人形?!)を得て、一気に夢に近付くが…?!たまらなく愛らしいレミー、アニメとは思えないほどおいしそうな料理たち、魅惑的なパリの街並みと、心躍るような映像の連続!ストーリーも子どもが理解できるシンプルさながら、大人の胸に訴えかける深遠なメッセージを内包していて“噛みしめがい”がある。さすがはピクサー作品、期待を裏切らず万人を楽しませてくれる。
 亡き名シェフ・グストーの名言は「だれもが素晴らしい料理を作れる。しかし、本当の料理を作ることには、勇気が必要だ!」。この金言を胸に、ねずみのレミーは、このグストーの経営していたレストランに導かれる。しかし、今は、単に利益を求める陰険なシェフ・スキナーが切り盛りしていた。このグストーのレストランも、料理評論の大家・イーゴに酷評され、5つ星のレストランから3つ星に評価を落とされていた。そんなところに、手紙を携えたリングイニが現われる。働かせてほしいとのこと。彼は、亡きグストーの本当の息子であったのだ。このことで、経営権を握ろうとしているスキナーは、リングイニを追い出す事を画策するが、レミーという天才料理人を見方につけたリングイニには敵ではなかった。この天才ねずみ・レミーの天才的嗅覚から作り出す料理は、パリで一躍有名になる。さすが「リトル・シェフ」である。リングイニのシェフ帽に隠れ、髪の毛を操作し、リングイニを操って料理を作る。このうわさを聞きつけた恐怖の料理評論家・イーゴが、再び、グストーの店に現われた。「うわさを聞いてやって来た。あなたのお勧めの料理を食べさせてほしい」。この挑戦に驚愕するリングイニだが、今は、「リトル・シェフ」のレミーや伴侶のコレットがいる。作られた料理は、フランスの家庭料理「ラタトゥーユ」であった。誰もが反対したこの料理に、イーゴは忘れていた少年時代に食べた母親の思い出の味を思い出した。あの優しい料理の味だったのだ。「この料理は、あなたの作品か?」問うイーゴ。「いいえ、この料理を作ったのは、私ではありません。この料理を作ったシェフは厨房にいます。でも、今は、お連れで来ません。他のお客様が帰った後なら、お会いできます」とのリングイニ。
ーこのときの情景で、料理漫画「シェフ」を思い出した。あるアラブの富豪が、日本に来たとき、最高の料理を用意させることを命じられた‘幻の料理人・味沢シェフ‘が用意したものは、当時のアラブの家庭料理・野菜のごった煮スープだった。どんなおいしいものにも食べ飽きて感動しなかったアラブの富豪は、この料理に涙して食べ、お代わりをしたのだった。子供の頃最愛の母親が作ってくれた料理だったのだ。味沢シェフは言う。「料理の最高のスパイスは、素晴らしい思い出なのです」
 閉店後、イーゴが出会ったシェフは、恥ずかしそうに紹介された「リトル・シェフ:レミー」であった。このねずみが、料理を・・。イーゴは驚きの中、感動していた。「誰もが料理を作れる」と言っていた亡きシエフ・グストーの言葉をかみ締めていた。ねずみが料理を作っていたことで、衛生局から店の閉鎖を宣告されるが、やがて、また、活気のある店に生まれ変わる。「ねずみが料理する店」との看板のもと。

 しかし、物語も決して飽きさせないこのCG映画。最高にして、感動の止まない素晴らしい映像に拍手である。ねずみと人間の料理を通じた友情に‘乾杯‘である!!!

流行です!「ねこ鍋」

2007年10月17日 23時03分52秒 | Weblog

 流行とうものは、あっという間に多くの人に広がって、いつの間にか忽然と下火になって無くなってしまうものですね。「人のうわさも75日」と言う通り、ある程度の日数が過ぎ去ってしまうと、話題性がなくなってしまうものです。流行りものでいえば、「だっこちゃん」「りかちゃん人形」「なめ猫(なめんじゃねえ!とつっぱってる猫の可愛い写真)」「お茶犬」「エリマキトカゲ」「ウーパー・ルーパー」「たれパンダ」等色んなものが、はやりましたね。今、世間で大流行のものは、「ねこ鍋」と言うものなんです。これってなにか?と思う人は、かなり流行から遠ざかっている人と言う事になりますね。それでは、映像を見て下さい>>http://jp.youtube.com/watch?v=mcbS8qyCmcs&NR=1 どうです!!凄く可愛いでしょう。猫好きには、たまらない映像のようですね。土鍋のようなものに、猫が入り込んで、まん丸な形で寝入ってしまうのは、習性のようですね。丸い器の中に入ると、すごく安心してしまうようです。オレも、わたしもと、次々に仲間の猫が入り込んできて、土鍋は、並盛り→大盛り→特盛り→激盛り、最終的には、いくつもの土鍋に猫が入り込んで寝いってしまい、ねこ鍋のフルコースとなってしまうのです。なんともかわいいものですね。「なめ猫」も凄くかわいかっったですものね。(映像>>http://blog.nameneko.com/)猫は、非常に自由な生き物で、人に従順に従う事はないのですが、しぐさは大変可愛いのですね。
 ところで、猫の映画というと、ラジー賞にも輝いた『キャットウーマン』と言う映画がある。『キャットウーマン』(Catwoman)は、2004年に公開されたハル・ベリー主演の映画のタイトル。DCコミックより出版される『バットマン』のキャラクターキャットウーマンを主人公としているが、本作は映画『バットマン』シリーズとの接点は無い。(映像>>http://www.apple.com/jp/quicktime/trailers/wb/catwoman_large.html
 【ストーリー】
 大手化粧品会社のデザイナー、ペイシェンス(ハル・ベリー)は、会社でもプライベートでも自分に自信が持てない女性。ある夜ペイシェンスは、発売直前の新作クリームに隠された秘密を立ち聞きし、何者かに追われるうちに命を落としてしまう。その時、彼女に不思議な異変が起こる。再び目を覚ましたペイシェンスは、驚異的な反射神経と跳躍力を持つ、自信に満ちたキャットウーマンとなっていた!自分を殺した相手と理由を探るうちに、ペイシェンスはヘデア社の恐ろしい陰謀を知る…。

『バットマン』に登場するキャラクターの1人だったキャットウーマンが、陰謀と戦うヒロインとしてスポットライトを浴びる。本作は、視覚効果の分野で力を発揮してきたピトフ監督らしい、ファンタジックなエンターテイメント。キャットウーマンは、悪を倒し善をなすヒーローとは違い、あくまでも本能のままに行動する気まぐれな猫だ。黒のレザースーツ姿で、滑らかなアクションを見事に演じたのはハル・ベリー。エキゾチックな表情、大胆で強靭な精神力と肉体美は、ペイシェンスと恋に落ちるローン刑事でなくても、目も心も奪われる。

また、脇役陣も絶妙なキャスティング。社長夫人役のシャロン・ストーンは、老いてなお、美貌と権力にすがりつく悪役を演じ、絶大な存在感を放つ。刑事役、それも女性に翻弄される刑事なら、ベンジャミン・ブラッドはピッタリなのだ。

 
この『キャットウーマン』は、最悪の作品や俳優に贈られる不名誉な賞であるラジー賞を、作品及び主演女優のハル・ベリーが獲得した。私が観賞した映画であるが、そんなに変な映画でもなく、ハル・ベリーも違和感が無かっただけに、ちょっと残念な結果になった。ある不思議な猫によって、命が与えられた女性の活躍なのだが、イマイチの評価だったのでしょうね。ハル・ベリーは、「X-MEN]シリーズや「007ダイ・アナザー・デイ」に出演したり、CG映画「ロボッツ」では、キャピーの声を担当した女優です。今後の活躍を期待したいですね。


雨ですね・・・・。

2007年10月16日 23時33分36秒 | Weblog

 最近、本当に寒くなってきましたね。今年、猛暑だった夏がうそみたいですね。しかも、秋が無く、一足飛びで、もう冬が来たような感じがします。朝晩が、寒くてこのままでは、かなり寒い冬が訪れる事になるのでしょうか?しかも、今日は雨です。寒い上に、雨では、「弱り目にたたり目」ですね。嫌なものの追い討ちの感じです。雨が降れば、異常気象の影響でしょうか、集中豪雨のようになるのも嫌な感じですね。
 雨の映画といえば、ジーン・ケリー主演の「雨に唄えば」1952年アメリカ制作)が代表作品でしょうね。映画がサイレントからトーキーに移る時代を描いたバックステージ(舞台裏)・ミュージカル映画。ハリウッドを代表する名作のひとつであり、今なお、色あせることなく輝きを放っている。とくに、ジーン・ケリーが土砂降りの雨の中で、主題歌を歌いながらタップを踊る場面は、映画史に残る名シーンとされている。元々はアーサー・フリード(作詞)とナシオ・ハーフ・ブラウン(作曲)のコンビの過去のヒット曲を集めたミュージカルとして企画された。よって楽曲のほとんどはこの映画のために書かれたものではなく、特にタイトルナンバーはこの映画の前にも後にも度々MGMの映画で使われ、ジュディ・ガーランド等多くのスター達が歌っている。
 そして、もうひとつ、
『レインマン』Rain Man)は1988年公開のアメリカ映画。制作会社はユナイテッド・アーティスツで、監督はバリー・レヴィンソン。原作のバリー・モローはロナルド・バスと共同で脚本を執筆した。主演はダスティン・ホフマン、トム・クルーズ。第61回アカデミー賞と第46回ゴールデン・グローブ賞、さらに第39回ベルリン国際映画祭においてそれぞれ作品賞を受賞。自由奔放な青年と、重度の自閉症を患った兄との出会いと人間としての変化を描いたヒューマンドラマである。また、ロードムービーとしての側面を備えた作品でもある。レイモンドのモデルはアメリカやイギリスでその驚異的な記憶力が話題となったサヴァン症患者のキム・ピーク氏である。
 
【ストーリー】
 26歳の中古車ディーラー、チャーリー・バビット(トム・クルーズ)は、恋人スザンナ(ヴァレリア・ゴリノ)とのパーム・スプリングスへの旅の途中、幼い頃から憎み合っていた父の急逝の訃報を耳にし、葬儀に出席するため、一路シンシナティへと向かうのだった。そしてその席で、チャーリーは父の遺言書を開封し、自分に遺されたものが車1台と薔薇の木だけという事実に衝撃をうける。同時に300ドルの財産を与えられたという匿名の受益者の存在を知った彼は、父の管財人であるウォルター・ブルーナー医師(ジェリー・モレン)を訪ね受益者の正体を聞き出そうとするが、医師はそれを明かそうとはしなかった。諦めて帰ろうとするチャーリーは、スザンナの待つ車の中にいたレイモンド(ダスティン・ホフマン)という自閉症の男と出会い、やがて彼こそが受益者であり、自分の兄であることを知るのだった。記憶力に優れたレイモンドをホームから連れ出したチャーリーは、スザンナも含めて3人でロスヘ旅することにした。ところがある日、チャーリーが遺産を自分のものにするためレイモンドの面倒を見るつもりでいることを知ったスザンナは愕然とし、チャーリーのもとを去る。兄の後見人となることで遺産の半分を所有しようとするチャーリーは、飛行機嫌いのレイモンドとともに車で旅をすることになったが、ある日モーテルに泊まった夜、彼こそがチャーリーの幼い頃の辛いばかりの思い出の中で、唯一心なごませる存在であった“レインマン"であることを知り胸つき動かされ、スザンナに電話で兄の本当の後見人になる決意を伝えるのだった。こうして兄弟の熱い絆で結ばれた2人は、ラスベガスに立ち寄り、レイモンドの抜群の記憶力でカードで大金を得る。またチャーリーは、レイモンドが好意を抱いた娼婦アイリスとのデートのセッティングをしたり、ダンスを手ほどきしたりするが、結局彼女は姿を現わさなかった。落胆するレイモンドをスザンナは優しくなぐさめ、彼と一緒にダンスをし、2人は静かに唇を重ねるのだった。しかしロスに到着した2人を、現実の荒波は容赦なく押し寄せ、やがてレイモンドとチャーリーは、兄として弟として、それぞれの路を歩み始めることになるのだった。

 
当時、ダスティン・ホフマンとトム・クルーズの共演は注目されました。2枚目の二人が、これまでの演技とは大幅に違う役に挑戦した映画でしたもの。重度の自閉症の兄を演じるホフマン、クールにしてダーティな弟役のクルーズが、面白い共演でした。しかし、ホフマン演じるレイモンドの記憶力は驚異的なものでした。分厚い電話帳を眺めていたレイモンドは、レストランに入ったとき、注文を取りにきたウェイトレスの名札を見るなり、即座に電話番号と住所を口にするのです。眺めていたと思った電話帳を、実は全て記憶していたのです。本当にビックリですね。この映画の題名であるレインマンとは、英語で書くとrain man、つまり「雨男」です。クルーズ扮するチャーリーは、自分に兄がいるなんて全然知らなかった、という設定で物語が始まります。ところが、幼い頃に「雨が降ると雨男が来る」と信じていた記憶はあります。それが実は「雨男」でなく兄の「レイモンド」のことだったのです。「雨が降るとお兄ちゃんがやってくる」
つまり、幼い頃に兄の存在を、しかもワクワクしながら認識していたんですね。このことで、深い兄弟愛に気づいていくのです。


不都合な真実?地球!!

2007年10月14日 12時04分35秒 | Weblog
 今年度の「ノーベル平和賞」は、アメリカの元副大統領:アル・ゴアが受賞した。環境問題に早くから取り組み、今の病んだ地球が、このままの状況で行けば、環境破壊は決定的になり、地球が崩壊してしまうとの大きな警鐘を鳴らせた『不都合な真実』というドキュメンタリー映画を制作・発表した事による功績が大きい。この映画は、アカデミー賞(長編ドキュメンタリー部門)をも受賞している作品で、本当にゾっとしてしまう状況がテンコ盛りなのだ。地球温暖化による大気の大変質、気温の著しい変化、両極の氷の崩壊、異常気象の猛威等危機的な状況がすぐそこに迫っているようである。このままで良いのか?地球はどうなる?我々がやらねばならない事は何か?真剣に、しかも、至急に対応しないと大変な事になってしまう。過去百年の気温を見ると、この十年で数度も地球の気温が上昇しているのだ。このままでは、動植物に大きな影響がおこり、人間にも多大な影響を受けかねない。
 映画でもこのような状況を警鐘しているものがある『デイ・アフター・トゥモロウ』
(2004年アメリカ)は、こんな気象の激変がアメリカを中心に発生したら・・、という想定でストーリー展開するのである。
 【ストーリー】
 1996年、エイリアンの地球侵略を空前のスケールで描き、世界中を熱狂させた「インデペンデンス・デイ」のローランド・エメリッヒ監督が放つ最新作、それは人類存亡の危機となる天変地異をテーマに、あらゆるディザスター/パニック映画をしのぐ、究極のノンストップ・スペクタクル感動巨編である。
 南極―古代の気象を研究する気象学者のジャック・ホールは、助手のフランク、大学院生のジェーソンを率い、掘削機を使って古代南極の調査をしていた。そしてようやく、仮説を立証する氷核を発見したばかりだった。それは、マンモスが徘徊(はいかい)する1万年前に、地球の気候が激変した証拠だった。さらにサンプルを採取しようとしていたところ、突然氷棚が陥没し、掘削機が落ちてゆく。そのパックリあいた穴の奥深くに見えたのは海面。ここまで浸蝕(しんしょく)するほど海水の温度が上昇しているに違いなく、事態は差し迫っているとジャックは危機感を募らせる。そのころ、はるか上空の国際宇宙ステーションでは、南太平洋に発生した巨大台風を観測していた。アメリカ海洋気候局(NOAA)のWP-3Dハリケーン・ハンター機が、ゴダード宇宙センターにあるNASA衛星指令センターと連絡を取りながら、その台風の調査に向かっていた。しかし、竜巻並みの時速300kmを上回る怪物台風にハンター機は巻き込まれ、消息を絶つ。さらに、このスーパー台風はハワイ諸島を直撃し、壊滅的な打撃を与えたのだった。ニューデリーで開かれた地球温暖化国連会議に出席したジャックは、南極での調査結果を踏まえ、地球の温暖化で北洋の海流の流れが変わり、その結果、突如として北半球が寒冷化すると警告した。しかし、老練な政治家であるアメリカ副大統領レイモンド・ベッカーは、経済コストを盾に、ジャックの主張をかわす。だが、異常気象は続いた。シベリアの寒気団が張り出した日本では、11月の東京に突如、巨大な雹(ひょう)が降り、死者2000人を数える惨事が起こる。12月になっても8月のように暑いワシントンに戻ってきたジャックは、家に届いていた17歳の息子サムの成績表を見て、あわてて別れた妻のルーシーに電話する。学業優秀なサムが数学だけ落第点を取っているからだ。その理由を問いただそうとするジャックをかわし、小児科医のルーシーは、勤務があるので代わりにサムを空港まで明日送ってほしいと頼む。ニューヨークで開催される高校生学力クイズ大会に参加するのだという。飛行機嫌いのサムが参加するのは、好きな女の子が一緒だからとルーシーに聞かされ、複雑な心境になるジャック。やっと息子が電話に出て声が聞けたかと思うと、当のお相手のローラからキャッチホンが入ったとかで、電話を切られてしまう。翌日、ジャックは会話もぎこちないまま、息子を見送るしかなかった。一方、国際宇宙ステーションの乗組員3人は、北半球の各地に巨大な雷雲が発生しているのを観測し、事態に呆然(ぼうぜん)としていた。スコットランドの気象観測センターでは、ラプソン教授のチームが、北海の海水温の異常低下のチェックに忙殺されていた。その異変を感じ取った鳥やペット、動物園の動物たちに異様な行動が見られるようになっていた。途中、乱気流に巻き込まれた機内で醜態をみせたサムは、ローラ、ブライアンとともに、無事にニューヨークに到着したが、前日の33度から3度まで気温が下がり、空を黒く雲が覆う不吉な天気だった。ようやく会場に着いたウッジモント・ハイスクール代表の3人は順調に勝ち進み、ついに主催校のパインハースト・アカデミーとの決戦となった。大陸の反対側のロサンゼルスは夜だったが、まるでロンドンのように太平洋から立ち上る霧におおわれ、さらに、サンタバーバラからサンディエゴまでの沿岸に、記録的な高波が襲う警報も発令されていた。ワシントンは大地を揺るがすような雷雨だった。そんななか、ぐっすり眠っていたジャックのもとに電話がかかってきた。それはスコットランドのラプソン教授からで、北大西洋の海温が急激に低下しており、ニューデリーの会議でジャックが警告したとおりの事態が始まったのではないかと告げる。訝(いぶか)りながらも、eメールで送られてきたデータを入力すると、地上の生物に尋大な被害をもたらした太古の気象変化パターンに酷似していた。ジャックは愕然(がくぜん)とする。ロサンゼルスでは、24時間晴れない霧のために600件もの交通事故が起きていた。そんななか、ゴルフボール大の雹が降るばかりか、竜巻がいくつも発生し、それが群れて巨大な竜巻を形成し、国際空港からハリウッド大通りまで蹂躙(じゅうりん)しつくす大惨事を引き起こす。キャンプ・デイビッドでゴルフを楽しんでいたリチャード・ブレイク大統領は、ホワイトハウスにいるベッカー副大統領から連絡を受け、対策を練るためにワシントンに戻る。自分と違い、気象・環境問題の権威であるベッカーの腹黒さに怒りを覚えながら。NOAAでは、NASAのハリケーン専門家のジャネット・トカダや局内のスペシャリストと協議を重ねた結果、ジャックの主張が通り、異常気象をシミュレートするため、スーパーコンピューターを48時間使用できる許可が局長からおりる。コンピューター・ルームにこもったジャックに、サムが携帯電話で連絡してくる。2時間並んで明日の電車の切符しか取れなかったので、今日は帰れないという。明日では遅すぎるかもしれないとジャックは悲痛な思いに苛(さいな)まれるが、なすすべはない。パリをはじめ、ヨーロッパは雪と氷に閉ざされ、イギリスではロイヤル・ファミリー救出に向かったヘリが、あまりの寒冷さにエンジンが止まり、墜落してしまう。翌朝、ニューヨークでは冷たい雨が降りつづけ、地下鉄が沈没する洪水が起き、全市停電におちいっていた。J.D.の父親所有の高級マンションに1泊したサムたちは、弟たちを迎えにいくというJ.D.の車に便乗することにするが、手前で渋滞に巻き込まれたと運転手から連絡が入り、数ブロック歩いていくはめに。外はまるで川だった。部屋に戻ろうとローラは言い、ブライアンもそれに同調したが、サムは家に帰るべきだと主張し、嵐の中に飛び出す。膝(ひざ)まで水に浸かりながら、J.D.の先導で道を進むうち、ローラは足を車のフェンダーにぶつけ叫び声をあげるが、嵐にかき消され、誰にも聞えなかった。途中、水没しかけたタクシーに取り残された母子の救出を手助けしているうちに、マンハッタンを津波が襲う。あわやというところ、サムたちが逃げこんだのは、ニューヨーク公立図書館だった。NOAAでは、スコットランドのラプスン教授と電話で分析してきたジャックは、カナダとシベリアで発生した巨大な台風が、生物を生きたまま凍らせる超寒冷の<スーパー・フリーズ>を巻き起こすと結論づけた。しかも、すでに半径40kmあるカナダのハリケーンは、ニューヨークを直撃すると予測がでた! 果たして人々を待ち受ける運命は……。